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2017年3月13日(月)
山神(前)監督、6年間ありがとうございました。




















同志社ラグビーに奇跡を起こした!
 =バランスとガバナンスに優れた指導者に乾杯!=

山神(前)監督が学生時代以降、同志社大学ラグビー部に復帰されたのは、思えば6年前のことである。毎週金曜日、東京で勤務を終えると早々に新幹線で上洛、同志社大学ラグビー部寮に泊り込み、土日の指導を終えると東京にトンボ帰りされる日々であった。

正直、当初管理人は山神さんのことを詳しく知らなかった。現役時代の印象もないし、ただただ知っているのは、ず~とパッとしなかったクボタを一躍トップリーグに昇格させた立役者(クボタ監督)だったこと位である。会社が強化に本腰を入れ始めたからでもあろうが、長年染み付いた2部の体質はそうやすやすと変るわるものではない。

「根性論」でチームが変わるのならこれほど簡単なことはないが、骨太のベクトル(思想)の設定と具体的なヒト・モノ・カネのシステムの変更を要したはずだ。それには緻密な計算と膨大なエネルギーが必要だったはずだ。

単純な管理人などは、詳しいことは知らずともトップリーグ昇格という実績だけで尊敬してしまう。まぐれや酔狂で出来るものでは決してないのだ。その山神さんが、確か2年目の秋シーズン前だかに大阪のクボタ本社勤務となった。我が小島会長が暗躍(?)されたやにも聞き及んだ。同志社ラグビーを前提とした会社の公式人事である。

クボタ本社認知の下、かくして晴れて同志社ラグビー部監督として自由の身(?)になったはずの山神さんであるが、正直、現実は全く違った。勤務を17時に終えると遠路大阪の勤務先から京田辺市の田辺グランドに掛けつける日々の連続。土日は終日の指導が待っており、ラグビー部寮に泊まる日々が続いた模様である。月曜のオフはむしろ会社業務で超多忙。これは監督になってからも4年間継続した。

それでもラグビーの報酬はゼロ、交通費実費ばかりが出るだけだった様である。会社の理解があるとは言え、会社と監督業を両立することは至難の業である。

同志社ラグビー部へのファンやOBの期待と注目は異常に大きい。マスコミも注視している。プレッシャーも甚大だったに違いない。

しかし、毎日・毎日総てといって良いほど同志社ラグビーに傾注し、継続して来たのだ。長い夏合宿の途中、一時的に仕事に戻るため、自費でレンタカーを借り、飛行機代自弁で北見と大阪を往復した。

今だから言うが、「牛一頭募金」へも何度も要らないといっても聞き入れてもらえず、毎年数万円を継続して寄付していただいている。

山神さんの強さは、バランスの良さとガバナンス力であろう。バランスの良さは、コンプライアンスの徹底にも繋がり、最もパワハラから遠い人と見えた。暴力事件なんか起こりえない。決して品良く甘い言葉を掛けるタイプではない。ただ、厳しさの中にも一線を画しているのが見て取れた。

それを最も学生が理解し、尊敬していたはずだ。AもBもCもD・・・も全て掌中にいれ、170人もの選手やスタッフ陣の一人ひとりを知り抜いていた。Aの公式試合の前日のJrもCもDも全ての試合を差配された。

どの練習試合にも顔を出し、「タイガー」とかの符牒をグランドに轟かした。決して品良くはない。「寝るな!早く起きろ!」と大声で叱咤されると、劣勢下でも山神監督の大きな掛け声で選手は活き返り、魔法に掛かったように動き出した。

それを指摘して褒めると「それではダメです。選手が自分で判断すべきです。」と自戒されたが、練習中のみならず試合中の大声の指示は、山神同志社の田辺名物となった。(もっとも花園でも宝が池でも同じ)

管理人は山神監督に「AとJrだけに集中して指導し、後は一切ノータッチでも良いのではないか。」と話したことがあるが、今は間違いだったと気付いている。同志社の強さは、宮本(元)監督が推進された「金太郎飴路線」なんだと思う。全選手がスキルや体力に応じ同じ方向を目指して進む「金太郎飴路線」。一部のエリート選手だけが脚光を浴び、濃厚に金を掛けて鍛えあげる(後の者は切り捨てられる)路線とは正反対。公正無比、そもそもスタンスが雲泥の差なのだ。敢えて「流行の選択と集中路線の逆」を行ったのだ。

それには、強力なガバナンス力を要することが必然である。宮本(元)監督に続き、山神監督は強烈なガバナンス力を発揮された。何度も田辺の撮影に通って管理人はやっとそれに気付いた。チーム(組織)は団結し、Aの選手もDの選手もいつも明るく元気に同じ方向を向いていた。

監督4年目、それは結果として大学選手権準決勝進出と学生の素晴らしい就職先に結実して顕れた。きっと長年のラグビー生活とクボタの企業戦士の経験から培われたものに相違なく、山神監督が一流企業の「ライン部長」レベルの実力を備えておられるからに他ならない。その力を同志社ラグビー運営に如何なく発揮されたのだ。

2016年度、実力派大物コーチ間に起こりがちな混乱は、一切発生しなかった。少なくとも傍からは全く感じなかった。

宮本(元)監督の「やって楽しい、見て楽しい!」ラグビーは、山神監督の下、「速い集散と速い展開の同志社ラグビー」として更に発展した。軽量ながらものの見事なブレークダウンを見せた。

プロ化する日本の数ある大学ラグビー部の中で、最も素晴らしいアマチュアリズムと文武両道路線が貫かれ、ものの見事に花開いた。

リーグ戦はおろか大学選手権の最中でさえも授業優先で練習にメンバーが揃わない。ご承知に通り、本人もコーチ陣も専任常勤者ではない。スポーツ推薦枠も少なく、入学のバーも高い。外人選手は皆無で授業料や寮費の免除優遇が一切ない。

同志社ラグビーは、大学ラグビー部の中でも正に稀有な存在。その中で山神さんは奇跡を起こした。そうだ!平成28年の大学選手権の実績は、正に奇跡だった。然るに起こるべくして起きた奇跡だった。
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2015年12月9日(水
同志社大学A対天理大学A(12月5日:関西大学ラグビーAリーグ:西京極競技場)






























我慢・我慢の防御、同志社がAリーグ8年ぶりの栄冠!
=諦めない防御・心の成長が優勝をもたらした=


晴天強風の京都市・西京極競技場。どこかの国のPM2.5の影響も受けず、天はあくまで高く日差しも強い。ラグビーファンには不評(スタンドからピッチが遠~~い)の西京極競技場である。ピッチの風は冷たく強い。

泣いても笑っても関西学生ラグビーAリーグ最終戦。全勝の天理大学と1敗の同志社、この直接対決で勝った方が優勝である。報道陣も数多く詰め掛けたが、カメラの放列は同志社サイドを向いている。天理大学には申し訳ないが、マスコミの期待は、明らかに同志社の優勝にあることは明らかだ。ただ、勝負の帰趨はまったく別の話。

春シーズンの練習試合では勝利しているものの天理大学は、正に文字通りの強敵である。先般のジュニア戦でも勝利はしたものの、基本に忠実、ミスが少なく集散が実に速い完成されたチームだ。

2人目の寄りの速さは特筆もので、訓練が行き届いていることが伺える。さすがに山神監督が(恐らく)尊敬しておられる小松監督は、ものの見事にチームを仕上げて来られた。

完成度・安定度はむしろ同志社より上だとの下馬評だ。事実、初戦を除き安定した試合を進めて来た。単なる外人頼みのチームではない。攻守のバランスの良さが素晴らしい。

第一試合は、京都産業大学対関西学院大学だったが、京都産業大学がやりたい放題の大差の勝利、関西学院大学は惨めにも最下位に成り下がった。

その関西学院大学に前節、薄氷の勝利を挙げた同志社は、強いのだか弱いのだがわからないところがある。ただ、負けないチームになったことも事実である。

試合経過は、皆様、NHK教育テレビ(Eテレ)等でご存知の通りである。試合結果はD13:10Tとわずかに3点差の緊迫した好ゲームであった。

少ない得点が示している通り、双方とも防御に優れた試合だった。同志社の勝利は、シーズン当初に比べ格段に向上した防御体制の賜物だろう。しかも最後までしつこい防御を貫き通したのだ。

結果として、ゴールへのキックの成否が明暗を分けた。同志社は1トライ(ゴール成功)・1PG(成功)による得点、天理は2トライ(ノーゴール)による得点。確かに天理のトライが右隅だったこともあったが、名手ジョシュア・ケレビが蹴り損こねた。

また、後半(終盤)同志社ゴール前正面でPGを選択せず、強気でスクラムを選択した天理大の(結果として)判断ミスもあり、同志社にはラッキーな側面があった。どちらが勝っても負けても可笑しくない試合だった。

試合の最大の功労者は、1回生ながらMOMに選ばれたWTB富永選手(No.12)①に他ならない。同志社唯一のトライを挙げた。いつも山神監督が「エリアが良く見える」と高評価し、夏合宿の怪我が明けたリーグ戦中盤からAの先発に抜擢しただけの逸材であり、見事起用に応えた。

廻して良し、走って良し、蹴って良しで適確な選択眼を持っている。特にパスワークは秀逸である。

この試合でも、前半27分、天理ディフェンスが大外のWTB松井選手③を警戒して右に過度にシフトしたと見るや、正に敵CTBとWTBのギャップを突いて縦突進し、30mくらいは独走し右中間に先制のトライを挙げた。

その速さたるや正に疾風の如くで更にコースどりが素晴らしい。超望遠レンズ(600mm相当)から中望遠(200mm相当)に持ち替えようとしていた管理人にとって余りのスピードに翻弄され、シャッターが間に合わなかった程である。(←ほとんど言い訳)

第2の功労者は、SO渡邉選手であろう。試合後の祝勝会でもDRFC会員の大半が褒め称えた。何と言っても(前述の通り)ゴールキックの差が勝利に直結したからである。また、珍しく(ホントは数試合前から)体を張った低いタックルや一気に縦突進を試みるなど多様な攻撃や防御に一皮剥けた感がある。

やはり何と言っても最大の貢献者は、才田キャップテンである。試合終了後歓喜に咽ぶ選手諸君の中で、ひと際涙に咽ぶ才田主将が目立った。インタビューでも涙ぐむ才田主将の姿は、管理人にはある意味意外でもあった。

やはり、関西Aリーグ8年ぶりの優勝への重圧は相当のものだったのが、その涙に表れていた。

後半、天理大学は執拗に短くボールを繋ぎ、攻めに攻めた。途切れることなくラックを形成し、何度も何度もミスなく執拗に繋いだ。同志社の防御網がいつ破綻しても可笑しくない状況だったが、同志社は我慢に我慢を重ね耐えに耐えた。

正に耐え難きを耐え、忍び難きを忍んだのだ。同志社の勝因は、この我慢我慢のディフェンスにあったことは誰もが認めるところであろう。

その要因は、山神監督が常々おっしゃっているように3年掛りで作り上げたフィットネスの賜物であろう。この試合も足が吊るのは敵方ばかりだったのだ。

それに加え、いつプッツンしても可笑しくない状況下で、耐えに耐え得る”心”が備わって来たのが伺えた。これが今シーズン深くして大きく形成された同志社の最大の強みであろう。

この試合の何試合か前から、ピンチの時、試合途中にもかかわらず同志社が円陣を組む姿が目立ち始めた。フォワードだけの時もあり、全員の時もあった。傍から見ると才田主将が円陣を指示している様に伺えた。

ピンチにも動揺しない沈着な判断が出来るのが才田主将である。体ばかりでなく心も大きい男である。試合が終了し、報道陣のインタビューや写真撮影で同志社陣がはしゃいでいた時、「次の試合が始まるので急いで引き上げよう!」と才田主将は冷静に指示を出した。正に今シーズンの同志社の強みを見た。

試合終了後の監督インタビュー。「優勝出来た要因は、心が強くなったことだ。」と山神監督は語った。監督に涙はなかった。明らかに、沈着にこの次を考えていた。

そうだ優勝の感激に浸る間もなく、次週は大学選手権(セカンドステージ)に突入である。ひ弱な同志社ラグビーは、負けない同志社ラグビーになった。無様な戦いをすることはないだろう。

今シーズン最高の試合だったと語るファンも多かったが、管理人にはそう思えなった。まだまだ発展途上だと思えた。発展途上のままシーズンを終えるわけにはいかないのだ!
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2015年11月19日(木)
同志社大学A対関西学院大学A(11月14日:関西大学ラグビーAリーグ:神戸ユニバ記念競技場)


























雨中の関西学院戦、同志社は耐えに耐えて勝利!
=チームに合流した松井選手が大活躍=


神戸市の神戸ユニバー記念競技場は肌寒く、雨が断続的に降り注いだ。ピッチにはかなりの強風が吹き抜け、TV画面や観客席から感じるより、恐らくはるかに悪いコンディションである。


写真撮影にも最悪、カメラやレンズを完全防水カバーで覆い、るぐる巻きにタオルを巻いても雨水が浸み込んだ。当然、選手も最悪の環境下での戦いである。

試合終了後に開催されたの同志社・関西学院両校のレセプション。関西学院大学のキャップテン(SH)は「今シーズン最高の出来、我々が目指したラグビーが出来た。」と自信満々に挨拶したそうである。

「あれ、関西学院が勝ったのだったけ?」とも聞こえるノーテンキな挨拶(←我ながら嫌味ですなぁ~)に管理人は少々驚いた。入れ替え戦で勝てるという意思表示だったのか。(←ますます嫌味!)

ただ、正直なところだったのだろう。それだけ十分に練習を重ね、試合で思う存分練習の成果が発揮出来たとの自負が伺えた。

だが、最高の試合をしても関西学院は勝てなかったのである。

確かに関西学院大学は前年度優勝校ながら、今期(試合前段階)1勝4敗、負ければ1勝5敗で最終戦を迎えることになり、大学選手権どころか入替戦が濃厚になる。目の色を変えて戦って当然だろう。

一方、同志社は開幕戦をまさかまさかで落としたものの4連勝中。ただし、負ければ優勝の望みが潰える。何としても落とせない試合である。4連勝中のチームと4連敗中のチームの対戦、結果は誰の目にも明らかだ・・・と思えた。

当試合からセブンズ日本代表の松井選手③がチームに合流、怪我で一旦戦列を離れたスクラムの要・PR才田主将④も復帰した。

気になることと言えば、PR海士選手③が大事をとって欠場したくらいだが、替わって先発出場した趙選手③が充分に代替機能を発揮すること間違いなしである。負ける訳のない布陣である。

試合開始、強雨強風の最悪のコンディション下、同志社のバックスラインの切れ味と判断は素晴らしく、前半4分にはWTB松井選手③、前半6分にはWTB氏家選手③、更に前半16分にはWTB松井選手が2本目のトライを決めた。(D19:0K)

同志社のスピードに関西学院はついて来れない。今シーズンの戦績(=実力?)を如実に示した出足での得点差であった。同志社に圧勝ムードが漂った。観衆は、勝負あり!と言っても良いくらいのチーム格差を感じた。

ゴール前で打ちひしがれる(?)関西学院フィフティーンにフォワードリーダーと思しき選手が「気にするな!練習どおりにやれば勝てる。」と声高に仲間に声を掛けたが、通り一遍の言葉に関学の選手諸君の反応は鈍く、雨脚の強さに消え入った。

だが、同志社絶対優位の時間帯はここまでであった。前半21分、センターラインやや敵陣左の関西学院大学ペナルティ。SO渡邊選手④がタッチに蹴り出し同志社のLOMで得点チャンス・・・のはずが、深すぎるミスキックで相手ボールとなった。

思えば、ここから試合が暗転し、関西学院の優位の時間帯になった。しかも関西学院大学優位の時間帯は、一進一退はあったものの前半終盤はおろか後半を通して試合終了まで続いたのだ。

思えば本当に心底怖いものを見た。たった1本のキックミスから180度試合は反転したのだ。同志社の驕りか関西学院の執念か、ラグビーの神様が試合を面白くするため上空を強風であおったのか・・・?

関西学院は俄然息を吹き返し、荒々しくも強烈なアタックを繰り返した。特に相手の体勢が整わないうちに得意中の得意のファーストリスタートを切り、同志社ディフェンスを混乱させた。

関西学院大学は、これまでの試合で封印していたキックも多用した。不利なスクラムにはダイレクトフッキングで見事に対応した。

更に前に出るディフェンスが威力を発揮し始めた。同志社は予想していたこととはいえ、完全に受けに廻り、タックルの餌食となる場面が目立った。

(後半も同様であったが)同志社が攻め込んだ時のラックの攻防(密集)で何故かこぼれ球が多くなり、しかも関西学院大学の反応が上回り、一転、チャンスがピンチに変わることが多発した。

同志社の攻撃中に出たミスからターンオーバーされた時の攻守の切り替えに難があるように思えた。いや、それ以上に関西学院の勝利への執念と集中力が上回っているように思えた。

関西学院は、相手のミスやペナルティからの切り返しに厭らしいくらい長けており、憎たらしいほど頭に乗って(←スミマセン穏当な表現でなくて)果敢に攻めて来るのである。

ただ、前半ロスタイムには、SO渡邊選手のライン裏へのキックをWTB松井選手が早い出足で見事に3本目のトライを挙げた。(前半終了 D26:17K)

後半も関西学院優位の重苦しい時間帯が続き、勢いの出た関西学院大学が同志社のミスの一瞬の隙を突きターンオーバーを続出させ、同志社に喰い下がった。

同志社はここ一番でミスやペナルティ-を連発し、同志社ファンの落胆を誘ったが、一度もリードを許さなかったのが、敗戦した近畿大学戦とは異なるところだ。

流れからいけば関西学院大学の逆転勝利に繋がるところだったが、苦しい時間帯が継続する中、同志社は踏ん張りに踏ん張ったのだ。

同志社は、試合終了5分前から執拗なフォワードのサイド攻撃で時間を稼ぎ、最後はやっとタッチに蹴りだしやっと勝利を掴んだ。少々情けなかったが、関西学院大学戦の勝利は値千金であった。

少なくとも同志社は最後まで、気持ちを切らすことはなかった。

今シーズン最高の試合をしたと自負する関西学院大学と課題を露呈した同志社大学との差が、D29:27Kという結果となった。悲観的に評価する同志社ファンも多かったが、まんざら捨てたものではないと管理人は感じた。

勝ったチームが強く、負けたチームが弱いというのが世の道理である。強いチームは出来が悪くても負けないのだ。

ただ、贅沢を言えば、フォワードで一本とっておけば楽な試合だったはずである。そういえば、今シーズン得意のラインアウトモールをここ何試合か見ていない。

言うまでもなく、この一戦に勝つと負けるのでは大違い。これで最終節の12月5日(土)、天理大学と優勝を掛けて戦うこととなった。

MOM(Man Of Match)は、チーム合流1試合目らいきなり3本のトライを挙げたWTB松井選手。本物である。フィジカル面が強化され、一段と凄みが増した。

P.S. 後日、NHKの中継をビデオで見た。言うほど悪い試合ではなかった。一本のミスからの試合の流れの激変、1本のミスからの切り返しの怖さを知った。また、あれだけスクラムが優位なのだから、何か良い戦法でもないのかなとも思った。

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2015年11月3日(火)
同志社大学A対京都産業大学A(11月1日:関西大学ラグビーAリーグ:鶴見緑地)
























同志社フォワード、踏ん張る!バックスの決定力で京産大に勝利!
=同志社フォワードが京産大フォワードに耐えきる=


曇天の大阪市・鶴見緑地公園ラグビー場は、11月初旬とも思えぬくらい風が冷たく、気温が低い。良い思い出の少ない鶴見緑地、しかも対戦相手は前週の宝ヶ池で近畿大学に逆転勝ちして意気軒昂な京産産業大学である。

おまけに同志社は、前節の摂南大学戦で負傷したフォワードの要、右PR才田主将④が大事をとって欠場した。更に前節で大活躍したHO山崎選手②も怪我で欠く。

ミエミエにフォワード勝負を仕掛けてくるであろう京都産業大学とフォワード・バックス高速一体攻撃の同志社大学との戦いである。高速展開の同志社ラグビーを実現するには、フォワードが負けていては話にならない。

この日第一列には、HOに永田選手③、右PRに石橋選手②が初先発紺グレとして起用されたが、特に石橋選手の踏ん張りが試合を左右するように思えた。同志社ファンには、期待と不安の混在する試合前の雰囲気だった。

前半7分、敵陣に攻め込んだ同志社は、ゴール前15m中央ラックからSH大越選手③からSO渡邊選手④に繋いだが、渡邊選手は速い出足の京都産業大学のディフェンスラインの裏側に意表を突いていきなり蹴った。キックパスだ。管理人は、「え!」と思った。

この様な渡邊選手のキックはチャンスメークもなるが、敵に球を渡し、更に大きく切り返されることにも繋がりかねない。何をあせってこんな早い時間帯に蹴るのだと思ったのだ。。

言わばハイリスク・ハイリターン戦法(?)であり、普段は封印されているはずである。練習試合ではあるが、山神監督が「蹴るな、我慢しろ!」と叫んでいる中を蹴って、渡邊選手が、間髪入れず交代させられたことも記憶に残る。

結果は絶妙のキックパスとなり、敵防御を振りほどきLO森山選手④が左隅に早くも先制のトライを挙げた。早い時間帯の見事なトライである。

ただ、成功したものの渡邊選手は、後で監督から叱責されるだろうなと管理人は思った。

その後、同志社はいつもと異なり、SH大越選手やSO渡邊選手が相手ディフェンスラインの裏側に何度もハイパントを蹴り上げた。普段はハイパン攻撃を受けることの多い同志社だが、この日は意図的に敵防御ライン後方に高々とハイパンを上げた。

試合終了後の立ち話。山神監督に「いつも封印している小パント(キックパス)を渡邊選手は試合早々蹴りましたね。」と聞いた。「早い時間帯でしたが、ラグビーセンスの良い渡邊選手なので本能的に思わず蹴ってしまうのでしょう。うまくいってよかった。」・・・といった答えを実は期待していたのだが、全く違った。

山神監督は「試合前の私の指示で早々に裏に蹴らせました。同志社は常に順目に廻してくるだろうと前への早いディフェンスを仕掛けて来た京産大は、あのキックの成功で完全に足が止まりました。」と答えられたのた。

ううむ、そうだったのか。キックは軽率な判断だと思ったことは全く間違い。渡邊選手に誤らねばならない。

このゲームプランの成功(作戦勝ち)は、前半31分と38分のFB崎口選手③のトライに結びつく等、同志社の試合運びに好影響を与えた。

心配していた肝心のフォワード戦であるが、スクラムでPR永田選手が大いに健闘した。ミエミエにNO.3の永田選手をターゲットとして突いてきた強力京産大フォワードに彼は耐えに耐えたのだ。大健闘だった。

特に前半10分頃、同志社ゴール前中央10数mのところでの踏ん張りは、敵のコラプシングを誘った。以降、京産大はモールしか勝機を見出せなくなったように見えた。

HO永田選手③は、持ち前のスクラムの強い押しに加え、ラインアウトでは、思い切りの良いスローインで同志社苦手(?)のラインアウトを大過なく乗り切った。地味ではあるが、影の立役者である。

それにしても京産大のフォワード、特にそのモールは強力である。豊富な練習量で徹底的に訓練された様がありありと分かる。

当然、同志社は自陣でのペナルティを避けること、即ち、自陣深くからの(京産大の)ラインアウトモールを最大の警戒事項にしていたはずだが、確か2本もやられた。

同志社フォワードの不甲斐なさを責めるより、京産大の強力フォワードの健闘を讃えるべきであろう。

それにしても味方(自らも)がトライをした時のFL秦選手③とSH大越選手③の笑顔は、ファインダー越しに見ていても何とも微笑ましく嬉しくなる。味方のみならず、我々ファンを明るく癒してくれる値千金の笑顔であります。

かくしてフォワードの踏ん張りとバックスの決定力の差で同志社は勝利した。それにしてもPR才田選手の偉大さを再認識したスクラムの攻防だった。

そして何よりも最大の勝因は、やはり山神監督が選手と共に描き、着実に実行したゲームプランであろう。

も一つ付け加えれば、もう一本取れるチャンスに取っておけば、楽な試合になったはずで、実に惜しい!

関西学生ラグビーAリーグも残すところ二試合となった。優勝はいよいよ同志社と天理大に絞られた感がある。

次節の関西学院大学戦には、恐らく才田主将とWTB松井選手が復帰(予定)するであろうから、更に強力な布陣で試合に臨めるはずである。残り二戦、2勝あるのみである。

ただ、ここのところ怪我人が増えて来たことだけが心配であるが、幸い次の試合まで2週間あるのが心強い。


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2015年10月28日(水)
同志社大学A対摂南大学A(10月25日:関西大学ラグビーAリーグ:宝ヶ池)






















フォワード戦で圧倒、活き活きとした展開ラグビーで摂南大学に快勝!
=フォワードで勝てば、バックスが活きる=


関西大学ラグビーAリーグは、早くも中盤に差し掛かった。各校波乱の連続ながら、優勝候補は、天理・同志社・近畿・摂南に絞られつつある。

何れにせよ同志社は一敗が許されない。今後、全勝で天理戦を迎えるだけである。今季、摂南大は昨季1・2位の関学・京産を破ったダークホース的存在、特に強力な大型外人選手を抱える強豪であり、大概のファンは中盤の山場と位置付けていた。しかも、若干弱気な予想をしていた。

快晴の宝ヶ池は風が強かった。何か波乱を予想させる強風だが、結果として試合に波乱の要素は全くなかった。

前半3分、キックオフ直後から同志社陣に攻め込んだ摂南大学は、あれれ~と言う感じで観衆の何の心の準備もないまま、あっけなくトライを挙げた。同志社ゴール前中央ラックから摂南大№8が持ち出し、いとも簡単にトライしたのだ。(GK成功、D0:7S)

しかもトライしたのは、最も警戒すべきNo.8セコナ・トブイ選手④で、ともかくデカくて強くて柔らかい。ただ、どでかい顔は優しく好感が持てる憎めない存在。同志社は彼を抑えれば何とかなりそうなのに、言わずもがなである。

同志社ファンは、試合開始早々、何だか嫌な雰囲気を感じた。外人選手に蹴散らせられる試合になりそうだと悲観的だった。だが、結果として、これ以降は同志社の時間帯となった。

同志社フォワードが接点で健闘、ダウンボールも着実になり、SH大越選手③の球出しも速く、前節の立命館大戦と異なり、左右の展開に勢いがあった。

ただ、前半攻め続けたものの、得点に至らなかった立命館大戦の二の舞になる可能性もあった。同志社の時間帯ながら不安は継続した。今シーズン、まだまだ同志社ファンは実にナーバスなのだ。

だが、その心配もつかの間、前半5分、敵陣15mのラックからSH大越選手③からボールを受けたFL野中選手②が縦を突き、敵防御陣を切り裂いて右中間にトライした。野中選手のしてやったい顔が微笑ましく、頼もしく感じた。

監督に聞けば、(意外にも?)野中選手は、チームで一蕃ラグビーに詳しいとのことである。笑顔が実に可愛いく(?)、好感度大である。

今振りかえれば、このトライが早くも勝利へのブレイクポイントだったと思われる。これで試合は完全に同志社の独壇場になった。

後は試合の経過を公式ホームページからTwitterをご覧いただければ充分であろう。何よりも同志社フォワードが奮闘し、試合を優位に進めたのである。接点の攻防で同志社フォワードは勝り、直ぐに倒れることなく綺麗なダウンボールを行い、速い球出しで左右に高速でボールを散らした。タックルは低く、強かった。試合の大半は、同志社のリズムで進んだ。

こうなれば同志社はやりたい放題である。早い出足の低いタックル、摂南大学が意図的に集中供給するNO.8とNo.13へのタックルを2~3人掛りで執拗に繰り返した。

No.8セコナ・トブイ選手④は同志社ペナルティからのラインアウトモールで2本、ラックから2本と摂南大学の全トライを一人でたたき出した。大学生離れした大した選手である。ま、止むを得ぬところではあるが、1~2本多すぎる。

同志社サイドで勝利への最大の功労者は、この日先発出場したHO山崎選手②であろう。元々FL出身で運動量は抜群、夏が合宿で体力倍増、体重も7キロ以上増えたとのことである。

この日、敵ゴールライン前で、何でこんなところにいるの?という絶妙のポジショニングで3本のトライを上げ、試合終了後、関西協会からマンオブマッチ(MOM)で表彰された。

試合後、山神監督に「山崎選手のポジショニングはオプションなのですか?」とお聞きしたら、「特に練習したものではない。試合中の選手たちの判断、特に山崎選手の独自判断です。」と答えられた。ううむ、何とも素晴らしい山崎戦選手のラグビーセンスである。

更に挙げるべきは、初めての紺グレ、しかも先発出場した新人CTB永富選手①(SO永富選手③の実弟)である。この日、大向こうを唸らせるような派手な活躍はなかったが、同志社ファンの中でも見る人は見ているものである。

「永富選手①は良いなぁ~!」という声が管理人の周りでも何人から声が上がった。

山神監督も試合後に語っていたが、エリア全体が実に良く見えるのである。飛ばしパスするのか、自ら縦を突くべきか瞬時の適確な判断と確実なプレーが可能なのである。

この試合でも幾度もWTBへの飛ばしパスで大きなチャンスメイクした。夏合宿の怪我を克服、地味ながら楽しみな大物プレーヤーがデビューしたのだ。兄貴(SO:3回生)もうかうかしておられないぞ!

更に同じ新人のWtB高野選手①の活躍が光った。前半14分、敵防御陣を振りほどき30mを独走トライしたシーンなど鳥肌ものの素晴らしさである。これまでは絡まれると抜け出すことが出来ないひ弱さを感じていたが、一皮剥けた印象である。これからの成長が本当に楽しみだ。

ともあれ、フォワード戦で優位に試合を進められたことが、難敵・摂南大学戦勝利の最大の要因である。これで同志社得意の高速展開ラグビーが可能となり、バックスが活き活きとプレー出来たのだ。ラインアウトモールからのトライも完成度が上がって来た。

勝つには勝ったが不安の残った先週の立命戦と異なり、同志社ファンは溜飲を下げた。リーグ戦、全勝あるのみである。どうも天理大学との決戦になりそうである。

気分良く、ビールが飲めますねぇ、同志社ファンの皆様!!

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2015年10月20日(火)
同志社大学A対立命館大学A(10月18日:関西大学ラグビーAリーグ:宝ヶ池)


























ゲームプランどおりか、後半突き放す!
=後半の縦突進で立命館に再逆転勝ち!=


快晴の宝ヶ池球技場には、正面スタンド・バックスタンドとも満席に近い観衆が詰め掛けた。若い学生諸君や妙齢のご婦人(←古い表現ですな~)もジャパンが健闘したワールドカップ効果か大きいのか大幅に増えたような印象だ。

しかも同志社サイドはそれほどでもない(失礼)が、立命館サイドが妙に意識している「同立戦」でもある。

野球と
違い観衆の占率は、同志社5・立命3・その他2といった按配である。(←当たらずとも遠からじ)DRFCが配布した紫の応援小旗がスタンドのあちこちで揺らぎ、同志社大学応援団バトン部の紫と白の衣装が眩く映える。

春シーズンの立命戦(5月・京都ラグビー祭)は、D71:12Rで圧倒し、きっと多くの同志社ファンは、ま、30点差くらいで勝利すると見ていたはずだ。前節の立命館大対京産大戦を見ても、どうってことはないチームだとみえた。

今年の立命館がもはや眼中に入れるほどの力はないと管理人は見ていた。ああ、何という素人の浅はかさ!

試合終了後、恒例の同志社アトム編集局による山神監督インタビュー、山神監督は開口一番「フィジカルやブレークダウンで激しい戦いになると思っていた。」・・と語った。そばで聞いていた管理人は「ええ~!」と思わず声を出しそうになった。

予想に反して思わぬ苦戦・・・とかのコメントが聞かれると思っていたのに全く逆であった。そして「後半勝負という意味ではゲームプラン通り」とのコメントも山神監督の口から出た。

同志社の首脳陣は、強力なフォワードと試合をコントロール出来るSOを擁する立命館に楽に勝てるなんて微塵も考えていなかったのだ。

確かに、試合開始前、同志社はじゃんけんで勝ち、敢えて風下の陣地を取ったと聞いた。前半は耐えに耐えてフィットネスに自信のある後半勝負を選択したのだ。結果としてこの想定どおりに試合は進み、同志社は勝利した。

ただ、我々ファンは大勝を予想(期待?)していただけに、前半30分間の同志社の時間帯ながら全く得点できない同志社に苛立を禁じ得なかった。

確かに試合開始から30分は同志社の時間帯で7~8割がたは立命陣での攻防であった。が、同志社のブレークダウンからの球出しは遅く、マイボールのキープ率こそ高かったが、実に展開のテンポが緩いのである。速く鋭い展開を図るためSHに大越選手③を先発起用したものの、全くテンポが上がらず常にラックからの球出しに手間取った。

ブレークダウン時の攻防、特に二人目の寄りが遅く、立命館大に絡まれ放しである。攻めあぐねた挙句の果てに安易なパスミスやノッコーン、ペナルティーを連発。同志社はリズムに乗れず単調な攻撃を繰り返し、同志社ファンの苛立ちは更に高まった。

数度の敵ゴールライン前での攻防も大型の立命フォワードに遮られ、数次の攻防もこと如く跳ね返された。ゴール前の相手ペナルティでスクラムを選択しても押し切れなかった。ラインアウトも不安定であった。

やっと選手点を獲得したのが、敵ゴール前のイージーなPGである。(D3:0D)攻めあぐねて、もはやPGしか選択肢がないように見えた。少し惨めな先取点でもあった。

「乗り切れないなぁ」との印象の同志社優位の長い長い時間帯は、前半30分で終わった。攻められながらも立命館大学は、妙に気合が入っており、緊張感が連続していた。

立命館は、大きな体のフォワードを前面に出して諦めず執拗に防御網を機能させ続けた。そして、同志社先制後のキックオフからの同志社の安易なノッコーンに乗じ、ラックサイド攻撃で、余りにもあっけなくファーストトライを挙げたのだ。

更に立命館は、ロスタイム(前半44分)に右中間22m付近からPGを決め、前半を終えた。(D3:8R)本当に嫌な流れであった。これでは開幕戦の近畿大学戦の二の舞ではないかと早くも敗戦さえも頭を過ぎった。

山神監督は、「前半ロスタイムのPGだけは余計だった。」と試合後に語られたが、全体として想定内の試合運びだったようだ。事実、野中選手も「前半で2トライ差くらいなら勝てると思っていたので焦りはなかった。」と試合後のアトムのインタビューで語っている。

川下で無理せず真正面から相手の強いところを地道に攻めた、プランどおりの前半だったのだ。

後半、立命館のフィットネスの低下と横に広がり気味のディフェンス網を意識し、敢えてフォワードのピック&ゴーやバックスの縦突進を意識的に使い始めた。同志社ファンの気持ちとは裏腹に、選手は自信に満ちていたのだ。

そして試合は再度、徐々に同志社のペースとなり、リズムとスピードが出てきた。球も左右に高速で散り始め、再び同志社の時間帯が巡って来たのだ。

後半5分には、スクラムで相手コラプシングを誘い、今シーズンの同志社の得意技「華麗なラインアウトモール」から難なくNO.8倉本がトライ(GK成功)し、逆転した。(D10:8R)

更にフォワードが優位に転じた同志社は、NO.3海士選手③やNO.8倉本選手②、更にはバックス陣の縦に抜けるシーンが目立ち始める。そして後半13分には敵ゴール前の数次に亘るラックサイドの攻防から仕事人LO山田選手③が見事ゴールを割った。(GK成功、D17:8R)

後半31分には、敵陣22m付近中央スクラムより8-9からFB崎口選手③がライン参加、最後は途中出場した元気者吉澤選手④が敵に絡まれながら右隅にトライした。(GK不成功、D22:8R)

残り時間6~7分で14点差であるから、まず9割方勝負はついたと思えた。ただ、ここでふっと息を抜くのが同志社の悪い癖、立命館に1トライ7点(GK成功)を献上し、ファンをやきもきさせたが、ま、愛嬌としておこう。(←観ていてそんな余裕は全くなかったが・・・)

個人的ながらToday's Playerを挙げると、やはりWTB氏家選手③とPR海士選手③である。

氏原選手はブラインドから相手10番に絡む作戦で活躍し、タックル良し、突進良しである。Jr戦で二試合連続3トライを挙げ、この日初紺グレ。男前ながら、坊主頭の必死の形相が実に好感度大である。

海士選手はPRながら実に良くボーに絡む。この日は、縦突進が本当に目立った。FLかHOの様なフットワークの良さである。当然、スクラムは言うまでもない。

かくしてファンがヤキモキながら、試合には勝利した。現時点で撮影した写真で振り返ると、立命館のフォワードの健闘(特に防御)を讃えるべき試合だったと言って良いのではないかと感じた。
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2015年10月7日(水)
同志社大学対関西大学(10月4日:関西大学ラグビーAリーグ:宝ヶ池)

























スクラムを起点に展開ラグビー!
=スクラム優位で関西大学を退けるも、まだまだこれからだ=


快晴の京都市宝ヶ池公園球技場。早くもやや紅葉の兆しが伺えるが、日差しは強い。今シーズン、宝ヶ池は同志社のホームグランドとも言える試合日程で、メインスタンドのセンターを含め同志社サイドはほぼ満席となった。

開幕初戦がよもやの敗戦となった同志社は、連敗すれば優勝の目が潰える。優勝には最終戦の天理戦まで、まずは連勝が必要である。ここで落とせばシーズンは終わりとなる。

近畿大戦からの反省からか先発SHに大越選手③を起用し、試合開始から同志社持ち前のフォワード・バックス一体となった「高速ラグビー」を目指す意図が伺えた。前日のジュニア戦時に山神監督に聞くと「自分達の練習してきたラグビーが正しいのか選手と再確認した。」とのことである。

しかし、試合開始直後こそ同志社が攻め込んだものの、前半30分は関西大学(風上)優位の時間帯となった。一進一退ながらも、ほとんどが同志社陣での戦いである。同志社は何故か固く、関西大学のディフェンス網がさほど機能しているとも思えないが、ここ一番でノッコーンやパスミス、ペナルティ-を多発し、波に乗れない。

関西大学エンドライン外側で同志社のトライシーンを狙っている某新聞社のカメラマンが「同志社がこっちに来ないから(カメラの)シャッターを押すことがないですね~~」と同じく撮影で同列に陣取っている管理人に話しかけて来る始末である。「暇ですね~」と応えるしかない状況であった。

同志社ファンは、「あぁ~またか・・・。」と思った。これでは前週の近畿大戦の二の舞である。ず~とず~と暗澹たる雰囲気が続いた。

やはりと言って良いだろう、前半26分には同志社自陣ゴールライン前で関西大学フォワードの執拗なラックサイド攻撃を守り疲れた(と思えた)同志社は、敵サインプレーにあっさりとトライを許した。

だが、関西大学優位の流れは、実はこれで終わったのだ。(試合後、山神監督に聞いた話では、「風上を活かした関西大学の攻撃に我慢を重ね耐えたのが勝因の一つ」とのことだった。)ファンの思いとは別次元で、積極的評価をされているのが印象に残った。

前半30分、右中間関西大学ゴール前5m余りで関西大学のペナルティー(スクラムでのコラプシング)。同志社は躊躇なくスクラムを選択した。正にこのスクラムこそ、試合の流れを大きく変えるターニングポイントとなった。

一気にスクラムトライをとって欲しいところであったが、関大ゴール前でラックサイドの攻防を繰り返した後、同志社はこらえ切れず廻したが、バックスで取り切ることが出来ず、再度のフォワード戦となった。

ここで同志社は、同志社ファンの期待を背に密集でのフォワード攻防の末、力ずくでPR海士選手がねじ込んだ。結果として、これで試合が決ったと言っても過言ではない。

ここから試合終了までは、大宗として同志社の時間帯と言って良いだろう。つまらぬ安易な小手先だけ?のディフェンスで後半3本もトライを献上(←反省!)したが、試合の流れが変わることはなかった。

この同志社の強力なスクラムが試合を決めたのだ。後は、同志社アトムの記事をご覧いただけば、試合の経過は十分にお分かりいただけると思う。

同志社のスクラムの最大の功労者は、強力なフロント陣(第一列)である。中でもPR才田主将④の安定度は抜群であり、正にフォワードの要として活躍した。試合終了後、MoM(Man of Match)に選ばれたのも衆人の認めるところであろう。

そして2番目に是非とも挙げたい功労者は、SO渡邊選手③である。この試合では、SH大越選手③から小気味よく供給されるボールを安易に繋ぐことなく、果敢な縦突進が目立った。

渡辺選手は軽量にもかかわらず、安易に倒れることなく踏ん張りに踏ん張り、味方フォワードのサポートを待った。前半40分と後半14分のここぞというところで、縦を突いた見事なトライを上げ、関西大学の息の根を止めた。この試合からの坊主頭も伊達ではなかった。

更に3番目に挙げたいのは、林選副将④・石田選手③の両センター陣である。前半こそセンターのところで左右への展開が止まり糞詰まりとなったが、前半の終盤からは縦へ切り裂く場面や綺麗なブレークダウンを演出する機会が圧倒的に増加し、勝利への立役者となった。管理人は、この試合のMoMは渡邊選手だと思ったほどである。

特に後半27分のCTB石田選手の右中間へのトライ、後半32分の林選手の左中間へのトライは、高速展開、特に綺麗なブレークダウンと速い球出しが生み出した、それはそれは同志社らしい素晴らしいトライであり、観衆の喝采を浴びた。

おっと、言い忘れたいた肝心な選手がある。日本代表アジアセブンズの日程の合間を掻い潜って参加した我等がエース「WTB松井選手③」の存在である。苦し紛れの付け刃で出場させたのかと勘ぐる向きもあるが、試合後に山神監督に確認したら、9月の明治戦後の東京遠征でも充分にチームプレーの連携を行なって来た予定通りの出場とのことであった。

確かに松井選手の出場で同志社の攻撃陣に大きな軸が出来た。存在感が極めて大きい。後半5分と後半36分には自ら切れ味鋭いトライを上げ千両役者振りを見せつけ、大きな喝采を浴びた。

思わばこの試合での両センターの活躍も松井選手の影響かもしれない。敵方は松井選手に大きな警戒を余儀なくされ、同志社バックス陣の攻撃の幅が広がったようにも思える。

以上の通り、前半の試合開始からの固さが、前半30分の相手ペナルティからのスクラム選択から同志社優位の試合を転換出来た同志社であったが、まだまだどん底(=近畿大学戦)から上昇気流に乗った言うには早計だろう。

前半のもたつきは一体なんだったのだろうか?後半の安易な被3トライを献上したディフェンスの緩みetc.・・・。まだまだ克服すべき課題は多すぎる。

ラグビーがメンタルなスポーツであり、組織行動がそれに大きく左右されることは明らかなのだが、なんで掌を反した様に変るのか不思議でである。企業の組織行動も同様なのだろうが、博士論文が書けるくらい複雑なテーマである。

唯一つ言えることは、優勝するには今後、全勝で行くしかないことである。一切の気の緩みも許されないのだ。
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2015年9月29日(火)
同志社大学対近畿大学(9月27日:関西大学ラグビーAリーグ:花園Ⅱ)



























よもやよもやの初戦敗北!
=研究されたか?近畿大の防御に敗れる!=

快晴の近鉄花園ラグビー場。第2グランドの狭いスタンドは鈴なりの観衆で溢れていた。狭いスタンドと狭いグランドが、正直侘びしい限りで、前年3位の悲哀が漂う。

それでも観衆の半数以上、目の子で6~7割が同志社ファン、2割が近畿大ファン、1割が居残り天理ファンだと見えた。(ご注意:管理人は同志社ファンを過大に見積もる傾向があります。)

後半40分、得点はD19:22Kの3点ビハインド。後半15分当たりから完全に近畿大学ぺースで流れは極めて悪い。後半24分と28分に立て続けにトライを重ね、近畿大学は僅差ながら逆転で意気軒昂である。それでも後半35分以降、同志社は懸命の巻き返しを図る。そして敵陣ゴール前5m中央右での敵ペナルティ。同志社のラストチャンスと思えた。

末永選手の負傷退場もあり、ロスタイムは少し長いのかなとも思えた。ロスタイムの長さに期待するなんて実に情けない限りだが、ともかく一本とれば勝ち、取れなければ負けの瀬戸際に立った。PGを狙えば、まず100%入るだろうが、所詮は同点でノーサイドの笛が鳴る。

1億2千万の国民が注目(←これは嘘)する中、同志社は迷わずPGを捨て逆転のトライを狙った。当然である。同点で許されるはずがない。先般のワールドカップのジャパン・南アフリカ戦と同じ構図だ。躊躇する余地は全くない。

同志社は迷わず(←と見えた)ラインアウトモールを選択した。「えっ~~」と管理人は思った。「スクラム!!」と大声で叫びたかったが立場を考え自重した。ラグビー部から取材申請し、番号付きビブレを纏いフィールド内で撮影している立場上、一応の中立(?)を保つ必要がある。

第2グランドの実に狭いゴールエリア、管理人の目前10数メートル先の攻防であった。同志社は、SO永富選手が左深くに蹴りだし、いよいよ1プレーか2プレーを残すだけの最後の攻防となった。

今シーズン、同志社は例年以上にラインアウトモール戦法を得意とし、事実、この試合でも前半終了間際にラインアウトモールを押し込みNO.8高田選手が左中間に綺麗なトライを上げている。敵陣5mでのラインアウトの選択は決して間違っているとも思えない。

同志社不得意のスローインではあるが、近畿大はモールで押されることを警戒してスローインされたボールを飛んで競ってはこないと思われた。

いよいよ後半ロスタイム突入、さあ、一発逆転の試合の勝敗を決するモール勝負だ。同志社が最後の力を振り絞り、逆転のトライを取りきるか?

第2グランドの全観衆は敵陣(左奥)ゴール前5mのラインアウトに注目した。結果は・・・・、ウウム、何とノートストレート。過半の観衆の悲鳴とも溜息とも思えるどよめきで試合は決した。

試合後、山神監督に「スクラムの選択はなかったのですか?」とDRFC世話人の一人が聞いた。山神監督は「えっ、5mラインより深いところでしたか?」と聞き返された。

確かに5mライン上くらいの敵ペナルティだったと思える。圧倒的に有利なマイボールスクラムとは言え、残り時間を考えると一発でスクラムトライを取り切るには、少し中途半端な距離だったかなとも思えた。

聞き逃したのかもしれないが、ロスタイムの場内放送は流れなかった。こんな時、レフェリーに「残り時間は後何分ですか?」と選手は聞けないものなのだろうか?

末永選手の負傷退場もあり実際には3~4分はロスタイムがあっただけに(結果論ではあるが)スクラムトライを狙うのも一手だったと、管理人は今もぐずぐず引きずってるのである。

ただ、敗因はそれ以前の話だろう。同志社はずっと遠くの目標を見つめていて、眼下の敵を軽視したとしか思えない。

近畿大に対し、(恐らく)スカウティングすることもなく、事前の対策を捻り出すまでもなく、自然体で戦えば大差で勝利すると考えていたのではないだろうか。少なくとも大半の同志社ファンはどう転んでも負けることはないと思っていたはずだ。

そこに明らかな油断があった。前半4分にいとも簡単にトライしたのも慢心に拍車を掛けた。その後に続く20~30間の同志社優位の時間帯に点を取り切れなかったのが、結果として敗北に繋がった。それ程、近畿大の同志社対策、特に防御対策が功を奏した形だ。

近畿大学は徹底的に同志社対策を練って来た節がある。キック合戦やラックサイドやセンター付近の攻防で競り勝ちした点に如実にあらわれていた。近畿大のディフェンス対策が勝利に結びついた。

特に前半のキック戦を仕掛けた場面など、明らかに同志社の真正面(近畿大の背後)に高々と太陽が上がっていることを計算し尽くした戦法だったと思えた。

試合後、ワールドカップのジャパン・南ア戦を思い出した。単なる通過点としか思っていなかった南アフリカは、何の対策もなくジャパン戦に臨んだようだ。結果はご存知の通り。残念ながら同志社は敗戦した南アの立場だった。

ただ、(きっと)優勝候補南アフリカは目を覚ましたことだろう。管理人の(余り根拠のない)予想では、再戦すればジャパンはボロ負けするだろうし、今回も覚醒した南アは間違いなく決勝リーグに進出するであろう。

管理人は、まだまだ今季の同志社ラグビーに楽観的である。力は明らかに同志社が上、再戦(←大学選手権を除き、絶対にあり得ないのだが)すれば大差で近畿大を圧倒すること間違いなしの力を持っていると信じる。

ともかく、あと全部勝てば優勝間違いなしである。近畿大学戦の敗戦は良薬になるか、奈落のそこへ沈む一里塚となるか次週の関西大学戦で占うことになる。

目が覚めるか?同志社ラグビー!
望むらくは、“眼下の敵”を徹底的に叩き潰せ!!である。

結果は自ずから付いて来る。同志社は前年3位のチャレンジャーである。横綱相撲なんてやる必要はない。花園Ⅱという屈辱のグランドを思い出せ!!1敗くらい小せい、小せい!

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2015年9月9日(水)
同志社大学対慶応義塾大学(9月5日:定期戦:上田昭夫氏追悼試合)






















勝つには勝ったが、もやもや残る! =試合メイクが出来ず、ミスが多発・・・=

秋雨前線で空模様のすぐれない日本列島であるが、雨空の谷間を縫って横浜市の土ヶ谷公園ラグビー場は晴天。大阪の自宅からドアツードア(飛行機)で4時間、意外に近い(?)のに少々驚きながら到着、小奇麗なスタンドと人工芝が整備されている。収容人数が芝生席も含め2000人なので観客は700~800人程度かと思えた。声援を見れば、同志社ファンの方がはるかに多く、アウェイの雰囲気を感じない。

慶応義塾大学は関東大学対抗戦開幕を1週間後に控え、最後の仕上げとなる試合であり、最近逝去された同校元監督の追悼試合でもある。同志社大学も関西リーグ開幕を3週間後に控え、夏合宿の成果が問われる試合であり、両校とも例年の春シーズンの定期戦とは重みの異なる位置づけの試合である。

同志社サイドの前評判ではフォワード・バックスとも同志社優位とされ、圧勝を期待して同志社ファンは集合した。慶応とて無様な敗戦でシーズンインするわけにはいかないだろうし、伝統の地獄(?)の夏合宿の成果を大いに発揮したいところであろう。おまけに“追悼試合”でもある。

観客は伝統の定期戦の緊迫した好試合を期待した。ツイッターのリアルタイム試合経過をパソコン観戦するファンも同様であろう。

しかしながら、全く期待を裏切る凡試合、むなしさだけが残る試合となった。大枚をはたいて4時間かけて駆け付けたのが全く無駄と感じる程だ。同志社・慶応双方の選手もファンも同様であろう。

試合は、前半5分に慶応が敵陣ゴール前ラインアウトからモールを形成、SHとフォワードが絡みあっさり先行。その後、同志社が追いつきシーソーゲーム。同志社のD24:19Kの接戦で前半を折り返した。

点数だけを見れば、接戦の好ゲームである。実際には緊迫感も何もない凡ゲームであった。前半のペナルティ数は、同志社8、慶応8。桜のエンブレムを胸に冠したトップレベルのレフェリーが、プツン・プツンと試合を切った。

私ども素人から見れば、スクラムとノットロールアウェイに事情の分からぬ判定が続出した。観ていて訳が分からず、会場がざわついた。判定にブレがあるようにも思えたが、下衆のかんぐりと言う事にしておこう。

観客のみならず、同志社・慶応双方の選手が首をかしげたかに見えた。才田キャップテンが何度かレフェリーに問い掛ける場面が見られた。

試合経過の一つ一つをここで記述するのは全く意味がないだろう。(割愛)

繰り返すが、試合は、意味不明なペナルティ判定でぷつぷつと途切れた。スクラムは同志社優位ながらコラプシングを何度も取られた。双方、波に乗ることなく一発勝負にも見える攻撃と淡白な防御により簡単に得点を重ねた。ボクチングで言えば、ノーガードの打ち合いである。

ただ、慶応Aは完成度が高く底堅いプレーに徹したが、同志社はここ一番でのミス(パスミス・ノッコーン)が目立ちまだまだ到底完成の域には達してないように思えた。新人ながら右WTB高野選手①の好走が光った。(トライ2本)

もやもやの中で後半開始。ここで目を疑うような光景が出現した。何と慶応先発全員がリザーブと交代したのだ。予期せぬ交代に観客から「え~~!」という驚きとも非難とも思えぬ声が上がった。

伝統の定期戦、しかも元監督の追悼試合に秋季リーグのセレクションに後半を利用したとしか思えなかった。加えて開幕を控え前半出場の主力選手を温存したとしか思えなった。全員出場で全員追悼を意識したとは到底思えない。

事実、慶応のコーチと思しき方は、管理人の質問に「対抗戦へのセレクトのために予定通り全員交代させた。」と試合途中に言い切った。予定通りという言葉に、管理人は少なからず驚き、一人鼻白む思いをした。

後半は、奇しくも同志社A対慶応Bの戦いになった。試合の興味は失われた。慶応Bの選手を試す場となった試合にひねくれものの管理人は落胆した。

ただ、慶応Bの選手には勢いがあった。もやもやモードの同志社とは異なり、選抜されようと必死である。荒削りでパスミス等も多かったが、迫力と気合で同志社を上回り、同志社は受けに回った。特に淡白で消極的な待つディフェンスが目立った。東海大戦に見せた速い上がりのデイフェンスラインは、一体どこに行ったのだろうか。

加えて後半も同志社のペナルティ多発の流れは変らない。後半のペナルティ数は、D11、K2である。その大半はスクラムに属するものである。スクラムを圧倒的に押しながら、同志社フォワードの首を傾げる場面が目立った。

数字の上では、慶応は修正し、同志社は修正できなかったと言う事になるのだろうが、少し違うものを感じたのだ。

ただ、後半途中で投入されたHO山崎選手②の好走、FB小林選手②とWTB氏家選手③のトライには溜飲が下がった。筑波戦と違い、慶応戦での2番手の活躍が実に嬉しかった。

かくして盛り上がりも感動もほとんどなく(←言い過ぎでスミマセン)、試合は中途半端な気持ちのまま終了した。(D56:45K)

閑話休題。試合後、恒例の同志社スポーツアトム記者の山神監督インタビュー。(記者)今日の試合の成果は?(監督)勝ったことだけです。・・・と語ったのが印象に残った。

同じく試合後、M前監督はレフェリーを呼び寄せ「今日の試合は何がしたかったのか?」と口元をほころばせながらレフェリーに冗談めかして語りかけた。一見、ジョークぽい口調だったが、目は笑っていなかった。その迫力にレフェイーは傍目にもタジタジとした態度を示した。

何でそんなに怯えるのだ?もっともレフェリーがゲームメイク出来なかったのは、会場の誰もが分かっていた。

その後、両チームのフォワードは20分近くに亘りゴールポストの後ろで反則判定のスクラム確認を行なった。帰宅し掛けた観客も集まり、異様な風景となった。しかし、終わった後も同志社・慶応双方の選手の顔は、決して納得した様には見えなった。

DRFC某幹部は「上田さんの亡霊が試合を支配した。」と語った。周囲の爆笑を誘ったが、心底笑う人はいなく、同時に冷ややかな空気が流れた。背なの唐獅子ボタンは泣かなかったが、胸の桜吹雪ならぬ桜のエンブレムが泣いた。(←意味不明ですね・・)

帰りの羽田、管理人の便(元MGの就職先)は思わぬ欠航。振り替え便で午前様で大阪へ帰宅。泣きっ面に蜂で1日が終わった。
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2015年8月25日(火)
同志社大学A対東海大学A(8月20日:夏合宿:練習試合)




























セットプレーが不安定!東海大学に敗れる  =スクラムとラインアウトが劣勢=

北海道網走市の網走トレーニングフィールドは、青々とした天然芝で覆われ、足を踏み入れるのが躊躇されるほどである。前日の16度から若干上昇したものの気温は20度、時折ぱらつく小雨がより寒さを感じさせる。風はやや強い程度。

試合前、同志社は東海戦と(9月の)慶応戦に焦点を絞って練習して来たと仄聞していたので、必ず勝ちに行く試合だと思って臨んだ。

いろいろ評価はあるのだろうが、現時点の大学ラグビーでは、帝京大学が断トツの存在で、2番手が東海大学だと聞いていた。同志社の全国ポジションを確認するには、絶好の試合である。

試合前の両チームを見ると東海大学のガタイがでかいのが如何にも目立つ。この体格とスピードで昨年の夏合宿では、まともな試合をさせてもらえなかったのを思い出した。

LO(No.4)とNo.8に既にトップリーグでも充分通用しそうな超大型外人選手を配置した黒のジャージの東海大フォワードは、見るからに強そうである。一方の同志社は、贔屓目にも貧弱、水色のジャージが余計に弱々しく見せる。

試合開始、案の定、東海大学は大型強力フォワード、とりわけLOとNO.8の外人選手を前面に出して攻めて来る。少し粗く強引な印象があるが、強くて柔らかい相撲取り集団だ。

ファーストスクラム。同志社は自慢の強力フォワードで一気にペースを掴むはずであった。しかしながら、全く予想に反しスクラムを押されたのだ。「まさか・・・!」と思った。押される同志社フォワードを見たのは、今シーズン初めてであった。

PR海士選手③やLO森山選手⑤・HO東選手④を欠く布陣が影響したかと思えたが、山神監督によるとHOの押す力の差との評価である。(事実、後半3分にHOが藤川選手④に交代するとスクラムは安定した。尚、上記3名は近日復帰予定)

ラインアウトは予想通り(?)、東海大学がキャッチャーのLOテトゥヒ・ロバーツ選手②を中心に安定的なのに対し、同志社は不安定、むしろボロボロと言って良いくらいだ。こうなれば、東海大学は敵陣ペナルティからラインアウトのお決まりのコースである。同志社は、セットプレーが不安定で試合のペースが掴めない。

かくして前半は東海大ペースである。同志社は前半10分、敵ゴール前右ラインアウトから綺麗なモールで得点したが、前半はこの得点のみに留まり、D7:29Tと思わぬ大差で折り返した。

ただ、いみじくも村口DRC会長が試合後、悔しがられたように「攻めに攻めて、ミスで大きく切り返され得点に繋がったのが(試合全体で)4回中3回あった。」のが現実である。

同志社は攻めに攻めたてた敵ゴールライン付近の攻防でノッコーン等のミスが出た時、ふっと気を抜く傾向がある。

攻守の切り替えが遅いというより、ふぅ~とした「空白となる魔の時間帯」がほんの1~2秒にも満たないであろうが存在するのだ。これを東海大学はそつなく突き、あっという間に40~50mもゲインされ、再三再四、チャンスがピンチに瞬く間に暗転するのだ。

試合中、山神監督は何度も「セルフジャッジするな!」と注意していた。

試合後、上記が話題に上がると同監督は「関西と違い、さすが関東のチームはこの「間」を見逃さない。揉まれている関東の強さだ。同志社の選手たちが経験し、体得することが重要だ。」と話された。ある意味、良い経験をしたものである。

後半は大宗が同志社の時間帯と言って良いだろう。HOが押しの強い藤川選手(ただ、後半31分に負傷退場)に代わるとスクラムが安定し、集散が早くスピードのある同志社が優位に立った。

接点でも同志社は体力負けしない。当たって倒れるのは東海大学の選手ばかりである。

愁眉なのは、(時間は忘れたが)縦横に走り廻っていた東海大学NO.8の大型外人デビタ・タタフ①選手が突進し、FB崎口選手③との1対1対決となったが、崎口選手のタックル一発で負傷退場させたことだ。(もっとも交代で出たLOのようなWTBの外人選手が素晴し過ぎた。とほほ・・!)

ともあれ同志社はゴールライン間際まで攻めに攻めるのだが、最後のところでミスが出た。単独でも「強引にいてまえ~」(←河内弁?)というところでも細かくパスを繋いでミスを誘発した。

東海大学のディフェンスが優れていたというより自滅したように見えた。そう言えば、同志社のノットリリースが妙に少なかった印象が残った。

ともあれ、やや自滅感のある同志社であったが、終盤のフィットネスはあきらかに東海大学を上回った。接点でも展開でもフィジカルで負けることはなかった。

特に、この合宿での主要練習課題である「ディフェンスへの速い戻り」は相当高いレベルで実現されていた。(ただし、前述の通りゴール直前の間の時間を除かざるを得ないが・・・。)

また、前へ出るディフェンスの完成度はかなり高いレベルとなり、簡単に抜かれることが激減した。

しかしながら、前半の得点差が覆ることなくD28:43Tで敗戦した。贔屓し過ぎの見かたといわれるかもしれないが、得点差程の力の差はないだろう。

東海大学の背中が見えたどころか、完全に背中に手が掛かったのだ。

試合終了後、村口会長と才田主将同席の場で「一番の課題は何か?」と質問すると、村口会長は開口一番「ラインアウト!」と言い切られた。才田主将は、ぐうの音も出なかった。課題は明確である。

次のターゲットは「慶応戦」とのことである。勝つための試合であり、秋の関西リーグを占う試合となるだろう。筑波戦は新たなメンバーがテストされることであろう。

スクラムは改善可能だろう。ラインアウトや如何に?セットプレーで優位に立って、フォワード・バックス一体となった高速同志社ラグビーが早くみたいものである。

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2015年6月8日(月)
同志社大学A対明治大学A観戦記
 
























明治に惜敗!ロスタイムに認定トライ
      =勝てた試合だったが・・・=

手元の写真の撮影日付には、2015/06/07 13:54:48(GPSでほぼ正確)とある。得点は、D28:26M。試合終了直前の時間帯、同志社自陣正面5mのスクラム攻防。何故かこの時間帯にレフェーリーが同志社の第一列3人とSH大越選手を呼んで何事か注意した。今思えば、確かに前兆はあった。

ロスタイムの場内放送はなかったと思うが、グランドのタッチライン脇で撮影していた管理人は、線審がロスタイムは2分と話しているのが聞こえた。ノーサイドまで(ロスタイムを含め)あと2分少しの時間帯である。

スクラムを巡り、レフェリーは試合開始早々から何度もコラプシングやアーリープッシュの反則を取っていた。今シーズン初めての組み方を巡る判定にフロントローは何度も首を傾げた。昨年見た光景の再現である。

しかも同志社に注意することが多く、同志社サイドに問題があると判断しているように傍からは見えた。スクラムは明らかに同志社が優位と見えた。

試合再開、残り時間2分、同志社ゴール前5mのスクラム。組むと同時に明治は大きくスクラムを廻して来たやに見えた。いきなりレフェリーの笛。何と認定トライである。

これには、流石に明治の選手たちもびっくりして(←としか直ぐそばで見ていた管理人には思えなかった)、一瞬の間を空けて「え~!!」と大きくあげた。歓声が出る以前に間違いなく驚きの声をあげたのだ。

同志社サイドへは、きっと予告していたのだろうが、ペナルティではなく、いきなりの認定トライであった。

PGでも試合は決っしたかもしれないが、何故か屈辱の認定トライ。明治のキッカーは、当然の如くゆっくり時間を掛けてGkした。ゴール成功、直後に試合終了の笛が鳴った。

明治の鮮やかなロスタイムでの逆転トライ(ゴール成功)で本年度の同志社・明治定期戦は幕を引いた。管理人は、ラグビー独特の観客に説明責任を果たす必要のないシステムに仲間内にブツクサ言いながら伊那を後にした。フォワード第一列に一体何が起こっていたのか?

前半30分までは一方的な明治ペース。同志社の選手は何故か固くぎこちない。ここ一番でのミスが多発し波に乗れない。ガタイが見るからに大きな明治は、フォワードのみならずバックスさえも背が高く横幅も広い。ウエイトトレーニングと栄養が行き渡っている健康優良児体型である。

ウォターブレーク時にはコーチ(明治)が乗り込み叱咤激励、「お前ら1発やられたら10発返さんかい~」と今日的でない激を飛ばせば、選手総勢が「おぉ~」と雄叫び円陣を組む。ノリノリの大迫力である。

一方、守勢にたった同志社は知性を売りにしている(?)だけに声が小さく、見るからに体も小さく自信なさげに見えた。

同志社は明治の体力を活かした迫力の突進に風上も活かせず守勢一方、挙句の果てにファンには訳もわからぬコラプシングの反則。前半22分には、D0:19Mとなり、ファンには「一体この先どうなることか」と心配風が大きく吹いた。試合にならない。大敗が予想された。

あに図らんや前半29分、敵陣右隅ラインアウトから縦に長い理想的なモールを組んだ同志社は、NO.8高田選手④が敵に絡まれながらも右中間に飛び込みトライ。SO渡邊選手が見事にGkを決めた。(D7:19M)

一本返されたものの、更に前半ロスタイム44分には同じくラインアウトモールでFL末永選手③が左中間にトライをねじ込んだ。いよいよ同志社ペース。後半が面白くなりそうな試合展開となった。(D14:26M)

後半はロスタイム直前まで過半が同志社ペースと言っても良いだろう。一見、ガタイもフィジカルも完全に同志社を凌駕していると思えた明治が、予想以上に後半10分には同志社のフィジカルに劣後して来た。

ダウンボールへの二人目の寄りは同志社が勝って来て接点での攻防を制するとともに、ラックからの球出し、展開スピードとも同志社が優位に立った。

前半8分、相手にガンガンぶち当たり相手体力を消耗させてきたHO中尾選手、NO.8高田選手④がフレッシュなHO永田選手③、NO.8秦選手③に交代した。後半15分にはSH岩村選手④、HO渡邊選手④、CTB吉澤選手④が高速ラインのSH大越選手③、SO高井選手②、CTB林選手④に交代した。

予定通りの戦略的交代と思えた。ベイシックからスピードへの切り替えである。

この交代が見事に的中、後半16分には教科書通りのモールから楽々と秦選手が左中間にトライ、後半19分にはモール崩れのラックの混乱を突いて高井選手が鋭い飛び込みで逆転トライを挙げた。誰が前半の劣勢からの逆転を想像し得たであろうか。同志社はスピードと勢いで明治を明らかに上回っていた。(D28:26M)

気になったのはセットプレー、ラインアウトのスローインの精度は悪く大半がオーバー状態で安定しない。スクラムは前1列がレフェリーの判定に首を傾げる事態が続出、見ている方は何が何だか分からない。

独断と偏見で申し上げれば、(明治自陣の)ゴールライン近くの攻防で何故かオフサイド気味に飛び出す明治ラインや密集でのハンドのペナルティを取らないレフェリーの癖を明治大学はしたたかに利用した。同志社は馬鹿正直にルールどおり(?)に対応した感が強い。

フォワード第一列の攻防もその類だと管理人は邪推している。第一列の選手がどう理解しているか是非とも聞きたいものだが、フォワードが機能しなかった(劣勢)時のバックスの対応に課題を残した。(当試合のバックスの得点なし)

ラインアウトとレフェリングへの対応力が敗戦の主因と言えば・・・ウウ~ン、ちょっと違うかなぁ・・・。

ただ、「モールからの得点力」が強力なフォワード相手でも充分通じることが判明し、強力な武器であることを奇しくも改めてファンは知った。

また、後半は認定トライを除きゼロ封したことも特記しておきたい。ただし、どんなにポジティブに評価しても負けたほうが弱いのである。

晴天の伊那陸上競技場だったが、理由の分からない認定トライで少し気持ちが曇った。同志社の後半の健闘もあり、嬉しさ半分、無念さ半分といったところか・・・。大阪への帰路は、実に遠かった。

P.S.(6月16日追記)同志社大学ラグビー部によると、ロスタイムの明治認定トライに対し、レフェリーからの事前予告はなかったとのこと。

また、管理人も含めファンの大半が同志社がコラプシングを繰り返したため認定トライと判断された思ったが、そうではなく明治NO.8がボールをピックアップ(スクラム解消)する前に同志社FLがスクラムを離れたとのレフェリーの判断だったとのことだった。(管理人には???)

確かにスクラムは大きく曲がったが・・・、真相や如何に?ま、今更こだわっても何の意味はありませんが・・・。ビデオ回覧が楽しみです。
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2015年5月24日(日)
同志社大学A対立命館大学A観戦記






















  同志社の強さは正に本物か?
  =京都ラグビー祭・立命館を寄せ付けず!=

雨天の熱戦が予想された西京極球技場は、幸運にも晴れ試合、奇しくもラグビーと野球の同立戦が同時開催されることを現地で始めて知った。応援のブラスバンドやチェアリーダーで華々しい野球に比べ、京都ラグビー祭のメイン試合の同立戦はやや寂しい観客の入りだ。

今シーズンの同志社はファンの期待を見事に裏切り(?)、思わぬ快進撃である。春シーズンとは言え、関学大・京産大・関西大・早稲田大戦の大勝を誰が予想し得たことだろう。

ご承知の通り昨季最終戦(大学選手権セカンドステージ)で43:42で後半40分にシーソーゲームを制した同志社に、立命館は必死のリベンジで臨んでくることであろう。前日のB戦でもスクラムが押されたとも聞いた。侮り難い相手である。

試合前日遅く発表されたメンバー表を見て少々驚いた。これまでのリザーブメンバーが先発起用されている。しかも7名もの入れ替え・・・。

HO中尾選手③、LO戎選手③、NO.8秦選手③、NO.9大越選手・・・然りである。FL丸山選手②、CTB光部選手②に至っては初紺グレ初先発、小林選手③は意表をついた初WTBである。WTB岩本選手④も本来はFBである。

当然このメンバー配置は山神監督の”次を担う選手への期待”に他ならないのであろうが、ファンにとっては決して余裕が生んだ配置とも思えず、ある種の不安要因でもあった。

ただ、試合開始直後にその不安は霧散した。先発メンバーを起用しようがリザーブメンバーを起用しようが同志社の戦力が損なわれることは些かも無かったのだ。立命館との力の差は歴然だった。試合開始5分のSH大越選手の先制トライまででそれが判った。

まず同志社はセットプレーで圧倒的に優位に立った。海士選手③・才田選手④の両プロップは(恐らく)大学最強レベルの強力な押しを誇り、立命館フォワードを相手にしなかった。

強い強いと言われながら前一列が首を傾げることの多かった昨季と比べ、スクラムもすんなりと組んでいる。見ているファンには全く理解できないコラプシングの反則など皆無なのだ。

前半5分、敵ゴールライン間近のラックサイドを素早く突いた大越選手のトライでファンは早くも勝利を確信したのだ。同志社のダウンボールは実に綺麗だ。きちんとサポートが付く。フォワード戦であれだけ圧倒的な格差があれば、立命館の為すすべはない。

極端に狭いゴールエリアの後ろで撮影していると、被トライ直後のゴール下、立命館の選手の声が全て丸聞こえである。第2のスパイが背後にいることも知らず、立命館の選手は能天気に声を掛け合ったが、淋しい限りの会話だった。(内容は極秘)

フォワード戦は圧倒的に同志社有利の展開である。ゴール前のペナルティーも何のためらいも無くスクラムを選択、例年もたつくモール攻撃も今年は様になっている。球出しの速い同志社は、面白いように高速でバックス展開した。

LO森山選手④がモールの要で上背の高さから妙に目立つ。従来の様にへらへらと笑うこともなく必死の形相が頼もしい限りである。得意のラインアウトだけでなく、ロックらしいロックに成長して来たのだ。

昨季まで躊躇したプレーが目立ったLO戎選手の正にロックらしい突進が今日も目立った。相手防御陣にガツンと当たり、簡単に倒れることなく綺麗に球を活かしたダウンボールを着実に行う。昨季から大化けした一人であり、本当に頼もしい存在となって来た。

この日2番手で出場したFL末永選手③の破壊力が日増しに増して来た。ボールを持って前へ出る力は特筆もので大学レベルを大きく超えてき来た。

こんなにスピードと守備範囲の広さ、ボールキープ力を備えたフォワードがそうそういるものではない。こりゃWTB松井選手間③に続き、次のJAPAN候補に成長すること間違いなしと見た。(へへへ、ちょっと気が早いですね!)

ありゃ~、またもや長文になってしまいました。バックスのスピードと切れ、防御網を書くスペースが無くなったが、それはそれで山ほどお伝えしたいところがあるのだが・・・。

最後に一言(・・・と言ってもこれからが長い?)、試合後山神監督に「こんなに大差が付くのは、同志社が強すぎるのか立命が弱すぎるのか、どちらですか?」と聞いた。

愚問であった。山神監督は笑って明確には答えていただけなかったが、山神監督の目がそのどちらも正しいと語っていた・・・様に思えた。

かくして同志社ラグビーファンはお互いに眼が合うと「今年は行ける!本物だ!」と声を交わす次第となった。

フィジカル面での長足の進歩と2人目の寄りの速さで密集を制した同志社。相手のザル防御を思えばまだまだ安心とは言えないが、明治戦と天理戦が今シーズンを占う春シーズン最大の試金石となることであろう。両試合で大差で勝利となれば、いよいよ本物である。

勝って冑の緒を締めよ!たかだか早稲田・立命に大勝したぐらいで満足している暇はないのだ。正念場はこれからだ!(と言いつつビールがうまいのも事実ですね~。)

(「今日の試合は、まだまだ目標の65点レベル」と山神監督は評価されています。詳しくはアトム編集局の山神監督インタビューをご覧下さい。会員向けに近日中にアップ予定です。)

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2015年2月18日(水)
新キャップテンにPR才田選手!

















才田選手の新主将就任を祝す!

同志社大学ラグビー部の2015年度新キャップテンにPR才田智選手が選出された。管理人は才田選手の人となりを詳しく知らないが、まずは順当な人事であろう。傍から見る限り、温厚な人柄であり、冷静な判断が出来るだけでなく、常に熱いチームへの思い、勝利への思いを底辺に秘めている男である。チーム内の人望も間違いなく厚いと思われる。

何年か前までひ弱であった同志社フォワードが現在の強力フォワードに転進する端緒は、現4回生の北川選手の入部からであろう。そしてその翌年、全国高校選手権3連覇の金字塔(高校3年間無敗)を引っ提げて入部したのが、東福岡高校の右プロップ才田選手であった。爾来、同志社の第一列は安定し、押すことはあっても押されることがなくなったと言っても過言ではないだろう。

2回生からはレギュラーに定着、関西大学ラグビーを代表する安定度抜群の右プロップに成長した。北川・才田両選手を擁する同志社は、少なくともスクラムでは怖いものなしとなった。押しも押されぬ同志社の顔となったのだ。文字通りの大黒柱だ。

平成26年度、3回生となった才田選手は、”おっ・・!”という姿を見せて思わず観衆を唸らせた。春シーズンよりラックからやや離れて位置し、ラックからの球出しを受けての突進が目立つようになった。

同志社得意の早い球出しで大きくバックス陣に散らす戦法に加え、ラインに参加(?)した才田選手が縦に走り大きくゲインし、ラックから前方少し遠いところで相手陣を何人も巻き込んで再度ラックの核を作ったのだ。

安定度抜群である。これまで、どちらかというと裏方に徹して来た才田選手であったが表舞台に躍り出た。いささかの失敗もなく着実にダウンボールし、味方フォワードのフォローを可能にした。

前年までは見られなった活躍だけに「これが平成26年度の新オプションですか?」と山神監督に質問したら、「え?才田選手には当然のことですが・・・。」と意外な顔をされた。何のことはない才田選手が正常進化しただけの話だったのだ。間違いなく同志社の攻撃の幅を大きく広げたのも確かだ。俄然、攻撃時に才田選手が目立ってきた。才田選手がボールを持つ機会が格段に増えた。

「安定度抜群で怪我知らず」というのが大宗のファンの才田選手への印象であろう。しかし、全試合先発出場の才田選手に思わぬアクシデントが訪れたのは、平成26年度シーズンが深まった“関西リーグ最終戦”の立命館大戦でのことである。

密集でまさかの肘脱臼リタイア、才田選手の今シーズンは終ったと思われた。当然、翌大学選手権1回戦の東海大戦は欠場し、誰もが続く早稲田戦への出場も絶望的だと思った。

しかしながら、肘をグルグルにテーピングして才田選手は登場した。先刻、無理は承知だったが、出場は本人の強い希望からだと後で聞いた。

山神監督も苦肉の判断をされたことだろうが、前半、無理して出場した才田選手は怪我の影響を微塵も見せず、その職責を見事に全うした。

ただし、ハーフタイムに苦痛に顔を歪めた才田選手をピッチで見た。やはり、本来、出場は無理だったのだ。案の上、後半を欠場したが、その心意気を選手も観客も誰もが心底感じとった。これが大差が予想された早稲田戦にもかかわらず、1点差の好ゲームへと繋がった。

閑話休題、どの試合か忘れたが今シーズン(2014年度)も押し迫った試合、その終盤のことである。敵陣深くの肝心要のここ一番の場面、途中出場した新人HO山崎選手①がラインアウトでノーットストレートを犯したことがあった。「あ~~」という観衆の落胆の声、責任感の重さで山崎選手の顔が歪んだ。重圧で潰されそうな場面だ。

その山崎選手に真っ先に駆け寄ったのが才田選手だった。満面の笑顔でしょげる山崎選手の頭を撫で、ポンポンと頭を軽く二~三度たたいて何事かささやいた。一転、どん底の山崎選手は地獄から復活し笑顔を見せた。

何を言ったのか知る由もないが、本当に素晴らしい才田選手の笑顔の対応が試合を救った。重苦しい試合の流れを一気に変えた。管理人はこれだけで、キャップテンに相応しい男だと思った。

親父さんは、某企業勤務の工学博士。そう言えば少し知的なレベルを感じさせる新主将ではあるが、本当のところを管理人は知らない。たが、間違いない男であろう。

才田選手の新主将就任を管理人はただただ、僥倖としか感じ得ない。何かと楽しみな平成27年度になりそうである。
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2014年12月30日(火)
同志社大学対立命館大学観戦記(全国大学ラグビー選手権:平成26年12月27日・瑞穂運動公園ラグビー場)

SH岩村選手の劇的逆転PGで立命館に勝利!=シーソーゲームを“決して諦めない心”が制す!=
        
 (日本協会の規定により写真が掲載できませんので、何卒ご了承ください。

大学選手権セカンドステージ第3戦は、名古屋市の瑞穂運動公園ラグビー場での開催である。名古屋の地で地元1校と関西3校の対戦という不思議な組み合わせであり、仲間内で「予め関西3校を入れるなら何で関西でしないのか・・・」とボヤキながら車で3時間余り掛けて大阪からやって来た。

皮肉にも快晴のラグビー日和、4校ともファイナルステージ進出の道を絶たれているので盛り上がりに欠け、やはり大学選手権としては観衆は少ない。ただ、今更言うまでもないが、恐らく各校とも今季最終戦である。少なくとも同志社は最終戦であり、4回生にとって大学生活最後の試合である。どのチームも「何としても有終の美で最終戦を飾りたい。」と思っているに違いない。

試合前のフィールド練習、わずかな時間だがキッカーのSO渡邊選手②とFB宮島選手④が居残って最終調整していたが、長いキックを担当するであろう宮島選手のキックが一本も入らない。早稲田戦の逆転GKで失敗したような引っ掛けキックで全て大きく外した。挙句の果てに自ら「今日は調子悪い。」なんて洩らしたのが聞こえた。

試合開始後の展開は、既にご存知の通り、逆転に次ぐ逆転の展開。立命館はフォワード中心の攻撃、一方、同志社は15人参加型ラグビーだが、いつもよりバックスに比重が掛かっている印象を受けた。

前半5分、接戦を予想したのか立命館が手堅くPGを選択し先行するも、前半8分にはWTB松井②の左隅トライで同志社が逆転。しかし、前半13分には立命館が逆転トライ、更に前半20分には立命館がPG成功で引き離す。(D5:13R)

しかし、前半23分には、この日負傷の崎口選手②に代わってFBに入った宮島選手④の左中間トライ、前半28分には松井選手のこの日2本目トライ(ゴル成功)で再逆転に成功。(D19:13R)前半36分には立命館が再逆転トライ(ゴール成功)し、このまま前半を終えた。(D19:20R)

緊迫の1点差ゲームといいたいところであるが、「何か練習試合みたいだな・・・」と管理人は隣にいた同志社スポーツアトムの記者に漏らした程である。何故か春シーズンの最初の試合・京都府亀岡市の招待試合(立命館戦)を思い出した。双方どちらか5分に1本のトライが続いており、確かにシーズン当初の様な「大味な試合」である。この試合の位置づけを端的に示している様に思えた。ま、これはこれで良しだ。

やや立命館が優勢かなという感じの試合経過であり、決定力のある同志社バックスが点差を縮めて接戦に持ち込んでいる感じだ。

後半に入ると、早くも1分にフォワード戦から山田選手がゴール下にトライ(ゴール成功)し、再々逆転(D26:20R)に成功するも、後半6分には立命館が再逆転トライ(ゴール成功)で1点立命館が先行。(D26:27R)更に、後半21分には立命館のトライで同志社を突き放す。(D26:39R)

正直、「もはやこれまでか・・・」と思った同志社ファンが大半だっただろう。13点差は2トライ2ゴール必要である。流れは立命館にある。もはや追いつくのは厳しいと思うのも当然である。唯一の救いは、残り時間が20分近くあったことである。

同志社は予定通り、控えの選手を投入した。”総員投入”といった有様である。しかし、これで大きく潮目が変わった。特に岩村選手③・垣内選手④のハーフ団とNO.8末永選手④の投入は、同志社フィフティーンに“芯”が入ったように思えた。俄然、同志社の流れとなった。フォワードも頑張り始めた。

早くも後半29分には、SO垣内選手のライン裏インゴールへの絶妙なパントをWTB松井選手②が押さえトライに成功した。「あれ?キックは誰が蹴るのだろう。」と同志社ファンの誰もが思ったことだろう。既にキッカーの宮島選手と渡邊選手は交代している。キーカー名が思いつかないのだ。

ここで登場したのが、SH岩村選手である。高校時代はともかく、少なくとも大学の公式試合で蹴るのを見たこともない。試合前の練習さえしていない。同志社ファンは期待半分、不安半分で岩村選手に見入った。

岩村選手は点を仰ぎ、大きく両腕を拡げ深呼吸した。端正な顔立ちとは裏腹にかっこ悪いへっぴり腰のフォームに見えた。・・・が、右中間の外し頃の距離・角度をもろともせず、堂々とゴールを決めた。(D33:39R)

更にフォワードが頑張り始めた。立命館フォワードと互角かやや劣勢だったが、俄然優位に立ち始めた。大きな立命フォワードに接点で負けていない。ここにおいて同志社の覇気・心意気が明らかに立命館を上回って来た様に思えた。当然、技術的な観点もあるだろうし、残り時間10分の時点での体力の消耗度もあることだろう。

だが、そのようなことは意に介する必要がないように感じた。同志社フィフティーンが神懸かった様に思えたのだ。これまでの粗い試合が、不思議にも掌を反すように締まって来た。15本の矢が一つの強固な束に纏まったのだ。

その核になったのNO.8末永選手であった。足首の負傷も充分でなくテープでぐるぐる巻きにし、きっと無理しての出場であろう。後半32分、立命館ゴールライン付近での攻防の末、末永選手がゴールに飛び込んだ。へっぴり腰フォームのSH岩村選手が緊張をもろともせず見事2本目のGKを決めた。わずか1点差であるが、同志社の再々々逆転である。(D40:39R)残り時間8分、まだまだ逃げ切りモードに入るのは尚早だ。PGでもいいからもう1本欲しいところである。

試合は同志社の流れ。押せ押せムードである。ところが、あに図らんや後半36分、同志社は自陣ゴール正面の密集で痛恨の(確か)ノットロールアウェイのファウル。立命館のよもやも逆転PGを決められた。立命館の再々々逆転である。(D40:42R)

妙に(ミエミエに)ゆっくりした立命館のPG動作、妙にゆっくりした立命館の自陣ポジションへの戻り。当たり前のことなんだろうが、同志社ファンから見るとどうしてもそう見えてしまう。”残り時間を意識した”立命館の腹立たしい程の動きだ。後2分余りの残時間、スコアボードの時計を見ながらの試合となった。

まだまだ諦めるには早い。何せ同志社フィフティーンは”神懸っている”のだ。神が同志社に降臨した(?)のだ。残り時間1分少しの時、立命館陣左22m内側で同志社のラインアウト。ラストチャンスと思われた。最後の最後の攻勢に掛けるしかない。

途中交代していたスローワーHO山崎選手①が投げ入れるとボールはやや右に流れ、ノートストレートの反則の笛が鳴った。同志社ファンの悲鳴、絶体絶命!

更にもう1プレーで試合終了を予告する“フォーン”が試合会場に鳴り響いた。万事休すである。立命館は、マイボールスクラムでボールインすると同時にSHがピックアップし、ラインの外へ蹴り出すだけで試合は終了する。「残念、負けた!」とほとんどの同志社ファンは思ったことだろう。管理人とて同様だった。立命館のファンも選手も「勝った!」と胸を撫で下ろしたに違いない。

だが、同志社フィフティ-ンは、そうは思わなかったのだ。試合が終わったわけではないのだ。決して諦めなかったのである。ラストプレーを前に田淵主将を中心として円陣を作り、意思統一を図り、ラスト1プレイに掛けたのだ。そして立命館ボールでのスクラムが始まった。

同志社はイン(相手ボール)と同時に押し込み、スクラムは割れてボールは密集の中に隠れた。見ていて何がどうなっているのか分からない。後で写真で見ると田淵主将がボールに絡み強引に争奪、LO森山選手③が見事な壁を作っていた。スクラムは、きっとPR北川選手④が押し勝ち捲り上げたのだろうが、同志社フォワード8名の心が一体化した結果としか思えなかった。

更にフォワード戦で縺れながら立命館ゴール下付近の密集で、笛が鳴った。何と立命館のペナルティである。立命館のオフサイドかと思うがそんなことはどうでも良い。観衆が大きくどよめいた。

一転、同志社ボールのラストプレー、当然、同志社はPGを選択した。入れば勝利、外せば敗戦である。キッカーはSH岩村昂太。角度・距離ともそんなに難しいとも思えなかったが、当然、大きなプレッシャーが掛かっている。

緊張の一瞬、岩村選手は空を見上げ大きく腕を左右に拡げて深呼吸をした。そして、例のお尻突き出した美しくも何ともない例のフォームでゆっくりと楕円球を蹴った。ボールはゴールのど真ん中を割り、線審のゴール成功のフラッグが高々と2本上がった。それに続くPG成功のレフェリーの笛。そして、その直後にノーサイドの笛が高らかに鳴り響いた。(D43:42R)

こんなこともあるのだ。”最後まで諦めない心”を田淵同志社は最後の最後で具体的に示した。それが何よりも4回生への餞となり、そして何よりも後輩への財産となった。
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2014年12月25日(木)
同志社大学対早稲田大学観戦記(全国大学ラグビー選手権:平成26年12月21日・近鉄花園ラグビー場)

同志社の勝ちゲームなれど、1点差に泣く!=セットプレーが安定、同志社ラグビーは出来たのだが・・・=
        
 (日本協会の規定により写真が掲載できませんので、何卒ご了承ください。)

グランドからメインスタンドを眺めると、正直、「伝統校対決ながら、少し寒々とした観客席だなぁ・・・」というのが第一印象の同志社・早稲田戦であった。しかも全国大学選手権でである。特に早稲田サイドの入りが悪い。もっとも同志社大学サイドもいまひとつである。同じ花園で開催された春の定期戦より少ないくらいである。

先週の同志社対東海大戦を観た限り、誰もが早稲田の圧倒的勝利を予想したことだろう。それが観客の入りとなってあらわれた形である。事実、各掲示板でも数多くの無節操なマイナス情報が流れていた。

早くも前半5分、早稲田のSo横山選手のグラバーキック(自らキャッチ)を起点とした攻撃に、さほど抵抗することなく同志社はゴールポスト下にあっさりとトライを献上した。(ゴール成功、D0:7W)溜息とも悲鳴ともとれる“どよめき”こそ上がったが、さしたるショックも感動もない妙に静かで淡々としたトライだった。

早稲田の大量得点が予想され、「れれやれ何点差となることやら~~」と同志社ファンは情けなさに思わず下を向いた。ただ、選手は違っているように見えた。田淵キャップテンの眉は大きく上がっていた。いつもニコニコ笑顔の石田選手でさえ、凛とした緊迫の顔つきをしていた。

その後、一進一退の攻防が続いたが同志社が優勢になりつつあると感じ始めたのは贔屓の引き倒しだろうか。少なくとも先週の東海大戦でコテンパンにやられたセットプレーは安定していた。手負いのPR才田選手③が必死の形相で立ち向かった。スクラムはやや優勢と感じた。

ラインアウトも長身の森山選手に合わせることが多く、お世辞にも安定的とは言えないまでも何とかマイボールを確保した。森山選手もこれまた必死の形相でプレーし、緊迫感を高めた。スクラムが安定したためかSH大越選手②やSO渡邊選手が早稲田の背後に大きく高いハイパンとを上げ、早稲田の後走を余儀なくさせるなど、東海大戦の横流れワンパターンパスとは違うゲームの流れが出て来た。

前半の愁眉は19分に訪れた。敵陣左深くの相手(早稲田戦)スクラム。左プロップ北川選手が相手プロップを捲り上げたかに見えた。直後、左にこぼれたボールをSH大越選手が瞬時に拾い上げ、スクラムサイドを25m快走、右中間にダイビングトライを決めた。

そう、正に“瞬時の出来事”だった。早稲田サイドのエンドライン外側で撮影していた管理人の眼前に飛び込んだにもかかわらず、カメラを取り替えようとしていた矢先の出来事だったので撮影を失敗したのである。

ラグビーは写すより見る方が楽しい。撮影を忘れて思わず見とれてしまい、万歳をしてしまったのだ。ま、この当たりが素人カメラマンの限界である。プロではないのだ。(←ほとんど居直り)かくして目前10mの大越選手の絶好のトライは、カメラのCMOSに焼きつくことなく、管理人の目蓋に焼き付いただけで終わった。

大喝采の同志社ファンの歓声が花園ラグビー場に轟いたのは言うまでもない。(ゴール成功 D7:7W)

直後の前半24分、同志社陣の相手ペナルテイ-に対し、早稲田大は奥深く蹴りこんでラインアウトモールを狙うのが常套手段の位置にもかかわらず、PGを選び成功させた。(D7:10W)後から見れば、この早稲田の手堅いだけの選択が命取りになったのだった。

その後双方の攻防が続くが、早稲田大は攻め倦み同志社の早い出足の防御網は機能した。同志社は接点でも負けていなかった。だが、双方追加得点はなく、そのまま前半は終了した。

ハーフタイム、同志社ベンチのそばを通ると大きな氷嚢を右肘に当て苦痛に顔を歪めるPR才田選手がいた。やはり相当無理をしたのであろう。才田選手の踏ん張りで同志社のスクラムは見事安定した。ただ、前半が限界だったのだろうか、海士選手②と交代した。

後半5分、元気者のFB崎口選手②が負傷退場し、小林選手②と交代。先発2人が負傷交代したにもかかわらず同志社の戦力は低下しなかった。むしろ機動力が増した感がある。ペースは完全に同志社にある。早稲田は切り札FB藤田選手が同志社防御網に絡まれ機能しない。見事、藤田封じに同志社は成功している。早稲田にあせりの色が見え始めた。早稲田のペナルティが増え始めた。

後半11分、早稲田ペナルティより大越選手が速攻し大きくゲイン、CTB木村選手④の大きな飛ばしパスを受けたWTB松井選手②が右サイドで相手選手ともつれながらも見事右隅に逆転のトライを決めた。松井選手の並外れたスピードと強靭な体躯の勝利である。(ゴールならずD12:10W)この試合、初めて同志社が先行したのだ。

ただ、後半20分、一瞬の隙を突き右サイドを大きく走り切った早稲田が再逆転。(ゴール不成功、D12:15W)更には後半30分、早稲田はPGを決めた。(D12:18W)流石に試合巧者の早稲田である。勝ち方を知っている。

同志社サイドから見ると早稲田はレフェリーの笛(早稲田笛?)に助けられた様にも見えるが、レフェリーの癖を利用している・・・ということなんだろう。

ともあれ、同志社の健闘ももはやこれまでかとも思われたが、同志社の攻勢は続く。1トライ1ゴールで逆転である。早稲田が逃げ切ろうとするのがミエミエニわかり、当方から見れば噴飯モノであるが、これが試合巧者の早稲田なのであろう。

後半39分、敵陣右サイド深く同志社はFL田淵主将を最後尾にモールを押しに押した。リーグ戦で何度も成功した同志社の得点パターンである。何度かモールが割れたかに思えたが、見事、田淵主将自ら右中間エンドライン寄りのゴールラインに飛び込んだ。(D18:19W)

会場は興奮の坩堝である。GKが決れば大逆転、残り時間も1分少々。入れば勝ったも同然。この大役を担うのは、WTB宮島選手④。管理人もゴールポスト近くに移動し、前半の大越選手のトライ撮影失敗を補うため、大逆転ゴールを逃すまいとカメラを構えた。

緊張する静寂の場内。入らない角度でも距離ではない。入れごろ外しごろよりやや難しいか?(←訳分からぬ表現)ただ、こんな緊張状態の時こそラグビーの神様が突如降臨し、奇跡の大逆転を演出するものである。

ゆっくりと堂々とGKモーションに入った宮島選手だが、やや蹴りの振り上げと降り落としが早いようにも思えた。
結果はご存知の通り大逆転ゴールはならず、蹴った瞬間に入らないことが分かった。緊張は一気に崩れた。神の降臨はなく、溜息だけが残った。試合はそのまま得点が動くことなく、終了した。

同志社の勝ち試合だったと言って良いだろう。少なくと後半は同志社らしい高速全員参加ラグビーであった。早い出足の防御網も機能した。セットプレーも負けず、左右にも縦にもボールは大きく動いた。練習の成果は出た。ただ、試合には負けた。どんなに健闘しようが、負けた方が弱いだけである。

ただ、管理人には何で東海大戦で全く同志社ラグビーが出来なかったにもかかわらず、負けたとは言え早稲田戦では掌を反したように同志社ラグビーが展開できたのか不思議であった。

試合後の花園ラグビー場記者会見室。山神監督と田淵キャップテンが出席し、報道陣20名くらいが揃った。読売新聞の記者だったかと思うが「相手ペナルティの時、着実に渡邊選手がPKを狙えば勝てたのに何故狙わなかったのか?」と質問した。山神監督が即座に答えた。「第二戦に4トライしなければ(ポイント面から)勝ってもファイナルステージ進出はないので、トライを狙うように指示していた。」と語った。田淵キャップテンも「PKを狙わずトライにこだわることは、試合開始前から意思統一されていた。」と語った。

管理人の疑問は氷解した。同志社にはPKで勝っても何の意味もない。早稲田戦で同志社ラグビーが出来た理由がこの言葉の中にあると思った。早稲田はPKでも勝ちは勝ちだったのだ。
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2014年12月19日(金
同志社大学対東海大学観戦記(全国大学ラグビー選手権:平成26年12月14日・西京極競技場)

同志社のペース作れず、東海大に完敗!=セットプレーで混乱、戦術以前に体力負けか?=
        
 (日本協会の規定により写真が掲載できませんので、何卒ご了承ください。)

晴天の西京極は、手がかじかむほど寒く、気温も10度を大きく下回っていた。試合開始直前にもかかわらず大学選手権にしては観衆が少なく、空席が目立った。前週の立命戦より少ないくらいの観衆である。どうもファンの期待の程度を表しているようで、少し淋しい思いがした。対戦相手の東海大の系列校(高校)らしき大集団が、やけに目立った。

結果はご承知の通り、D3:40Tで完敗である。何よりも同志社の得点が3点、即ちノートライに抑えられたことが直接的敗因であった。決して受身ばかりではなく、同志社の攻勢は特に前半数多く見られたが、最後までトライを奪うことが出来なかった。

試合開始前、仲間内でびっくりするような話が出た。東海大フォワードの平均体重が同志社フォワードより10キロ上回るというのである。確かに東海大フォワードは大型であり、同志社は前試合で負傷した才田選手を欠くため少々の格差は想定していたが、「そんな馬鹿な~」というのが正直な感想であった。然るに計算してみると確かに10キロの格差があるではないか。

ピッチに立った両校を比較してみると確かにフォワード・バックスともガタイの違いが目立った。そしてプレーにも大きくガタイ格差が出てしまった。試合内容に技術的なものはいろいろあるのだろうが、素人が口を挿むべき領域ではないので省略する。(ホントは分かっておりませんので・・・)

ともかくガタイ格差が最大の敗因である・・と管理人は感じた。確かに素人眼にも見るからに体格格差は明らかだった。東海大はバックスも含め丸々とボリューム豊かである。優位と勝手に想像していたフォワード戦では、スクラムや縦突進はことごとく東海大のフォワード陣の壁に跳ね返された。東海大の野太さ、同志社のひ弱さだけが目立った。

試合は同志社風上の前半終了時に、D3:7Tであり、得点だけ見ればまずまずの接戦であり好試合の様に見えるが、恐らく大半の同志社ファンは「今日は勝てない。」と悲観的に感じたのではないか。

確かに前半唯一の東海大の1トライは、同志社が敵陣深く攻め込んでいた時の“不運な一発ターンオーバー”によるものであり、そこそこ同志社は敵陣深く何度も攻め込んでいた。しかし、何度も何度も攻勢を掛けながら同志社はゴールラインが一度も割れなかったのだ。今、思い返せば、何とか“前半の1トライ”が本当に欲しかった。

まずは何とか耐え忍んだものの劣勢なスクラム、ラインアウトの不確実さ…とセットプレーが実に不安定なのである。一方、東海大のセットプレーは実に底堅く安定し、ラインアウトなど同志社は競ることさえ出来ない。

更に、先日の関学戦や立命戦でそこそこ効果を見せた同志社フォワードの縦攻撃(Pick&Go)が全く通じず、止む無く横流れのバックス攻撃を繰り返すだけである。そのうちパスミスやノットリリースのペナルティで自滅するパターンが相次いだ。チャンスでプツンプツンと途切れる同志社の攻撃に同志社ファンには溜息と失望が交錯した。

どうも前半で勝負はついたようである。得点こそ小差ではあったが、真向勝負をした同志社は体力格差(体格もフィジカルでも)が災いして精魂ともに疲れ果てたように思えた。明らかに体力を前半で消耗しつくしたのだ。後から思えば、これが東海大の作戦だったのだろう。

後半、東海大は意識的にモールを多用して来たが、これまた、同志社フォワードの体力を更に大きく消耗させ、早くも後半7分、15分にラインアウトモールから比較的簡単にトライを許した。これで勝負はついた。後は消化試合の様相を呈した。

試合終了後の記者会見、読売新聞の記者が「関東の壁を感じましたか?」と質問をした。全くの愚問である。関西の王者でチームの完成度が高い同志社への質問であれば納得できるが、そこに到達していない同志社への質問であり、傍らで聞いていた管理人は、この質問に一人白けた。

山神監督は関東との違いを、「接点や攻撃での0.0何秒の(劣後の)積み重ねの差」だと話されていたが、管理人には体力格差で負けたとしか思えなった。ハイパン作戦とかモール作戦との戦略や戦術以前の話である。同志社得意の高速全員展開ラグビーを発揮する以前の問題である。

西京極に集結した同志社ファンは、試合前には「東海大優位ながら勝てない相手ではない」と大半の方が期待をもたれていたのではないか。それだけに今回の大敗は、本当に“こたえた”のである。ストレス耐性のない一部のファンは、ま、(恐らく)いろいろ仰っているのだろうが、月曜から今日まで爆弾低気圧の北海道キロロリゾートに逃げていた管理人の耳には届いていない。

きっと姦しい短絡的な同志社ファンは、練習時間や常勤コーチの問題だとかの「体制問題」を声高に主張されるのであろうが、今言っても全くせんない話であり、シーズンオフに議論すべき話である。今、同志社ファンが出来ることは、“球場の大声援で選手の背中を押してあげるしかない”と思うのであるが、皆様は如何お考えですか?

結論、弱い同志社を声援することこそ真の同志社ファンであります。(と言いつつ、読み返してみれば苛立ちの隠せない文章で本当に申し訳ありません。反省!)
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2014年12月8日(月)
同志社大学対立命館大学観戦記(関西学生ラグビーAリーグ:平成26年12月6日・西京極競技場)



























同志社フォワードの認定トライで決着  =追いすがる立命館をスクラム戦で跳ね返す!=

快晴から徐々に雲行きの怪しくなっていく西京極陸上競技場(京都市)、降水確率は12:00~18:00で40%。雪雲らしきものが覆って来たが、結果として降水はなく天然芝の状態は良い。メインスタンドから見て左から右に抜ける風はやや強風、格好のラグビー日和と言って良いだろう。

ただ、西京極競技場は、文字通り陸上競技場であるためラグビーファンにはすこぶる評判が悪い。ピッチまでの距離が余りにも遠く、観戦しにくいことこの上ない。

また、恐ろしく狭いゴールエリアは、剥がれやすい人工芝もどきの絨毯で覆っただけでペラペラ、広さは花園の5分の1以下に見えた。双方同条件とは言え、選手もさぞやりにくいことだろう。

試合後のインタビュー、(確か)読売新聞のスポーツ記者が山神監督に聞いた。「後半35分のスクラムは、プロップの一番と3番を入れ替えましたが、選手が自発的にやったのですか?」。

この試合最大の山場であった後半30分過ぎ、立命館ゴールポスト前の息詰まる様なフォワード攻防。攻める同志社フォワード、耐える立命館フォワード、この時点に関する質問である。

幾度もスクラムを繰り返した末に、立命館サイドが思い掛けず動いた。得点は、D20:19T、残り時間5分余り。同志社フォワードのスクラム攻勢に業を煮やした立命館は局面を打破するため左プロップ(NO.3)を入れ替えたのだ。

一度スクラムを組んだ後、同志社は何もためらうことなく即座にPR海士選手②とPR北川選手④を入れ替えた。管理人は、当然選手の自発的判断であろうと勝手に思い込み、思わず3連覇時代が頭を過ぎった。

この日、同志社は比較的ラインアウトが安定していたにもかかわらず、立命ペナルティからもPK&ラインアウトモールを選択せず、徹底的にスクラムを選択した。

レフェリーが立命館第一列に注意(警告)を与えていたのが垣間見えたので、「次にコラプシングをすると認定トライもあるな・・・」と会場が少しざわついた。

試合再開、スクラムの組み直しだ。ペナルティ後の立命ゴール右前のスクラム選択である。組んだ瞬間、北川選手真前の立命PR(NO.1)が下に落ちた。「ピ~!」とコラプシングの大きな笛が鳴り響いた。後半35分のことである。同志社フォワードの勝利の瞬間だった。そしてこの「認定トライ」が同志社の勝利に直結した。(試合結果、D27:19R)

試合の経過は、NHKの教育TVで全国ネットで放映されたので、皆様、ご存知の通りである。

前半の立役者は間違いなくSO渡邊選手③。長く正確なキックは局面を大きく切り開き、100%成功したGKとPGが勝利へ直結した。1本でも外していたら、後半立命に逆転を許すことになり、勝利の行方はままならなかったはずだ。

また、SH大越選手②との高速はハーフ団は立命館のスカウティングを混乱させ、前半の同志社の一方的展開の立役者となった。

さて、後半の入り10分の大混乱をどう評価するか。前半終了後、山神監督が一番懸念した時間帯である。

立命館は前半を反省し、目に見えて展開スピードを速め、早めに上がる同志社防御ラインの裏をパントで突いた。これで同志社防御陣の足は止まり、打って変わってタックルに甘さが見えはじめたのだ。

山神監督の「肩で当たれ!」の叱責空しく、手だけで止めていたように思えた。譲り合っているようにも思えた。大きくリードした時に出てくる同志社の甘さを後半早々図らずも露呈してしまった。

今シーズン何度か経験したが、心の隙を突かれて受けに廻った時の同志社の欠点をどう補完し、どう復元するのか大きな課題が残った。きっと田淵主将のキャップテンシーに頼るほかはないだろう。

普段であればリザーブの高速展開メンバーに交代し、局面の打開を図るところだが、この日は先発として既に使ってしまっている。受けに廻った時に無理して墓穴を掘るのがいつものパターンだが、まんまと立命館に立て続けに3本のトライを献上してしまった。特にその3本とも同志社SO付近を狙われてしまったのだ。

ただ、最後の勝利を呼び込んだのは、いつもほど大きく展開することなく敢えてフォワード勝負に徹した点にあるのではないか。

同志社フォワードは、敢えて立命館の密集を突いて縦へ縦へとしつこく突進した。事実、運動量を誇NO.8秦選手②は先発の喜びを表すかの如く常にボールのあるところに位置し、例え相手に絡まれても2歩も3歩も必死に前進し、選手に、そして同志社ファンに勇気を与えた。

スクラムの大黒柱PR才田選手③の怪我で前半早めに交代したPR海士選手②は持ち前に運動量の多さを発揮してスクラムのみならず攻撃に大いに寄与した。

そうだ、フォワードではないがCTB木村副将の立て突進は素晴らしかった。さして体の大きくない木村選手の敵防御陣に真向から挑む突進は悲壮感に溢れ、応援している側は思わず手にこぶしを握るほどだ。こんな選手こそが局面を大きく打開するものである。

今、冷静になって勝因を振り返れば、やはり“スクラムの拘り”にあったのではないか。いつものわけの分からぬコラプシングは影を潜め、同志社は堂々と安定したスクラムを組んだ。安定どころか常にスクラムで優位に立ち、最後は認定トライに繋がったのだ。大黒柱の才田選手を欠いても同志社はスクラムを押したのだ。

また、これまで常にラインアウトが劣勢であったにもかかわらず、この日は何故か安定したラインアウトを堅持した。

実は気になっていたことがあったのだが、関学Jr、立命Jr戦でも相手スタッフが同志社のラインアウトのサインを逐一全て記録された節があった。想像ではあるが、関学A戦でそれがラインアウトの大劣勢に繋がった感がある。

後で聞いた話だが、今回の合宿で全てのサインを変更して試合に臨んだとのことである。また、用意したラインアウトのオプション(初披露)は全て成功したとも聞いた。

大学選手権に温存しているオプションも数多くあるとのことで楽しみである。もっとも管理人には、この試合でどれが新オプションなのかさっぱり分からなかった。

勝利の要因は、同志社のペナルティが立命館に比べ極めて少なかったことにもある。つまらぬノッコーンやパスミスも少なく、試合をぷつぷつと切ることなく同志社の流れを維持したのだった。何度かあったオーバーザトップのペナルティなどは、むしろ好感が持てたくらいだ。

この試合の勝利の結果、激励会では楽しい酒が飲めたのも事実であるが、まだまだ悲観的なファンも多い。

前半の攻勢を80分どう維持するのかに大きな課題が残った。東海・早稲田・立命との大学選手権セカンドステージ、まだまだ“国立”への道は遠い。おっと“味の素への道”が正解か。しゃんとしませんね、早く新国立競技場が出来て欲しいものである。

冒頭のプロップ交代の真相は次の山神監督の記者団への談話どおりある。「立命がプロップ交代で勝負を掛けてきたので、同志社もプロップを入れ替え勝負を掛けた。一度組んだ様子を見て、直ぐに入れ替えの指示を私が出した。」

ちょっと残念ではあるが、選手ではなく山神監督の判断である。慧眼である。よくよく考えてみれば、今日の勝利は合宿の成果であり、山神監督の判断の勝利でもある。

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2014年11月24日(月)
同志社大学対関西学院大学観戦記(関西学生ラグビーAリーグ:平成26年11月23日・宝ヶ池公園球技場;京都市)








































関西学院大のペースを崩せず完敗!=徹底的に細かいパスで繋ぐ関西学院大のペースを崩せず敗退。同志社の優勝は消え、3位か4位に甘んず=

優勝に絡む同志社・関学・京産の各校対決だけあって、晴天の宝ヶ池公園球技場(京都市)はメインスタンド、バックスタンドともほぼ満員、”小春日和”というのか、ぽかぽかと快晴微風のラグビー日和である。球技場周囲の紅葉は進み、秋の京都は観光客でごった返していた。

地力優勝のなくなった同志社大学は、残り2戦に連勝するしかない立場にいる。まずは優勝に一番近いとされる関西学院大学を撃破するしかない。

京都産業大学との敗戦を受けて同志社陣総勢160人は目の色が変ったように思えた。先週の関学Jr戦・C戦、昨日の立命館Jr戦・C戦はその心意気を圧倒的な得点差で示した。吹っ切れた様な予想以上(?)の大健闘であった。間違いなくAの背中を大きく押したはずだ。

試合開始のホイッスル、然るに同志社は何故か固い固い出足だった。京産大戦敗戦で吹っ切れたかにも見えた同志社に”同志社らしさ”が全く見られなかった。

即ちハツラツとしたフォワード・バックス一体となった高速展開の“イキイキ同志社ラグビー”がみられないのだ。負傷上がりのSO垣内選手③は、充分に完治していないのかゲームをラインをコントロールする余裕がないように見えた。これは実に痛かった!同志社は最後まで司令塔不在に泣くことになる。

試合は前半早々より終始、関西学院大ペースで進められたが、試合がプツンプツンと途切れた。

フィールドレベルで見ていても全く意味が分からない同志社・関学双方のペナルティ(コラプシングの反則)、あれは一体なんだったのか。

ここ一番での同志社のオフサイド、ノットロールアウェイ、ノッコーン、ラインアウトミスetc。ゲームの流れがレフェリーの笛の流れに乗り切れないように思えた。

ただ、関学フォワード陣は短いパスを細かく繋ぎ、同志社のタックルの芯をかわしているように見えた。一方、同志社は山神監督が「肩で当たれ!」と再三再四、大声で激を飛ばしていたように、タックルで局面をかえることもなく、肩透かしされるかの如く柔なタックルを繰り返すのみであった。

観客席の上の方に陣取られたファンの方は良くお分かりだったかも知れないが、グランドでレンズを通してみる限りは、何だかさっぱり分からない双方の前半の試合展開である。撮影していても高揚感もなくイジイジとした気分のまま試合が進む。

隣に陣取った新聞社のベテランカメラマンに「今のは誰の反則ですか?」と尋ねても「さぁ~どうなんでしょう?」の返事ばかりであった。

素人の管理人には何だかさっぱり分からない試合展開、面白くも何ともなかった。(←もっとも同志社が負けたことが最大の原因なのは分かっておりますが・・・。八つ当たりでお恥ずかしい限り)

試合は終始、(と言うより試合終了までず~~とと言っても良いくらい)関学のペースで進んだ。関学はいつも通りキックを封印し、自陣奥深くからでもフォワードを中心に徹底的に繋いで行き、同志社防御陣にギャップが出来るとそこを執拗に突いて来る。

卒のない完成された大人のラグビーである。

関学は密集での寄りが早く、試合後にFL田淵キャップテン④が語っていたように「2人目の寄りはまあまあ互角だったが3人目の寄りが遅れた。」ことで密集戦を、更にはフォワード戦を関学が制した。

管理人の撮影した写真にも同志社の選手1名の攻撃に対し、2名の関学の選手が絡んだ場面ばかりが写っている。

ボールのキープ時間は関学がはるかに勝り、じりじりと執拗に繰り返し同志社防御陣に圧力を掛け続けた。関学は自分達の思い通り得意なラグビーをやり続けたのだ。

固い固い意思が徹底された繋ぎのラグビーである。完成度が実に高くミスが少ない。カタチを持った底堅い本当に良いチームプレーである。短く早いパスを繰り返し同志社防御陣のタックルから芯をはずしボールを生かす技術は、素人目にも素晴らしいものであった。

同志社とて時折、強烈なタックルを見舞い観衆の喝采を浴びたが、ターンオーバーすることなく関学に繋ぎに繋がれた。そして時折ラックサイド等のギャップを突かれ、関学のフランカー陣、更にはNO.5やNO.8に大きくゲインされることが多発した。

シンキクサイゲーム展開が続いたが、ここ一番にミスが多発し自らチャンスをつぶす同志社に対し、関学は前半23分に7点を先取した。そして特に前半終了間際の39分には、敵陣深く攻め込んだ同志社の一瞬の隙を突きターンノーバーして7点を奪取した。この1本がが試合結果に大きな禍根を残した。

何だかプツンプツンと試合が途切れる面白くも可笑しくもない前半が終了した。(D0:14関学)同志社は試合のリズムが掴めない、明らかに前半40分を通してず~と関学のペースであった。(D0:14KG)

何故か乗り切れない同志社陣。この重苦しい試合展開を打破するため、後半開始と同時に早くも山神監督が思いがけず大きく動いた。閉塞感を打破するため、いつもより一早く高速メンバーのPR海士②・SH大越②・SO高井①を投入したのである。

特にハーフ団の早期投入は観客を驚かせたが、確かに同志社の球が大きく動き始め、やっと同志社への流れが出来るかに思えた。

しかしながら、関学守備陣の防御は固く、また、ボールのキープ力は同志社よりも引き続き卓越し続け、あれよあれよと後半13分、後半22分には連続してトライを重ね、D0:26KGと一方的な試合展開となった。

特に後半13分には、それまで同志社フォワード陣を牽引して来たNO.8末永選手が密集で謎(?)の負傷、一体何が起こったのか管理人には分からなかった。

ただ後半には傍から見て訳のわからなかったコラプシングが双方ともなくなり、スクラムは徐々に同志社優位となってきた。

もっとも同志社のラインアウトは引き続き最悪で、関学のラインアウトは競ることもできないくらい完璧なのに、同志社のラインアウトは最後まで不安定でチャンスを度々分断した。

着実で手堅い関学の流れを断ち切ったのは、もう後半も25分を過ぎた頃である。

交替で入ったNO.15小林選手②の突破が目立ち始め、SH大越選手のテンポの良い球出しで流れを掴んだ同志社は、フォワードバックス一体となって関学ゴール前に攻め込み、副将CTB木村選手④が右中間に飛び込んで一矢を報いた。(ゴール成功、D7:26K)

思わず時計を見る。残り10数分、得点差19点、たかだか3トライ3ゴール、逆転できない数字ではない。(・・・と強がってみたが、やはり既に厳しい時間帯に突入している。)

やっと息を吹き返した同志社は、相手ペナルティーにも不安定なラインアウトモール戦法を捨て、苦肉の策であるスクラムを選択した。そして同志社の猛攻は、後半34分、豪快に相手防御陣を振り解いたCTB石田選手②のトライに結びついた。(ゴール成功、D14:26KG)

いよいよ残り時間がなくなって来た。如何せん反撃が遅すぎた。同志社ファンのイライラした時間帯が続く。時計を横睨みでの試合観戦である。おぉ、思い出すのも嫌だ!嫌だ!

関学は繰り返し執拗なフォワード戦を仕掛け、マイボールを繋ぎに繋ぐ。時間は無残にも刻々と過ぎ去る。そしてそのまま同志社の命運は尽きた。後半の早い時間帯からリザーブを総動員した同志社の若い力の反撃は、届かなかった。(試合終了、D14:26K)

負けたから言うことになるのだろうが、(繰り返すが)観ていて全く面白くない試合であった。関学の地味ながら着実に球を繋ぐ戦法は勝つためのラグビーであろうが、玄人の楽しめるラグビーにしか過ぎない。

この戦法は、きっと関西では通じても関東では通じないだろう。(←あ~、これって典型的な負け惜しみですね~。でも心底そう思います。)同志社ファンのストレスは昂じ、胃がん発生率が高まった(かもしれない?)のだ。

今、少し冷静になって考えるとやはりフォワード戦で勝てなかったことが最大の敗因であろう。また、ラインアウトの劣勢が同志社の流れをブツブツと寸断したことも大きかったと思われる。優位だとされたスクラムも関学に研究された節がある。

こじんまりながら完成度が高く自分達の型を持ってる関学とジェネラルな大型ラグビーを目指しながら未完成なままに留まってる同志社との差がこの試合に出た。

残念ながらジェネラリストのひ弱さが、得点差となって顕れた試合だった。無念にも完敗だった。

如何せんここにおいて2連敗した同志社に優勝はなくなり、関西学生リーグ3位か4位が確定した。

3位なら大学戦選手権セカンドステージプールDに進むことになる。関東対抗戦2位・同リーグ戦2位・関西リーグ5位のグループである。12月14日(西京極)、12月21日(花園)、27日(瑞穂)での戦いである。

大一番になると思われた12月6日の立命戦(西京極)は、双方とも優勝が掛からない3・4位決定戦となった。

大学選手権に向けての消化試合となるが、同志社はきっと意地を見せてくれることだろう。このまま発展途上で終わるわけにはいかないし、中途半端な形で4回生を送り出すわけにもいかないのだ。

昨年度のスローガンではないが、今まさに「志高く!」がすこぶる重要となった。
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2014年11月16日(日)
同志社大学対京都産業大学観戦記(関西学生ラグビーAリーグ:平成26年11月15日、近鉄花園ラグビー場:東大阪市)



































京産大との全勝対決に勝利を飾れず!=終始京産大のペースに脱帽。ウィング陣が大活躍するも同志社の前に出るディフェンスはどうした!=

この日、近鉄花園ラグビー場は、“近鉄”の名を冠したお馴染み花園ラグビー場での最後の関西大学ラグビーである。天高く清々しい抜けるような秋晴れ、文句の言いようがないラグビー日和である。

同志社大学ならびに京都産業大学は第4節まで負けなしの4連勝。開幕前には無印であった京都産業大学の4連勝はやや意外であった感が強いが、天理大学を大差(K29:14T)で破っただけに俄然注目されて来たかたちだ。

春シーズン、京産大グランドで練習試合した際に管理人は産大1回生に「ライオンアウトモールでのトライ練習は、A・B・Cとも毎日毎日繰り返し30回はやっています。」と聞いた。

伝統のスクラムに加え、フォワード戦で型にはまれば本当に京産大は強い。トライパターン、勝ちパターンを持っている。フォワード戦で敵陣に攻め込みオフサイド等のペナルティーを得てラインアウト&トライをとるのが京産大の常套手段であり、必勝パターンである。

ま、自陣(同志社陣)でペナルティさえしなければ、何とかなるだろうと管理人は高を括っていた。2週間あればモール対策には更に磨きが掛かっていることだろうとも・・・。

同志社のフォワードとバックスが一体となった高速15人展開ラグビーは、必要充分に機能するはずであると予想した。ここ数試合低迷した防御網は、2週間の練習で必ず復活するであろうとも・・・。振り返れば結果として実に甘いノーテンキな予想であった。

如何せんこの2週間の空白(=試合なし)は、どうも京都産業大学に味方したようである。持ち前のフォワードのPick & Go戦法に加え、(春シーズンとは異なり)京産大は徹底したハイパントとモール作戦で執拗に最後まで攻め立てた。

正に“執拗”という言葉がぴったりの本当に嫌な攻め方を繰り返し仕掛けて来たのだ。

後半こそ見事にハイパントのキャッチングをした同志社であるが、最後まで手を焼いたというのが正直なところだろう。

また、賢明なファンの方は予想されたのかも知れないが、管理人にとって意外だったのが、京産大のSHとSOが横走りやラインの後ろへパントを蹴り出し同志社防御陣を混乱させたことだ。

特にSHの横走りは、同志社ディフェンスが混乱した大体大戦を髣髴させるものであり、TV中継が無かったにもかかわらず、あたかも見て来た様な同じ手法であった。

京産大SHのハイパントと横走り戦法に混乱したせいか同志社防御陣の出足は止まり、速くて低い前でのタックルは影を潜めた。これが全勝対決敗戦の最大要因ではなかったか。初戦の天理戦で見せた速い飛び出しの防御は一体どこへ行ったのだ。(最終結果 D27:29KS)

京産大のハイパントやモールの徹底度は敵ながらアッパレであった。特にラインアウトやラックサイドの攻撃で実に綺麗なモールを形成する。ピック&ゴーを執拗に繰り返し、同志社防御陣が集中した時点で大きく球を散らす。

京産大のプレイには、いかにも繰り返し繰り返し練習したと思われる高い完成度がある。今日的ではないかもしれないが、繰り返し“何度も何度も耐えに耐えて練習を重ねた末に完成度を高めて来た”と思われた。

あたかも一芸に秀でた「職人的な完成度」を感じた。加えて京産大の「徹底度」は半端ではないのである。

その点、同志社はまだまだ甘ちょろい感じがする。ハイパン攻撃も出来るし、ラインアウトモールもそこそこ強い。決定力のあるバックスもいる。

しかし、第5節を終了した現時点で未だ発展途上の域を出ないのだ。所詮は“そこそこ”で留まっているのだ。総花的過ぎるのである。悲壮さ、危機感に欠けているようにも見える。

今日の試合では、明らかに京産大の心意気と集中度に負けた。実力差は点差(2点)以上にあり、完敗と言って良いであろう。

一言で言えば、同志社はゲームメークが出来なかった。怪我から復帰したSO垣内選手④は充分でなく、キックは伸びずいつもの司令塔の役割を果たせなった。キッカーもWTB宮島選手④に委ねた。

管理人は、この試合を企業内競争におけるスペシャリストとジェネラリストの戦いと重ねて観た。当然、京産大が前者、同志社が後者である。

ご承知の通り、企業ではジェネラリストの評価が高く給与も圧倒的に高いのだが、ジェネラリストの弱い部分が如実にあらわれた格好であった。

後半39分、1名をシンビンで欠く中でWTB宮島選手④は悲壮さをむき出しにした執念のトライをゴールポスト下に決めた。

そして間髪を入れずゴールキックを決め逆転に備えた。得点差は2点、同志社は1本のPGで逆転出来る。ここで同志社の集中度は、この試合一番に達したが、如何せん遅すぎた。GK一本の得点差に同志社は泣いた。

最終盤の相手選手負傷退場による空白時間も、同志社の追い上げムードに明らかに水をさした。負ける時はこんなものかもしれない。

前試合の摂南戦、全得点がフォワードによるものだったのに対し、今回は全得点がバックスによるものだったのも興味深い。

何れにせよ両ウィング(宮島④、松井②)のスピードと切れは特筆ものであった。特に宮島選手の心意気溢れる活躍は同志社ファンに感動を与えた。

ただ、チーム全体としては、京産大に比べ何故か覇気を感じなかったのも事実だ。

関西大学ラグビーAリーグは5節を終了し、後2節を残すのみとなった。優勝は全勝の関学・京産が先行し、自力優勝の無くなった同志社は首の皮1枚で追う展開となった。

今日敗戦した立命館は優勝戦線から脱落した。同志社が優勝するには、2連勝するしかない。そのためには、まず23日の関学戦に勝つしかない。

今や同志社は開き直るしかなくなった。その開き直りこそ、案外今シーズンの同志社に最も欠けていたものかも知れない。初戦の天理戦で勝利して、同志社はチャレンジャー精神を忘れたのではないか。

ふっ切れよ同志社!後半39分の宮島選手の形相を思い出せ!まだまだ優勝をターゲットから外すのは早すぎる。為せば為るのだ。

今日の敗戦が反転へのバネと為るのか転落への魁と為るのか、同志社ファンは息を潜めて見守っている。もっとも管理人はノウテンキにもいまだに楽観的である。このチームは間違いなく可能性を持っているからだ。

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2014年11月3日(月)
同志社大学対摂南大学観戦記(関西学生ラグビーAリーグ:平成26年11月2日、鶴見緑地球技場:大阪市)

































反転への兆しが見えた摂南戦!=前に出るディフェンスが戻って来た。開幕4連勝だ!=

大阪市の花博跡地にある鶴見緑地球技場、試合開始時には今にも雨が降りそうな曇天、しかも雨を呼ぶような湿気を含んだ風がグランドを駆け抜けていた。観客の誰もが雨を予想し、雨傘や雨具を準備されて来られたことであろう。


天気予報は雨、しかも大雨の予想。事実、大阪南部に位置する管理人宅は昼過ぎから大雨だったと後で家人から聞いた。管理人は頭から足先までゴアテックスで完全武装して会場に臨んだ。

しかし、大阪中央部東に位置する鶴見緑地球技場には、結果として一滴の雨も降らなかった。


恐らく同志社も摂南大学も雨中戦を想定して試合に臨んだことだろう。特に同志社は、得意の大きく球を動かすラグビーでは雨中リスクが高いと判断したに違いない。

その結果、同志社は、いつものバックスにバンバン廻す戦法をやや控え、近年稀な(?)徹底したフォワード戦で試合に臨んだと管理人は理解した。

そのためか、今にも降りそうな雨模様の天候下、華麗なる展開ラグビーを封印され、キックで敵陣深く陣地を取りモールを多用するフォワード戦を軸に戦ったのだ。


雨予想の中、怪我のSO垣内選手④に替えてキック抜群のSO渡邉選手③を抜擢した(・・・と思う)。久方の登場である。渡邉選手のキックとフォワード戦法が想定以上に効果を発揮し、結果としてスクラムトライやモールでのトライを何本ももぎ取ったのだ。

即ち、フォワードのセットプレーに大きな効果と優位性があることを見出した同志社は、雨が降らないにもかかわらず“雨中戦法を継続した”と思えた。

思えば同志社の5本のトライは、フォワードばかりである。前半2分のNO.8末永選手②、同じく前半38分の末永選手、後半9分のLO森山選手④、はたまた後半20分の末永選手の3本目、後半24分のFL田淵キャップテン④・・・と全てフォワードがスクラムやモールを押し込んでのトライである。

こんなフォワード勝負に勝る同志社を見るのは何年振りのことであろうか?とりわけ同志社のスクラムトライなんてこの10年は見たことがない(・・・と思う)のだ。

相手ゴール前、同志社は(相手)ペナルティー時に何度か“スクラムの選択”をしたが、全然無謀とは思えなった。真っ当な選択である。雨の降らない中での“雨中フォワード戦法”が正に瓢箪から駒となった。

ただ、勝利の立役者は、この日MOM(Man of Mach)を獲得したSO渡邉選手であろう。いつもの軽いトリッキーなキックは影を潜め、オーソドックスな大きく伸びるキックをしっかりと決めた。

時には敵の背後を大きく突いたり、敵陣深くラインを切り大きく陣地を稼いだ。正直、想定以上の大活躍である。角度のあるGKも着実に決め5GKの全てに成功、同志社勝利の立役者となった。

対する摂南大学は予想通り、外人2選手のパワープレイを軸とした戦法である。この2選手の破壊力は抜群であり、強力と柔軟さを併せ持った超大学クラスの素晴らしい逸材である。

試合終了後、たまたま場外でラウタイミ選手のそばを管理人は通ったが、その大きさと威圧感に圧倒された。「頑張っとるね!」なんて気軽に声を掛ける雰囲気ではなかったが、仲間とはしゃいでる様はやはり大学生、可愛いものである。

この選手、特にNO.8のラウタイミ選手が機能した時の摂南大学は恐ろしく強い。当然、同志社は事前に対応策を準備して来たであろうが、スクラムやモールサイドを何度も何度も突破された。

フォワード戦、特にスクラムやモールで勝っているだけに、もっと対応策があったのではないかと悔やまれるが、ここは同志社防御陣の拙劣さを非難するより両選手の活躍にあっぱれと賛意を贈るべきであろう。

何れにせよ摂南大学は、モールを押し込んで強引にサイドをNO.8が突くか、SHが大きく高いハイパンを上げるかのワンパターンの戦法、悲しいくらいに両外人選手頼みの戦法である。

ただ、昨今の帝京大学、天理大学、東海大学、流通経済大学等の成功物語を顧みると、外人選手が先行し、それ以外の選手のレベルを上げて来ている。その結果、総力で全国制覇を狙える程に成長する可能性を秘めている。まだまだ摂南大学は、発展途上なので今回の試合では同志社は助かったという感が強い。

前回の近畿大戦が勝利はしたものの不本意な内容だったため、摂南大戦に掛けるファンの期待は大きかったはずだ。

然るに試合開始早々、フォワードが頑張りNO.8末永選手が右中間にトライしてファンは行き成り溜飲をさげたものの、その5~6分後にはいとも簡単に同点被トライ。

前半24分には、敵陣深く攻め込むも、苦し紛れのパスミスを拾われるや、一発で大きく走られ、いとも簡単に(←・・・と見えた)逆転トライを中央に決められるに至った。同志社ファンのテンションは落ちるところまで落ちた。

レフェリングも同志社と合わず、同志社はペースに乗れない。

蚤の心臓の管理人なんぞは、こりゃもしかしてと最悪の事態も・・・と胸に過ぎったくらいだ。空模様のように試合展開が更に暗転するのではないかと思えた。

結果としてこの時点が試合のボトムで同志社のフォワードの思わぬ(予想以上の)健闘と前へ出るディフェンスが徐々に息を吹き返して来たのだ。言わずもがな渡邉選手の長く着実なキックも大きく貢献した。

やっと前半38分の末永選手のトライで同志社は同点に追いついて前半を終了したが、振り返えればこの得点が実に大きかったのだ。

ただ、もはやこの時点で同志社に負ける要素はなくなったと管理人は強い根拠はないものの前向きに捉えた。何故なら同志社の選手の目の色が変りつつあるのを感じ取ったからである。

CTB木村選手に至っては、前試合で右耳を大怪我したにもかかわらず、いつも以上にガンガンと縦に切れ込んだ。見ていて鬼気迫るものがあった。厚く巻いた包帯が痛々しい出立ちにもかかわらずである。

後半も最初は一進一退の攻防(後半14分D21:21S)が続き、外人選手の力任せの突破に手を焼いたが、更に同志社の前へ出るディフェンスが復活して来た。

ただ双方のあたりは激しく、負傷者が続出した。もはや綺麗ごとの戦いではなく肉弾戦、格闘戦へと転じたのだ。あの元気モノで怪我をしたことがない(くらいに思われる)PR才田選手まで倒れて一時的ながら治療を受けた。

ただ、フォワードの組織プレーに勝り、突破力のあるNO.8末永選手やNO.6田淵選手を擁する同志社の優位性は後半15分以降ゆるぎないものとなった。

後半20分の左中間でのフォワード戦からの末永選手の力ずくのトライで試合は決った。(ゴール成功D28:21S)以降、試合終了まで、大きくは同志社の時間帯。後半24分には、これまたフォワード戦からの右中間トライ(田淵キャップテン)で同志社は駄目を押した。

さてこの試合、ファンの皆さんはどう見られたであろうか?私の周囲では不満足派が7~8割、楽観派が2~3割といったところであろうか。

一旦は逆転され、更に同点に追いつかれる場面があったので、同志社ファンにトラウマが残ったのも事実である。大阪体育大戦、近畿大戦では同志社絶好調の試合展開が大きく暗転するパターンを嫌と言うほど経験した。

前日の関西大学戦(ジュニアリーグ)でも前半35分までの圧倒的優位(D26:0K)から以降、無得点で大逆転負けとなった様を面前で同志社ファンは見てきている。

然るにメンタル面で問題がありそうな試合展開には、当摂南大戦はならなかった。むしろ、ラグビーの神様は再び同志社フィフティーンに降臨し、再び同志社のラグビー魂に火を点けたかの様であった。

天理戦・体大戦・近大戦と下降を辿って来た同志社ラグビーのテンションは、摂南大戦の後半15分から再び上昇に転じた。選手の眼中に終に熱い炎が点ったのだ。それは選手の前へ出るディフェンスとなって顕れて来たと管理人は感じた。

試合終了後の監督インタビュー、山神監督は「負ける気はしなかった。」と豪語された。これを単なる強がりと取るのか確かな根拠があって語られた言葉なのかコメントは控えたい。(当然、インタビューで理由は語られたが、敢えて省略する。もしかしたら、同志社スポーツアトムに掲載されるかもしれない。)

管理人の楽観的判断が、はったりや眉唾かは全て次節の京都産業大学戦で判明するであろう。敵陣相手ペナルティーからラインアウトモールで必勝パターンを持つ京都産業大学に対し、展開ラグビーあり、フォワード勝負あり、ハイパン攻撃ありの多様な攻撃力を持つ同志社との戦いである。

同志社の反転が本物かどうか占える興味深い試合である。P&LOM(ペナルティとラインアウト)戦法の京産大に対し、同志社の作戦が大きく試合を左右するように思われる。知将山神監督の作戦や如何に・・・、実に楽しみである。
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2014年10月26日(日)
同志社大学対近畿大学観戦記(関西学生ラグビーAリーグ:平成26年10月26日、近鉄花園ラグビー場Ⅰ)
































近畿大学に思わぬ苦戦。=前に出るディフェンスはどこに?それでも勝てる同志社・・・=

午後から曇天の予想と異なり、近鉄花園ラグビー場第一グランドは晴天、メインスタンドの日陰はまだしも、バックグランドの観客は真夏を思わせる暑さだっただろう。

同志社は開幕2連勝、近畿大学は開幕2連敗、練習試合とは言え、春シーズンの圧勝(D63:17K)を考えれば、近畿大学に勝ち目はないと思われた。

同志社ファンの大宗は「同志社がどんな勝ち方をするか」だけに関心があったことだろう。「同志社の快心の勝利」を見届けに花園ラグビー場に足を運んだに違いない。

同志社フィフティーンはWTB宮島選手を風邪で欠くものの、ほぼベストの布陣であり、同志社に死角はなさそうに見えた。

試合後の報道陣による勝利監督インタビュー、山神監督は「2本簡単に得点が入ったので、嫌な感じがした。」と語られた。(前半11分、D12:0K)同志社ファンが、同志社の圧倒的な強さに有頂天になっていた、ちょうどその時点の話である。

その時まで、同志社の強さだけがやけに目立った。スピード、接点、展開、セットプレー、選手個々の力も踏まえ、何もかも同志社がかなり上と思えた。前半5分のLO山田②のトライ、前半11分の末永の敵フォワードの防御網をこじ開ける力強いトライは、近畿大フォワード陣が可哀想になるくらいであった。

得意の高速展開ラグビーを出すまでもないくらいである。スクラムなんぞは電車道になるに違いない、このまま行けば同志社の60点差ゲームになりそうな勢いだった。後で聞いた話だが、早くもゼロ封さえも期待したというファンもいた。

この時点で同志社ファンは、明らかに油断した。天理戦や大体大戦のように局面が暗転することはまず考えられず、大笑い内に大勝になると過半の同志社ファンは予想したことであろう。早くも勝敗から興味が失せたのだ。

想像に過ぎないが、選手も同様であったに違いない。攻撃にも防御にも近畿大はもはや敵ですらない、同志社に負ける要素は一切ない・・・と思ったことだろう。正に好事魔多し。その自信は瞬く間に崩れ去った。

一転、近畿大学の時間帯に突入した。このままでは勝ち目がないと、一方的な同志社ペースに捨て身に転じ、ふっ切れた近畿大学の勢いに同志社は防戦一方となった。

近畿大学SH光井キャップテンの大きな動きと飛ばしパスに同志社の防御網が翻弄される。ラックサイドが簡単にスパッっとやられ始めた。同志社バックスライン後ろへの低いキックにてこ手こずった。

今シーズンは速く前へ出るディフェンスが同志社の持ち味だったはずなのに、何故か敵の攻撃を不思議にも目で追うばかりの展開である。キックオフのボールさえまともに取れないのだ。お互いに声さえ掛けないコミュニケーション不足。何たることだ。

少し大袈裟かもしれないが、以降は、近畿大学の時間帯がノーサイドの笛が吹かれるまでずっと継続したといっても過言ではあるまい。それ程、恐ろしく同志社の出来が悪いのだ。ただ、それでも同志社は勝ったのである。

案の定、11分、17分には近畿大学に縦に走られ、あれよあれよと実に淡白な防御で簡単に2本のトライを献上した。(D12:12K)近畿大学SH光井キャップテンが小憎らしいくらい大きく動き回り、近畿大学の攻撃ラインを好きなように動かす。

あれれ、これは天理戦・大体戦と全く同じではないか!天国から地獄への暗転、掌を反した様な同志社の劣勢はメンタルに起因せずして何が原因となり得ようか?危ないなぁ~・・・と思うまもなく相手に点が入るのである。

ただし、攻撃力、決定力は、同志社が数段上である。前半22分には、最近得意の敵ペナルティからのラインアウトモールでFL田淵主将④が力で押し込み右中間にトライ、前半22分には敵ペナルティーからSO垣内④が慎重にほぼ右正面のPGを決めた。(D25:12K)

後半は、近畿大学が3分に先行トライするも、後半7分に同志社(WTB松井②)、後半9分に近畿大学、後半20分に同志社(WTB松井②)、後半24分には近畿大学とやや大味なシーソーゲームが続いた。(D39:31)

安全圏とは言えないが、終始リードした同志社が最後は何とか逃げ切った格好である。後半、ひやひやしたが同志社が常に“8点以上を先行していた”ので、強がりを言えば全く負ける気はしなかったのだ。

このシーソーゲームの原因は、当期の同志社らしからぬ“防御網のほころび”である。開幕の天理戦で完成形を見せたかに思えた同志社のシャローディフェンスは、この日は見る影もなかった。同志社の攻撃力・決定力だけが、かろうじて防御網のほころびを補った。

後半、32分右中央に攻め込んだ同志社は、フォワードが大きく押し込み、最後はFL田淵キャップテン④が力ずくでライン上にトライを決めた。(ゴール成功、D46:31K)

これで近畿大の逆転勝利は大きく遠のいたと断言して良い。いや、勝負はついたのだ。近畿大の息の根を止める勝利のトライであった。静かなる田淵キャップテンの面目躍如である。身を持ってリーダーシップを発揮した。

後半39分に近畿大学に余計な一本をやられたが、もはや番外編である。(ゴール成功 D46:38K)

管理人は観客席にいたわけではないので想像に過ぎないが、同志社ファンの期待を裏切る同志社のザル防御への嘆き(非難)の声が大きく聞こえたことだろう。いつもファンの気持ちは、可愛さ余って憎さ100倍になるものである。

ただ、管理人は余り悲観していない。確かに同志社の出来は最悪であった。でも同志社は、同点に追いつかれることはあっても逆転されることは一切なく、最後は1トライ差以上で勝ったのだ。負け試合を勝利で凌げる同志社は間違いなく強いのだ!

同志社は出来が最悪でも、失礼ながら近畿大学クラスなら充分に勝てる力を持っているのだ。少なくとも攻撃力は抜群で、関西随一の力を持っている。今日は何故か広がり気味で出足の悪いディフェンスをしたが、今後、充分修正可能であろう。

敵陣ゴール前のラインアウトモールは、完全に同志社の決め技の一つとなった。WTB松井選手②の決定力は、言うまでもなく同志社の“大きな武器の一つ”である。事実、この二つだけで近大戦では勝利を決めた。

開幕第一戦(天理戦)にピークを持ってきた同志社は、今がボトムであり、今後、摂南大学戦、京都産業大学戦へ右肩上がりで調子を上げて、関学戦・立命戦にピークを持っていくはずである。

先日の天理戦勝利後のマスコミによる勝利監督インタビュー、山神監督は「春シーズン最終戦の天理戦で敗北したことが大きな薬となった。」と話されていた。

今日の近畿大戦で完膚なきまで打ちのめすことを期待していた同志社ファンには物足りなさというより不満のみが残ったが、今日の近畿大戦の苦戦は、選手には大勝ちするより余程薬になったに違いない。

今日の試合がボトムなのか更に2番底(地獄?)があるのか知る由もないが、右肩上がりに転じるか否かは選手諸君次第である。

劣勢(特に防御網)が最後まで修正できなかったのが今日の試合の最大の課題であろう。正に田淵キャップテンのリーダーシップが問われる局面に至った。

当然のことながら諸々の課題を山神監督は先刻ご承知済みである。試合後の報道陣インタビュー、山神監督は苦渋の表情ではあったが修正への自信をのぞかせていた。まだまだ余裕と目算が見えた。少なくとも管理人はそう感じた。

中途半端な勝利より余程良かったと管理人は思うのだが、ちょっと負け惜しみの強弁でしかないかなぁ~~とも思う。ま、心配することはあるまい。

田淵同志社は、間違いなく復元力を持っている。発展途上で少し立ち止まった(後退した?)だけなのである。近畿大戦をボトムとするか更に二番底を見ることになるのか・・・?

余りにも同志社の“おぼこいところ”を見てしまっただけに、楽しみでもあり不安でもある今後のリーグ戦となった。
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2014年10月14日(火)
同志社大学対大阪体育大学観戦記(関西学生ラグビーAリーグ:平成26年10月12日、宝ヶ池公園球技場)




































トリプルスコアで大勝利なるも・・・・。
=ただし、後半ゼロ封が進歩の証!=
当初、台風19号の接近で大雨が予想されたが、晴れ男山神監督のお陰(?)で曇り空、時に薄日が射すほどのラグビー日和である。ただ、風は前半風上の同志社サイドからかなり強く吹き、両校の部旗が大きく左右にはためいた。


先節の天理戦(開幕戦)の勝利に同志社ファンは半ば優勝したような雰囲気である。春シーズン以降の戦績から言って大体大に負けるわけはない。・・・と思いつつ、夏合宿以来開幕第一戦に焦点を合わせて臨んだ同志社の“勝利の緩み”に少し心配もしながら観戦した同志社ファンが多かったはずだ。

事実、天理戦の勝利の直後、選手諸君は肉体的にも精神的にも疲労困憊し、オフを1日増やしたとのことである。そのせいか水曜より選手は息を完全に吹き返し、高いレベルで大体戦に臨めたとの監督の談話があった。

論より証拠、キックオフから20分近くまでは同志社の一方的なペースである。同志社ってこんなに強かったのかと思わせるフォワード・バックス一体となった展開力である。間違いなく球が大きく動けば同志社は強い。

早くも開始3分には敵陣中央10m付近ラックから右へ展開、フルバックもライン参加した絵に描いたようなバックス展開で最後はWTB松井選手②が右から大きく回りこみ中央にトライ。観衆の大喝采を浴びた。

松井選手にボールが渡ると”すはトライか!”と観衆が沸き立つ。トップスピードになるのが恐ろしく早く、左右へのステップの切れが人並以上にずば抜けているのだ。

更に開始10分には同じく敵陣10m付近ラックより順目に繋ぎ、同じく松井選手が大きく右より回りこみ中央にトライ。(ゴール成功、D14:0OT)観衆はやんややんやの大騒ぎである。

更に前半15分、22mライン中央付近のラックからSH岩村選手③がラックサイドをスパッと抜け出し、見事中央に独走トライ、遠くは福岡から来京した母を大喜びさせた。(←スミマセン確認はしてないのですが、キットいつも通りいらっしゃってるはずなので・・)

ううむ~、絵になりますなぁ岩村選手のトライ・・・。いつもは笑い顔が可愛くて大人気なのだが、ニヒルなしてやったりの表情も良い。

ここまでは一方的な同志社ペース、既に試合は決ったかに見えた。(ゴール成功、D21:0OD)

ところがその後、試合展開は大きく暗転。大体大はこれしかないとモール作戦を徹底し始め、同志社陣の足を止めさせた。早くも前半19分には、22m付近ラインアウトモールより大体大が攻勢、最後はラックからあっけなくSH・PRと繋ぎ、ゴールポスト左にトライ。(ゴール成功、D21:7OD)

その後も大体大優位の時間帯が続く。ゴリゴリとしたフォワード主体のプレイ、見ていて実に地味である。やって楽しい見て楽しいラグビーを目指せとラグビー憲章に書いてあるが、少なくとも見ていて面白くも何ともない。会場は冷ややかに静まりかえった。

しかしながら、この静寂を大歓声に変えたのは同志社のFL田淵キャップテン④である。敵ペナルティからSO垣内選手④が敵陣右ゴールライン前に大きく長いキックに成功、ラインアウトモールから同志社フォワードは強力に押し込み最後は田淵選手が力ずくで飛び込み同志社らしからぬ(?)ラインアウトモール&トライを決めた。(D26:7OT)

いやいや、もはやラインアウトモールは“同志社らしからぬ”のではない。ジュニアでもそうだが、むしろ同志社の決め技の一つとなった。いつもやられているラインアウトモール。ただ、やられたらやり返せである。右の頬をぶたれたら左の頬を出すようなことはせず、間髪入れず相手の頬を打ち返すだけである。

ただ、その後、大体大の時間帯が続き、前半35分にはPK後の自陣ゴール前右ラインアウトからモール、その後のラックサイドからまたもやあっさりと右中間にトライを献上し、同志社ファンの溜息を誘った。

相手から頬を打ち返された格好である。残念、やったらやり返された。同志社フォワード陣の防御に粘りはなく、あっさりとトライをとられた形だ。(ゴール成功D26:14OT)

更に大体大の時間帯は続くも何とかそのまま逃げ切り前半は終了した。得点差こそダブルスコアに近いが、大体大の前半終盤の猛攻に実に嫌なムードで前半が終了した。

管理人などから見ると明らかに同志社の方が格上であり、スクラム・展開・集散・密集での攻防・・・のどれをとっても同志社が上なのに、実力差ほどの点差がつかない。劣勢なのはモールとラインアウトくらいなのに・・・。

後半開始、更に大体大の時間帯は続く。スタンドの学生の応援も賑やかで乗ってくると大体大フォワードは強い。

後半最初の一本を大体大にやられると逆転への射程圏内となる。誰もが後半一本目に注目した。大体大は徹底したフォワードによるモール攻撃、同志社は防戦一方である。試合は同志社陣内で継続、地味な地味なフォワード戦が続く。

前半から双方がコラプシングを取られるレフェリングにスクラムを組む時間帯がやけに長い。そういえば前半終了直後に田淵主将が主審に駆け寄り、長く質問していた。後で聞くとスクラムの組み方に関する疑問だった様だ。

ただ、同志社はモール対策が特段うまいとも思えないが何とか凌ぎ、自陣ゴールライン前の攻防にもしっかりと対応し、得点を許さなかった。

同志社は密集の中でターンオーバーすることが何度もあったが、さほど強いプレッシャーではないと思える中でノッコーンやパスミスを繰り返し、試合がだらけた。

後半15分過ぎまでは大体大の時間帯であったと言って良いだろうが、試合は膠着状態に陥った。大体大にはモールを組む以外にさほどの攻撃力もなく、決定力を欠く。後で聞くと見た目以上にフォワードが強いチームだったとのことだったが抜群の強さはない。

体大優位のこの時間帯は、同志社ファンにとってハラハラドキドキの時間であったというより退屈な時間帯であった。体大主体の地味なフォワード戦に、管理人と一緒に天理エンドライン付近で撮影していた某新聞社カメラマンは欠伸さえ漏らした。実に失敬な輩ではあるが、それ程退屈で場内が静まり返った時間帯でもあった。

後半15分過ぎ、前半終盤から耐えに耐えた同志社にやっと自分の時間帯が廻って来た。遠ざかっていた笑神さんではないがラグ神さんがやっと同志社に微笑んだのだ。掌を返すように同志社は攻勢に転じた。

この変り様は何と言ったらよいのだろう。物の怪が憑いたような変り様だ。後半17分には、数次の攻撃後22mライン付近のラックより左に展開、NO.8末永選手②が大きく抜けて左中間にトライ。(ゴール成功、D33:14OT)

更に後半21分には同志社フォワード・バックスが繋ぎに繋いで敵防御網を粉砕、最後はWTB宮島選手④が左より大きく廻り込み中央にトライ。(ゴール成功、D38:14OT)

更に後半30分にはCTB木村選手④、後半38分にはLO秦選手が面白い様にトライを決めた。(D52:14OT)

思えば後半半ば、双方に疲れが見え試合が膠着状態に陥った時、スピードと展開力のあるSH大越選手②、PR海士選手②、HO山崎選手①らの投入が大きく流れを変えたように思われる。

天理戦然り、大体大戦然りである。山神監督は冷静にその時期を判断され、選手がその使命に見事応えているのだ。

ともあれ大阪体育大戦は、トリプルスコアでの大勝となった。然るに試合後、同志社ファンに何かスッキリしないものが残ったのも管理人だけではあるまい。

やはり、疲れが溜まり一服感が出て相手の時間帯になった時の対応に不満が残るのだ。ファンは更に高いものを求めている。当然、監督・コーチ・選手も更に高いものを目指しているはずだ。

それだけに相手の時間帯に、甘い防御であっさりとトライを献上するのは許せないのだ。後半の相手の時間帯、耐えに耐え同志社は凌ぎ切った。相手の執拗なモールも不十分ながら天理戦と同様に対応に成功した。その結果、後半はゼロ封である。この“ゼロ封”に実に大きな価値がある。

昨シーズンより長足の進歩を果たしたモール対策、上がりの早いラインディフェンス、どれをとっても着実に向上している。“攻”が先行し、後追いながら”防”が着実に進展してバランスの良いチームになって来た。発展途上ながら着実に同志社は進化している。これをPROGRESSと言わずして何というべきか。

試合終了後のマスコミインタビュー、普段は大人しく見える田淵主将は、10人くらいの報道陣に囲まれ、質問に適確に答えていた。周囲が良く見え、質問の主旨を外さず明確に回答する。流石に主将を努めるだけの人材、マスコミの信頼度も高いと見えた。

同志社ラグビーが強いと人生が楽しくなります。いや~、実に面白いですね同志社ラグビーは・・・・。楽しみ!楽しみ!

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2014年10月6日(月)
同志社大学対天理大学観戦記(関西学生ラグビーAリーグ:平成26年10月5日、近鉄花園ラグビー場Ⅰ)












































事実上の優勝戦(?)、天理大学に競り勝つ!
=まだまだ発展途上!どんどん伸びろ同志社!=


台風18号の接近に伴い東大阪市の近鉄花園ラグビー場の降水確率予報は80%、観客の誰もが大雨を予想し、多くは大きな銀庇の下に陣取った。


事実、第2試合の同志社・天理戦の行われる14時には、天を覆う雨雲は濃く、驚くほど早い雲の流れだった。試合に大きく影響する風も正面観客席から見ると左(北)から右(南)へそこそこ強く、いつもと違う異様な勢いで吹いていた。

少し小粒ながら強力フォワードと100キロを超える大型外人センター2名を要する天理大に大雨と強風は優位に働くと思えた。逆にフォワードをバックス一体となって大きく球を動かす同志社ラグビーには不利に働くものと思えた。

夏合宿を終え進化の問われる秋シーズン本番とは言え、春シーズン最終戦で一方的に天理にやられた同志社にとって嫌な環境の試合開始だった。

しかし、結果として大雨は降らなかった。強風も吹き荒さまなかった。雨でボールが滑ることもほとんどなく、強風でパスが流れることもなく、同志社は練習して来た通りの「同志社ラグビー」を思い通りにやれたのではないかと思う。

下馬評では関西大学ラグビーAリーグの“事実上の優勝決定戦”と黙されていた。そういう報道をしたスポーツ紙もあったと聞いた。

関西4強の同志社・天理・関学・立命の中でも同志社と天理が頭一つ抜けているのではないかとの話だ。

試合開始の校歌斉唱、全員で肩を組んだ選手達の真正面で山神監督はカレッジソングをびっくりするような大声で歌っていた。撮影でたまたま直ぐ近くに陣取った管理人は、山神監督のこの試合に掛ける意気込みを感じた。

開幕試合の緊張感の中、選手は本当に良い顔をしていた。田淵キャップテンの優しいながらも凛とした顔付きが印象に残った。同志社の選手に固さはない。

TV中継を意識しただけなのかもしれないが、関西ラグビー協会が坂田新会長となって運営が各段に改善されたように思う。この日もしっかりと両校の校歌が場内に適切な音量で聞きやすい音質で流れた。

前置きが長過ぎたが、結果はご存知の通り、D30:19Tである。同志社にとって少し大袈裟ではあるが歴史に残る一戦ではなかったか。開幕大勝負への緊張と集中が同志社に最高の形であらわれた試合だった。

選手の集中力・執念は如実にプレーにあらわれた。前半13分の天理ゴール前のHO東選手③の相手キックチャージ(トライ)、前半終了間際のNO.8末永選手②の相手WTB追走足首タックル、更には味方ハイパントを執拗に追うWTB松井選手②の怪我をも恐れぬジャンプキャッチは同志社の“心意気”を示した。

思えばこのハイパント作戦が天理フォワードと大型センターの勢いを封じる同志社の秘策だったかもしれない。SHとSOでいつもになくハイパンを多用した。そして早い集散は天理を前半早々から混乱に陥れた。珍しく(?)同志社は試合の入りが良い。

だが、最大の勝因は、高度に整備された同志社の防御網であろう。技術的にはシャローディフェンスと言うのであろうが管理人には良く判らない。

その当たりは山神監督に任せておくこと(汗)にして、個々に相手を指差し確認する同志社の早い飛び出しと集散の良さは、ど素人の管理人にも良く分かった。

怪我で長く戦列を離れていたCTB木村副将④の相手100キロ外人CTBを一発で仕留める低く強いタックルには頭が下がる思いである。正直、チーム練習も充分に出来ていない木村選手の起用に、管理人は一抹の不安を抱いていたが全くの杞憂であった。

さすがに山神監督は良くみておられる。そして見事に木村選手はその期待に応えた。CTB石田選手とともに天理の2大看板(両CTB)の活躍の場をほとんど与えなかった。

地味ではあるが、PR海士選手②やFL土井選手④の動きが本当に良い!しっかりとチームを支えている。

PR才田選手はいつも通りのスクラムの中核機能を果たしたばかりでなく、ライン参加(?)してきちんとポイントを作った。撮影していて一番うれしいのは、才田選手の必死の形相と満面の笑みといった喜怒哀楽が共有できることである。

必死の形相と言えばLO森山選手④もこれまでの男前一辺倒から一歩バージョンアップして逞しさを感じるいい顔になった。必死の思いが顔に表れるのがとても良い。好感度大である。

忘れてはならないのが、LO山田選手とNO.8末永選手である。この二人は常にボールの周りにいる。常に相手に絡む。相手にとって本当に嫌な存在だろう。

何か職人肌的な堅実なラグビー本能を持っているように思う。本物である。この日も骨太で着実なプレーが目立った。

SH岩村選手③、SO垣内選手④のプレーも光った。何せ管理人の写した写真で2人の登場場面が多いと言われ贔屓し過ぎの非難を招いているが、まあ、そういうことである。

特にSO垣内選手は負傷明けで充分な練習が出来てないと思われたが、何なく司令塔の役目を果たした。若干のミスもあったが、骨太のプレーは相変わらずでこれから更に完成度を深めて来ることだろう。

WTB松井選手②のプレーは、ますますJAPANクラスになって来た。ブラジル遠征で食事も大変だったようで体力を落としたかに聞いたが、全くそんな様相はなくますます大型のプレーが目立ってきた。

ともかくトップスピードに乗るのが早い。サインがあるのかどうか知らないが、味方のハイパント時には誰よりも早くスタートを切り、誰よりも早く球の到達点に達する。

恐れを知らず果敢に飛びつくのだ。そして細身ながらも強靭な体力を活かして相手がフォワードだろうがなんだろうが直ぐには倒れず持ちこたえる。ダウンボールも確実に繋いだ。

後半早々の松井選手のトライが試合を決めた。迅速強靭さが大観衆の期待に見事応えてくれたのだ。溜飲が下がるとはこういうことを言うのだろう。“天晴れ!”を3本くらいあげたいくらいである。モノが違うのだ!

WTB宮島選手④は一見柔和でおとなしそうに見えるが、実はガンガンとラインに指示を飛ばし、4回生ぶりを際立って発揮している。

球を持った時の鬼のような形相が凄く良い。必死さ加減がファンに伝わってくる。一時のひ弱さは全く消え失せ、安定度がますます増して来た。一本、堂々のトライが見たいものである。

FB崎口選手②、通称″銀ちゃん”も安定度が増してきた。無愛想で愛嬌の一つもない感じだが、それが良いのだ。やることは恐れず堂々とやる。

我が家の娘の幼馴染、福岡で家に遊びに来ていた伊勢選手のタックルを髣髴させる。このセンス抜群のラグビーの申し子みたいな選手にはミス判断キックが1~2本あったが、そんなことはどうでも良いのだ。大型選手への成長の勢いを感じる。

もう一つこの試合で語っておきたいのがSH大越選手②である。後半、やや閉塞感が漂っていた同志社に大越選手の投入により再び同志社に躍動とリズムが復活したことだ。

頭の良い選手である。ラグビーを良く知っていると傍からはそう思える。岩村・大越の2枚看板は同志社の宝である。(へへ・・褒めすぎましたね!)

そうだ、今思えば勝利への最大の貢献者は田淵キャップテンだろう。見るからに温厚で礼儀正しい田淵キャップは、やんちゃな(?)垣内選手らを本当に良く仕切っている。口数は少ない感じだが、あとからTVで見ると実に多くの場面で球に絡んでいるではないか。

自ら低く強烈なタックルを再三相手に見舞って範を示している。TV録画で見た開始5分の先制トライは映画の場面のように本当に美しかった。隠れたMOM(マンオブマッチ)は正しく田淵キャップと言っても言い過ぎではないだろう。

ともあれ後半の天理の流れを執拗なディフェンスで耐え忍んだ同志社は、大勝負をものにした。思えば秋シーズンに入る前の東海大戦、筑波戦、明治戦と関東勢に健闘するも敗戦続きだった。

ただ、山上監督は常にその先を描いておられたと思う。昨今の同志社らしくない(?)防御網の充実は、まだまだ発展途上ではあろうが確実に前進して来た。まだまだ大きく伸びる力を同志社は天理戦で見せ付けた。

後半25より山上監督はSH大越選手②、PR北川選手④、HO山崎選手①、LO秦選手②、SO高井選手①を次々と投入された。これにより、一時は大きく天理に傾いた流れを明らかに同志社に引き寄せた。嫌なムードは霧散し、これで明らかに同志社へと流れが変ったのだ。ハツラツとした頼もしい限りの若い力である。

同志社ラグビーの方向性に、選手は大きな自信を得たことだろう。ただ、まだまだ発展段階であり、完成度は低いのだ。

前半45分(ロスタイム3分を大幅に経過していた)の前半最終プレーで天理の得点を許したのが、後半の思わぬ接戦に繋がった。まだまだ甘いと言わざるを得ないだろう。

所詮、天理戦は一プロセスに過ぎない。昨年度のスローガンではないが「志高く」頂点を目指して欲しい。本当の勝負はまだまだこれからなのである。

別に優勝したわけでも何でもないのだが、試合後に飲んではしゃいだ我々も”冑の緒を締めなくっちゃ・・・”と思いつつ、笑いが止まらない我々同志社ファンであります。

(追記)
今シーズンから関西大学ラグビーには、10企業のオフィシャルスポンサーと読売新聞社の後援が付くことになった。早速、花園ラグビー場の場外では読売新聞の同志社勝利の「号外」が出た。坂田関西ラグビー協会新会長の面目躍如である。本当にありがたい限りである。

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2014年9月8日(月)
同志社大学A対明治大学A戦観戦記(定期戦:平成26年9月6日、東京・町田市・キャノンスポーツパーク)



































明治に敗れるも着実に進化している同志社ラグビー
=後は更に完成度を高め、勝つだけだ!=


関西からは遠い遠い東京都町田市のキャノンスポーツパーク、キャノンイーグルズの本拠地である。グランドは人工芝のサブグランドと観客席を備えた天然芝のメイングランドの2面。完璧に整備されている。大きなクラブハウスもモノが違う。流石にキャノンのスポーツ施設である。立派!

試合はサブグランドで行うものと思ったが、意外にも天然芝での戦いが設定されていた。前日遅く東京入りした同志社は試合開始1時間半前にバスで会場入りし、リラックスした表情でウォーミングアップを開始した。全く緊張した表情はない。カンカン照りのサブグランドだが、いつものメニューに加え、ラインアウトの練習を念入りに行っていた。

山神監督をはじめ宮本コーチングディレクター(前監督)、堂守コーチ、向山コーチも顔を揃え、雰囲気良く明るいムードだ。

試合開始10分前、紺グレを身につけた選手諸君は、一転、きりりとした表情でメインイングランドに向かう。管理人も後に続きメイングランドに入ったが、何と4~500人は入るであろう観客席は満員である。しかも声援の量から判断すれば、ビジターの同志社が恐らくは6割を占める。

試合開始直前には茹だる様な暑さから一転、遠くながらも雷が轟き雨雲が天を覆い涼しい風がグランドを駆け抜ける。ウウム、これぞ“風雲急を告げる”というやつである。77回を数える同志社・明治定期戦に相応しい荘厳な雰囲気が会場を包む。双方ファーストジャージでの戦いは、自ずから緊張感が違う。

明治の選手は、LO特にNO.5とNO.8がドデカイ!あとはさほどとも思わなかったが、フォワードにせよバックスにせよ相対的に同志社の選手が華奢に見える。体格差は明らかだが驚くほどのこともない。今シーズン好調なフォワード攻撃主体の重量明治に、高速展開の同志社ラグビーがチャレンジする戦いである。

開始早々同志社は敵陣に攻め込むも大きくターンオーバーされ、最後はあっさりとモールで押し込まれた。試合開始後たったの2分の出来事である。「あれれ・・・。」っと言った感じで観る方もあっけにとられる簡単な被トライ、心の準備さえ出来ていない瞬く間の被トライである。早くも先般の東海戦の敗戦が頭に過ぎる。後半20分後の戦いにフィジカルが持つのだろうか・・・。

しかしながら前半の明治の得点はこのトライ(ゴール成功)のみ。前半に限っていえば、集散は同志社が上。また、早い飛び出しで防御網が大きく機能し、低く強いタックルで明治のノッコーンとパスミスを誘う。やはり明治は徹底した伝統のフォワード勝負で、たまにSOかCTBまで廻っても直ぐにカットインしてフォワードに繋ぐも、同志社の執拗なディフェンスに攻め倦み精彩を欠く。

前半途中から雨が降り出し、観客が一斉に傘を広げる。我慢できる程の小雨ではなく、管理人も雨具で武装。しかし、グランドコンディションは、手入れされた天然芝のお陰で最高レベルを保っている。

同志社はフォワードバックス一体となって大きく球を廻すいつもの戦法。見ていて楽しいラグビーだ。同志社の早くて低いタックルで明治のノッコーンを誘う。同志社の攻勢は明治の自陣深くでペナルティを誘い、早くも前半6分と16分にはSO渡邉選手③がゴールど真ん中のPGを決める。(D6:7M)

ただ、同志社も攻め倦んでおり、決定力を欠く展開だ。画竜点睛を欠く。パスミス等、明治の防御に小さなミスも多発し安定度を欠く。

その後も同志社の攻勢が続くも、明治には大きな穴もなく執拗な防御を繰り返し、同志社の一瞬のミスを突き大きくターンオーバーすること頻り。それでも同志社は懸命に追いかけ、得点を許さない。

悲しいかな同志社には決定力がなく、押しに押し敵陣深く攻め込むがどうしてもトライが取れないのだ。そのまま、前半終了かと思いきや終了直前(後半39分頃か?)同志社は敵陣深くゴール正面で敵ペナルティを得る。

観客はこれまでの流れから“当然同志社はPGを狙う”と思ったが、思いもよらず外に蹴り出しラインアウトモールを選択した。結果だけを言えば、この作戦は失敗。モールをまずまず押し込んだものの中途半端に終わり、ラックの中をターンオーバーされた。しかも同志社ゴール間際まで大きく切り返され、あわよくばトライを献上するところだった。

結果的に見れば、この“判断”は試合の行くえを大きく左右した感が強い。観客の中には判断ミスと捉え、大きな不満を持たれた方もいたことだろう。後から聞いた話だが、最初の2PG(成功)も選手の判断、前半終了間際のラインアウトモール選択(失敗)も全て選手の判断だという。

しかしこれで良いのではないか。よくも悪くも選手は自ら判断し経験を積み重ねて成長するのだ。むしろ評価すべきは、ラインアウトモール失敗後の明治のターンオーバーを同志社ゴール瀬戸際で良くぞ止めてくれたことである。

その後の果敢な明治のフォワード攻勢、特にドデカイNO.8とNO.8の体力任せの突貫をもろともせず制し切り、前半を終えたさせたことだ。ここに明らかに従来とは違う同志社を管理人は感じた。

得点差こそビハインドながら前半の同志社の優位性は否めない。”タックルの同志社”、”防御の同志社”なんて何年振りに見たことだろうか。同志社ファンの誰もが、フィジカルに不安を抱きながらも後半に期待した。

しかしながら後半早々、好事魔多し。同志社が攻め込むも明治は一瞬のスキを突き、ウイングの好走を契機に右隅にモールでトライ。実に後半1分のことだった。前半と同様「あれれ~~!」としか言えない程の溜息ものの敵トライである。

後半、明治は同じフォワード戦法でもモール主体に切り替えて来た様に思えた。しかも本当に“綺麗で力強いモール”である。見事と言うしかない。

モール主体のフォワード戦法が奏功し、後半は明治のペース、更に10分、16分の明治のトライで瞬く間に得点はD6:28Mとなり、同志社ファンの大半は勝負あったと諦め顔だったに違いない。

後半の半ばから両チームとも選手が大きく入れ替わった。明治は背番号が同じ(16番以降を付けてていない?)なので、誰がどう入れ替わったものやら管理人にはさっぱり訳が分からなくなった。

しかし、同志社はこのままでは終わらなかった。後半19分にはジャパンセブンズの海外遠征で少しスリムになった(なり過ぎた?)同志社の切り札WTB松井選手②が右サイドを大きく駆け抜け、大向こうを唸らせるトライ。天晴れ千両役者松井!である。(ゴール不成功D11:28M)

これで完全に同志社のペースに復帰。同志社陣30名の内ほぼ10名以上が入れ替わったし、また、明治も大きく入れ替わったはずなので一概には言えないが、同志社はフィジカル不足によりボロボロになることもなく、踏ん張りに踏ん張ったのだ。

同志社の攻勢は続き後半34分には、ラグビーセンス抜群の新人HO山崎①が堂々のトライ。同志社ファンは意気軒昂、よもやと期待させた。(ゴール成功、D18:28M)

大きく球を廻す同志社の攻勢は続いたが、後半32分、敵陣右サイド22m付近で攻めあぐねた同志社は、苦し紛れにFBが明治のライン裏にキックを試みるがバウンドも不運に明治FBの胸ににすっぽり入り、大きく切り返されて被トライ。これで勝負あったという感じだった。(ゴール成功、D18:38M)

ただし、FB崎口選手②は何も悔いることはない。冒険にはリスクが付き物なのだ。リスクを恐れちゃ若者失格なのだ。ファンからの非難もあろうが、そんなものは恐れずどんどんやれ!と言いたい。

結論から言えば、今年の明治は強い。伝統のフォワードが健在、ネチネチとしたラックサイド攻撃のみならずNO.8、NO.5を核とした攻撃には破壊力があった。ラインアウトは着実に決め、遠いゴールキックも見事に決めた。

モールの綺麗な組み方は特筆ものだ。関東のチーム全般にも言えることだが、底堅く着実なプレーが光り、同志社の低く強いタックルにはてこづったもののミスが少ない。シーズンイン間近でもあろうが、完成度が高い。同志社のモール対策は、東海大・筑波大には通じたが、明治には通じなった。

ただし、同志社にとって勝てない試合ではなった。(と言っても東海戦も筑波戦も同様だから信憑性に欠けるが・・)山神監督の「恐れるな!前に出ろ、前で止めろ!」との再三の叫び(?)に応じ、近年の同志社らしからぬ(?)防御に成功した。

LO山田選手②、NO.8末永選手②のタックルは素晴らしく、急繕いのSH大越選手②・SO高井選手①の高速ハーフも機能した。フォワード・バック一体の展開ラグビーは見ていて実に魅力的で楽しめる!完成間近なのだ。

今の同志社は着実に進歩している。昨年より間違いなく進化している。管理人が選手諸君に言いたいのは「リスクを恐れるな!」と言うことだけである。

球をどんどん廻せば必然的にリスクが高まる。練習で精度を高めリスクをテイクせよ!それには練習あるのみなのだ。・・と言っても素人の管理人じゃ説得力はないなぁ。先輩OBの方、宜しくお願いします。あ、山神監督が一番分かっておられるはずだ。この路線は間違いなく正しい。

だが、結局負けたのだ(D18:35M)。課題も数多くあったが、着実に前進していることを確認できた明治戦であった。ま、ラインアウトやイージーなゴールキック、ペナルティキックは着実に決めて欲しい。

得点差ほどの力の差はない。後は勝つだけだ。あれ、この台詞、東海大戦も筑波大戦も同じだった様な気も・・・・。

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2014年8月20日(水)
北見レポート(その2):同志社大学A対東海大学A戦観戦記




















発展途上の同志社に期待!
=東海大学にWスコアで敗れる=

網走は前日午後から朝方までの長雨。幸いにも朝から雨は上がり、心地よい(?)曇り空で東海戦を迎えた。風はやや強めながら目にも眩しい緑の芝生は朝方までの雨を全て吸収し、絶好のコンディションである。

グランドに着く早々東海大学の青色のTシャツが目に付いた。Cの選手であったが、でかい!とにかくでかい!のだ。相対的に同志社の選手が華奢に見える。東海大学のMGに聞いたら選手150人全員が入寮し、管理栄養士の栄養指導を受けているとのことだ。おまけに常勤コーチ(大学職員兼務)の3人に加え、非常勤コーチが10名弱とのことで羨ましい限りである。外人選手も2~3人いるかと思いきや全部で7~8人はいた。ニュージーランド出身が多いとのことだ。

戦前の予想は、やはり東海大有利と言ったところだろう。同じ北見や網走で合宿している法政大学・立命館大学・筑波大学との相互の対戦結果を見てれば誰にも同志社の劣勢は予想された。特に今年、関東大学リーグ戦に昇格したばかりの山梨学院大学との対戦(前半のA戦)の劣戦(D10:14Y)や立命館対東海大(R5:43T)を勘案すれば結論は衆目の一致するところだろう。

恐らくは体力に勝る東海大にモールでコテンパンにされるのではないかと、前座のC戦を観戦すれば同志社ファンの誰もがそう思ったことだろう。更にフィールドに散った両校の選手のガタイを見れば、その体格格差は正に溜息ものであったのだ。

試合結果はD26:52Tとダブルスコアの敗戦である。ここ2~3年、少し低迷感のある東海大であるが、今年の東海大には強さが戻っている。本当にバランスのよいチームだと感じた。特にフィジカルの強さは同志社が今年対戦したチームの中では随一であろう。核となる外人ロック、決定力のある両ウィング、難しいゴールキックを着実に決めるキッカー、フォーワードとバックスの一体化したプレーetc.…どこにも穴がなくプレーの精度も高く安定度抜群である。

同志社は良くも悪くも発展途上である。公式試合の近づいた関東勢より完成が遅れている様に感じた。完成間近の東海に対し、まだまだ仕上げ途上の同志社といったところだ。

ただ敗戦の同志社にも見るべきものが多々あり、合宿の成果を感じさせた。心配したラインアウトモールでの被得点はゼロ、むしろ前半には同志社のモール攻撃による得点さえ挙げた。同志社のモール対策が着々と実りつつあるのを感じた。

後半少しして東海大のコーチからモール攻撃の徹底指示が飛んだが、同志社ことごとく敵モールを粉砕した。「何やってるんだ。モールは内の方が上なのに・・・。」と東海大コーチが苦りきって叫んだほどだ。ただ、モール対応の混乱からモールサイドを抜かれトライに繋がるケースが何本かあったのも事実である。うむむ、やはり発展途上なのだ。(・・と信じたい!)

また、同志社はマイボールスクラムやマイボールラインアウトで随所にオプションを決めていた。このオプションを見れば、試合が撮影禁止なのも良く分かる。正に部外秘なのだ。ただ最後の詰めが甘く、オプションで観衆を「おぉ!」と叫ばせた後で思わぬノッコーンやパスミスでチャンスをつぶし、観衆を「う~ん!」と唸らすことも多々あったことも事実である。これまた、発展途上なのだ。

更に前半同志社初トライのWTB岩本選手③の(確か)3人抜きトライへ繋がるステップの切れ(30m独走)、後半の老獪で柔軟なWTB宮島選手④の2トライを果したステップも印象深いものがあった。

同志社の敗因を一言で言えば、“フィジカルの差”であったといえるであろう。決して接点で負けていたわけではないが、後半20分以降は両校の消耗格差が大きくあらわれ、一時は1トライ1ゴール差まで縮まった得点差を最終的には大きく開かせる主因になった。フィットネスの差が得点差に現れたと言っても過言ではあるまい。

同志社は更にフィジカル面を強化し、プレイの精度を高めれば更に大きく飛躍する可能性を秘めていると見た。それが合宿終盤の課題でもあり、更には大学選手権に至るまでの最大の課題であろう。球が大きく動けば同志社は確実に勝つことを確信できる試合でもあった。

管理人にはWスコアで負けた悔しさよりも今後の期待の方が勝った試合でもあった。立命館の対東海大(R5:43T)よりも少し
ましだったことが頭にあるのが情けないのだが・・・・。
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2014年8月19日(火)
北見レポート(その1)






雨の北見モイワスポーツワールド、選手は今日も練習に励んでいます。

合宿も早や12日目、終盤に入ろうとしている。16日に札幌入りした管理人は道内各地を飲み歩きながら17日に網走入りし、ようやく本日北見にたどり着いた。レンタカーでの走行距離は既に500キロだから、大阪・東京間に等しい。北海道は予想以上に広い!

内地より涼しめの北見は天気予報どおりの雨であり、正午前に到着した時点では、Aスコッドは雨中でアタック&ディフェンス(と思う)の練習中であった。北見モイワスポーツワールドの正面玄関には、同志社大学ラグビー部と立命館大学ラグビー部の“合宿中”の看板が掲げられている。先般、合同練習を立命館大学・慶応大学と実施したそうだが、その後の立命館との交流は全くない。好敵手の同居だけに少し複雑な思いだ。

鮮やかに緑の映える芝生の中、選手の元気な声が大きく轟く。Aスコッドの練習観戦をしようと思ったとたんに集合の指示があり、選手は監督の話しを聞く。これで午前の練習は終了となり、午後はオフで皆は温泉で一息入れる予定とのことだ。主に午後の練習を見ようとしていただけに意表を突かれたが、思えば合宿の疲れもピークに達していたことだろう。ただ、東海大戦の前日に良いのかな?との疑問も走る。

監督からは話を聞く機会が得られなかったが、選手(キャップテン)、トレーナー、マネージャーと少しばかり立ち話が出来た。数少ない情報であるが、以下はそのサマリーである。ただし、企業機密事項(?;部外秘)は管理人の判断で外しているので予めご容赦いただきたい。

**********
合宿は比較的天候にも恵まれ、順調に推移している。たが、選手の疲れもピークに達し、内地より涼しい気温でもあり、風邪をひいて調子を崩した選手が数名出て来ている。Aにも怪我で別メニューの選手もいるが、1ヶ月以内には復帰出来るだろう。秋の本番には充分間に合うと思われる。

法政戦はつまらぬミスが続出して同志社のペースが最後まで掴めなかった感じである。山梨学院大学戦の前半(実質A戦発)も同様である。特に前日の練習の疲れが出て試合に乗り切れなかった部分もあったので、敢えて本日(19日)午後をオフとし、温泉でリフレッシュして東海道戦に臨むこととなった。

当然、夏合宿の成果を20日の東海戦、24日の筑波戦において発揮できるよう練習を重ねている。勝利に向けて頑張って行きたい。
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管理人も恐らくは同志社ラグビーファンの大半も、法政戦の敗戦・山梨学院大学前半の劣勢を気にしておられることと思う。ただ、本日現場で聞いた限りでは、「まだまだ悲観するものではない」と管理人は感じた。ラインアウトモール対策のみならず、アタックやディフェンス両面で課題は山積と思われる。正に発展途上なのだ。

選手諸君の顔付きは明るく前向きであり、練習試合敗戦の暗さを感じない。管理人は少しほっとした思いである。合宿の成果を判断するのはまだまだ時期早尚であり、要は明日の東海大戦次第であり、24日の筑波戦次第であろう。ここで合宿の成果が花開き、選手諸君は自信を持って帰途して欲しい。ここは山神監督の手腕を暖かく見守るしかあるまい。まずは明日の東海大戦がその試金石になるであろう。
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2014年6月29日(日
春シーズン最終戦・同志社大学A対天理大学A観戦記
































課題を残した春シーズン最終戦
=天理大学に力負け=

梅雨の谷間の同志社大学田辺グランド。時折小雨がパラつき日差しも射すが、曇天の蒸し暑い天候。湿度が如何にも高い。本日は春シーズン最終戦でもあり、好調同志社へのファンの期待は高く、小さな観客席は観衆で鈴なり状態、ラグビー祭に次ぐ観戦者数だ。

結果は公式HP等で既報の通り、D12:33Tであり、正直、実力差が点数に顕れた形だ。同志社も天理もこの春シーズン最終戦に掛けてきたはずである。少なくとも同志社は天理戦に焦点を絞り有終の美を飾る予定であったと思えた。

同志社ラグビーファンも好調の春シーズンの締め括りとして同志社ラグビーの“勝利”を見届けにきたはずであり、その期待には大きいものがあった。天理に快勝して意気軒昂に暑い夏を迎えるはずであった。

不安の予兆は前日にあった。天理大学白川グランドで行われたC・D戦でD戦こそ50:5で大勝したものの、CもDもスクラムを大きく押された。ラインアウトモールにてこずり、大風が天理に味方したとは言え、D戦では敗戦の主因となった。

この日もA戦に先立って行われたB戦でも同様の原因で敗戦。(D12:21T)嫌な流れの中、A戦勝利への期待は、ファンには弥が上にも高まった。

試合開始のフォイッスル。ピッチに立った両チームだが、天理のデカさが妙に目立ち、とりわけLOとCTBに入った外人選手の大きさが目を引いた。如何にも見かけはひ弱い同志社であるが、ま、いつものことである。

組織プレーで勝てば良いだけのことだ。昨年と比べれば冬シーズンに体力増強に頑張った同志社陣、格差は大きく縮まっているはずだが、この日はガタイの格差が妙に目立った。嫌な予感が過ぎる。

ただ、前半は同志社の時間帯。恐らく6:4かそれ以上で同志社がボールを支配したであろう。展開力で明らかに勝り、敵陣に張り付く形となった。

管理人はサイドライン(天理サイド)で撮影(動画ではありませんゾ!)していたが、天理の若手選手(非出場)の「自陣(天理サイド)ばかりだ。やばい、今日は負ける。」との正直(?)な弱気の声を何度も洩れ聞いた。「ま、そんなとこだろう。ひ・ひ・ひ~」と管理人はビジター環境下で一人ほくそ笑む。

ただ、天理の固い守りに遮られてWTBの宮島選手④や松井選手②までほとんど廻らない。ラックへの集散も速くSH大越選手の球出しも速いのだが、余裕が感じられない。同志社は攻めるに攻めるも決定力がなく、ワンパターン攻撃でキックパスやループ等の変化をつける余裕すらない。

”決定力”がないのだ。”勝負技”がないのだ。CTB木村選手④やCTB林選手③が抜けることも多かったが、二人目の寄りに天理が勝った印象である。前述の通り、前半は6:4かそれ以上で敵陣での試合を進めた同志社であるが、消耗度は同志社の方が大きかった感じだ。

前半33分には攻める同志社の一瞬のスキを突かれ、大きく同志社陣に攻め込まれフォワード戦で相手外人LOに力付くでねじ込まれた。ゴールも決まり、前半はD0:天理7の緊迫した試合となった。

試合に参加していない同志社の選手はピッチ周りに詰めかけ、総立で応援。正に応援も含めた総力戦となった。ただ、後半、試合の流れは天理に大きく傾いた。天理は同志社のモール対策が万全でないと知るやモールを核にフォワードのピック&ゴー戦略を軸とした攻撃にハッキリと切り替えた。

何としても後半1本目が欲しい同志社であるが、早くも後半3分にはラックから天理13番の外人CTBが押し込みトライ。後半20分、29分には判を押したようにラインアウトモールからの天理NO.8のトライである。自陣でのペナルティがことごとくこのパターンでやられ打つ手なしの様相である。同志社ファンも「あ、またか・・・。」といった感じで、諦め顔である。

ただ、単にラインアウトモールだけでやられたのではない。運動量の落ちた同志社は天理のピック&ゴーに完全に後手に廻った。山神監督が「同志社、歩くな走れ!」と声高に叫ぶが同志社フォワードは反応出来なかった。

同志社もボ~っとしていたわけではない。後半9分、近頃練習したのであろうか珍しく(?)ゴール前ラインアウトをモールで押し込み、NO.8秦選手②がトライ。後半34分には、スクラムのこぼれ球をSH大越選手②が素早く反応し独走、フォローしたWTB宮島選手④に繋ぎ、フォワード一体となって押し込んだ天晴れなトライ。

直後、いつもは温厚なPR才田選手③の「ウオォ~~」という予想外な雄叫び。一人で吼えたのだ!その予想外の雄叫びに少々びっくりしたものの、ファンとて全く同じ気持ちだった。ファンは少し溜飲を下げた。大越選手の反応は見事で特筆に価する。只者でないことを見せ付けた。

ただ、ファンはフォワード・バックス一体となった高速大幅展開から相手防御陣を切り裂く得意の姿を見たかったものだが、この日はWTBに廻ることも少なく、迫力を欠いた。正に完敗である。(D12:33T)

後半春シーズン、同志社がフィットネスで劣後した試合を初めて見た。その結果、フォワード戦で負けたと言って良いのではないか。天理は圧倒的な攻撃力を持ってはいなかったが、タッチキックやゴールキックの精度も高く接点での2人目の寄りも速く、訓練の行き届いた集団であった。

失礼な言い方かも知れないが、外人選手が目立つ天理は本当に強い。撮影している背後から「フェリモニ②もジョシュア②も今日はエライ出来がいいなぁ・・」という声が何度も天理の控えの選手から聞こえた。出来過ぎだったのかも知れないが、外人選手を核としつつ全体がバランスよく纏まった何年か前の往時の天理を髣髴させた。流石に小松監督は素晴らしいチームに育てつつある。完成度は高い。

ともかく最終3連敗で、ほろ苦い春シーズンの終了である。特に期待が大きかっただけに「やれやれ」というため息交じりの最終戦であった。だが、今シーズンの同志社のレベルアップは目覚しいものがある。試合後行われたファミリー祭で山神監督から春シーズンの結果報告があったが、負け越しが続いていた昨年までのシーズンとは様変わりで、堂々の26勝8敗である。

間違いなく同志社ラグビーは着実に進化している。ただ、まだまだ発展途上であることも事実である。正に「PROGRESS]である。管理人は、最終戦をフィットネス問題と感じたが、監督・コーチ陣の目からは技術的な課題も多々見つかったことであろうが、部外者の口を出す領域ではない。

これまでファンは、チームの夏合宿での豹変を期待せずにいられなかったし、激変がないことも経験上充分承知もしているが常に砂を嚙んで来た。夏合宿で奇跡の変身はあり得ない。今年は具体課題への解決策が首脳陣の手の内に入って来たのではないか。

ともあれ春シーズンは終了した。選手は暫くのオフに入るものの前期試験を踏まえてのオフであり、落ち着く余裕もないであろう。山神監督も寮への泊り込みを含め平日・土日ぶち抜きの日々が続いた。ゆっくり静養して欲しいところではあるが、夏合宿に向けて知将の腕の見せ所・・・の期間に入る。

天理戦敗戦の一因がフィットネスにあるのだとすると、オフ期間中も試験中も選手には自主トレに励んでいただきたいところであるが、いやはやファンは身勝手なものである。最終戦敗北は、苦い良薬としておいて長く暑い夏を迎えることしよう思う。人生はストイックなものです。最終戦に何となく勝ってふぁ~っと夏合宿を迎えるよりナンボかよいと思いませんか、諸君!(ちょっと無理な理屈?)

試合後、関西学生リーグ(公式戦)開幕試合(10月5日)が昨年6位の天理だということを聞いた。開幕戦に勝てば優勝間違いなし!(根拠?)こリゃ気合が入るなあ~~!

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2014年6月15日(日)
まずは順当(?)に近畿大学に大勝!


































近大戦、前半も後半も同志社ペース
=後半に崩れる悪い癖を払拭出来た?=


快晴の同志社大学田辺Gは、灼熱の暑さである。11時40分からの試合開始とは言え、もう真夏の雰囲気で、観客の皆さんは熱中症対策にペットボトルを片手の観戦である。風は横風(南風)だが、余り影響はなさそうだ。


選手はウォターブレイクを時折挿みながらのプレーであるが、ま、地獄の特訓に近い。管理人もSPF+50の日焼け止めを塗りたくっての観戦であるが、1週間前の半袖が災いして週遅れで腕の表皮がボロボロ状態となった。(若いころは翌日には皮がめくれたに今は・・・)今日はまた、長袖に戻しての観戦である。

春シーズンの近大は、関西大学に26-35、摂南大学に24-28、関西学院大学に7-50、龍谷大学に36-21であるから、同志社としては勝って当然であり、どこまで得点差が開くかにファンの興味が注がれている。春先から順調に仕上げて来た同志社であるが、直前の2試合(慶応戦・京産戦)で辛勝という踊り場になったので、どう立て直すかが注目の的である。

田辺Gでの近大は、大変マナーが良く好印象である。かつての荒々しくバンカラなイメージはなく、几帳面そうに見える選手諸君は礼儀正しい。中島総監督は、崖(?)の上に椅子を据え、木陰から高みの見物である。現場は、松井HC、松浦FWC、上田BKCが仕切っておられるが、これまた、紳士である。管理人の写真撮影にも邪魔にならないようにきちんと配慮していただいた。(好印象)

11時40分、定刻によりキックオフ・・・と思いきや、ピッチには近大の選手は誰も散らばっていない。やれやれ・・・、関学のやっている人垣のトンネルを作り、頭や背中を叩いて鼓舞しながらの送り出しをやっているのである。しかも送る側全員が神聖なピッチに入ってキャ~キャ~ワイワイと・・・。長いぃ~~!。同志社を苛立たせる作戦かなとも思ったが、関学と違い悪気はなさそうである。

この間、レフェリーと同志社の選手諸君は手持ち無沙汰に天を仰ぎ、口笛を吹いて待ちぼうけ・・・である。(口笛を吹くわけはないけど・・・)私が主審なら試合開始の笛を吹き、同志社のプレーを促し、直ぐに得点に結び付けさせる。それが出来なきゃ、遅延行為としてペナルティーの笛を吹き、間髪を入れず近大キャップテンを呼びつけるのだ。

冗談はさておき、ピッチに立った近大フォワードは小さく見えた。昨年の長身大型フォーワードは卒業したのか大変こじんまりとした印象である。あに図らんや、小振りながらながらバランスの良いラグビーには、チームスローガンで標榜する“ダイナミック”さが、管理人には微塵も感じられないのだ。

こんな近大は、もはや同志社の敵ではない。集散・展開・接点のどれをとっても同志社が上と見た。特にボールが動けば圧倒的に同志社に得点力がある。事実、早くも開始2分には、中央ラックからの素早い展開でCTB石田選手②が左中間にトライ!このところ気合の入り方が形相に出ているWTB宮島選手④が見事長距離GKを決める!

思えばこの日、宮島選手は唯一の4回生バックスである。若いバックス陣に盛んに大声で指示を飛ばす。怪我か何だか知らないが、一度、先発を外されてから心機一転、俄然積極派に転じ、その心意気が顔と走りの双方に如実に表れている。普段の明るく柔和な宮島選手がボールを持てば鬼の形相に変るのだ。決してご妙齢のご婦人方から好まれる形相ではないと思うが、我々オッサン連中には頼もしい限りである。

この日も長距離で角度のあるGKをバンバン決め、存在感を見せ付けた。ライン際の走りにも従来のスピードとステップの鋭さに加え、ダイナミックさを加えている。簡単に押し出されたりせず、踏ん張って味方のサポートを待つ強靭な精神と体力を兼ね備えてきたのだ。

前半は一方的な同志社ペース。近大防御陣の上がりが遅いせいか、左右にどんどん球が廻り、面白いような同志社ペースでの展開である。同志社はペナルティぎりぎりで飛び出してくる相手防御陣には比較的弱い印象があるが、この日は思う存分展開し、SH大越選手②がラックからの速い球出しで、小気味良いリズムを作り上げた。この日の得点の多くが大越選手のラックからの速い球出しを起点とするものである。

前半33分にはD33:0Kの大差。興味の対象は、同志社がゼロ封で前半を終えれるかに移った。「もはや負けることはない。あとは控えの選手を試すだけだ。」と管理人は思った。きっと選手も「勝負はついた」と思ったはずだ。近大の選手とて(想像であるが)「こりゃ勝てない。せめて前半1本だけでも」と思ったはずだ。

前半も残り5分を切り、ゼロ封33得点差。正に勝負はついた。同志社サイドは、ややほんわかムード。管理人もほんわかムード。この時、いきなり山神監督の怒号がピッチに鳴り響いた。「緩むな同志社!」が2度繰り返された。

同志社の選手諸君は「え?」という意外な顔をした様に思えた。イケイケムードで気持ちの上では緩んでいるつもりはないのに・・・というのが同志社の選手諸君の思いであったろう。ただ、実際にはその怒声から1分も経たずしてゴール前中央ラックから順目に繋がれ近大WTB阿坂選手に綺麗なトライ(ゴール不成功)を取られた。それでも前半終了、D35:5Kである。

後半開始。後半直後からの同志社の選手の入れ替えはない。いつもの前半大優勢(勝負あり!)、後半劣勢(意外に僅差の勝利)のパターンを打ち切りたい同志社の思いを感じた。しかしながら、後半10分、徐々に攻勢に転じた近畿大学にペナルティからのラインアウトモールでトライを献上した。

また、いつものパターンではないか。後半の入りの悪さ、ラインアウトモールの対応力の欠如が如実に現れる。このままズルズルと劣勢の時間帯が続き、2~3本やられるのがこの春シーズンの同志社である。

ただ、この日は違った。直後の後半13分、ラックからの右順目、絵に描いたようなバックスの速い展開からWTB岩本選手③が右隅にトライ。ゴールも成功し、D42:12Kとなった。振り返れば、このトライが大きくものを言ったように思われる。いつもの後半劣勢の流れを見事断ち切ったのだ。

後半21分、26分には山神監督が動き、7名の選手を入れ替えた。この直後、後半28分には近大ラインアウトからのモールで1トライを献上(ゴール不成功)したが、近大の攻勢もここまで。

同志社は、その後3本のトライを重ね、D63:17Kと大勝した。前半の終わりから後半の始めに掛けての悪い流れを断ち切った同志社の強さが目立った。逆にこじんまりとまとまっただけの近大の秋シーズンの厳しさが予想される結果となった。(←蛇足です)

同志社のフォワード・バックス一体となった展開力は本物であると信じているが、来週の天理戦でどこまで発揮できるか楽しみであり、試金石でもある。本日、メンバーから外れていた松井選手は日本代表候補セブンス合宿とのことであるし、CTB木村選手(副将)④も天理戦には出場予定とのことである。

怪我のSO垣内選手④、NO.8末永選手②、SH岩村③も元気にグランドを周回しており、復帰も間近と思えた。近い将来のジャパン候補PR北川選手④も元気に先発復帰した。HO転向した東選手のレベルを超えるプレー(HO)と持ち前の展開力、安定度抜群でライン参加(?)も増えたPR才田選手③、八木選手④・森山④のLOも力を付けて来ている。筋骨隆々、運動量抜群の山田選手も本来のFLで活き活きと動いている。

田淵CAPは相変わらず攻守の中心、この人が居るだけでチームが落ち着く精神的支柱である。たまたまハーフタイムに主審に試合運びの注意点を自発的に聞きに来ていたのを耳に挟んだが、このキャップテンは正に本物である。中身がないのに空威張りをする若者が多い中で、言葉使いも懇切丁寧、周囲が良く見えKYとは究極の位置に居る人物である。話のポイントを絶対に外さない信頼度抜群の人物である。誠実さが普段の言動に表れている。口数こそ少ない感じだが、この日もドカンと相手の腰がぶっ飛ぶようなタックルを噛ませた。身をもって見本を示し、観客の喝采を浴びた。

それからキャッチングが関西学生NO.1クラスに成長したNO.8秦選手②は・・・・と続くところであるが長くなったので次回をお楽しみに・・・!(ん、期待していない?←ノリツッコミ)

昨年と大きく異なる春シーズンの勝率・1試合あたりの失点数、故障者の復帰、モール対策の向上(夏合宿)etc・・・となれば、ひひひ、妄想が膨らみます。でも、来週の天理戦が春シーズンの同志社到達点を占うことになるのは間違いないようである。捕らぬ狸の皮算用とか何とか言うので、ここはじっと我慢、我慢。

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2014年6月8日(日)
こんなこともあるのだ!1回生対決、関大に奇跡の逆転。























最後まで諦めない気持ちが勝利をもたらした!
=関大との1回生戦・33点差を逆転=

同志社田辺キャンパスは、山ぼうしの白い花もしぼみ、夏椿(しゃらの木)の清楚な白い花が咲いて来た。梅雨入りした関西ながら、今日は真夏を思わせる快晴。関西大との3試合(練習試合)に管理人はペットボトルを3本飲んだ。少々の日焼け止めなんて全く役に立たない強い日差しである。

関西大学とのB・C戦に順調(?)に勝利した同志社大学は、速い集散、速いパス回しでAとの金太郎飴(宮本前監督)路線が浸透し、接点でも勝る等、負ける気がしない。5月5日のラグビー祭で久方にOBに勝利した同志社の1回生チームは、関大1回生チームに大勝するだろうと思えた。もちろんチーム練習なんてほとんどして来なかっただろうが、試合前のアップでの動きも充分満足出来るもの・・・と管理人には見えた。

試合開始の2~3分こそ、双方が競ったが、それ以降は一方的な関大ペース。あれよあれよと前半24分には、D0:38Kとなった。同志社ディフェンス陣の上がりが遅いので、関大に良いように走られる。スクラムも一方的に劣勢。

競りに競って力尽きて被得点って話ではなく、あれれと言った感じで一方的に大幅ゲインされての得点である。防御が甘すぎる。関大の苦し紛れのキックでさえ、インゴールで押さえられる始末である。同志社に良いとこなし。関大は全てがうまくいっている。

「こんなはずじゃない。」・・・との苦悩が同志社の選手の顔に滲み出ている。何をして良いのか分からない様な同志社陣の混乱振りである。同志社は2トライこそ返したものの、このままの流れで前半は終了した。(D12:45K)意気軒昂な関大フィフティ-ンと沈鬱な同志社・・・と明暗はハッキリ分かれた。元気もののNO.8野中選手①さえ、前半はプレーが孤立気味で影が薄かった。

この時点で同志社に勝てる要素は皆無と思えた。このまま行けば、無様な100点ゲームになることだろう・・とファンは思ったはずだ。暑い暑い炎天下の3試合目、勝てる見込みどころか大差の敗戦が見込まれた。

「帰ろうか。」なんて不埒なことを考えたファンも大かったのではないか。(管理人もちょっぴり・・・。)「ホントに関大は1回生だけなのか?」なんて思わず同志社のTLに聞いてしまった。(実際、全員1回生とのこと)

ハーフタイムの同志社テント。さぞかし山神監督の大きな雷が落ちるだろうと傍からはそう思った。しかしながら、後から聞いた話であるが、監督は①いつも練習している通りにしっかりとプレーすること②ひと一倍元気を出せ!と静かに指示をされただけだったとのことである。

あくまで山神監督は冷静沈着である。この日もグランドの大声の指示は罵声に近い場合もあったが、言葉とは裏腹に沈着な判断で、出場を予定していなかったCTB高井選手①をアウトサイドセンター(13番)として後半から投入した。

後半開始早々、高井選手にボールが廻ると、いきなりステップを切って相手ラインの裏に出る。相手防御陣2~3人が掛かって来ても簡単に倒れず、きちんとダウンボールする。体は大きい方ではないがスピードに溢れ、体躯は強く、ステップが鋭いというよりコースどりがうまい印象だ。

これで完全に同志社に流れが変った。高井選手がたった一人で流れを変えた。後半1分、ゴール前左中央ラックからの攻撃で、PR土田選手①が巨体を活かしトライをねじ込んだ。これで同志社に俄然”元気”が湧き上がった。ゴール成功(D19:45K)。

後半4分には、腕白もの野中選手が正に豪腕でゴール前10mの相手ペナルティーから強引にトライをねじ込んだ。ゴール成功(D26:45K)

後はずっと試合終了まで同志社の流れである。ただ、後半10分に関大にトライを1本返されたこと(D26:50K)もあり、この時点で逆転は誰もが想像し得なかったと思われる。

ベクトルは大きく右上がりで、同志社の流れが自覚できた。球は、頼りがいのある高井選手・野中選手に集められ、見事両人は、同志社の核となって期待に応えた。本当に頼もしい限りである。神懸りした様な怒涛の同志社の攻撃が続いた。

いつの間にかピッチ外で練習したり、周辺で休憩したり試合を観戦していた同志社の選手諸君がピッチ廻りで声援しており、同志社は出場している選手とも観衆(応援)が一体化していた。グランドに響く山神監督の怒号(?)が心地よく、応援している選手諸君の「やばいよ、これ!」「こりゃ行ける!」の声が時には大きく、時にはヒソヒソとピッチの内外で語られ始めた。

これを″神懸り”と言わずして何と言えばいいのだろう。以降、あれよあれよと4本のトライを重ね、SO光部選手①がゴールを全て決めた。まさかまさかが、見事実現したのだ。

出場した選手諸君(1回生)は、地獄(前半)と天国(後半)を見た思いだろうが、33点差をひっくり返したその執念と実績は、間違いなく大きな自信になったはずだ。アベノミクスの3本の矢ではないが、15人が一体化した時の強さとばらばらになった時の弱さ・・・この恐ろしさを選手は身を持って体験したはずだ。観客とて心底、心の中に刻み込んだ。

試合後のミーティング。「最後まで諦めない気持ちが勝利に繋がった。」という山神監督の言葉が洩れ聞こえた。選手も感激して一掬の涙を結んだとの話だ。

奇跡の大逆転を目の当たりにした。観戦した人には素晴らしい休日となった。

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2014年6月2日(月)
長野県伊那市の慶応戦に行ってきました!
























課題も多いが久々の慶応定期戦の勝利に満足!
=慶応に100周年記念試合以来の勝利=

正直、長野県伊那市は大阪から遠い。ま、車なら4~5時間は覚悟する必要がある。しかし、南アルプス、とりわけ残雪の駒ケ岳を遠望し、多様な泉質の温泉の湧き出る伊那市は、今ちょうど山菜の旬を迎えている。村おこしの炭酸泉温泉に入浴し、地元特産のそばと山菜のてんぷらと地酒、それにラグビーとくれば別天地である。

ところが、この日は32度を午後3時に記録(気象庁)し、炎天下でラグビーをするなんざ正気の沙汰ではない。いくらウォーターブレイクを取るといっても選手にとって余りにも過酷である。しかも雲ひとつないピーカンであり、12時試合開始なんて太陽が南中する時間帯で、写真が最も綺麗に映りにくいと言われている。

女性の方は、快晴のこの時間帯の写真には絶対に写ってはならない。どんなに美しい方でも絶対に綺麗に写らない。況やそうでない方は当然綺麗に写るはずもなく、決して撮影者を責めてはならない。と、言い訳を前振りつつ同志社ラグビーの撮影を行った。

当招待ラグビーは今年で18回を数えるという。さしてラグビー先進県でもない長野県での当イベントは地域のラグビー活性化に大いに貢献していると思われる。同志社大学ラグビー部は、ここのところ伊那で連敗続きながら毎年招待されている。本当にありがたいことで伊那市の関係者の皆様にファンの一人として心から御礼申し上げたい。

試合結果は、D33:28Kで同志社の1トライ差の辛勝である。観戦記はDRFC世話人N氏に譲る(近日掲載予定)が、きっと現地で観戦された皆様も中途半端な嬉しさで帰宅されたことと思う。先週の京都産業大戦と同様にスピードでも接点でも展開でも大きく勝りながら何故かミスで得点に繋がらない試合内容でフラストレーションだけが残った試合であった。

試合後の同志社スポーツアトムのインタビューで山上監督は、こう語った。(詳細はアトムWeb版でどうそ!)「いや~今日の試合は最悪の出来でした。50~60点は取れる実力差なのに・・・。」

中には「慶応は負傷者が多く戦力が最低である。」などと指摘される方もあろうが、同志社とて同様、言うまでもなくその時点で戦うメンバーの総力がチームの実力である。点差やゲーム内容にかかわらず、今年の同志社は強く、慶応は弱いのは明白であった。勝負は時の運かも知れないが、実力差は見て取れた。

チームの課題は前半D26:7K、後半D7:21Kに端的に示されている。前半の勢いが後半も持続するかにも思えたが、後半は何故か集中力を欠いてノッコーンやペナルティのミスの連続である。

それも相手のプレッシャから止む無く生じるミスやペナルティではなく、観客から見れば手抜きと言えば言い過ぎだろうが、揺みから生じる“自滅的”なミスとしか思えないのである。

特にどんどん球を動かす同志社ラグビーは、やって楽しく見て楽しい(=高速でのパスやレシーブの回数が多い)ほどミス発生リスクは高く、パスミス・ノッコーン・インターセプト対応への高度な技術が求められる。この日も一発切り返しの被トライのケースが見られた。

監督は当試合の最大の問題点を聞かれ、「後半、慶応がこのまま(無様に)終えることが出来ないと必死に挑んで来たのに同志社は気持ちで負けていた。これが1トライ差の辛勝に繋がった。これが同志社の最大の課題である。選手も気付いているはずだ」と語った。

確かに我々観客も前半を終わった時点では「こりゃ試合にならない。同志社の圧勝だ。」と思ったはずだ。この気の緩みが選手にもあったのも当然かもしれない。この油断・気の緩みを後半風上に立った関東の伝統校慶応はすかさず見抜き、パントとモール作戦に切り替え攻勢に出たのだ。

後半20分には同志社のシンビンまで出て(理由?)雰囲気は最悪。後半の一方的慶応ペースの流れを変えたのが、後半30分に交替で入った新人HO山崎翔太選手①である。山崎選手のインターセプトは同志社へ大きく流れを変え、同志社を勝利に導いた。「今日の隠れた立役者は山崎選手だ。」と山上監督は言い切った。

試合での最大の人気者は、やはりご当地飯田高校出身のWTB宮島選手④である。負傷で出場が危ぶまれたが、テープでぐるぐるに巻きにし、顔をしかめながらもゴールポスト下に堂々のトライを上げ、万場の大歓声を浴びた。

試合後は20人くらいのちびっ子に囲まれてサインと握手の連続。宮島選手のはにかんだ笑顔が微笑ましく印象的であり、ご当地一番紙「信濃毎日新聞」のインタビューをご家族ともども受けていた。これでゲーム終了間際のイージーPKのミスも帳消しと言う事にしよう。(監督はしないと思うけど・・)

「大きく伸びる可能性を持ったチームである。成長過程に踊り場が伴うが、ゆっくりしている時間はない。こんなことをしていては、もったいない。」と当日も監督は語っていた。「もったいない。」という表現が強く印象に残った。
踊り場が2試合続いたが、間違いなく山上監督は壁を打破してくれるものと信じたい。

慶応戦の登録メンバー23人中、4回生はたったの6人。実に若いチームである。ノビシロ充分。その分、不安定さも高い。けが人も少なからず出ているので1・2回生は今が最大のチャンスである。

春シーズン、Aは近畿大戦・天理大戦の2試合を残すのみである。近大戦に大勝するのは当然として、最終戦である天理戦で今年の同志社の立ち位置が見えて来そうである。ん、この”当然”にご用心、ご用心かな…。
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2014年5月25日(日)
同志社大学対愛知学生選抜戦(5月25日:愛知ラグビー祭;瑞穂競技場)観戦記




















紺グレが勝てば掛値なしに楽しい!
=勝てば官軍!細かいミスなど気にしないぞ!=

最近、観戦記というより感想記といった感が強いが、素人の観戦レベルなんてこんなものである。(・・・と一人居直っている管理人であるが、ま、我慢していただいて関心のある方だけお読みいただきたい。)

また、A戦以外は関心ないと言う事なかれ・・・・!ここに同志社ラグビーの原点があります。選手が必至にプレーをしている様は、AもJrもCもDも全く一緒で心底感動ものであります。それぞれが実に楽しいのです。

大阪から名古屋市瑞穂球技場までDor to Dorで3時間、帰りは事故渋滞で5時間、挙句の果てに駐車場探しで30分、管理人には瑞穂競技場は長い長い道のりであった。炎天下の競技場は真夏を思わせる暑さでウォーターブレイクを取りながらとは言え、熱中症で倒れる選手が出て来る心配もあった。愛知ラグビー祭での愛知学生選抜との戦いである。


寄せ集めチームで充分練習も出来てないであろうが、愛知選抜チームは個々には力を持った選手が集まっている。同志社は昨日の京都産業大学とのABマッチ後、連日の戦いである。

同志社のチーム編成はA'BCの連合軍という出立ちである。山神監督は愛知ラグビー祭で失礼に当たらないよう礼儀を踏まえたチーム編成を模索されたと思われる。産大戦と重複しない今日の出場メンバーを見れば大変なご苦労が伺える。何しろ紺グレを背負っての戦いであり、おいそれと無様な敗北を喫するわけには行かないのだ。


選手は昨日からバスで名古屋入り。昨日に引き続き山神監督が陣頭指揮。選手への大声の指示・叱責・激励が瑞穂競技場に轟く。何事にも手抜せず全力で邁進する山神監督の面目躍如である。確かに紺グレを背負っての戦いは重い。

開始3分で勝敗は見えたように思えた。個々の力量を誇る愛知選抜よりも同志社の方が圧倒的にスピード、球への寄り、防御への上がりが速いのだ。急遽編成されたメンバー構成とは言え、チーム力も格段に上と判断した。

接点でも完全に圧倒している・・・とは言え、個々に力がある愛知選抜は快速ウイングに球を集めるなど、決して侮れる存在ではない。

常に同志社が先行するものの試合は後半中盤までシーソーゲーム。同志社のラックからの高速ライン展開や愛知選抜、特にWTB(NO.11)の大幅ゲインに会場がどっと沸く好試合である。紺グレに贔屓引き倒しの管理人から見れば、ファーストジャージが躍動する様は本当に楽しい限りである。

昨日の京産大戦の同志社A・Bよりミスは多発するものの防御時のラインの上がりは著しく速く、相手のミスを誘った。PR長坂選手④が自信に満ちたプレーを重ね、妙に"どや顔”をするのが実に滑稽で楽しい。役者である。

LO秦選手②にボールが集まり、強引に前進する様が実に頼もしい。SH中山選手④のラックからの球出しもリズミカルで自らの突破も目立った。CTB吉澤選手③に至っては、貫禄で相手を翻弄し、着実にボールを繋ぐ。全体にいえることだが、相手のタックルが甘いせいかオフロード(的)パスの成功が目立った。

WTB尾崎選手④のスピードは敵方観衆を観衆を唸らせた。

ま、ノッコーンやパスミス等も多く合ったので、試合後監督からお目玉を喰らったかも知れないが、ビジターであるはずの同志社の好プレーには会場から大きな歓声と拍手が沸き起こり、見ていて本当に気持ち良い思いをした。名古屋の観客の皆様に"天晴れ"である。

そして紺グレを汚すことなく生き生きとプレーした選手諸君にも"天晴れ”である。"渇!"は敵方11番に良い様に走らせた甘い防御くらいしか思いつかない。我ながら甘いなぁと思うが、紺グレが躍動しダブルスコアで勝ったのだから多めに見ていただきたいものだ。

"タックルが手だけ"とか"つまらぬノッコーンするな"とか"もっと点が取れたはずだ”なんてことは、小せい、小せい!結果として報復8時間の日帰りだったが、何の苦も残っていない。少なくとも楽しく観戦出来て充分"元"をとった。とにかく紺グレが勝てば楽しい、それだけだ!


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2014年5月24日(土)
同志社大学A対京都産業大学A戦(5月24日:京都産業大学G;京都市)観戦記




















ファンも贅沢になったものだ!
=実力は明らかに同志社が上だと確信!=

京都は洛北・上賀茂神社東隣に位置する京都産業大学ラグビー場(神山球技場)は、サッカーと共用ながら人工芝のメンテナンスも行き届いた素晴らしいグランドである。急な坂道を5分も息絶え絶えに登ると綺麗なクラブハウスとコンクリ貼りの観客席が見えてくる。

ゴールエリアも充分取られており、高台に位置する風光明媚(?)な恵まれた練習環境である。京産大の選手諸君も礼儀正しい。観戦するに実に気持ちよい環境である。

5月も下旬になれば、もう夏を思わすグランド環境で当然夏日、時折ウォターブレークを取りながらの試合進行である。立教大・大体大に一方的大勝とくれば同志社大学ファンの鼻息は荒い。

試合前のスタンドでは、勝利は当然、何点差で勝利するかに話題が集中していた。「20点以上の大差の勝利は当然!」なんて話も出ており、「勝てば何も言うことはない。」などと泣き言混じりだった1年前とは隔世の感である。

正に"どの様な勝ち方をするのか?"こそがファンの最大の関心事であった。その意味ではちょっぴり不満を残した試合結果(D45:29K)である。ただメンバー表を見て誰もが「あれ?」っと思ったはずだ。

ベストメンバー(A:含むリザーブ)からNO.8末永②・SH岩村③・WTB東③・WTB宮島④・NO.8秦・CTB吉澤・LO八木④小林②・・・の各選手が欠けている。当初、明日の愛知ラグビー祭(対東海学生選抜)対策で今日は出さないのか?とも考えたが、やはり怪我人も入っているらしい。

この結果、4回生はA(含むリザーブ)の26名中6名(先発5名)に過ぎない。3回生も5名に過ぎないので、過半が1~2回生(15名)という異常なほど若いチームである。特筆すべきは、実に2回生が先発で15名中8名を占めていたのだ。

ま、この様なチーム編成なので出来不出来に一喜一憂する必要はないとは思うのだが、そこは我々ファンの浅ましさ、当然ながら常に高いところを求めるのだ。詳細な試合経過は公式HPやアトムに任せるとして試合の印象を以下に記載することとしたい。

全体的には勝ち試合。常に先行し、一回たりとも追いつかれることはなかった。特に展開力・スピードは圧倒的に同志社優位。バックス・フォワード一体となって綺麗なラックを作り、SH大越選手②の球出しが速い。特筆すべきはSO垣内選手④の有効な飛ばしパスで大外まで球が廻る頻度が大幅に増え、これがWTB氏家選手②の独走2トライに繋がった。

ただ、京産大はトライパターンを持っている。敵陣でペナリティをもらうと、深く蹴りこみラインアウトから徹底してドライビングモールで攻め込む。何の迷いもなく、廻す素振りさえ見せず、強引に最後まで押し切るのだ。このLOモールで確か3本簡単にやられた。見事と脱帽するしかなかった

上野新コーチによれば、「当然止める手立てはあるが、今はまだ練習する時期ではない。」とのことである。京産大の攻撃で警戒すべきはこれだけであり、勝手ながら他には見るべきものはないと感じた。同コーチによれば、京産大は毎日毎日何十本も繰り返し徹底してLOモールを練習しているとのことである。

PR海士選手②は、スクラムこそこの日復帰した北川選手④に譲るのだろうが走力やポジショニングに優れ球に絡む機会が多い。この日も抜群の運動量を誇った。

球に絡むといえば相変わらずの元気もののLO山田選手②だ。LOという比較的自由な立場から年柄年中、密集で球があるところ山田選手ありである。この日も目立った。

チーム全体として同志社は、何故かこの日は防御時の上がりが悪く、立教大・大体大戦時に見せた速い絡み、速いツブシが適わなわなかった。また、双方がターンオーバーをしたりされたりの多い試合であった。

特にバックス陣が大きくゲインして地域を稼いだにもかかわらず味方の寄りがいつもより少し遅れボールを奪われるケースが何度かあり、ファンのため息を誘った。

セットプレーでは、スクラムは結果として互角。何故か変に押されたり押したり、廻したり廻されたりの展開であった。ラインアウトは京産大優位。接点では決して負けてはいなく、体幹も勝っている様に見えたが、大きな優位性は感じなかった。京産大も鍛えられている。侮れない相手である。

反省すべき事項が多く、きっと山神監督のイライラも募っただろうが、ま、こんなものであろう。要は来週の大一番、慶応戦までにどこまで修正できるかである。少なくとも今日の出来の悪い試合でも勝てたことが一番の収穫であろう。

強いチームは出来の悪い時を凌ぐ術を持っているのだ。その意味で今年の同志社は間違いなく強い。ここにおいて怪我人が多いのは気になるが、少なくとも昨年度の伊那での筑波戦より確実に高いレベルに到達している。楽しみ多き、2014年の同志社ラグビーである。
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2014年5月6日(火)
同志社大学ラグビー祭に行ってきました!(同志社大学田辺G)































圧勝の仕方が良かった立教大戦!
=ラグビー祭は楽しい!=

言うまでもなく5月5日はこどもの日(祝日)で、ゴールデンウイーク後半の真っ只中である。好天に恵まれて来た今回の連休だが、なぜかこの日に限り雨模様だ。


それでも同志社大学田辺Gは多くのラグビーファンで埋まった。管理人は9時半頃に会場に到着したが、既に一部のサイズのTシャツ(2014年度版)が売り切れ。やっとLサイズを2種類手に入れた。選手諸君は前日から遅くまで会場の準備を行い、当日も朝8時(・・と聞いたが)から、お客様の出迎えに勤しんでいた。

西門からグランドへの道すがら、ここ何年かで本当に選手達の挨拶がよくなったと感じた。管理人のような中高齢(?)のおっさんは、挨拶一つで当該人物の善し悪しを判断してしまう習癖を持っている。また、この判断が「間違いない!」という根拠のない自信を併せ持っているのだ。就活で付け刃で挨拶したって即刻見抜いちゃうのだぞ!(脱線してスミマセン)

その点、同志社のラグビー部は、まだまだではあるが格段に改善されて来た。挨拶なんぞと思われる方も多いだろうが、「同志社の勝てる体制」が整って来たと感じている。世の中、当たり前のことを当たり前にやることが重要である。一時が万事である。前任の宮本監督以来のラグビー部首脳陣のガバナンスの浸透、右肩上がりのベクトルを感じる。大いに評価したい。

同志社中学と同志社香里中学との対抗戦。管理人は全くのラグビー素人だが、各中学生選手は、ラグビーの基礎に忠実なプレーを着実に実行している。監督・コーチ陣の方々の日常的な努力の賜物であろうことが良く判る。本当に観ていて清々しく、心洗われる思いである。

監督・コーチからの指示に真正面から「はい!はい!」っと真摯に応える中学生選手諸君の誠実さは、我が家の小憎らしい娘どもの中学生時代とは大違いである。こんな環境でプレーすれば、「誠実なる丈夫の起こり来たらんこと」が着実に実現するであろう。ある意味、こんな環境に身をおける選手達が羨ましい限りである。

同志社高校対同志社香里高校の対戦試合前には、雨も本降りとなった。やはり中学校とは1段も2段もレベルが違う。大学ラグビーと異なり、やはり基本に忠実な綺麗(?)なプレーをするので、管理人の様な素人には見ていて本当に分かり易く大学ラグビーとは別の次元で面白い。

同志社香里高校が圧倒するのが通例だが、この日は同志社高校が先行、更に判官びいきの観客の応援を誘った。最後は地力に勝る同志社香里高校が勝利したが、同志社高校のひたむきさに共感を覚えたファンも多かったと思う。高校ラグビー、捨て難しである。多くの高校ラグビーファンがおられるのも良くわかる好試合であった。

新人対OB戦。エグジビションと言えばそうなのだろうが、今年の新人は心意気が違うように思えた。きっとまともなチーム練習もしていないのであろうが、チームとしての完成度が実に高く感じた。

この根幹は(想像に過ぎないが)個々の選手のレベルが高いことにもよろうが、SOに入った高井選手①のリーダーシップによるものが大きいのではないかと思えた。高井選手は見事にラインを動かし、更にチーム全体を動かした。(このゲームのToday'sPlayerに選出された。)ボクチングの辰吉選手か亀田三兄弟の長兄のような生意気そうな顔をしている(ごめんね)が、中身は全然異なるリーダーの顔を持っている。

FL野中選手①の体幹は人並以上に強く、一見強引なプレーに見える場合もあるがそれを貫徹する力量がある。密集ではボールをミエミエニ奪いに行く。見るからに暴れん坊の顔つきで、きっと相手チームは嫌だろうなと思われる。

逆に味方からすれば、こんなに頼もしい選手はないわけであり、間違いなくフォワードの中核として活躍する人材だろう。やんちゃ坊主よ、逞しく伸び伸びと育って欲しい。

HO山崎選手は、HOらしくないところが魅力的である。NO.8からのコンバート間際だと聞いてそれもうなづける。実に不思議な存在で、さして迅速なステップが切れるわけでないのに、あれよあれよと密集を抜き相手防御をかわしていく。

体幹の強さに加え、全体が良く見えるのだろう。最善のコースを瞬時に選別し、最適な走りを実行できる能力を持っている。これは天性のものだと言うほかはない。スローインはへたくそだったが直ぐに修正できるだろう。

新人対OB戦。現役トップリーガー他、OB選手を見ていると力強いが柔らかい。きちんと自分の型を持ってるという印象を改めて強く受けた。ダウンボール一つとっても安定しており、実に力強くそして柔らかく綺麗なのだ。

当然、新人や観客の前で「レベルが違うんやで」と言うところを見せざるを得ない宿命を帯びており、大向こうを唸らせるプレーを誰もが期待しているのであるが・・・。この日は新人の心意気の前にいいところを見せる余裕もなく完敗した。新人勝利は、久方ぶりである。(いつのことだったか思い当たらない。)

立教との定期戦。新布陣ながら100対5の完勝である。詳細は観戦記(N氏;近日掲載)に譲るが、立命・早稲田・立教と戦って来て例年にない上向きの流れが出来ていると思われる。毎年、「夏合宿で大化けに期待!」なんていわれるが、所詮、出遅れチームの超楽観論に過ぎないのだ。やはり春シーズン終了時点の発射台(実力の到達点)が高くなければ、シーズン制覇はまず不可能なのである。

末永・大越・石田・松井のU20組が戻って来た。2ヶ月程度合同練習してなかったのだろうが、チームに厚みが増した。ちゃんと見せ所を作ってくれるのが素晴らしい。千両役者揃いである。

立教戦でもつまらぬミスは、ほとんどなかった。実力が乖離していても安易なノッコーンや防御ミスは、しばしば発生するものである。まだまだ完成の域には程遠いのだろうが、二次三次等の防御体制が機能しているのが今年の同志社の最大の特徴である。

春シーズン恒例(?)の「ありゃ~」と観戦者を白けさせるザル防御が影を潜めたのが今年の同志社である。その通り!今年の同志社にはミスはあってもボーンヘッドはない(極めて少ない)のだ。"攻撃だけ"のやって楽しい見て楽しい同志社ラグビーから、「攻めて楽しい・守って楽しい同志社ラグビー」に確実に変身しつつあるのだ。

山神監督の目指すチーム作りが、ますます軌道に乗って来た様に思える立教戦であった。楽しみがどんどん大きくなって来ている。練習だけ見ても楽しみいっぱいの京田辺市同志社田辺グランドである。少し遠くではあるが、今後も練習試合が盛り沢山、皆様も是非ともグランドにお越しいただきたいものだ。

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2014年4月21日(月)
同志社大学対立命館大学戦(亀岡市ラグビー祭;4月20日:京都府亀岡市)観戦記
























2014年は期待できる!春恒例(?)のザル防御がなくなった! ~どんどん伸びる予感~

ラグビーワールドカップ日本大会(2019年)の誘致を目指す京都府亀岡市の亀岡運動公園競技場の杮落し試合と聞き、はるばる大阪から駆けつけたが全くの誤報と到着して始めて知った。


何のことはない、築30~40年の何の変哲のない少し古びた陸上競技場である。ただし、2017年には、近くに球技専用競技場が新設されるとのことであり、市を挙げて誘致を目指している。

ともあれ第10回亀岡市ラグビー祭のメインイベントである同志社大学対立命館大学の試合は、12時10分に予定通りキックオフされた。

天候は曇天・やや強風、肌寒い。言うまでもなく関西学生ラグビーリーグの昨季1~2位校の対決であり、2014年度の帰趨を占う重要な試合である。また、春シーズンとは言え、非公式試合ながら今年度の「開幕試合」である。

観客数はざっと1000名、地元亀岡市民のちびっ子ラガーもいるが、多くは遠方より高速道路を飛ばしてやって来た熱心なラグビーファンが集まった。管理人も大阪南部から2時間掛けて駆けつけたが、名神高速と京都縦貫道とが連結し、本当に便利になったものだ。

同志社はU20代表や怪我で一部主力メンバーを欠いた不十分な布陣。詳しくは知らないが立命とて同様であろう。その意味であくまで参考程度の試合とは承知の上だが、ファンの心理は前向きな期待の上にある。圧倒的に強い同志社が見たいのだ!

大枚叩いて高速を飛ばして来たからにゃ、連戦戦勝の魁となって欲しいものである。昨年度優勝ながら主力メンバー(旧4年生)を欠いた立命館である。よもや勝てないことはあるまいというのが試合前の大方の同志社ファン心理であろう。

結果はD24-26Rで負け。あれれ・・・、またもや暗い暗いシーズンの幕開けかと思いきや・・・、管理人は全くの逆の評価である。

勝利した立命館は確かに強いが、試合内容は全く互角。4月中~下旬というこの時期にすれば極めてレベルの高い試合であった。つまらぬノッコーンや防御ミスはほとんどない。

この時期、ザル防御でスコーンスコーンと抜けて大量得点の荒いゲームになりがちだが、秋季のリーグ戦を思わす出来栄えであった。(←ちょっと言い過ぎ?)

主力4回生卒業に伴う立命館の戦力低下を少しばかり期待した(・・・へへへ)が流石に立命館のレベルの高さ、仕上げの速さには特筆するものがあった。今シーズンも間違いなく同志社の強敵になるであろう。ただし、昨シーズンの様に開幕第一戦で当たることはなく、12月初旬のシーズン最終戦対決(公式戦)となる。

一方の同志社は、目を見張るばかりの仕上がりの速さである。例年より1ヶ月は早いのではなかろうか。特に恒例(?)のザル防御は全く影を潜め、大味な試合展開とはならず、同志社が先行し立命が迫る緊迫した試合となった。

この試合の評価を左右するのが、後半40分の同志社の敵ゴール正面22m内側の立命ペナルティー時の判断の是非であろう。観衆の大半は前半終了前と同じくペナルティーゴールを狙うものと思ったはずだ。

手元の時計では既に40分を大きく超えロスタイムに入っている。電光掲示板は故障しており、ロスタイム時間のアナウンスもない。

得点はD24-19R。距離・角度を考えるとペナルティーゴールを選択すれば極めてイージーなキックで得点が可能である。入れば8点差で1トライ1ゴールでは追いつけなくなる。例え外れても、そのままノーサイドの笛が吹かれる時間帯だ。

このペナルティの笛で勝負はついたと観衆の大半は感じたはずだ。ふぅ~と大きく会場全体に溜息がもれた。少なくとも管理人はそう思った。選手もペナルティ-キックの選択に動いたかに思えたが、その時、同志社ベンチが動いたかに見えた。

結果として同志社が選択したのは、”スクラム”である。本来なら思わず会場がどっと沸くべき場面であるが、何だかわけが分からず???と言う感じでゲームは続行された。

案の定(?)、スクラムからの攻撃は成功せず、立命に捨て身の反撃で切り返され右サイドを大きく走られ同点トライ・逆転ゴール(後半44分)を許すこととなった。立命の逆転GKと同時にノーサイドの笛。歓喜の立命スタンドと沈黙の同志社スタンドと大きく明暗が分かれた。

管理人は、前半は試合に勝ちに行くためにPGを狙ったのに”その一貫性のなさに何故だと疑問”が頭を過ぎり、敗戦に気分を悪くしたが、今は違う。

よくよく考えれば、後半のキッカーを委ねられたニュージランド帰りのSO渡邉選手③が100%外すわけはない。正にあの時点で、同志社は勝ったのだ。その上で今後を見据えたスクラム選択を同志社ベンチは敢行したのである。

これが春シーズンというものである。知将山神監督は、我々の思う以上のものを明らかに狙っている。それが理解できなければ、判断ミスによる悔しさと空しさだけが残る開幕試合である。

これで勝った勝ったと立命館が能天気に浮かれてくれていたら同志社の思う壺であるが、懸命なる立命館フィフティーンにはそうも行かないだろう・・・。

出来れば開幕戦は勝って勝癖をつけ勢いを増したいところであるが、スクラム選択の良否は神のみぞ知るといったところだろうが、「スクラムを選択した同志社フィフティーンンは間違いなく強くなる・・・!」と思わなきゃ悔しくて夜中に眼が覚めちゃいますものね!(ふぅ~~)

田淵キャップテンは攻守に活躍した。良いキャップテンに間違いなくなるだろう。唯一の懸念事項は、あの肩パットと入れたよう立命館との体力格差である。同志社も栄養つけて頑張らなくっちゃ!

試合終了後、ぼろぼろであったラインアウトのスローインことを聞いたら、スローワーのHO安井選手④が就職活動で一切練習できずぶっつけ本番だったそうである。一喜一憂することはない。春シーズンは始まったばかりである。
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2014年2月4日(火)
2014年新幹部発表・頑張れ田淵組!




















2014年新学生幹部発表・田淵組始動!
~全国優勝できる布陣が整った~

2月3日、公式HPで待望の同志社大学ラグビー部(DURC)の学生幹部が発表された。民放でフライング(?)があったので大方の予想通り、田淵主将を筆頭に長坂主務、木村副将、北川FWリーダー、垣内BKリーダー、小林寮長の強力布陣である。実に頼もしいメンバーが揃った。

管理人は新主将が“田淵選手”と聞いて何故かほっとした気分だ。傍から見た限り、田淵新主将は実にバランスの良い感性を持っている様に見える。興奮して思わず相手の胸ぐらを掴んだりはまずしないだろう。常に冷静沈着に周囲を見ている。そして適確な判断が出来る。

管理人は、撮影目的でラグビー部の試合や練習をしているチームの近くをうろつくことが多いが、残念なことに同志社には選手と目が合った時、目を逸らし知らぬ素振りをする選手が多い。

その中で、田淵選手は絶対に逃げず笑顔で挨拶を返すタイプの一人である。躾による部分が大きいのだろうが、彼の本来の性格を物語っている様であり、昭和2桁生まれ(20年代だど)のオジサンにはそれだけで好感度大である。

管理人の独断であるが、天理高出身の方は常に大人しく沈着冷静である。武闘派タイプは少なく文人派タイプが多いように思う。そして何よりも礼儀正しい。田淵新主将は、間違いなくこのタイプの一人である。

田淵選手を初めて見たのはもう3年前の入学時であり、(今もそうだが)彼はいつもヘッドギアを着けていた。18歳にしては何ともおっさんくさいと言うのが第一印象であるが、ヘッドギアを外すといつも笑顔を絶やさない18歳の青年に戻り、その落差が実に面白く感じたものだ。

また、普段の柔和な笑顔とは裏腹に、試合では鬼の形相になる。怪我を恐れず体を張って相手防御陣に突進する。事実、何度も怪我をしリハビリを余儀なくされたことも多い。

ただ、試合中に冷静さを失ったことは一度もなかっただろう。チーム全体に目配りし、冷徹で適確な判断を常時しているように思えるのは、余りにも贔屓の引き倒しであろうか。

田淵選手が大きく成長したのは、2回生の時である。2回生のシーズン開始時の体格を見て正直驚いた。冬シーズンの精進が花開き、2廻りも3廻りガタイがデカクなっていたのである。

特に太ももの大きさなんかびっくりする程で、将来の大器への成長を予感させた。事実、2回生からはレギュラーに定着し、NO.8的な馬力のあるフランカーとして活躍して来たのはご存知の通りである。

3回生ではNO.8に定着するかに見えたが、予定外(予定通り?)の西林選手の残留で再びフランカーに戻った。本人の希望はフランカーとのことなので何よりではあったが、NO.8に求められる突破力とフランカーに求められる突進力・トレーシング力の狭間で少し中途半端さが残るシーズンであったのも事実であろう。

管理人個人としては、もっともっとガタイを大きく強くして更に大型のフランカーとして活躍して欲しいと祈っている。西林選手のように2人も3人も引きづり、着実なダウンボールをものにする強靭な体力と技術、末永選手のように執拗なボールへの絡みとタックルを“併せ持つ選手”に成長して欲しいのである。

今は、西林選手と末永選手を足して2で割ったような選手であるが、2で割らない選手(←ややこしい)に成長して欲しいのである。(ウウム、西林+末永・・・は、少し言い過ぎたか・・・)

以上の通り、
150人に迫る大所帯の同志社大学ラグビー部を束ねる能力(管理スパン)は、充分に保持していると見た。ただ、その大所帯にガバナンスが行き届くかどうかは別問題である。試合中のリーダーシップは当然のこととして、練習中や寮生活も含め日常的にガバナンス力が発揮されてこそ、同志社大学ラグビー部のキャップテンなのである。

”良い人”とか”信頼できる人”とかに留まっていては、話にならない。今、求められるのは、企業の人事部的な表現をすれば、「目標貫徹力」であろう。リーダーには、“異常な執念”が求められる。(きっと?)2014年も潤沢なコーチ・スタッフ陣が配置されることはないであろうから、この劣悪な環境を突破することが出来るのはキャップテンの“異常な”執念にあると言っても過言ではない。

どうも上から目線でものを言ってるようで本当に恐縮であるが、ファンは田淵新キャップテンの活躍に心底期待しているのだ。関西大学ラグビー制覇なんてちんけなことを言わないで、「大学選手権制覇」を目指して欲しい。

口だけで言っているのか本気で言っているのかは、同志社ラグビーファンはすぐに分かる。幸いにここ5~6年の布陣に比べ、最高の布陣が2014年に揃った。今年こそ、ファンの夢を敵えて欲しいと切に臨むものであります。

次に合う時(DRFC総会)に、田淵新キャップテンの目の色が変っているか、本当に楽しみだ。

★2013年6月14日に田淵選手を記載しています。併せてご覧ください。

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2013年12月22日(日)
同志社大学対日本大学戦(全国大学ラグビー選手権;12月22日:瑞穂競技場)観戦記

今季最終戦・日本大学を圧倒!この試合の最大の立役者は秋山主将だ!

■日本ラグビー協会のルールにより、写真を掲載できませんので、ご了解ください。

雨模様の西名阪国道を過ぎれば、名古屋は天気予報通りの快晴。冬至のこの日は、典型的な西高東低の気圧配置で冷たい西風が強い。強い西風はセンターポールの両校の校旗を翻し、ゲームに影響することが必至である。

大学選手権セカンドステージB組の両校とも2連敗で、既にファイナルステージへの進出が出来ず(確定)、言わば今季最終戦に面子を掛けて試合に臨んでいると思われる。幾らなんでも3連敗で大学選手権を終えるわけには行かない。言わば消化試合なのだろうが、意地の戦いでもある。4回生の学生生活最終試合でもある。

ただ、観客の皆様は結構ドライなもので、極端に会場への入りは少なく、少し淋しい。確かに国立には行けないが、秋山組の最後の晴れ姿を見届けてやりたい思いは大きいのに・・・。

試合終了後の監督・主将インタビューにマスコミ各社が10数社集まった。いの一番に毎日新聞記者が質問した。「じゃんけんに勝ったのに、何故風下を選択したのですか?」

これに山神監督が答えた。「チャレンジャーですから本来、風上を選択すべきなのでしょうが、前半こらえれば相手のフィットネスが極端に落ちる後半勝負で優位に立てます。特にここ瑞穂競技場は、(バックスタンドに向かって)右サイドは、後半強く低い西日が真後ろから射しますから・・・。」

そうだ、今日は折りしも冬至であり、14:00からの試合であれば太陽は既に傾いている。15:00を過ぎれば日差しは地平線低くなるのだ。古事記でも東(太陽)に向かって戦った神武軍は長脛彦軍に敗退したが、戦い後半、吉野から宇陀に廻り太陽を背にして戦い大勝利を得たではないか!(←余り関係ない?)

前置きが長すぎたが、山神監督のゲームプランは明確な後半勝負であった。そして、ものの見事それを実現した。

前半は、キックはまともに蹴れない位の強い向かい風(風下)で、日本大学は2名のトンガ勢(FL・NO.8)を中心とした体力勝負を仕掛けて来た。前半、この2人に2本トライを力づくで取られた。特にFLのタウモエフォラウ選手は、体重100K超ながら動きが実にダイナッミックで手強い。

体格に劣る同志社は、風下ながら細かにパスを意識的に繋ぎ、何とか耐え抜いた。相手のバックスは1~2年生中心で明らかに同志社バックスが素人眼にも格上である。しかも筑波大等と違い出足は遅く、同志社得意の球を大きく廻すラグビーが機能しそうな予感である。

前半の功労者は、まずはWTB松井選手①である。前半21分、30~40m快走し、右中間に逆転トライ。只者ではないところを見せ付けた。山神監督によると「筑波戦で生まれて初めて自分より足の速い選手(福岡選手;ジャパンz)を経験し、目の色が変った。」とのことであり、後半の2トライを含め走りのグレードをまた一つ上げた。

更に前半の功労者として挙げる必要があるのが、着実にキックを決めたWTB宮島選手③である。流経大戦のように利き足を狙われることなく、前半は3/3ゴールキック(含PG)を決めた。(ちなみに後半は6/7成功)

風下と相手圧力に耐えに耐えた同志社は、D13:17Nと僅差で折り返した。ま、想定の範囲内のビハインドである。いよいよ後半、強風の風上であり、太陽は大きく西に傾き、地表近くから強烈な光を放ち始めた。お膳立ては整った。

前半1分、いきなり松井選手の長距離逆転トライ(ゴール成功、D20:17N)今思えば、このトライが心理的にも実効的にも実に効いたのだ。相手は松井選手を徹底的にマークし始めたが、その分、日大には人が要り、ラインにギャップが生じ始める。一方、同志社バックスに余裕が生じる。同志社は堰を切ったように積極策に転じたのだ。

後半10分、相手ゴール前ペナルティからスクラムを選択した同志社は、ゴールラインを巡るスクラム戦を制し、密集でNO.8西林選手が左中間に卒業記念の力ずくトライを決める。(ゴール成功、D27:17N)

後半13分、この日は珍しく(?)縦突進を見せたSO長井選手④がコース選択宜しくダイビングトライを見事に決め、“どや顔”を見せた。長井選手のSO先発起用を巡っては、外野席が姦しかったが文句言う術もない見事な卒業記念トライであった。

ここからは100%の同志社ペース。めくれ気味だったスクラムは安定し、同志社優位。仕事人FL末永選手①の執拗なボールへのカラミは相変わらずだし、FL田淵選手②の体を活かした縦への攻撃が光る。NO.8西林選手に至っては、もはや“貫禄”のプレー振りである。敵2~3人を引き連れても西林選手は簡単には倒れず、ダウンボールの安定度は完璧に近い。

SO長井選手④の知らん振りパス(顔は正面、パスは左・右・後)は、敵から見ると憎たらしい限りだろう。すれ違い様のバックバスやシザーズ気味のパスが冴えた。仏頂面が本当にカワイイ!

後半17分には、再び、いや三度目の松井選手が独走トライ。正に千両役者である。文句なし!完璧!言うことなし!いうまでもなく、この試合で一目立った。コース取り・ステップの切れ、実に見事な走りである。

後半25分、この日は単なるクラッシュ突進(ラックの核)だけでなく、敵をずらして縦突進し、ラインの裏に出るのが目だったCTB木村選手③がゴール下にダイビングトライ。面白いように点差が広がる。(D44:17N)

後半32分にはFL田淵選手②、後半35分には交替で入ったWTB廣瀬選手④のトライと・・・得点に駄目を押した。(D60:17N)

後半24分には、PR海士選手①、LO八木選手②、SO垣内選手③の3選手が揃って交替出場し、以降、全リザーブが逐次出場したが、同志社の戦力は決して落ちることはなかった。

中でもJrリーグ優勝の立役者SO垣内選手③の長距離キックと絶妙なパスはさすがというべきであり、来シーズン以降の渡邉選手②との正SO争い本当に楽しみである。PR海士選手①もプロップらしからぬ幅広い走りを見せた。

この様に同志社フィフティ-ンの活躍は枚挙に暇がないが、”日大戦快勝の立役者”はキャップテンHO秋山選手④であると管理人は思っている。HOらしからぬNO.8張りの突進を何度も何度も見せ付けた。それも敵防御陣に2人も3人も絡まれてのことであり、前へ前へと倒れることなく持ちこたえた。

前半の30分くらいであろうか、敵陣20mくらいのラックで相手フォワードが、ラック内のボールを持たない秋山CAPに頭から突進(横入り?)したが、秋山CAPは右手で払いのけた。一見、ラフプレーの様にも見え、日大スタンドのブーイングを浴びたが、管理人は実に威風堂々とした秋山CAPの姿を身近に見た。

秋山CAPは、この試合に学生生活全てをこの一戦に掛けていた。その意地と気迫が迸り、他の選手に勇気と執念を植えつけていたように管理人には感じた。

この日、先発の4回生は、HO秋山CAP、NO.8西林選手、SO長井選手、FB藤本選手のわずかに4人である。ただ、リザーブのHO山下選手、PR鳴海選手、FL清水選手、SH清鶴選手、WTB廣瀬選手の5名も出場を果たし、正に有終の美を飾った。

毎年のことではあるが、もう4回生が見れないのは本当に淋しいし、もったいない思いがする。学生チームの宿命であり、当たり前のこととは言え、また、チーム作りを一からやり直さなければならないのだ。

ただ、こういう素晴らしい最終戦を目の当たりに出来たのも瑞穂競技場に出向い福音である。正月は暇になったが、快心の最終戦勝利のお陰で寿命が伸びた思いがする。帰り際には、どの同志社ファンも笑顔が絶えなかった。

秋山組みの皆さん、本当にお疲れ様でした。監督・コーチ・スタッフの皆さん、お疲れ様でした。来年は是非とも国立(建替中?)に行きたいものです。同志社ファンの皆様、本当にご声援、ありがとうございました。

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2013年12月15日(日)
同志社大学対流通経済大学戦(全国大学ラグビー選手権;12月15日:近鉄花園ラグビー場)観戦記

流通経済大にパワー負け。勝てた試合だったが・・・。

■日本ラグビー協会のルールにより、写真を掲載できませんので、ご了解ください。

強い西風の吹き荒ぶ近鉄花園ラグビー場。最高気温10度ということだが、体感温度はもっと低く感じる。日の射すことのない大学選手権セカンドステージ第2戦である。対戦相手は、関東大学リーグ戦首位の流通経済大学、既にセカンドステージで日大を下している。流通経済大学はフォワード・バックスとも大型選手を揃え、更に外人選手を軸としたパワーラグビーが得意だと仄聞している。決して生易しい相手ではない。

定刻の12時、両チームの選手は係員に誘導されることもなくザ~~と出て来て、ぱらぱらと両サイドに散った。第一戦に続きまたもや校歌斉唱もなく、観客に一礼することもなく試合はあっけなく始まった。結果は公式ツイートや公式HP、TV観戦でご承知の通り、D26:34Rであり、同志社の敗戦である。言うまでもなく、首の皮一枚繋がっていた国立競技場進出(準決勝)の夢ははかなく消えた。

全体の感想を述べれば、勝てた試合であった。ただ、勝てる試合を落とすのが今の同志社の“弱さ”の証明でもある。今、思えば流通経済大学は、良くも悪しくも本当に“荒いチーム”であった。レフェリーがペナルティーを取らなければギリギリのところまで勝負するズルサを持っている。そんな“したたかさ”が激戦を勝ち抜いた関東ラグビーの強みなのだろうが、管理人の周囲の同志社ファンとは全く相容れないものであった。

また、ほんの一部なのであろうが流経大のスタンドで応援する選手たちの心無い応援の言葉(野次)が、撮影しているグランドまで届いた。TV中継のマイクがそれを拾っていないことを祈るばかりである。スタンドの同志社の選手から自らを貶めるような野次を、少なくとも管理人は聞かなかった。少しおとなしいが、整然とした良い応援だったと思う。

ただ、流経大の”荒さ”は、パワーラグビーとして相手を力づくで粉砕する力を持つとともに、強引さ故に随所にパスミス等のほころびを、はからずも観衆の面前で露呈させた。そこに大いに同志社が付け入る隙があり、事実、後半38分までD26:29Kの接戦を演じたのである。

結論だけ言えば、敗因は”ガタイ”であると管理人は思っている。フィジカルなんて上品な言葉ではなく、飯と筋トレの劣後の問題なのだ。それには、学校当局の支援を含め「資金」という根本的な問題が横たわってるはずである。リクルート・遠征・筋トレ施設・食事・栄養剤・コーチ等のスタッフ配置数のどれをとっても、金のあるチームが強いと管理人だけかもしれないが、そう信じている。金(資金量)と強さ(勝利)は比例するのだと大学院生にでも是非とも論文で証明してもらいたいものである。(キット正しい。)

試合終了後、撮影からスタンドに戻ると管理人の周りの同志社ファンは、口々に「そんな(荒っぽい)流経大だけに負けて欲しくなかった。」と叫んだものだが、後の祭りである。ただ、同志社の選手は見るからにひ弱い体躯ながら、果敢にドデカイ流経大の選手に果敢にタックルに行った。少し悲惨さを感じるくらい喰らい付いていったのである。

後半に切り札WTBジョセフ・リリダム選手(188cm・98K)を投入し、一気に引き離そうとする流経大に付け入る隙を与えないほど防ぎに防いだのだ。少し悲惨で少し悲壮な同志社防御陣の踏ん張りこそ、最後まで試合がもつれる要因となったのだ。

暗い話ばかりを列挙したが、やって楽しい見て楽しい同志社ラグビーは随所に見られた。前半15分、見事サインプレー(?)に成功したCTB林選手②のトライなど、胸のすく思いであり、実に楽しい限りである。また、後半20分のNO.8西林選手④の力付くのトライは、本当に西林選手らしい快心のトライである。きっと同君の学生時代の思い出のトライの一つとなるだろう。また、後半4分のSH大越選手①のトライなんぞ、相手FLあたりに狙いに狙われた大越選手だけに溜飲を下げる思いであった。

かように健闘した同志社大学であったが、繰り返すが流経大の前には余りにも”ひよわ”であった。試合展開も観客の応援も同志社の方が品が良く、綺麗であった。どんどん廻していく同志社ラグビーは、観ていてハラハラどきどきの連続で思わずこぶしに力が入る。選手の必死さ加減が伝わってくるのだ。流経大のラグビーよりはるかにレベルの高いラグビーを目指していると素人ながら共感できるものがある。

ただ、負けは負け。流経大が荒いとか応援の観客が品が無いとけなそうが、所詮は負け犬の遠吠えであろう。試合後のインタビューで利き足をミエミエに狙いに狙われたWTB宮島選手③が「レフェリーの判断が全てであり、次の日大戦で同志社の目指すやって楽し見て楽しいラグビーを思い切りやるだけです。」と語っていたのに光明を見た。選手は、案外、ファンよりずっと大人なのかも知れない。


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2013年12月8日(日)
同志社大学対筑波大学戦(全国大学ラグビー選手権;12月8日:長居スタジアム)観戦記

残念、筑波大学に力負け!第二戦の健闘を祈る!

■日本ラグビー協会のルールにより、写真を掲載できませんので、ご了解ください。


快晴だが、最高気温13度の大阪市・長居競技場。試合前、長居競技場は地下鉄長居駅からごった返していた。大学ラグビー選手権の観客かと思いきやセレッソ大阪のファン感謝デー等と重なったらしい。


同志社ファンは、この日を心待ちにしていた。選手諸君も新チームの発足以来、この日を目指して練習して来たに違いない。全国大学ラグビー選手権は50回を数え、セカンドステージの第一回戦が、この日全国一斉にスタートした。同志社はB組で、筑波大学・流通経済大学・日本大学とリーグ戦対決し、1校だけが国立競技場の準決勝に進出する。3連勝しなければ準決勝進出は難しい。

負けこそしなかったが、快心の勝利を期待していた関西大学Aリーグ下位2校(関大・体大)との対戦結果は、正直芳しいものではなかった。それだけに同志社ファンは、昨年の合宿の成果(天理大学戦での健闘)を思い出し、今年の“若いチーム”の更なるノビシロを期待していた。合宿の成果や如何に・・・を確かめに長居スタジアムに、あるいはJ-SportsでTV観戦された方が多かったと思う。

それにしても4万8000人も入るスタジアムを、よくも日本協会は借りたものである。余りにも立派過ぎて広すぎて白ける思いだ。実際、トラック部分が広すぎて本当に試合が見えにくい。正面センター席の大半は国際試合を想定した記者席で、20~30名の記者が詰めるも空席が大半で、ガラガラ具合が余計に目立つ。

管理人がグランドから見た限り、観客はスタジアムの約2割程度を占めていたから目の子7~8000人というところか。目の子ついでに勝手なことを言えば、その内同志社ファン5割・立命ファン3割、筑波・慶応ファンがそれぞれ1割という感じだ。

同志社は筑波大と今シーズン、長野県伊那市の招待試合(6月)でD31:33Tと2点差で惜敗している。その時の日本代表メンバーがどうのこうの言う人もいるが、大半の同志社ファンは管理人同様、比較的組し易しと考えていたのではないか。

「チーム力に余り差がない対抗戦」とは言え、所詮は4位チームである。シーズン当初より調子を上げて来たらしいが、「勝てないチームではない。」と同志社ファンが思うのも人情というものであろう。ファンとは、常にかくも楽観的なものなのである。(管理人だけ?)


余程ひねくれていなければ立命ファンも同志社を応援するはずで、而して観客の8割は同志社を応援することになり、長居では完全に“ホーム”の戦いとなる。

惜しむらくは、会場が広すぎてホームのメリットが感じられないことだ。花園ラグビー場など至近距離で応援できる会場は、ファンの声援でビジターチームがかわいそうになるくらいだが、今日はそんなことは全くなかった。

今や関西ラグビー名物の山神監督の大声も余り響き渡らない。広い陸上競技場はラグビーには全く不向きなのだ。いわんや5万人近く収容のドデカイ競技場など寒々とするだけである。

てな感じで、競技場にも八つ当たりしたくなる本日の結果である。(D13:38T)惜しくも何ともない敗戦であった。明らかに実力差を認めざるを得ないだろう。

試合経過は、TV観戦や公式HPのツイッターでご承知の通りである。取られる時はいとも簡単に取られ、取る時はなかなかとりきれない・・・、典型的な敗戦パターンであった。

試合は出足から終始筑波大学が圧倒。同志社のやろうとしているところが、ほとんど見られなかった試合であった。完敗である。春シーズンに比べ、筑波は想像以上に強くなっていた。体躯もびっくりするほど、大きく屈強になっていた。

またもや「ガタイと馬力」で負けていた。このところず~とそうだ。戦略とか戦術とか言う以前の話である。

換言すれば最大の敗因は、米(カロリー)と筋トレマシーンの絶対的不足である。正にこれに尽きる。この結果、アタックにせよディフェンスにせよ1対1で対峙した時、体力負けし、見ていて大変情けない話となった。

体力で負ければ、接点で負ける。常に差し込まれる。受けに廻る。ダウンボールがままならず、ラックやモールに人数が要る。ライン防御に人が足りなくなり、ギャップが生じる。

若いチームなのだから、もっと若々しくガンガン行って欲しかった。伸びやかに縦横無尽に仕掛けて、玉砕して欲しかったというのが管理人の率直な感想である。「負ぁけてもともと~~」と村田英雄も歌ってるではないか!(ご存じない?こりゃまた失礼しました。←これもご存じない?)

ただ、“やって楽しい見て楽しい”同志社ラグビーは随所に見られた。相手の早い出足と馬力に屈してパスミスやノッコーンも多かったが、“積極的に大きく廻していこう!”という同志社フィフティーンの意識を観客は痛いほど感じ取ったはずである。

しかしながら、如何せん同志社は非力だった。さほどデカイメンバーを揃えている印象さえない筑波大にさえ、同志社は”か弱い”印象を受けたのだ。フォワードがガ~ンと体当たりで相手を突き飛ばす場面やセンター付近でハンドオフし相手をひっころがす場面を、ファンは一度でいいから心底味わいたかったのだ。

ただ、暗い流れの中で一服の清涼感を感じたのは、WTB松井選手①の必死のパッチの快走振りである。味方のハイパンの時など必死の形相で最後まで追いに追う。その速いこと速いこと、特筆ものである。これが実に良い。決して手抜きしないのだ。

手抜きしないといえば、末永選手も相変わらず執拗に相手に絡んだ。先般のAリーグ最終戦での負招退場をモロともせず、踏ん張りに踏ん張ったのだ。きっと本人に聞けば、「まだまだ運動量不足です。」と謙遜するのであろうが、負傷が完治とも思えない中での奮闘振りである。

強気でリードする大越選手の頑張りも好感が持てた。ある意味相手ディフェンスに狙われていたかも知れないが、いつもより優勢さを発揮出来ないフォワード陣を果敢にリードし、自らの突破を見せた。その必死さ加減が、観ていて実に良いのだ。特に苦境にめげず頑張ってる顔が素晴らしいのだ。

また、4回生のHO秋山CAPもボールに絡みに絡んだ。競技場の形状のせいかラインアウトのノットストレートを多発させファンを少しがっかりさせたが、密集に於いてはボールに絡み、ファイター振りでキャップテンという重責を身をもって示したのだ。トライはその勲章である。

管理人は次術的なことは全く分からないので自ずと精神論になるが、何故か今日の同志社には“覇気”が感じられなかった。筑波大学の被得点が少ないこともあって、柄にもなく防御中心の布陣をしいたからかも知れないが、ガンガン強気で積極的に廻した時のみ、松井選手や秋山CAPがトライしたことを思い出す。

若いチームだ、ガンガン行こう!スタンドの選手諸君もガンガン応援しよう!今の同志社は帝京などと異なり、チャレンジャーは“負けてもともと”なのだ。徹底的に廻して行こうぜ!

次はスタンドとフィールドの近い花園ラグビー場である。ホームの圧倒的な利が生かせ、コリャ、間違いなく勝てる!

トーナメント方式であれば、これで今シーズン終了となる。後2試合も観れるかと思うと実に幸せな平成25年の師走である。

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2013年12月1日(日)
同志社大学Jr対関西学院大学Jr戦(関西学生ラグビーJrリーグ;12月1日:同志社大学田辺G)観戦記






























同志社Jr、プレイオフ決勝で関学Jrを圧倒!完全優勝で締め括る。

2時からの試合開始なのに、既に太陽は西空に低く、気温の低下を肌で感じる同志社大学田辺グランドである。風が冷たく、早くも真冬に近い服装が必要と感じる。

言うまでもなく関西学生ラグビージュニアリーグ・プレイオフ決勝戦は、勝った方が優勝である。「何でJrだけプレイオフなの?、Aもやったらどうなのだ。」と無駄口をたたきながら、リーグ戦全勝の同志社Jrだけにちょっぴり理不尽さを感じながら臨んだ関学Jr戦である。

この日、練習試合も含め4試合が行われたが、やはりジュニア戦決勝は別格で盛り上がりが全く違う。特に関学Jrはジュニア3連覇が掛かっている。ましてやリーグ戦でAもJrも負けた同志社が対戦相手である。同志社とてリーグ戦7連勝(全勝)であり、今更プレイオフで負けて優勝を逃す訳にはいかない。

更に前回の関西学院Jr戦(10月27日)を直接ご覧にいただいた方しかお分かりいただけないだろうが、日本ラグビーの発展と青少年の健全な育成のため(?)には、“こんなチーム(関学)を絶対に優勝させてはならない”と少し感情的になりながら観戦に臨んだ。

試合結果は、D47:28Kで同志社の堂々の完全優勝(リーグ戦・プレイオフ全勝)である。全く文句なし。何年振りのことだろうか。監督・コーチ・選手・スタッフの皆さんの大健闘を讃えたい。本当にご苦労様でした。

楽しみな若手人材が着々と育っており、その証左が今回の完全優勝(全試合勝利)である。明日の同志社ラグビーが大きく輝いて見える。実に素晴らしく、喜ばしい成果ある。

ただ、試合を観戦した同志社ファンが、ジュニア優勝に意気軒昂、揚々として帰宅された・・・のではないと管理人は思っている。少なくとも管理人は、少し沈んで帰宅した。

試合開始前、関学の選手構成を全く調べていないのに言うのも安直過ぎるが、同志社はこのメンバーなら負けるわけがない・・・・と思って観戦に臨んだ。

試合早々から同志社のペース、明らかに展開力で同志社が勝る。フォワードバックス一体となり、大きく広くスピード感溢れた同志社の展開に関学は後手を踏んでいる。早くも前半4分、FL清水④の左隅トライで同志社が先行。その後も同志社ペースで試合が展開、前半19分にはHO山下ゲームキャップテンの④トライと続く。(D14:7K)

その後、前半19分に1トライ返されるも、前半36分にはにはWTB廣瀬④、前半40分にはSH中山③のトライと得点を重ね、同志社の一方的ペースで前半を終了した。(D26:7K)

SO垣内選手③がコントロールタワーとなり、飛ばしパスを有効に活用、大きく広く展開する15人ラグビー。フォワード・バックス一体となった速い展開は、同志社ファンの溜飲を下げた。双方ともペナルティキック以外、キックをほとんど使わず、迫力と見ごたえのある試合展開である。

前半はラインアウト・ディフェンス互角、スクラム・密集・展開はアタック力に勝る同志社優勢といったところだと思う。これが前半の得点差となって顕れた。また、SO垣内選手③が難しいゴールキックを着実に決めた(前半4本中3本)のが印象的であり、後の同志社劣勢時に大きく敵方への心理的ボディブローとして効いた。

試合中の山神監督の選手への大声の具体的指示は、この日も健在で、グランドに響き渡る。同志社ラグビー名物となった感がある。大学選手権を控え、また、Jr優勝決定戦でもあり、ボルテージが大きく上がっていた。

Aリーグもそうだが、山神監督の声が大きく響き渡る日ほど、同志社フィフティ-ンはノリにノリ、生き生きとプレーする感じがする。判断に迷わず、集中できるのだ。国立競技場は広いので、如何に大声とは言え、山神監督の声が通るかどうか少し心配である。(←そんなこと考えてる場合か!)

後半も同志社の攻勢が続く。早くも後半1分には、WTB廣瀬④がトライ、ゴールキックも成功し、D33:7Kとなった。極楽トンボの管理人などは、このまま同志社の圧倒的優位で一方的に試合が進むものと思った。選手もそう思っていたかどうか分からないが、そう思った途端、相手サイドに流れが変わるのが世の常でなのである。

もっとも関学サイドにも劣勢に陥り、「負けるのではないか」と思った時にどうやら大きな変化が起きるらしい。管理人が観た限りでは、Aリーグ開幕戦第一試合の関学対京産戦然り、同志社では前回の対関学Jr戦然り、Aリーグ対関学戦然りである。即ち、関学のプレースタイルが“急に荒くなる”のだ。

この荒さは、関学フィフティーンの団結とモラルアップに繋がると同時に、体躯に頼んだ攻撃方法に変わる。荒ぶる何とかを売り物にしているチームが関東にあるらしいが、圧倒的劣勢時には関学には良い意味でも悪い意味でも“アラブリ”が出てくるのだ。しかしながら、併せて危険この上ないプレー(ラフプレー)と隣合せなのだ。

萩田前監督時代の強く華麗で品のある関学ラグビーはどこに行ったのだろう。この関学らしからぬアラブリは、現ヘッドコーチ譲りのニュージーランド由来かもしれない。あるいは、その連邦の盟主・英国のジョンブル魂が起点となっているのかも知れない。

大量リードで慢心(?)の同志社に対し、ジョンブルギアの入った関学は、捨て身の攻勢を掛けて来る。しかし、実に荒いのだ!“顰蹙ものの荒さ”としか見えないのは、同志社サイドの一方的見方なのだろうか。何れにせよ後半11分には関学がトライ(ゴール成功)し、D33:14Kとなる。

後半16分、ディフェンスに入った元気者の突貫小僧CTB江口選手②が担架で負傷退場、5~6分試合時間停止となる。それでも同志社は、後半21分にFB崎口選手①、後半23分にLO東選手②のトライで突き放す。何れもゴール成功。(D47:14K)

残り時間15分余り。得点差から冷静に判断すれば、正直、この時点で既に勝負はほぼ決着していた。同志社は4名の主力選手を入れ替えたが、結果としては裏目に出た。俄然勢いづいたジョンブル関学は、フォワードもバックスも上背と横幅を最大限活かした体力勝負でぶちかまして来る。

同志社との馬力の差を感じる。フィットネスの問題ではない。ガタイの大きさの問題なのだ。一気苛成とはこの様な時をいうのだろう。関学控え選手の大声援を背に受けて憎たらしいくらいの攻勢に転じる。

こんな時、毎度のことだが同志社の選手の“ひ弱さ”が本当に目立つ。精神的なひ弱さではない。ガタイのひ弱さだ。Aの立命戦然り、関大戦・体大戦然りである。本気で栄養と筋トレ環境を整えないと同志社ラグビーに明日はない。

残り時間10数分。優勢だったスクラムも劣勢に転じる。後半29分、関学がトライを返し、更に後半29分、同志社ゴール前右密集でLO八木選手が③、まさかの負傷退場(またもや担架だ)。これまた5~6分の試合中断。実際にはそこまでの中断時間はなかったかも知れないが、管理人には本当に長い長い中断時間と感じた。

関学側エンドライン外で撮影していた管理人には、一体何が起こったのか事情が全く分からないが、実に異常な事態なのは明らかだ。救急車が帰らないうちに次の救急車が来た。(次の対関学C戦でも同志社の選手1名が担架退場)もちろんファンにそれ以上の憶測は禁物で、全てはレフェリーの判断に委ねるしかない。

試合は、前半の貯金がモノを言って同志社の勝利(D47:28K)で終わった。ただ、試合終了前15分は一方的な関学ペースであったこと、同志社に負傷退場者2名がでたこともあり、心底喜べない関学Jr戦勝利であった。

試合終了後、関西協会より関西学生ジュニアリーグ優勝の表彰状と縦が同志社Jrに授与された。

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2013年11月27日(水)
同志社スポーツアトムの活動ご紹介(アトムの皆様、いつもありがとうございます。)

↑試合の1時間以上前に球技場集合。全て手弁当で頑張る。
 女性記者の多さが目立つ。


↑西京極でも花園でもAリーグと主要定期戦を詳細取材。


↑プロの新聞社記者・雑誌記者とともに監督インタビュー。


↑試合終了後、選手取材のためロッカー前に待機。


↑選手の取材。厳しく突っ込み、選手も真摯に応える。


↑コラプシングの原因は?・・・と痛いところも聞く。


↑選手も正直なところを語る。


↑新人選手も丁寧に応答。


↑記者は本音で聞き、選手も本音で語る。

同志社OBの方なら皆様ご存知の“同志社スポーツアトム”。管理人の学生時代(ン十年前)は、新聞形式の同志社体育会情報誌であったが、今は言うまでもなくWebの時代で、同志社のスポーツ、とりわけ野球・ラグビー・サッカー・アメラグ・バスケ・アーチェリーを中心に報道している「学生スポーツ紙」である。全員が同志社大生・同志社女子大生の学生のみのデスク・記者・カメラマンで構成されている。

アトムのWebには、野球・ラグビー・サッカー・・・とタブがついていて、各々のクラブが特集されている。ラグビーが野球の次に掲載されているのがちょっと気に入らないところだが、その内容は極めて充実している。

まずは同志社スポーツヘッドラインとしてAリーグの全試合が網羅されているし、明治・早稲田等の伝統の定期戦もカバーされている。
また、WEB企画と銘打って「ラグビー“今日のおっちゃん2013”」が何年も前(2009年?)から継続している。

また、大学選手権では必ず「同志社ラグビー大学選手権特集号」がタブロイド版紙で発行され、第一回戦試合開始前の競技場入り口付近でアトム所属の学生諸君が配布するのが恒例となっている。

ご覧になった同志社ファンの皆様もさぞかし多いことだろう。同志社ラグビーファンとしては実にありがたいことである。わずかながらDRFC(同志社ラグビーファンクラブ)も広告掲載と言う形で協力している。


管理人自身、大学選手権特集号の永年の愛読者であり、もう何十年(?)もありがたく拝読させていただいている。無料なのが本当に申し訳ない思いだ。実は管理人は、「どうせ素人の集まりで2~3人でいい加減なちょうちん記事ばかり書いている。」のであろうと思っていたが、大間違いであった。

もう4~5年も前になるだろうか、長野県伊那市の招待ラグビーグランドで新聞社や雑誌のカメラマンと隣り合わせに居合わせたのが、同志社アトムのカメラマン兼記者であった。ラグビー会場では、カメラを撮るサイドにより敵味方(?)が明確であり、取材対象が一目瞭然となる。

隣にいる場合は必ず同志社ラグビーが取材対象であり、管理人から見れば無条件に好感度大の取材陣となる。その時、アトムの記者に聞いたら、皆でお金を出し合ってレンタカーでやって来たという。しかも日帰りで午後の試合なのに弁当も食べてないと言う。炎天下でペットボトル一つ持っていない。

学校からは取材費(交通費・宿泊費)など一切出ないのである。当然、体育会からもラグビー部からも一文も出るはずがない。もちろん広告費がボンボン集まる時代では
ない。伊那へのレンタカー代を捻出するために、皆でアルバイトまでやったのだと言う。本当に頭が下がる思いである。

その意味で同志社アトムは、権力から独立(?)したマスコミであり、公序良俗に反しない限り何を書いてもよいわけ(?)である。しかしながら、選手の怪我の状況など馬鹿なことは一切書かない。節度と常識を持ったセルフコントロール集団である。管理人は、個人情報保護と反社勢力との絶縁宣言をホームページに入れろとチャチャを入れている。

ところで同志社ラグビーファンの皆様は、1試合平均、同志社アトムの取材陣が何名で対応しているのか、ご存知だろうか。

答えは意外や意外、何と1試合平均総勢(約)20名とのことである。その内グランドに入場できるのは、関西学生ラグビーAリーグの場合は6名で内2名がカメラマンである。残りはスタンドでの取材であり、試合経過を間違いのないように熱心に複数名でフォローしている。管理人のいい加減な観戦記と違い、極めて綿密で正確な取材に裏付けされて「同志社アトム」は編集されているのだ。

試合終了後の監督・コーチ・選手へのインタビューは6名で行われ、取材メモはラグビーチームの責任者佐藤君(3回生)に届けられる。佐藤君は言わばラグビー担当論説主幹であり、ラグビー記事の一切合切の全責任を負う立場にある。特筆すべきは、ラグビー記事は同君が全て一人で書いているそうである。分担執筆ではないのだ。

佐藤君とは何度も話をしているが、実に同志社ラグビーの実情にに詳しい。同志社ラグビー大好き人間と見た。また、ラグビー部から直接取材をしているので、我々ファンが見かけや想像でピーチク、パーチクやるのとは訳が違う。裏付けられる情報量、データ量が桁違いである。

そこには、学生らしからぬ(?)マスコミ人としての自覚と緊張と責任があり、何よりも同志社ラグビー大好き人間として愛情が溢れている。知れば知るほど、たかが学生新聞と侮っていた自分自身が恥ずかしくなる。”高い見識と立場”を自覚していることが良く判かるのだ。

最近、管理人は遠巻きながら比較的近くから同志社ラグビーに触れられる機会も多く、世間で蔓延している各種の掲示板やブログの大半が全く現実と乖離した無用の長物(←管理人の個人意見)であることに一部ながら気付いて来た。

いわんや実際に試合や練習を見もせずして堂々と意見を吹聴なされる御仁には、アトムの記者諸君の素朴ながら熱心な取材場面を出来ることなら見せてあげたいくらいである。

アトムの記者には、堂々と監督・コーチ・選手から全面取材出来る立場にある。これは実に強い立場だ!また、そばで取材を聞いていると選手が予想以上に丁寧で真摯に対応しているのが印象的であった。同志社アトムの掲載記事は、想像や憶測から書かれたものではなく、緻密な取材を基に成り立っているのである。

こんな同志社ラグビーを愛する学生記者諸君からも、同志社ラグビーが支えられていることを選手も同志社ラグビーファンも肝に銘じるべきである。

いま、大学選手権に向けて同志社大学ラグビー部は火の玉となって合宿を続けているであろうが、きっとアトムのラグビー担当チームも「大学選手権特集号」の編集に必死に取り組んでいることであろう。

同志社ラグビーファンの皆様、大学選手権には是非とも試合会場にお越しいただき、実際に「特集号」を手にとってご覧いただきたい。そこには、間違いなくアトムのメンバーの同志社ラグビーへの愛情溢るる記事が満載されていること疑いなしなのであります。

アトムのラグビーチームの皆様、これからも同志社大学ラグビー部を宜しくお願いします。早く「大学ラグビー選手権優勝特集号」を出して欲しいものです。その時、きっとDRFCは、大盤振る舞いな大スペース広告を出させてもらうことになるはずです。

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2013年11月24日(日)
同志社大学対大阪体育大学戦(関西学生ラグビーAリーグ;11月23日:西京極競技場)観戦記











































関西学生ラグビーAリーグ終了。前年6位から2位以上に躍進!

気持ちの良い秋晴れの行楽日和の祝日(勤労感謝の日)。ただ、太陽が雲間に入ると風の冷たさが気になる。上着を着たり脱いだりの観戦である。冬が着実に近づいていると感じる季節だ。

京都は紅葉が真っ盛りで、晴天に恵まれたこともあり大阪からの阪急電車は超満員であった。第一試合の後半からグランドに降りたが、「あれ、観客が少ないなぁ」が第一印象。それでも第二試合の同志社対大体大戦が始まる頃には、大幅に観客が増えた。メインスタンドで7割くらいの入りか。少し淋しい。

関西学生ラグビーAリーグは早くも最終戦。同志社は2位以上が確定し、他力本願ながら優勝の望みも残している。一方、大阪体育大は大学選手権出場が掛かってる。

大方の同志社ファンの関心は、大学選手権に向けてどんな勝ち方をするかであり、負けることなど毛頭想定していない。先週の関大戦の大差ながら中途半端な勝ち方をどう修正してくるかに注目していたはずだ。

ま、同志社にとって大学選手権に向けた一ステップに過ぎない試合で、客観的に見れば、言葉は悪いが消化試合に過ぎない。その意味で、同志社と体大では勝利への執念が違っていたのだろう。

「ん、これって先週の関大戦と同じシチュエーションではないか。」と感じつつも、まさか同じ過ちを繰り返すこともあるまいと信じて選手の入場を待った。負けるわけがないと信じ込むのは、学生ラグビーにとって実に危険なことだ。

開始早々からいきなりスクラムで、連続して二つの同志社コラプシングの反則である。第一列の組み方の問題なんだろうが、どうもいつものパターンで何が原因なのかはっきりしない。ファンサイドも、すっきりしない心境での前半である。

秋山首相が何度もレフェリーに確認し、前半の後半からは修正するも、この日は最後まで同志社のスクラムの優位性が目立つことなく中途半端に終わった。

試合経過はTV中継等で皆様ご存知なので、詳細な経緯を語ることもないだろう。同志社の試合への入り方は、体大に意識と迫力で負けていたと思われた。昨シーズンの大学選手権の出場資格の掛かった同志社・天理戦の同志社と同じ立場にいる体大は鬼気迫っている。同志社は、少し集中力が欠けている様に感じられた。迫力が感じられないのだ。

特に体大フォワードの必死さとガタイに同志社は明らかに負けていた。案の定、前半11分には、ゴール前5m左中間ラックから左に繋がれ、体大バックスがあっさりトライ。(ゴール不成功、D0:5O)

ただ、相手の出足の速いディフェンスに戸惑いながらも同志社は、前半17分・前半23分にPGをSO渡邉選手②が着実に決め、逆転した。(D6:5O)このPGの選択には賛否両論あるのだろうが、「体大侮り難し!」とピッチで選手が体感した結果であろう。

その後、同志社の時間帯が続くが、前半27分、同志社が敵陣ゴール前でフォワードバックス連動して攻めに攻めたが40~50cmゴールに届かない。挙句の果てに元気者FL末永選手①を足首負傷で欠く始末である。

これまた、先週のLO冨田選手④の欠場と同じパターンではないか。これまで同志社の核として活躍して来た2人の欠場は、明らかに試合展開にマイナスに作用した。サインミスやコミニケーション不足で戸惑った選手の姿が随所に見られた。

ただ、その後も同志社らしい速い展開の時間帯は継続し、前半34分には25m中央ラックから左へ高速バックス展開、最後はHO秋山キャップテン④が相手防御陣を振り切りトライ。

正に“同志社らしい”見事なトライである。さすが、バックス陣をしっかりとフォローした秋山CAPの面目躍如である。素晴らしく綺麗なトライだ!更にこのところ当たっているSO渡邉選手②が中距離ゴールキックを難なく決めた。(D13:5O)

気の早い管理人は、「今日はこれで勝負あり。」と思った。先週の関大戦と正に同じパタンである。前半は苦労しながらも後半は大差になると楽観視した同志社ファンも多かったのではないか。

後半9分、ミエミエにマークされているWTB松井選手①の突破から、絶妙のタイミングでこれまたフォローしているHO秋山CAP④に繋ぎ、右隅にトライ。SO渡邉選手②のゴールも決まりD18:5Oとなった。松井選手の絶妙のアシストは、これまた先週と同じ。

後半16分には、相手ペナルティーをSO渡邉選手②が正面からPG成功。(D21:5O)予想通りである。苦労しながらも突き放す関大戦パターンである。同志社楽勝モードに突入したと思われた。体大の得点も最初の一トライに終わるのではないかと管理人には思えたほどでらう。

ただ、こんな安心感が選手にも生じたかどうかは知らないが、同志社のホンワカムードに反し、関大の試合に掛ける執念が同志社を上回った。ここから試合終了まで大半が体大の時間帯と言って良いだろう。

後半19分、同志社自陣ゴール前10mの体大ラインアウトモールからあっさり体大にトライを献上。(ゴール成功、D21:12O)

3分後の後半22分には、ゴール前22m左、同じようなラインアウトモールから、これまたあっさりと体大にトライを献上。(ゴール成功、D21:19O)あれよあれよと言う間の3点差である。

体大の嵩にかかった時の元気さは憎らしいくらいである。スタンドの学生応援席もボルテージが上がる。ガラの悪い管理人などは「この野郎、ヤカマシイ!」と思ってしまう(品が良いので叫びません!)が、スタンドの7割は占めるであろう同志社ファンは実におとなしいのだ。観客占率からは同志社がホームとなるはずだが、アウェイの状態である。こんな時、選手はどんな心境であろう。

それでも同志社は、後半35分、相手ペナルティからゴール前中央5mからスクラムを選択し、左に展開しWTB宮島選手③が左中間にトライ。ライン際トライと思われたが、スキありと見た宮島選手はダウンボールせず、必死に狭いゴールエリアを更に中央寄りにトライしようと試みた。

如何せん陸上競技場の手狭なペラパラ人工芝に阻まれてそれはならなかったが、ここに宮島選手の執念を見た。(ゴールならずD26:19O)

これで勝負ありとも思えたが、体大の執念が上回った。体大は37分にはトライし、距離のあるゴールも決めた。同点である。

更に後半終了間際、体大は、同志社ペナルティ-から中央正面からの逆転長距離PGを狙った。この時点の体大の勢い、乗り具合から逆転PG成功も覚悟したが、幸いにもキックは外れた。ラグビーの神様は、そこまでは同志社に意地悪をしなかったのである。

逆に後半42~43分くらいであろうか、最後の攻勢に出た同志社は、敵陣中央10mでPGを得る。渡邉選手②を交替で欠いた同志社のキッカーは、WTB宮島選手③である。

決勝ゴールなるか・・と敵味方を問わず観客の誰もが固唾を吞んで見守った。後で聞いた話だが、選手のお母さん方は目を閉じ、手を合せてゴール成功を祈ったそうである。敵観客からの不用意な野次もなく、場内は正に水を打ったように静まりかえった。残り時間はなく、入れば勝利はまず確定である。緊張の一瞬。

結果は、ご承知の通り劇的勝利とはならなかったが、宮島選手を攻めるのは酷というものであろう。キッカーとしての練習もせず、更に真正面からは蹴りにくいものである。当たりそこねのキックに、場内では思わず失笑が漏れたが、気にすることはない。ドンマイ・ドンマイである。

試合は、予想だにしなかったよもやの引き分け。場内は同志社敗戦の様相を呈す。体大のはしゃぎように気分が滅入る。(D26:26O)

残念至極ではあるが、ま、不満に思う向きも多いと思われるが、現在の実力からいえば、体大の大健闘を讃えるべきであろう。

ガタイの大きい体大フォワードの速い集散にダウンボールがままならず、同志社得意の速い球出し、速い展開が出来なかったのが勝利に繋がらなかった原因だと管理人は見ているが、有識者のご意見を承りたいものである。

繰り返しになるが、毎試合ごとに度重なるコラプシング問題はどう判断したら良いのだろう。レフェリーの判断にばらつきがあり、混乱しているとしか思われないが、「後で修正出来ているから良い。」というものではない。

敵ラインアウトモールのモールに加わらない場合の判断もレフェリーの判断にバラツキがあるようでならないのだ。立命戦での被トライ以降、体大戦でも繰り返されたこの問題が釈然と管理人にはしないのだ。

帝京戦では見事意表を突いたこの戦法が、関西ラグビーでは何故ペナルティがとられないのだろう。敵ボールがモールの最先頭のプレーヤーに維持されたいるとも思えないのだが、管理人がルールを誤解しているのかもしれない。何が違うのであろうか。

管理人がこんなことをくどくど書くのも、やはり引き分けへのショックなのかもしれない。やはり、ファンの受けた衝撃は少なからずあるのである。

気持ちの良い勝利を挙げた京都産業大戦から、失礼ながら格下相手と思われる2項との試合を中途半端な形で終了したのは、正直少しばかり心残りである。

密集で倒れるのは、いつも相手チームだったが、この日は違った。それだけ体大の、特にフォワードの圧力がとりわけ強かったのだろう。

ただ、順風満帆で上昇(常勝)気流で行けるほど、甘くはないのが世の常である。中途半端な勝利でふわぁ~とリーグ戦を終了するより、大学選手権に向けてリスタートが切れるのでは(居直り発言ではないつもりだが)むしろ良いことではないか。

山神監督が試合後の激励会で語っていたように、幸い同志社創立記念日の休校で1週間の合宿で全員が揃うことが出来る。5~6時限目の授業の関係で全員が揃うことが少ない同志社にとって、この時期、何よりの幸いである。

その成果は、昨年の天理大戦で実証済みである。特に関大戦から見せている“バックスの浅いラインから縦突進(ラック形成)と深いラインからのループやシザーズ(敵ライン裏への突破)戦法の完成が楽しみである。

強いチームは負けない!・・・極めて単純な話である。換言すれば、負けないチームは強いのである。

1トライ差の接戦をことごとく落とした昨シーズンの同志社と違い、今年の同志社は、初戦こそ落としたもののそれ以降、負けていない。体大戦とて負けたわけではないのに、あれこ言うファンは、本当に贅沢なったものである。

関西6位から関西2位以上が確定し、優勝の望みさえ残している山神同志社にファンの一人として心から拍手を贈りたい。そして、絶好調の天理をロスタイムまでリードした昨シーズンの合宿の成果を思い、再び今年もファンは大きな期待を抱いているのだ。大学選手権まで、まだまだ2週間、ノビシロは大きい。反省材料は明確、やりがいのある合宿になりそうである。

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2013年11月17日(日)
同志社大学Jr対関西大学Jr戦(プレイオフ;11月17日:同志社大学田辺G)観戦記
































ジュニアリーグ・プレイオフ、前半苦労するも関大Jrを一蹴!

京田辺市の同志社大学田辺グランドは晴れのち曇りの予報であり、夕方以降は雨とのことである。風は微風で、試合を左右するほどではない。今日は、関西学生ラグビージュニアリーグのプレイオフ第一戦である。
リーグ戦を第一位で通過した同志社Jrの対戦相手は、リーグ戦第四位の関西大学Jrである。この試合に勝ったチームが、関学Jrと天理Jrの勝者と優勝を争うことになる。

思えば同志社Jrは、何の危なげなくリーグ戦に勝利(全勝)して来た。今日の対戦相手の関西大学Jrにも10月27日に対戦し、D31:24Kで勝利している。点差こそ1T1Gで接戦に見えるが、試合が決った後での被得点(=失点)で何の危なげもなかった印象が残って入る。その後、大幅にグレードアップした同志社Jrに、どう考えても負ける要素はない。

たが、グランドで関西大学フィフティーンを一目見たとき、「大きいなぁ」と改めて思った。上背もそうだが、横幅の大きいこと!特に両LO、FL・CTBのガタイの大きさを改めて感じた。併せて「終盤までフィットネスが続くだろうか?」も思った。

それにしても同志社の選手は見るからに体格が劣っている。関大Jrユニホームが白い膨張色で、同志社ユニフォームが紺の収縮色だから・・・ではなさそうである。寮での食事、フィットネス施設が貧相と聞いている。サポートの必要性を改めて感じた。

ただ、メンバー表を見て、「これで勝てない訳がない。」と一人で合点した。プレイオフの宿命として、当然、進出4チームは優勝を狙ってくるはずだ。そうであれば、Aのリザーブ組を総投入してくるはずである。

これは本来のジュニアリーグの主旨に逸脱するが、さすがに山神監督はそこのところをわきまえていらっしゃって、Aのリザーブ組でJr先発はLO森山選手③、FL清水選手④、SH中山選手③、FB岩本選手②の4人だけである。(あれ、結構多いかも・・・)

Aのリザーブ組を除いても、怪我から復帰したHO山下副将④、単独突破も辞さないファイターPR鳴海選手④、成長著しく動きの良いLO八木選手③、これまた成長株で縦横な動きの光るFL東選手②と多彩である。

しかも1年生組からも、押して良し走って良しのFL兼務のようなPR趙選手①、スクラムサイドの突破が光るNO.8の“はまり役”・怪我から復帰し売り出し中の秦選手①等、若干軽量ながら機動力充分なフォワード陣である。

ハーフ・バックス陣もAのリザーブ組を除くと、何でAでないの?と管理人がいつも疑問に思う、走って良し守って良し蹴って良しの司令塔SO垣内選手③が控える。骨太で腹が据わっている。体を張ったSOらしからぬディフェンスを決める!

バックス陣にも骨太の力強いプレーが頼もしい突貫小僧でファイターのCTB江口選手②、CTB吉澤選手②がいる。(実際にはメンバー表と異なり、江口選手はリザーブに廻った。)正に体を張った真正面からのプレーを貫く。

WTB広瀬選手④は攻守とも本当に人に強くなった。絡まれてもぐっとこらえ味方を待ち、敵をこじ開ける。WTB鳥原選手は、ご存知の独特のステップで攻撃力抜群であり、長距離キックがぐんと伸びる。ゴールキックも長い距離を決める力を持っている。

関大のキックオフで試合開始。早々から明らかに展開力で同志社が勝っている。ラックを綺麗に素早く作り、球出しもまずまず速い。ただ、関大のディフェンスは上がりが早く、イーブンボールやラックへの入りが予想以上に早い。

ボールへの入りが同等であれば、体力のある方(=関大)がせり勝ちする。この点は管理人の予想外であり、大きく圧倒すると思っていたバックス展開が思った以上に果たせない。大型プレーヤーを擁する関大のタックルは低くて強い。防御陣の上がりも早い。同志社の戦法は見透かされている。

結果として、同志社はフォワードにバイアイスが掛かった対応を余儀なくされる。思わば、前日のAリーグでの関大戦に似ている。(兄弟チームなので当然?)

ただ、管理人は、同志社陣は体格・パワー
で劣りながらも、集散・展開で一枚も二枚も上と見た。フォワード一辺倒の戦法ではないが、前半11分にはLO森山選手③のトラィ、前半21分にはFL清水選手④のトライと同志社が先行する。

両トライは、得意のサイド攻撃や展開から得点したものではなく、ラインアウトからのモールを押し込んだトライである。どの同志社ファンも予想だにしなった裏技であり、もしや大学選手権に備えた同志社の隠し技なのかと(勝手に)想像した。

バックスが若干機能不全ながら、ここまで敵陣でのプレーが6~7割を占めていた感じである。苦労しながらも、この時点では同志社の圧勝を予想させたが、前半25分、自陣右隅のラックからミエミエのサイド攻撃により関大フォワードにあっさりトライ(ゴール不成功)されてしまう。

何の粘りもなく防御網を力づくで突破されたあっけないトライであった。ここから流れが大きく関大サイドに傾いた。

チームプレーとスキルに勝る同志社に、体力に勝る関大がかさに掛かって攻めて来た時、どうしても同志社のひ弱さが目立ってしまう。案の定、前半、32分には関大のトライ(ゴール不成功)でD12:10Kとなった。負ける訳のない同志社のよもやの苦戦である。同志社ファンの動揺を誘う。

しかしながら、この日(前日の関大A戦もだ!)、動きの良いFL清水選手④が単独突破し、ゴール下に意気軒昂の関大を突き放すトライ(ゴール成功)を挙げた。このトライが、その後の試合展開に大きく効いた。管理人などは、前半終了間際であったが“今日はこれで勝った”と思った。後半は、関大の大型選手の動きが止まると予想したからである。前半はこのまま終了。(D19:10K)

後半5分、予想と異なり、関大のトライ(ゴール成功)で試合が続く。(D19:17K)観戦している同志社ファンは、ハラハラの状態である。それだけ関大の体を活かし、基本に徹底したプレーが光る。洗練はされてないが、良く訓練された印象を受ける。

ただ、関大の健闘もここまでで、あとは同志社の独壇場であった。フィットネスに勝る同志社は、集散・展開ともに勝り、どんどん大きく球を散らして行く。関大は徐々にこれに付いて行けず、関大防御網を同志社が大きく切り裂く場面が目立ち始めた。そして、前半と違いバックスの突破と長距離ゲインが目立った。

後半7分の力づくで勝ち取ったHO山下選手④のトライを除き、同志社バックスの華麗なトライが連続した。後半20分のWTB廣瀬選手④、後半26分のCTB吉澤選手②の絵に描いたような観客の拍手喝采を誘うトライである。後半35分には、途中交替のFL中辻選手④のトライで止めを刺した。(D41:17K)

試合結果は大差の勝利だが、関大Jr侮り難しの印象を受けた。後半10分までの関大の善戦は、同志社の不甲斐なさを攻めるべきない。関大の健闘を讃えるべきである。きちんと基礎練習が出来ている印象で、大型選手を多く擁する関大が、近々強敵に成長することは自明の理であろう。本当に良いチームである。

一方の同志社は、ガタイを除き劣後するものは全くない。ただ、体育会で共同で使用している校内トレーニングジムに3時間も4時間も待たねばならない環境を早急に改善すべきであることを改めて痛感する。

同志社ラグビーは観ていて本当に楽しい。フォワード・バックスの一体展開などは面白くて面白くて、写真を撮るのを忘れてしまうほどである。特にジュニアは、すぐ近くで観戦できることもあり、迫力満点である。また、金太郎飴路線(宮本全監督談)をとる同志社ラグビーの目指すところが手に取るように判るのだ。

試合終了後、天理大Jr(リーグ戦2位)と関学Jr(リーグ戦3位)のプレイオフで天理大Jrが僅差で勝利したと聞いた。この結果、12月1日(日)には同志社Jr対天理大Jrが優勝を掛けて戦うこととなった。(試合会場未定)

いや~、ますますジュニアは面白い!皆様も是非とも同志社Jrの応援にお越しください。Aとは違う素朴な面白さと同志社ラグビーの近未来が垣間見れますぞ~。

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2013年11月16日(土)
同志社大学対関西大学戦(公式試合;11月16日:天理親里球技場)観戦記
































同志社の気の緩みか?関大の必死さか?

小春日和の西京極競技場。上着が要らないくらいの暖かさで、鮮やかさを増してきた京都の紅葉も一服状態だろう。そろそろ重武装(=厚着)での観戦の季節に入るが、いい意味で少しアテが外れた。風もほとんどなく、晴天下、絶好のラグビー日和である。


観客は、先般の関学戦の半数強の入りである。優勝に絡む同志社大学と大学選手権はおろか入れ替え戦も覚悟の関西大学との試合は観戦価値がないと判断される方が多いのかもしれない。西京極の観客も「まあ同志社が負けるはずがない。」と思っていらっしゃる方が大半だろうし、何故かスタンドで応援する同志社の学生諸君の声援振りにも迫力を感じられない。

同志社サイドは、明らかに気の緩んだ情景だ。同志社ラグビーファンも控えの選手の応援も・・・。関西大学は後がない。前述の通り、大学選手権出場のみならず、入れ替え戦に廻る可能性さえ大きいからだ。

管理人の関心は、前試合の京産大戦で見せた同志社ラグビーのレベルアップ度合いだけにある。優勝に絡む同志社と入れ替え戦候補との戦いに、少なくとも同志社ラグビーファンの大半は明らかに油断していた。

選手もそうだったとまでは言わないが、何か緊張感もなく“ふぁ~”と試合に入っていった感じがした。この様な状態は実に危険である。緊張感のなさ、気の入ってない様は必ず結果に顕れる。立ち上がり、明らかに関西大学の気迫に同志社は負けていた。

案の定、試合開始直後、自陣ゴール前での関西大学の攻撃を防ぎに防いだものの、5分近くの攻防の末、自陣右隅に余った関大ウイングの先制トライを許してしまう。油断大敵とはよく言ったものである。前試合と同様の(先制)失点である。

しかしながら、地力は明らかに同志社が上である。相手1列の妙な組み方に戸惑いながらも、スクラムは同志社が数段上である。ルール改正により今年から双方綺麗なスクラムの組み方になると予想していたのに、前試合の京都産業大戦と同様にジャッジに混乱があるように見受けられた。

同志社スクラム強しと相手チームが(管理人から見ると)少しトリッキーな対応(組み方)をして来るのに、審判が対応できていない様にも思える。もちろん審判のセイにしてはならないが、さすがに同志社の一列は秋山主将を通じ、何度も審判に質問して必ず修正して来る。頼もしい限りである。

何れにしても同志社の強みが発揮できない。フォワードとバックスの一体感に乏しい。バックスがセンター当たりで機能しない。つまらぬノッコーンや苦し紛れのパスが相手側へのパスになったりと散々である。ダウンボールが間髪入れず展開出来ない。ノリが本当に悪いのだ。

前半20分、攻めあぐねていた同志社は、相手陣内中央30mのペナルティを着実にゴールし、D3:7Kとした。点差を詰めたい気は充分わかるが、実力差からいって弱気な対応と感じた同志社ファンも多かったのではないか。PGを選択した時、先週の京産大戦同様、監督が「弱気になるな!」と大声で叫んだかどうかは・・・知らない。

互角なのはラインアウトくらいで、スクラムでも密集でもバックスでも同志社優勢ながら、そこそこ関大の圧力が強いとは言え、何故か安易なノッコーンをしたり、横流れパスやワンパターンのセンター縦突進を繰り返す同志社に、同志社ファンのイラつきは高まった。

後で選手に聞いたが、関大のタックルは低くて強かったとのことである。きっと管理人が観ている以上の圧力なのだろう。この点でも関大の実力と必死さ加減が良く判る。ただ、関大とて勝ちパターンがなく、モールで来るでなし、大外に振ってバックス勝負に来るでなしで、変に硬直した凡ゲームの時間帯が続いた。

管理人は「こんなことならNHKの中継がなくて良かった。」と思ったくらいだが、やはりやる時にはやる人がいるのが今年の同志社の強さであろう。前半が27分も経過してからだが、徐々にラックからの球出しテンポが速くなってきた同志社は、得意のバックス展開からWTB宮島選手③の左ライン際快走トライ(ゴール不成功)で逆転に成功した。(D8-7K)

いつも思うことだが、トライした時の宮島選手の笑顔が本当に素晴らしい。心から嬉しく幸せそうで、こちらにも幸せが分けてもらえる。

ただ、その後も同志社優勢ながら得点は伸びず、挙句の果てに、前半終了間際には足を痛めたLO冨田選手④を欠くこととなり、ファンには暗鬱なムードで前半が終了した。得点差は、わずかに同志社の1点(リード)。

ファンのイライラムードの中での前半であったが褒むべきは、同志社のディフェンスであろう。特別に安定度の高い完璧なディフェンスとは到底いえないが、簡単にスパッと抜かれることは全くなくなった。

また、随所に低く鋭いタックルも見られ、受けに廻った時にぼろぼろに崩されある心配は格段に減ってきたと思われる。今日のディフェンスの出来は決して良いものではなかったが、悪くとも大きく点を取られない程度の防御網は確実に機能するのだ。

きっとハーフタイムで選手は、螺旋を巻かれたことであろう。あるラグビー部幹部の発言では、「前半は今年最悪の出来」とのことで、一体、先週の京都産業大戦の大健闘は何だったのだろうかと思う程であった。

同志社の奮起が期待される後半であったが、こともあろうに後半開始早々(2分)、早くも関大トライで逆転を許す(ゴール成功)。(D8:14K)

同志社ファンのフラストレーションは天安門広場並(?)に最高潮となった。しかし、ここでやっと同志社フィフティーンは、半分)(?)ほどだが目覚めた。後半10分・13分・20分・32分、フォワード陣の活躍でFL田淵③、LO山田①、FL末永①、NO8西林④の各選手の力強いトライで地力の差を見せ付けた。

後半40分には、これまたフォワードのキャップテンHO秋山選手④の力ずくのトライで関西大学を寄せ付けなかった。

後半、同志社は結果としてフォワードのみの得点。フォワード勝負に切り替えたと言う印象はなかったものの、最後はフォワードの然るべきき連中がやるべきことをやったと言う感じである。先週目立った自由奔放なセンターの突進は、この日は影を潜めた。

関西大学はディフェンスの上がりが遅く(某選手の発言)、攻撃にも切り札がないため同志社は負けなかったというのが管理人の印象である。最終的には、フィットネスの差と選手個々の地力の差が現れた勝利であった。(D41:14K)

終盤、多くの先発メンバーが交代したが、決して戦力ダウンにはならなかった。フォワードでは、先発メンバーからLO冨田選手④、PR北川選手③・才田選手②、NO.8西林選手④の重量級が交替しても、相手のペナルティーにスクラムを選択する余裕であり、見事、押し勝った。

また、先週の京産大戦と同様に難しいゴールキックをSO渡邉選手②が何本も決めた。強いチームには素晴らしいゴールキッカーが付きものあり、渡邉選手の成長と安定したキックは、大学選手権に向けて実に頼もしい限りである。

ただ、贅沢を言えばきりがないのだろうが、ファンはフォワード・バックス一体となった速い展開で最後は絵に描いたような松井選手や宮島選手のトライが見たいのである。終わってみれば大差の勝利(D41:14K)ではあるが、とても勝利の美酒に酔う気持ちには慣れなかったのも事実である。

今年の同志社らしいフォワードバックス一体となった速い球出し、速い展開にレベルアップを感じなかった不満は残るが、防御は更に安定をを増してきたのではないか。少なくとも敵の攻撃にパニックとなることは皆無であったし、執拗な防御は安心して見られる領域に達しつつあるのではないか。

出来が悪くても勝つのが今年の同志社であり、大学選手権への発展途上の同志社フィフティ-ンである・・・としておこう。まだまだこんなものではない!・・・と思いたい。これくらい苦労した試合ほど実りが多いのが世の常なのだ。

正直なところをいうと関西大学の実力を過小評価していたが、意外に強かったと言うところではないか。同志社の不甲斐なさを攻めるより、関大の健闘を讃えるべきであろう。

今、悔いがあるのは、初戦の立命戦に負けたので、“優勝
するには立命館が負けることが条件”という他力本願なところにある。今日、関学に大勝した天理も侮れない存在になった。最終節の立命:天理戦でディフェンディングチャンピョンの天理大が意地を示す可能性も高くなって来た。

関西大学ラグビーAリーグは、泣くも笑うももう1試合を残すのみとなった。大学選手権に通じるグレードの高い試合を、今日が今日だけに期待したいものである。反省材料の多い試合ほど、血となり肉となり次に繋がりるはずである。

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2013年11月9日(土)
同志社大学対京都産業大学戦(公式試合;11月9日:天理親里球技場)観戦記

































快勝!文句なしの勝利だ。両センターの突破が光った.

気温20度、明るい曇天下、紅葉が進む天理親里球技場。気持ち悪いくらい同志社・天理両校の校旗が旗めかない。無風状態だ。球技専用球場なので、観客には本当に見やすくて助かる。交通の便が少し悪いのが欠点だが、天然芝の手入れも良く、ピッチ以外のスペースも充分で、羨ましいくらいの好環境である。

観衆は、メインスタンドの左右端っこを除き盛況で、同志社6~7割、京産3~4割と言ったところか。遠方ながら来場された同志社ファンの声援が心からありがたく感じる。

関西大学ラグビーは早くも第5節、3勝1敗同士の対決であり、頭一つ抜けた立命を追う2番手同士の戦いである。各チームともそろそろ大学選手権を意識して来ている頃であり、関西2位以内のポジションは、組み合わせ・開催場所にも大きく影響するので、何としても確保したいところである。前試合で大学選手権出場をほぼ確定した同志社だが、今日の勝利で出場を決定したいところだ。

フォワード・バックスのバランスの良い「スピードと展開」の同志社に対し、スクラムとモールを得意とする「フォワード勝負」の京産大の戦いである。管理人の事前予想は、同志社がスクラムで優位に立ち、京産の徹底したネチネチモールとサイドアタックを何とか凌ぎ、早いバックス展開で20点差で勝利するというものであった。

少なくともなんら負ける要素は見い出せない。リーグ戦、終盤に入り、前試合から2週間経過した同志社にチーム力がどれだけ高まったかに関心があった。ただ、京産のネチネチモールに、少し嫌なものを感じていたのも事実である。

結果は、D49:15Kで34点差の勝利である。これまでの天理・関学・近畿大戦の勝利は点差ほど実力差はないと思っていたが、本日は点差=実力差といえるものである。これを快勝と言わずして、何が快勝と言えるであろうか。

京産大は、試合開始のキックオフからまだまだ乗り切れない同志社を攻めた。意外にも前半5分、早くもミスに乗じた産大フォワードに1トライを先行される。こんな展開は、ファンには嫌な感じを与えるものだが、それでも全く負ける気がしない。選手も同様だったのではないか。管理人には余裕の被トライであった。

事実、その後は大半が同志社の時間帯だ。今日の同志社は、終始、スクラムを圧倒。伝統の産大スクラムが可愛そうになるくらいであった。レフェリングが合わなかった印象もあるが、ま、6:4くらいで同志社の圧倒的優勢である。

密集でも同志社フォワードが優位。イーブンボールもフォワード・バックスとも同志社が奪取することが多い。そこそこ手を焼いたのは、ラインアウトモールくらいのものか。

フォワード戦で優位に立ったためか、この2週間の練習の成果か、SH大越選手①の球出しが格段に速くなり、このところ少し低迷気味であったCTB陣が目立ちに目立った。余裕を持って受けた球をインサイドセンターの木村選手③が定番の縦突進を行うが、絡まれこそすれど余裕を持ってサポート陣に繋ぐ。

木村選手然り、林選手②然りである。両名とも単にクラッシュして味方のサポートを待つのではない。敵ラインを切り裂き、前へ前へと面白い様に前進する。SH大越選手①のラックからの速い球出しをSO渡邉選手②が高速で繋ぎ、センターが相手ラインを切り裂いた時の醍醐味は、ファンにとって本当にたまらない光景である。

事実、早くも前半8分には、あっさりとCTB林選手②の同点トライ、前半17分にはWTB松井選手①の逆点トライに結びつく。

以降は、面白いくらい同志社が圧倒する展開。地味な力尽くのフォワード勝負も良いが、バックスの華のあるトライは観衆の大向こうを唸らせる。NHKだと聞いたが、試合開始前から続いていた同志社ラグビーへのテレビ取材に文字通り華を添えた。

CTBの木村選手はもとより、今日は林選手が特に素晴らしい出来であった。粘りに粘って相手を切り裂き、前へ前へと突き進む。この優位性が、自ら、あるいはWTBの宮島選手③、松井選手①のトライに結びついていくのだ。

フォワード戦に勝る同志社は更にバックスの展開を優位に進め、産大の注目株SO三原選手④、FB山下選手④を全く目立たなくした。バックスの展開力自体も圧倒的に同志社優位である。

松井選手は、本日も2トライ。またもやデビュー戦以降の出場全試合(含練習試合)毎回トライの記録を伸ばした。文字通りのトライゲッターである。非公式記録ながら(ないと思うけど)ギネス記録にチャレンジしたいくらいである。

松井選手へのマークが厳しくなるほど、同志社センターは動きやすく活躍が目立つのだ。今日の両センターの奮闘の影の立役者は、フォワードであり、ハーフ団であり、ウィング陣なのである。正にこれこそチームプレーの極地だ。

西林選手が、昨年の全盛期(?)に戻った。(体重も?)実に安定したプレー振りで、2~3人を引きずって突進し、ラックやモールの核となる。120%の信頼度。同志社の攻撃にも防御にも厚みが増した。

地味ながらFL柴田選手のプレーに更に安定度が増してきた。蟹股の走りっ振りは決して美しいとはいえないが、実にしつこく相手に絡み、執拗にボールを追っているのだ。実際のところは詳しく知らないが、傍から見ると努力の人と言う感じがする。こういう人こそ、絶対に大成してもらいたいものである。

また、1年生トリオが素晴らしい活躍である。LO山田選手①は、相変わらず真摯に堅実に球を追う。好感度NO.1で、絶対に手抜きをしないのが観客にも良く判るのだ。運動量抜群で、あれFLに廻ったっけと戸惑うくらいである。

FL末永選手は、相変わらず1年生らしからぬ運動量。私の廻りの玄人筋は皆々して一斉に褒め讃える。今日もスクラムに入る時、相手の布陣や対面のマークする選手を実によく見ているのがファインダーを通じて良く判った。天性のラグビーマンである。

SH大越選手①もフォワードと良く合って来た。これまで若干、独りよがりのプレー目立ち、孤立する部分があったが、持ち前の速いリズムが、ファワードに、そしてチーム全体に合致して来た。

相変わらず藤本選手の地味ながら堅実なプレーが目を引く。単独突破等の派手さはないが、若い選手への具体的指示や大声でチームを鼓舞する姿は頼もしい限りである。見ている方にもチームの精神的支柱であることが良く判る頼もしい存在である。

あ、それから絶対に書き漏らしたくないことが一つある。前半19分のWTB宮島選手の左隅トライである。怪我で少し痛んでいたが、前試合から後半出場し、今日は先発出場に戻った。完全復帰だと思う。この2週間で体が大きくなったと感じられ、持ち前のスピードとステップだけでなく“当たり”も迫力を増した。

絵に描いたような素晴らしい宮島選手のトライは、本日、はるばる長野より来場されたお母さんもさぞかし喜ばれたと思う。本当に親孝行者である。今日は宮島選手のいつもの爽やかな人懐っこい笑顔が更に輝いていた。

関西大学ラグビーも残すところ関西大学戦・大体戦を残すのみとなった。昨年は12月の初めで全てが終わった。今年は、少なくとも大学選手権出場が確定したので12月下旬までシーズンは続く。管理人など、正月休みは返上のつもりである。

当然、ファンは更に高いところを望んでいるし、某MGは、最高にチームは素晴らしい雰囲気だと語った。勝ちに行くことに一丸となったチームだと感じているとのことだ。そばで見ていて、本当に羨ましいくらいベクトルの一致した素晴らしいチームである。ノビシロは大きそうだ。こりゃことによるとことによるかも・・・と思っている。

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2013年10月27日(日)
同志社大学対関西学院大学戦(公式試合;10月27日:鶴見緑地公園競技場)観戦記




































関学に勝利!粘りに粘り、取る時には取るのが今年の同志社だ!

季節はずれの台風も過ぎ去り、久しぶりに雨の心配もない日和となった大阪市鶴見緑地公園競技場。今日はイヤ~ブックや紺グレキティちゃん等の物品販売がないとのことなので、「何でだろう?」と思っていたら「公園内」だからだそうである。妙に納得しつつも規制緩和の是非をも問うべきこの問題を憂いながら(←うそです。)、ピッチに向かう。

グランドレベルでは相当の風。試合に大きく影響すること必至であり、前半、風上に立った同志社は少なくとも2トライは先行して前半を終えたいところだ。メインスタンド(バックスタンドはない)の観客は、9割の入り。手許の公式記録では3100名の観客数とある。


同志社・関学ともこの日の一敗は関西学生Aリーグ優勝からの脱落を意味する。また、定期戦を兼ねているため、ともに負けられない一戦である。試合結果はJ-sports中継や公式HPの速報でご存知の通り、D25:12Kである。

得点差以上の接戦であり、一時は敗北の二文字が頭を過ぎったほどだ。ただし、同志社は終始リードを守り、一度たりとも追いつかれることはなかった。

同志社の時間帯は前半開始から25分くらいのもので、その後は試合終了まで、終始関学の時間帯だったといっても過言ではない。

ただ、如何に劣勢下とは言え同志社は点を取るべき時に、取るべき人が取る。これが現在の同志社の強みである。その筆頭が新人ながら既に同志社のトライゲッターのWTB松井選手①である。

今日も2トライを挙げ、5月5日の同志社ラグビー祭以来、練習試合を含む出場全試合のトライ記録を更新した。事実、観客の皆さんも大変良くご存知で楽天マー君の開幕連勝記録に並ぶくらいの偉業(?)である。

ま、そこまでではないものの松井選手にボールが廻ると観客席がウオ~と沸き立つくらいの期待とスター性を持っている。ここまで来ると実力もさることながら、何か幸運の星の下に生まれた不思議なものを持っているといっても過言ではない。

松井選手の存在だけでも相手チームの大きな脅威になりつつあり、今後、同志社にはいろんなオプションが使えそうである。早くも前半5分、相手陣右サイド深くのスクラムからNO.8西林選手が突進し、これをフォローした松井選手が右隅に先制のトライを決めた。6割以上を占める同志社ファンから一斉の大歓声、鳴り止まぬ拍手が場内に轟く。

後で、同志社スポーツアトムのインタビューを横聞きして、松井選手に「あれはサインプレーだったのですか?」と聞いたら、「サインプレーでなく、西林さんの突破に付いていっただけです。あれは西林さんのトライのようなものです。」とあくまで先輩を立てる謙虚な発言であった。

おじさん達は、こういう涙の出るような発言に実に弱いのだ。益々「ヨシ!松井選手をもっと応援するぞ!」という気にさせるのだ。

11分と24分には、敵ペナルティからS0渡邉選手②が中央より慎重にペナルティを決め、着実に点を重ねる。(D11:0K)同志社の楽勝ムードが球場全体に漂う。コラプシングの反則を誘うスクラムの強さ、密集での当たりで倒れるのは関学だけという試合の流れを見れば、ファンが楽観的になるのも仕方のないことだろう。

選手もそう感じたなら、“案の上”ということになるかもしれない。前半24分の同志社PG成功直後、2分か3分経過した位の短い時間だったと思うが、35m中央ラックより関学バックス人が綺麗に繋ぎ、右隅にトライ。かなり難しい角度から関学キッカー(SH)にものの見事決められ、得点はD11:7Kとなる。

本当にあっけないくらいの被得点だ。終始、試合をあれだけ優位に進めて来た同志社なのに、得点差はわずかに4点。不吉なものを感じる。ただ、その後も関学ペースながら、同志社凌ぎに凌ぎ、そのまま前半が終了。


後半開始からわずかに3分、相手自陣10m中央付近で関学攻撃中、先般の天理戦に続き相手バックの大きなパスを松井選手が狙い澄ましたようにインターセプト、そのまま中央に独走トライ。

真っ先に渡邉選手①が上背のある松井選手に飛びつく。両名とも破顔の笑み。全身に迸る喜びが、望遠レンズを通して見ている管理人も間髪なく伝わり、撮影を忘れて両手を上げて思わず万歳。この時、選手諸君は本当に良い顔をしている。同志社ファンも一体となり、幸せを共有出来る一瞬である。

湧き上がる大歓声に管理人は、思わず今日は勝ったと感じた。恥ずかしながら実に振幅の激しいファン心理だと我ながら思う。(D17:7K)

後でその話(インターセプト)を松井選手は「敵バックスの枚数が余っていたので、必ず大きくパスして来ると感じたので、インターセプトを狙った。」とアトムのインタビューに答えている。天理戦のインターセプトと全く同じコメントだ。

まぐれでも偶然でも何でもない。文字通り、彼は狙い澄ましていたのだ。防御にも攻撃にも巧みにポジションを変えている。本能的なセンスを持った野生児松井である。ハイパンの処理も見事。

ただ、この直後、2分か3分もないくらいの時間だったが、ゴール前10Mのラインアウトより、またもやあっけなく関学(FL)がそのままトライ。(D17:K12)。ううん・・・、またもや情けないほどあっけない被トライだ。

ただ、この直後の関学のゴールキック不成功が今後の局面に覿面に効いたと思う。関学に大きな影を落とすことになったと管理人は思っている。この結果、6点差の時間帯が後半終了近くまで30分近く続くことになる。

1トライでは追いつけないが、1T1Gで追いつける。微妙である。いつ逆転されても可笑しくない関学優位の流れが続いたが、1トライでは追いつけないところが実に微妙である。関学の選手諸君は、何時でも追いつけると思ったのだろうか・・・いつか聞いてみたい心境である。

その後、関学は攻めに攻め、同志社は守りに守った。同志社陣での試合が、後半は7割くらいを占めたのではないか。関学のラックサイドを何度も何度も突いて来るプレーに同志社は我慢に我慢を重ねた。

ここが、競り合った多くの試合の多くを最後の1トライがとれず惜敗に泣いた昨年の同志社とは大きく違うところである。相手の攻勢がが長く続こうとも、同志社には緊張感が途切れない。見ているファンがだんだん悲観的になって行くのに、選手は我慢に我慢を重ね諦めを知らない。

同志社・関学ともその後、双方30分余り無得点。見ている同志社ファンには面白くも何ともない時間帯であったが、関学の決定力のなさが原因というより同志社の我慢強い防御を褒めるべきであろう。後半も40分近くが経過し同志社6点の微妙なリード、この時「ロスタイムは2分です。」と場内アナウンスされた。

ロスタイムは関学陣内での攻防である。昨年のAリーグ最終戦の天理戦のロスタイム逆転負けを思い出す。ラスト2分間、もう撮影どころではない。管理人は、時計とグランドを相互に“にらめっこ”した。

同志社が敵陣左隅まで攻め上がった時、もう勝ったと思った。時計は2分を30秒は超えていた。外へ出せば、終了のホイッスルが大きく鳴い響くはずだと小心者の管理人は考えた。ところが同志社はターンオーバーされことを諸ともせず、強気にも敵ゴール前10mのラックから球を大きく右に振り最後のバックス勝負に出た。

その結果は、ご承知の通りSH大越→SO渡邉→WTB松井の各選手に高速で繋がり、最後はきちんとフォローしたHO安井選手③が敵を振りほどき右隅コーナーフラッグ付近にダメ押しのトライを決めた。

得意満面の安井選手である。各選手からもみくちゃにされ祝福を受けた。いつもはカメラを向けると意識して澄ました顔をする(としか見えない)安井選手であるが、この時は心底良い顔をしていた。いつも“絶対に俺がトライするぞ”と顔に書いてある(きっと)目立ちたがり屋のファイター安井選手であるが、大仕事をやってのけた。

そして一番角度のある趙高難度のゴールキックをSO渡邉選手が緩く低い弾道で見事ゴールを決め華を添えた。公式記録では後半43分とある。その直後、間髪入れず勝利のノーサイドのホイッスルが、高らかに鳴った。

試合直後、「これでやっと大学戦選手権出場が決定しました。」と山神監督が語っておられた。管理人には全く予期せぬ発言であったが、本音であろう。監督業は実に厳しく辛いのである。

山神同志社の結束は固く、そして選手の勝利への意識は高い。Go! Doshisha Go! あるのみ。

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2013年10月26日(土)
同志社大学Jr対京都産業大学Jr戦(公式試合;10月26日:同志社大学田辺G)観戦記


























モールに手を焼くも快勝!全勝優勝まであと1勝!

台風一過、快晴の・・・と言いたいところだが、時折薄日が射すものの曇天で冷たい風の吹き荒ぶ同志社田辺グランドである。かなり強く、冷たい風だ。好調同志社Jrの対戦相手は、京都産業大学Jrである。京産大Aの戦法を見る限り、間違いなくフォワード中心でモール、ラックサイド攻撃で来る作戦だろう。相手バックスは未知数?強風がどう左右するのかも少し気になる。

試合開始に先立ち、京産大サイドを垣間見ると選手以外の人員がほとんどいない。コーチも1人か二人で出場選手以外と思しきメンバーは副審とMG等、数名ほどである。確かにCの試合がないとはいえ、少し異様な光景である。有名なHCさんも来場しておらず、「明日の試合(A)に集中しているのだろうか。Jrに力を入れてないような印象。」と我々の仲間内でつぶやく。

同志社の紺色のJr用ジャージが濃紺の縮小色に対し、京産大Jrジャージは真っ赤な膨張色。そのせいでもないだろうが、京産大の方が上背も含めフォワードもバックスも一回り大きく見える。栄養状態(?)も筋トレも上回ってる見える。

前半、同志社は風下。同志社のキックオフで試合開始したが、試合開始のレフェリーの笛の余韻が残る程(←ちょっとオーバーかも)の時間に、相手ボールをターンオーバーした同志社がバックス展開し、前半1分、あれよあれよとSO垣内が左中間にトライ。

幸先の良いトライではあるが、うまく行き過ぎた感もあった。まだまだ、試合はわからない。引き続き同志社ペースであったが、予想通り京産大は徹底したフォワード勝負。前半5分くらいからの同志社陣左中間ゴールライン近くの攻防は、案の定、ラックサイドを何度も何度もしつこく突いてくる。

5分間近くの長い京産大の攻勢が続いただろうか、同志社フォワードは守りに守った。攻めあぐねた京産大は2~3度展開を試みるが大きく廻せず、再びフォワードに返すねちこいワンパターン戦法だ。同志社は良く守り逃げ切ったかにも思えたが、力尽き前半11分に同点トライを許す。

同志社ファンとしては守り切って欲しかったところであるが、Aもそうだが同志社は本当に粘り張強くなったものだ。D5-5K。以降も京産大ペースかとも思えた。

ただ、この攻防で体力を大きく消耗したのが攻めに攻めた京産大のほうだった。以降、同志社を上回る大男揃いの京産大フォワードの動きが早くも覿面に落ちたのだ。こうなれば展開力に勝る同志社のペースだ。

面白いように京産大センターあたりを同志社攻撃陣がステップも綺麗にすり抜けて行く。SH三木選手②の速い球出しからSO垣内選手③の全体が良く見える素早い飛ばしバス、キックパスで相手バックス防御陣を翻弄する。

前半18分には、FB崎口選手①が、SO垣内選手の大きなキックパスからの攻撃を起点に右中間ゴール寄りに再び先行トライ。この頃から同志社が抜け出し、大きくゲインすることが目立ち始めた。もう負ける気がしない。前半22分には秦選手が左中間に独走トライ。(D19:5K)

京産大は、この日、レフェリーがノットリリースを多く取ったこともあり、特にPからのラインアウトモールに拘り、ラックになれば何度も何度もサイド攻撃を繰り返す。得意のフォワード戦を最後まで貫く戦法だ。ただ、これだけしか攻め手がない。

こうなれば決定力のある同志社に一日の長がある。フォワード・バックス一体となった集散と展開は、はるかに同志社が勝っている。一旦、1トライを返されるも同志社の突破からFB崎口選手、WTB廣瀬選手④のトライにより前半は、D31:12Kの大差で終了。

後半も言うことなしの同志社ペース。同志社の速い展開に京産大防御陣がついて来れない。早くから京産大は意外なほど体力を消耗し、素人眼にもバテバテである。同志社の選手の大幅ゲインが目立ちに目立つ。

京産大が同志社に対し、わずかに通じた攻撃手段は、ラインアウトとモールくらいのものであろう。ただ、それをベースに前後半、2本ずつ取られたのは大きな課題を残す形となった。大事には至らなかったが、京産大のモールには若干手を焼いた気がする。Aでもきっとこの戦法で来るだろう。

ともかく目立って素晴らしかったのは、SO垣内選手のゲームメーク。安易に蹴ることなく展開優先でどんどん球を廻していくので見ている方も本当に楽しい。垣内選手は角度のある難しいゴールキックを何度も決めた。タッチキックも良く伸びた。

NO.8秦選手の突破が目立つ。真正面からぶつかって行くことなく、うまくかわしながらボールに絡まれても着実に繋ぐ。もう少しフィジカル面を教化すれば大化けしそうだ。

FB崎口選手①のポジショニングとフォローが相変わらず素晴らしい。一見ひ弱に見えるが崎口選手の体躯の強さと体の使い方のうまさが光る。繰り返しになるが、ラグビーセンスがあるとはこういう選手のことを言うのであろう。

見るからにおとなしそうなPR趙選手①は、地味ながらいつも良いところにおり、堅実なプレーを見せる。プロップらしからぬ活躍である。楽しみな存在である。

見るからに気の強そうなファイトむき出しのSH三木選手①は、いつもの速い球出しに加え、自らの突破が目立った。トライも2本重ねた。これまた楽しみな存在である。

先々週の近畿大Jr戦で打撲退場したCTB吉澤選手②も元気に復帰し、いつもの果敢なタックルを見せた。後半早々には自ら突破し、左中間に華麗なトライを決めた。

CTBコンビの江口選手②は先週の関大Jr戦で自らの猛烈タックルで打撲退場したが、今回は大事をとって欠場している。替わりに入った大型CTB石田選手①もU19候補の名に違わず堂々と野太い好守を見せた。大物に成長する匂いがする。

江口・吉澤両センターに良く似たタイプのWTB中尾選手①も実に人に強い!一回生にありがちなひ弱さを微塵も感じさせない頼もしい存在である。後半途中で、WTBからCTBに入ったが、こちらの方がはまり役の感じがした。

終わってみればD73:26Kである。やはり、被トライ数4は多過ぎるような気も・・・。

Jrには役者が本当に沢山揃って来た。同志社ラグビーには、明るい近未来が開けている。ポジション争いも熾烈さを増して行くだろう。実に喜ばし限りであり、Aも含めたレベルアップに必ず繋がるであろう。

Aが花形であるのは間違いないが、Jr戦の観戦も実に楽しい!同志社ラグビーの未来が見える。この日も70~80人の観衆が同志社大学田辺グランドに詰め掛けた。実にありがたいことである。

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2013年10月19日(土)
同志社大学Jr対関西大学Jr戦(公式試合;10月19日:同志社大学田辺G)観戦記

























勝ったから良かったものの…ファンは更に高いレベルを期待する!

雨の予想の同志社大学田辺グランド(京田辺市)。やや涼しく感じる田辺キャンパスだが、木々も少し色付き始めた。雨も思ったほどでない。

早いもので関西学生ラグビージュニアリーグは5節に入る。全7試合の予定だから4戦全勝の同志社Jrは早くも勝ち越しを決めている。

同志社Jrは、強豪と目される関学・天理・立命・近畿の各大学を一蹴し、破竹の4連勝中。一方、関西大学Jrは、今シーズンリーグ昇格を果たしたばかりで、しかも立命にこそ勝ったものの関学・天理・近畿に順当(?)に敗れている。

誰がどう考えても同志社Jrが負けるわけがない,
大差の勝利間違いなし・・・と同志社ファンは予想したはずだ。管理人も全く同様、予想点数を聞かれれば、ま、60対7くらいで同志社の圧倒的勝利と答えていたであろう。


試合結果は、D31:24Kと薄氷の勝利とまでは言わないが、後半残り5~6分で立て続けに2本取られ、冷や汗の勝利であった。前半の貯金(D26:5K)でやっと勝てたという感じだ。後味の悪さだけが残った。勝手ながら、ファンの求めるレベルは格段に上昇しているのだ。

正直、贔屓目なファンの眼からしても、勝ったとは言え不本意な試合であった。大量リードの前半とて何かチグハグな印象を受けた。

試合開始早々から同志社の強さが目立つ。明らかに個々の技術、突破力、集散・密集でのボール支配力は同志社が上だ。ガタイの大きさは、関大がやや上かなという印象。

先発のSH三木選手①の動きが良く、ラックからの球出しが実に速い。前回のLOと違い今回はNO.8に起用された秦選手①が攻撃の核になる。ビックゲインが目立つ。LOと違い水を得た魚のように生き生きとしたプレーが光る。ミスも多いが大物振りを印象付けた。こちら(FB)の方がLOよりはるかに良い!

相変わらずSOの垣内選手③は、パスやキックで骨太で堅実なところを見せる。趙選手①がPRながらFLのように執拗にボールに絡む。

だけどチームは何故かまとまりを欠き、ちぐはぐなのだ。単純なミスや受けに廻った時のペナルティも目立つ。不思議に乗り切れないのだ。いつもと違い一次防御が機能せず、センターあたりをスパッと抜かれることが目立つが、何とか二次防御が功を奏し、やっと相手の得点を凌いで有様だ。

それでも前半16分、関大自陣でターンオーバーされ、そのまま左サイドを大きく走られ先制のトライを許す。先制でトライされるのは久方ぶりである。

これまでチームの核として活躍したCTB吉澤選手②が前節の近畿大戦で体を張った激突から顔面を強打して(きっとその影響で)当試合を欠場、挙句の果てに前半19分にはCTB江口選手②まで、これまた体を張ったタックルで腰を強打し退場。心ならずもJr看板の両センターを欠く布陣となった。

また、攻守にわたり新人らしからぬ活躍を見せて来たNO.15崎口選手が(きっと)Aに抜擢されたため、これまでの布陣と大きく異なることになったのは事実である。

この新たな体制が機能し始めるのは、やっと前半の20分を過ぎてからである。リズム感の出て来た同志社は、前半24分、WTB鳥原選手の独特のステップの切れ鮮やかに右中間右寄りに同志社初トライ。難しいゴールも自ら決めて逆転に成功した。

いに乗った同志社は、縦への動きと繋ぎが格段に良くなり、前半35分と41分に人に強いWTB中尾選手①が連続トライを上げ、前半が終了。(D26:5K)

流れは完全に同志社であり、後半、更に大きな得点差がつくもの・・・と恐らくは大半の同志社ファンは思ったはずだ。しかし、後半に入り、一転、同志社は再び乗り切れなくなった。もたもた・もたもたと攻撃も防御もチームがまとまり切れないのだ。

関大も同志社にあわせてくれて、これまた、もたもただ。関大のミスキックが多く、ノッコーンも目立ち、決して関大のペースともいえない。双方、見るべきものもなく、ま、これを凡試合というのだろう。見ている方(・・・たって管理人のことだが)も少しイラつく時間帯が続いた。

案の上、後半20分までは双方無得点が続く。しかしながら、同志社は一次防御で抜かれるケースが続発し、試合は徐々に関大ペースになる。後半20分の両チームを通じて後半初トライは、関大という有様である。

以降、数々の攻防はあったが、全体的には試合終了まで関大ペースと言って良いだろう。後半25分のPR趙選手①のトライで一矢報いるものの、結果として同志社の得点はここまで。(D31:12K)

あと15分で19点差。さすがに3トライは無理だろうから、ま、同志社は勝ったなと管理人は、既にこの時点で安心してしまった。これが大きな間違いだった。

SO田中選手④、SH清鶴選手④の手堅いハーフ団に交代するも流れは大きく変わらない。関大陣深くでターンノーバーされ、大外警戒のギャップを突かれ、センターあたりで簡単に抜かれるという去年しばしば見られたザル防御が同志社に舞い戻り、34分、38分と立て続けに長距離ランで2トライをあっけなく献上した。

勝つには勝ったが、イヤー~~な後味の悪い関大戦であった。振り返れば、大幅なメンバー変更による新しい布陣とは言え、試合前から同志社には慢心があったのではないか。振り返れば試合への執着心、勝利への執着心は関大の方が上だった。

同志社から金星を取ってやろうとの心意気をヒシヒシと感じた。同志社の勝利とは言え、気持ちよくグランドを後にしたのは関大サイドではなかったのかと思われる。関大の健闘ばかりが目立った試合だった。

と言いつつ、これで同志社Jrは5戦全勝と負けなしだ!何とも素晴らしい実績で、優勝が完全に見えてきた。出来の悪い時に勝てるのは強い証拠である。これまでより更に若いメンバーでも勝利した。

目指すは全勝優勝のみ!あと京産大と大体大戦を残すだけで、”負けることはまずない”と思うが、いやいやどっこい、慢心すると今日の試合の様になるので、ご用心・ご用心だ。

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2013年10月13日(日)
同志社大学対天理大学戦(Aリーグ;公式試合;10月13日:近鉄花園ラグビー場)観戦記

































同志社の執念・執拗な防御が勝利を導いた!

舞台は快晴の近鉄花園ラグビー場、ともに開幕第一戦を落とした同志社大学と天理大学。双方、絶対に負けられない試合である。この試合の敗戦は、優勝はおろか大学選手権の出場さえも危うくすることに繋がる。試合前、選手だけでなくファンにも緊張感が走る。

ピッチに降りると最高の天然芝である。シーズン始めでもあり、痛みもほとんどなく青く深くふわふわに育っている。足を踏み入れるのがもったいないくらいである。

第一試合の立命館大学対大阪体育大学戦では、先週、天理大を破った大阪体育大学に淡い期待を抱きながら声援を送った同志社ファンが多かったと思う。しかし、前半こそ体大が健闘したもの、結果は立命館大学の順当勝ち。


これを受けての第二戦である。緊張感が弥が上にも高まる。選手にもかなりプレッシャーが掛かっているに違いない。天理とて同様であろう。

試合開始に先立ち、両校の校歌斉唱、同志社の選手諸君は肩を組み、同志社ファンの皆さんは一斉に起立し、全員でカレッジソングを斉唱する。グランドでは、何とボールボーイ担当の諸君まで大声で歌っている。

両校の校歌が終わった瞬間、同志社の控えの選手諸君がスタンドからメガホン片手に大声援を開始する。グランドにも大きく響き渡った。実にいい雰囲気である。正に同志社がホーム、天理がアウェイの状態を醸し出した。

結果はTV観戦等でご承知の通り、D21:7Tで同志社の堂々の勝利である。完封勝利を逃したのが、ちと悔しいが、それはファンの贅沢というものだ。何故か後半5分もあった“長いロスタイム”のせいにしておきたい。

勝因はというと皆さんの思いは区々でであろうし、技術的にもいろいろあるのだろうが、やはり”執拗なタックル”だったのではないか。勝利への執念がタックルに如実に具現されていた。

体力・馬力は明らかに天理大学が勝っていた。特にセンターとウイングの両外人選手は見るからに体格が大きく突破力も素晴らしい。まともに正面からタックルに行けば、蹴散らせられそうな雰囲気である。(事実、そんな場面もあったし、二人掛りで止める場面もしばしば見られた。少なくとも同志社の二次防御がかなり高いレベルで機能した。)

ただ、同志社の選手諸君はひるまなかった。片手一本で相手選手の足首を捉えて何としても離さない程なのだ。これが勝利に繋がったと管理人は信じている。チームの執念が天理大より勝っていたのだ。

出足は同志社のペースであるが、天理の防御も素晴らしく一進一退。徐々に天理フォワードの繋ぎがよくなり、天理のペースで同志社自陣での攻防が増えてくる。

前半16分、攻守の要NO.8田淵選手が、早くも負傷退場した。元気もの田淵選手が両脇を抱えられての負傷退場なんて・・・天理の当たりが余程強いのだろう。嫌な予感が過ぎる。

前半25分頃か、敵陣右中間ゴール前での攻防。フォワードとフォワードの力ずくの勝負である。同志社はラックサイドをこれでもかこれでもかと再三突くが、天理も必死にブッロクする。極めて厚い天理フォワードの防御陣だ。双方譲らず膠着状態が続く。

これをこじ開けたのが北川選手だった。やっと・・・と言って良いだろう。双方、無得点のまま、前半は36分も経過していた。敵陣右中間ゴールライン直前、数次のフォワード攻撃の末、北川選手は左ラックサイドを見事に突いて、FL清水選手④のサポート宜しく力ずくの先制トライを挙げた。

場内に「ウオ~」と大歓声が轟き、割れんばかりの拍手の嵐。SO渡邉選手が慎重にゴールを決め、前半はこのままD7:0Tで終了した。。

後半、SH岩村選手②の負傷により早くもルーキーSH大越選手を投入。良く見えなかった(天理CTBバイフ選手と激突?)が、後半3分にはFL清水選手④が、これまた負傷退場し、LO森山選手を投入。

予定通りの交代ではあるが負傷交代であり、余りにも交代時間が早すぎる。心配性の管理人には、再び不安が過ぎる。それだけ天理の当たりが強く、後半徐々に同志社は体力負けして来るのではないか・・・・。

その不安を直ちに払拭してくれたのが、後半5分のCTB木村選手のゴールポスト右への後半最初のトライである。これに至る両チームの攻防は、いやはや大したもので同志社がファワード・バックス一体となって獲得したトライである。

後で何度もビデオを廻してみたいシーンである。特にNO.8に入った一回生末永の突進、FB藤本④のサポートが目立った。話は少しそれるが、試合全体を通して末永選手の動きが光った。スピード感溢れ、ポジションチェンジしたNO.8としても素晴らしい働きをした。この試合の“最大の功労者は末永選手”と管理人は見た。

その後、一進一退の攻防が続くが、徐々に同志社はスクラムを支配し、ラインアウトも森山選手が入ったせいもあり安定してきた。天理も外人選手中心にボールを集め、果敢に同志社の防御網を突いてくるが大きなゲインをなかなか果たせない。

同志社防御陣は、天理に比べややひ弱ながら粘りに粘り、執拗な防御を繰り返す。あの淡白なザル防御の同志社とは信じられないくらいの“執念のネチネチ防御”を繰り返す。我慢・我慢の胃の痛くなるようなディフェンスだ。

ただ、得点差は2トライ2ゴールのみ。いつひっくり返っても可笑しくはない。(・・・と管理人はあくまで悲観主義者なのだ。)徐々に試合時間も押して来たが、同志社にはもう一本ダメを押したい時間帯である後半30分のことだ。

敵陣左中間22mの内側に同志社が攻め込み、後一歩というところで、ラックで相手にターンオーバーされた。

自陣22mライン深くから天理大は大外に大きくボールを振り、勝負を掛けてきた。時間帯も時間帯である。天理としては、勝利のために何としてもここで1本トライを返したい時間帯だ。捨て身の大きな飛ばしパスに掛けた。

管理人には、パスの行き先、即ち天理の攻撃陣(バックス)の人数が同志社防御陣より1~2枚余っていたように感じた。同志社は攻から守への切り替えが出来ていない。思わず「危ない!」と叫んでしまったその瞬間である。

ロングパスをものの見事見透かしたように松井選手がインターセプト、そのままゴール右に飛び込んだ。凄い!実に凄い!いや~、本当に大した役者である。ここ一番というところで活躍する。割れんばかりの拍手喝采。見事という他はない。一回生とは思えない大活躍である。

これで連続試合得点(含練習試合)は何試合に伸びたのだろうか?間違いなく素晴らしい星の下に生まれて来た選手なのだ!管理人は、思わず写真を撮る役目を放棄し見とれてしまった。(従って、松井選手すみません、このインターセプト写真はないのです。)

後半32分の出来事だ。正直、これで試合は勝ったと思った。少し気が早いが、間違いなくこれで勝利は確定した。

後は、同志社が強敵天理をゼロ封出来るか否かに関心が集まった。後半40分、ロスタイムがよもやの5分と場内アナウンスされ、同志社サイドの”余裕のどよめき”を誘った。その後の失点(後半44分)は、ま、ご愛嬌ということにしておきたい。

ノーサイドの笛が鳴ったとき、同志社サイドは優勝したような騒ぎだった。選手諸君の快心の笑顔を久方振りに見た。「やって楽しい、見て楽しい。そして勝つ。」宮本前監督から継続されている「同志社ラグビーの第2章(山神監督)」が正に始まった。

パスミスとかモール対策とかを嘆く向きもあったが、ちぃせい、ちぃせい・・・!過半の同志社ファンは、100%満足して花園を後にした。

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2013年10月12日(土)
同志社大学Jr対近畿大学Jr戦(公式試合;10月12日:東大阪市;近畿大学G)観戦記






















10月も既に中旬、ラグビーの季節真っ只中である。七十二候では寒露(かんろ)で、空気が澄み、月がさえざえと明るむ季節である・・が、東大阪市の近畿大学グランドは季節はずれの真夏日で、しかもかなりの強風だ。

前半、同志社は風下。相手のキックへの備えが試合を左右しそうだが、近大は出足からキックで陣地を取ってくることなく、フォワード中心の戦法。”縦へ縦へ”というやつだ。時折、ハイパントを上げるもそう有効ではない。モールに練習を重ねた気配を感じられ、得意技らしく盛んに使ってくる。

同志社は、フォワード・バックスともバランスよく、速い球回しから大きく展開するいつもの戦法である。結果は、ご承知の通り前半D31:0K、後半33:7KでトータルD64:7K。同志社Jrの圧勝であった。

得点差ほどの実力差はないとは思うが、同志社の方が1枚も2枚も役者が違った。こんな試合をフォワード・バックス一体となって・・・というべきなのであろう。スピードが違った、ボールへの集散力が違った、展開力が違った、ラックへ入るスピードが全く違った。同志社の防御網は前で機能し、相手にラインを切らせない。まずまず互角なのは、セットプレイくらいで、後は全て同志社が上回ったと言って良いだろう。

グランドで倒れるのは、常に近大の選手ばかりという有様である。それほど、同志社のタックルは強く、芯に入っている。得意(?)のポカディフェンスでなんなく相手に得点を献上するパターンが全くなくなった。

まず一番に上げておきたいのは、江口選手②.吉澤選手②の両センターである。この2人がチームの軸となって極めて安定的な試合運びが出来ている。実に頼もしく力強い存在である。

両センターは、ひ弱さが全くなく常に相手を圧倒する。実に頑丈である。攻撃では、着実にゲインを切り、倒れずに踏み止まり、味方のサポートを待つ。ラックの核となって着実にボールを繋ぐ。ディフェンスでも体力負けすることがないから安心して観ておれる。AのCTB木村選手③や林選手②も、うかうかしておられない成長振りである。

特に江口選手は、この日も素人目にも目立った活躍。何度か単独で突破し、絶好のカメラの被写体となった。球への寄りが凄く速い印象である。吉澤選手も真正面からディフェンスし、顔面を強打したが、一旦出血退場するも元気に復帰し、力強いところを見せた。後半は、石田選手①と交代したがきっと次回の関西大学Jr戦には間違いなく元気な姿を見せてくれるだろう。

垣内選手もモノが違う!いつもの長距離キック・飛ばしパスに加え、この日はディフェンスが冴え渡った。ちょっと贔屓目な見方かもしれないが、今日の試合を組み立てたのは垣内選手だといっても過言ではない。強風を利用して変に蹴り急ぐこともなく、相手のデイフェンスを飛ばしパスで攪乱し、大勝への功労者となった。今やこのチームの精神的支柱である。(言い過ぎ?)いかなる時も相手から絶対に逃げない、肝の据わった選手である。何でジュニアなのだ!と言いたくなる。

FB崎口選手①が更に成長している。撮影位置がサイドラインからだったので、いつもより近くで観れた。だから特に印象的だったのかもしれないが、本当に恐れず思い切り良くタックルに行く。また、ボールを持てば果敢で切れ味の良い攻撃をする。良いタイミングで走り込み、スパーンと相手を突破する。実に良く訓練されて来たと思われる選手である。センスも抜群、ラグビーファンの人気が高いのも頷ける。

フォワードでは、野球のガルビッシュ選手みたいな見慣れぬ顔がいるなと思ったらLO秦選手①であった。これまたイケメンで若い女性に人気が出そうである。秦選手もそうだが、WTB中尾選手①もいきなりジュニアでデビュー(・・と思う)した。両センターに似たタイプでひ弱さがなく、相手に強いパワフルな突進が目立った。怪我から復帰した実力派の新顔がどんどん出て来ている。本当に頼もしい限りである。

近畿大グランドというアウェイの地で圧倒的な強さを見せ付けた同志社Jrだが、これがAなら・・・と、ふと脳裏を掠めた。40点以上の攻撃力で関学・天理・立命館・近畿と無敗で勝ち抜いて来た同志社Jrはジュニアリーグで優勝間違いなしと早くも管理人は胸算用している。

金太郎飴の同志社Aもジュニアと同様の高いレベルにいるはずである。明日の天理A戦もジュニアにあやかりたもいのである。

この日も山神監督の声が大きくグランドに響いた。素人目にも厳しく適確な監督の指示が具体的に隅々に行き渡る。正にOJTというべきものである。監督の大声が響き渡る日ほど、同志社は強い印象がある。先般の立命A戦では、A戦だからか、TV中継を意識(?)されたのか少し遠慮された感がある。その分、負けたのだ。

天理A戦も大声でガンガンやってもらいたい。その愛情溢れる指示は、正に教育的指導であり、同志社ラグビーの素晴らしさが観客の誰にも認識していただけるはずである。今や同志社ラグビー名物であり、遠慮されることは全く不要だ。




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2013年9月30日(月)
いよいよ関西学生ラグビーAリーグ開幕!番狂わせが続く。(9月29日)






















Aリーグは大混戦でスタート。まだまだこれから・・・!

待望の関西学生ラグビーAリーグが開幕。京都市宝ヶ池球技場は快晴で西風がかなり強い。気温も高く、選手の消耗も激しくなりそうな照り返し。会場では、再三再四、場内放送で熱中症対策の水分補給が呼びかけられる。

第一試合は、関西学院大学対京都産業大学の対戦。大方の観衆は関西学院大学が勝つものと想定していただろうが、判官贔屓か地元の人気か京産大の応援が多い。

管理人も京産大を応援、なぜなら強敵関学の敗戦は同志社の浮上(→優勝)に繋がるという単純な理由からだ。試合は大方の予想とは逆に序盤から京産大が終始優勢。観客の声援を受け、堂々の勝利を飾った(KG19‐30KS)。挙句の果てに鶴見で関西大学が近大に勝利とアナウンスされ、観衆のどよめきを誘う。

観衆と言えばはバックスタンドも含めて宝ヶ池球技場は満員で立ち見も出る始末。同志社戦目当ての観客が多いと思われ、目の子9割の入りで地下鉄松ヶ崎駅もコンビニも球場トイレもごった返した。

管理人などは第一試合の1時間以上前に球場に着いたのに、駐車は徒歩で15分離れたパーキングにしなければならない有様だ。それだけ同志社ファンの期待は大きく、下馬評では勝者が優勝なんて話も第一回戦ながら出て来る始末だ。

エンドライン奥のカメラマン放列も同志社8人・立命1人でマスコミの人気度が如実に顕れた。管理人の隣の記者兼カメラマン(女性)はス●ニチ新聞所属で立命館OB新入社員とのことだったが、同志社を撮影し記事にする様にデスクの指示があったと語った。マスコミの予想も同志社有利(人気だけ?)だった・・・のかも知れない。

優勝候補の呼び声高い立命館に対し、夏合宿の東海戦以来、(確か)AもBもCもDも負け知らずの同志社。前日のジュニア戦の快勝から占うと既に立命館を凌駕したと思われても仕方ないだろう。

これが同志社ファンの宝ヶ池観戦行動に繋がったものと思われる。この流れの中でファンに期待するなというのは、どだい無理な話である。少なくとも管理人の胸中は“勝って当然”だったのだ。

試合内容は宝ヶ池での観戦やTV放映で見られた方も多いので詳細に触れる必要はないだろう。立命館のフォワードによるモールサイドのネチネチ攻撃とハイパンとは予め予想されていたことだが、何故か同志社は、ガンガンと徹底的に廻すことなく同じような相手背後へのキックを使って変に立命館の得意技に乗っていった感が強い。

前半、強風を利用して敵陣深く蹴り込み、相手の強力フォワードを背走させる作戦だったのかも知れないが、なんだか慣れぬ事をやってるなという危惧を少し感じた。

早くも試合を決定付けたのは、前半終了直前、自陣10Mのラックから左ライン際を快走した立命館のWTB高木選手の独走同点トライであろう。それまで立命優勢ながらも終始リードを保ってきた同志社に(管理人だけかも知れないが)かすかに敗戦の文字が過ぎった。

後半、同志社の良いところはほとんどなかった。敢えて言えば、途中出場のNO.8西林選手④の相手を何人か引き付けてのWTB松井選手①へのラストパス。それを受けて相手ディフェンスを振り切った松井選手の右隅トライである。

全般的には完敗だったと言っても良いだろう。間違いなく立命館は強かった。同志社のやりたいことがほとんど出来なかった。いつもと違い同志社の個々の選手が目立たなかった。

確かに審判のジャッジに??と思うところはあったし、それが試合の帰趨を大きく左右した感は強い(前半17分の立命のラインアウトモールトライ・前半終了間際の木村選手のゴールラインへのダウンボール等)が、胸に立派な桜のエンブレムを付けた方なので間違いはないことだろう。

やはり、先発に4回生が3人しかいない”同志社の若さが出た”と言う印象が管理人には強い。対外試合の少なさも遠因かもしれないが、試合運びの狡さや劣勢時の凌ぎ方がまだまだ発展途上だとも感じた。1日5食食べているという立命館に比べ、寮の米も不足という噂(事実は?)の同志社の“ひよわさ”も否めない事実だ。

立命館戦終了後、天理のよもやの敗戦も判明。これで○が立命・京産・大体・関大、×が同志社・天理・近畿・関学なので正に大波乱・大混戦のAリーグがスタートしたことになる。早くも立命館が頭一つ抜け出した感があるが、ダントツの強さは感じられない。
どこかのチームに喰われる可能性は高いと見た。

何せ同志社は若い若い発展途上のチーム。大きく化ける可能性も高い。次の天理戦に掛ける他ない。山神監督は間違いなく修正してくるはずだ。たかだか1試合で一喜一憂する暇はない。天理に勝てば、自ずと途は開ける。頑張れ同志社!


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2013年9月28日(土)
同志社大学Jr対立命館大学Jr戦(公式試合;9月28日:同志社大学田辺G)観戦記

























攻守ともに立命館を圧倒!防御網が勝利をもたらした。

爽やかさを増す初秋の京田辺市・同志社大学田辺グランド。同志社ファンはお互いの眼が合うと、合言葉のように「いよいよですね!」を繰り返している。

明日は待望の関西大学ラグビーAリーグ開幕である。その前哨戦とも言うべき同志社大学ジュニア(Jr)対立命館大学ジュニア戦。当然、明日の開幕戦を占う試合となる。


試合開始前、誰とは言わないがDRC幹部と立命館幹部(OB)との会話が耳に入った。D:今年の下馬評では、立命・天理・同志社の順のようですね。(謙遜?)R:最近、同志社さんも力を付けて来られているから・・・と自分達(R)のほうが強いと言わんばかりの余裕(不遜)の発言。

この瞬間、管理人はAもJrも同志社が必ず勝つと確信した。立命館は何を根拠に余裕発言しているのか摩訶不思議である。“スカウティングが完璧なら別だが、“驕る平家、久しからず”だ。

試合前の某マネージャーとの会話。「チームの雰囲気が凄くいいんです。これまでの経験の中で最高、みんな勝つことを意識して練習しています。AもJrもCも必ず勝つと思います。」と涙が出るような嬉しい発言である。

試合序盤から同志社のペース、攻守に圧倒する。同志社の集散が明らかに上。同志社は相手のタックルに倒れないで踏みとどまり、きれいなダウンボールで繋ぐ。ラックからの球出しも同志社が早く、リズムに乗って来る。常に敵陣で試合を進めている。互角なのはラインアウトくらいで、スクラムも同志社が圧倒的に優位。

前半12分、PR海士選手①がゴールポスト左付近のラックからゴールポスト左へ先制トライ、なんなくFB崎口選手①がゴールを決めた。更に前半17分、ゴール前右隅ラックから東選手が持ち出しトライ。ゴール決らずD12-0Rとなる。

これまでの時間帯はどちらかと言えばフォワード戦だが、得点の示すとおり球の動きの速い同志社のペース。ただし、ここから10分は立命が攻勢に転じる。22m内側でラックを築き、執拗にラックサイドをフォワードが突いて来る。何度も何度もである。数十回は言い過ぎだろうが、これしかないのかと思われる程、徹底したラックサイド攻撃だ。

恐らく練習に練習を重ねた立命館の得意技であろう。肉弾戦で同志社を巻き込み、間隙を突いてバックスへと振る戦法で、あわよくばフォワードで押し込む作戦である。見ているほうは、「いい加減にバックスへ廻せ!」と思うほどの執拗さである。きっと明日のA戦でもこの戦法に徹底して来るものと思われた。

振り返ればこの時間帯の攻防で同志社の勝利は確定したと言っても過言ではない。同志社は、立命館の執拗なネチネチフォワード攻撃に耐え抜いた。あきらめることなく防御を継続した。

観衆にも同志社の防御への心意気、一体となって集中する様がありありと伝わってきた。これがMGの言うチームの雰囲気を具現している姿だろう。攻めあぐねた立命館はここで厭世観を味わった・・・と見えた。実質、勝負はついた。

前半37分、ゴール直前右隅のPKをクイックスタートし、CTB吉澤選手が左中間にトライ。SH中山選手③とSO垣内選手が落ち着いて安定度の高いプレーに終始、センターの双子兄弟(江口選手②・吉澤選手②)が縦突進で倒れずボールを繋ぐというパターンが続く。練習どおりだろう、安心して観ておれる。

前半、
37分にはSH中山選手③のキックパスをこのところ自信満々のWTB尾崎選手が見事キャッチし、そのままトライ。観衆のどよめきを誘った。同志社のキックパスは、意表を突くというより戦法の一つとして定着した感がある。ま、成功するから良いようなものの少し蹴り過ぎの感も・・・。

前半はD21‐0Rで終了。もう負ける気がしない、後は立命館が何点取れるのかな・・と正直、管理人は思った。そう思ったのは管理人だけだったようで選手は違った。

得点差に安心した分だけ緩みが生じ、やらなくても良い不用意な得点を相手に献上するのが同志社の悪い癖だが、最近の同志社は集中力が途切れない。やらなくても良い得点はやらないのだ。

後半も終始同志社のペース。攻守で立命館を圧倒。フォワード良し、バックス良しである。ただ、後半、立命館にリザーブの大城選手(22番)が入るとチームの動きが各段によくなった。

たった一人の選手だけでチームの動きが大きく変わるのを目の当たりにしたが、本当に怖いものである。事実、後半14分と44分の立命館の得点はこの選手の絡んだものであった。

いやぁ~、本当に驕る平家久しからずだ。勝って冑の緒を締めなければならない。いつ流れが変わるかも知れない。ただ、油断大敵だが、今の同志社にはそれを克服する集中力がチーム全体を覆っていると見た。本日のJr戦然り、C戦然りである。

最終的にD50-12Rでノーサイド。圧倒的同志社の勝利。勝因は何と言っても執拗なディフェンス力であろう。ここ1~2年、パカ~ンと惜しくも何ともなく簡単に抜かれてトライを献上するケースが目立ちファンをシラケさせたが、これが影を潜めて来た。

ザル防御の同志社からディフェンスの同志社に変貌を遂げつつあるのだ。更に特筆すべきはフォワード・バックスのバランスの良さであろう。昨年まではバックスの同志社といった色彩が強かったが、今はフォワード・バックス一体の同志社であり、集散(の速い)同志社である。

傍から見ていると練習で企図するものが結実しつつある様にと思える。チームのベクトルは間違いなく右肩上がりだ。山神監督の采配が見事だ。明日は関西学生ラグビーAリーグの開幕日。本当に楽しみが増してきた。
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2013年9月22日(日)
同志社Jr対天理大学Jr戦(公式試合;9月21日:同志社大学田辺G)




























ちょっと後味は悪かったが、去年と断然違うチーム力。天理Jrを一蹴!

秋シーズンといえども真夏に逆戻りの同志社大学田辺グランド。快晴。暑い・暑い・暑い、おまけに暑いというくらい(?)暑い1日だった。お彼岸間近だというのに・・・。


田辺グランドはJr戦を含め朝11時半から3試合、ずっとグランドの日向にいると小中学生なら確実に熱中症になる。管理人は、常日頃、鍛錬に鍛錬を重ねているので何とか耐えれるのだ。(←ウソです。)事実、ペットボトルを4本飲んで頑張った。(←ホントです。)

こんな状況下だから、暑さのせいで当日のC・D・Jr戦の何がどのシーンだったか正確に思いせないのだ。決して記憶力低下や観客席に絶世の美人が応援に来ていたセイではない。あくまで異常な暑さのセイである(・・・と思う)。

試合結果は、D45対35Tであり、点数だけみれば、まぁまあの接戦だったのだろなと思われる得失点だ。ただ、試合内容は完全に同志社の勝利、実力の格差は大きいと見た。心配していた体力の劣勢もなく、チーム力は相当同志社が上だ。

だが、正直、後味の悪さは残った。

前半で試合の大勢が決まり、同志社の勝利が確定したと多くの同志社ファンが感じただけに余計にそう思われた。

後半開始からSH大越選手①、後半6分にはSO森脇選手④が投入され、これで戦力は増強され、一旦、天理大に傾きかけた流れを断ち切り、更に大きく突き放すものと同志社ラグビーファンの誰もが期待した。

A予備群の大越選手のラックからの早い球出し、森脇選手の早いパス回し・飛ばしパスはさすがと思わせるものがあった。然るに何故かチームはリズムに乗り切れない。後半30分には、フォワード第一列、フランカー陣も全員交替したこともあり、ここから更に大きく同志社のリズムが狂った。

得点差で勝ち目の薄い天理大は、ともかく1本でも2本でも返したいと捨て身に作戦に出たが、天理の大胆でリスクを覚悟の展開に同志社陣が付いてこれなかった印象が残った。

35分、41分には敵陣から大きくゲインされ、トライを献上。勝負はついていたとはいえ、この12点(2T1G)は大きい。快心の勝利を確信していただけに余計に後味の悪い気分が残ったのだ。

ただ、完勝完勝と浮かれるより、ほろ苦い良薬となったのも事実である。同志社ラグビーは、まだまだ発展途上であり、特にジュニアメンバーの目指すところは、はるかに高く遠いはずである。

この試合で一番に特筆すべきは、CTB江口②・吉澤②のセンター陣の活躍である。文字通りバックスに強固な屋台骨が入った印象。この二人、本当によく似たタイプで縦突進に強く、簡単に倒されない体躯を持ている。

体つきのみならず、ヘッドギアを着けた時は、管理人には区別がつかないくらいだ。二人ともいつもニコニコしていてとても性格も良い(と思う。←試合に関係ない?)。正に好感度大である。若い女性はともかく、オジサン連中はこんな愛想が良く気持ちの良い爽やかな人間が大好きなのだ。

この2名によりバックスに安定感と破壊力が大きく増した。特に吉澤選手は、相手をこじ開けそして振り切り、前半34分と39分に右中間に迫力溢れるのあるトライを決めた。実に見事だ。

これに俊足の尾崎選手③・木村選手②の両WTBの多彩な攻撃が生きた。尾崎選手は、先日の関学戦の実績(3トライ)から来る自信が漲り、一皮も二皮も向けた印象を受けた。

前半終了時点で、D31対7Tであり、同志社の楽勝を思わせたが、後半の低落は前述の通りである。

先発のフォワード第一列のPR森田選手②・HO安井選手③・PR鳴海選手④は抜群の安定度、相変わらず鳴海選手の張り切りぶりが目立ったし、安井選手は大声で味方を鼓舞し、スローインでも森山選手と相性抜群である。

FL陣も実に行動範囲が広い。特に東選手②が大きく伸びて来た。FL陣は、後半の中頃から少しバテ気味だったが暑さのせいだとしておこう。LO森山選手③はラインアウトを恐らく100%キャッチし成功させた。彼が入ればラインアウトは安心だ。

NO.8の西林選手は言うまでもない。モノが違う。若干体を絞れば御の字であり、29日の開幕戦の目処がついた。立命戦、後半途中の隠し玉か。(全然隠されていないけど・・・)監督の采配が楽しみだ。

ハーフ団では、SO長井選手④が先発した。「あれ、垣内選手③ではないのか?」と一瞬思ったが、昨年度にもまして手堅いプレーを買われての起用であろう。また、ゴールキックが絶好調で、難しいキックを何本も決めた。これがなければ更に競った試合になっていたであろう。

バックス陣は前述の通りであるが、中でもFB崎口選手①の評価がファンの間で極めて高い。同じ一回生の小林選手(FB・WTB)も台頭してきた。蹴って良し、走って良し、ポジショニング良しである。人にも強い。おまけに両選手とも面構えが良い。

顔つきの良し悪しは多分に好みの問題が大きいが、実に大事なことなんである。これで横にガタイが大きくなれば鬼に金棒、楽しみな存在である。

ともかく前半の貯金がものを言って何とか勝利、公式試合であるJr戦で負けなしの2連勝となった。CもDも含めて当日は先週(関学戦)に引き続き連戦連勝だ。笑いの止まらぬファンであるが、29日の立命A戦への期待が弥が上にも高まろうというものである。

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2013年9月15日(日)
同志社大学Jr対関西学院大学Jr(公式戦:9月14日;同志社大学田辺G)
























着実に進化する同志社。
フォワード・バックス一体のチームプレーが素晴らしい!


待望の秋シーズンが到来。ファンの関心は関西学生Aリーグであろうが、それを占うジュニア(Jr)リーグの開幕である。対戦相手は、強豪関西学院大学。場所は暑さがぶり返す中、秋風も涼しい同志社大学田辺G。夏合宿を経て、関西学院大学Aは関東相手になかなかの健闘を見せているだけに、Jr戦も接戦が予想された。

レフェリーの試合開始の指示にかかわらず、関学は、例のアメラグ風の人垣でトンネンを作る激励方式で試合開始を2分半(勝手に)遅らせる。「作戦か?」とカメラのファインダー越しに待たされる管理人は少しイラっとする。

「でかい・高い!」。ユニフォームの柄にもよるのかもしれないが、明らかに見慣れた同志社Jrの選手より関学Jrの選手は上背に勝り、体格も一回り大きい。しかも開始4分、切り返しの22m付近中央ラックから関学WTBにいとも簡単に実にきれいな先制トライを奪われる。めのこ100人の関学選手団が囃し立て、嫌な雰囲気だ。

同志社は前半11分、スピードに優れるFL清水選手④がフォロー宜しくセンターへのトライで追い付き、ゴールキック成功で逆転。しかしながら、後半27分、関学は同志社陣奥深くのラックからサイドを突いてトライ。ゴールも成功し、再逆転となった。(D7-12K)

ここまでの戦いは、まず互角と見てよいだろう。体力的にはやや劣ると見える同志社のディフェンス、集散の良さが際立った。ただ、得点は関学が先行。

しかしながら、結果として、関学の得点はこれ以降ない。以降、後半を含め50分間、無得点だ。この逆転劇の口火を切ったのが、SO垣内選手③である。

関学の得点直後の前半29分、早くも反撃、22mライン付近のラックから順目に廻すと見せてラックサイドを切り抜け、左中間にトライ。いつも丁寧かつ素早くラインに廻すことの多い垣内選手の大胆かつ果敢な挑戦が見事トライに結びついた。

更にその興奮冷めやらぬ前半34分、関学陣右奥深くの相手ペナルティ。CTB長井選手④の旨いパスから、はたまたSO垣内選手が右中間にトライ(ゴール成功)。これで同志社優位の流れが決った。D19-12Kとリードし、前半を終える。

後半は、もう言うまでもないだろう。一方的な同志社の流れである。体力的に優位と見えた関学の息が上がって来た。同志社のフォワード、バックス一体となった早い展開に関学は常に後手に廻る。

同志社の早く低いタックルに関学は攻めあぐねているように見えた。イーブンボールも常に同志社が確保し、同志社は、後半、4本のトライを重ねた。遠く角度のある難しいゴールキックもあったが、CTB長井選手とFB鳥原選手③が全て決めた。

特に後半、特筆すべきはWTB尾崎選手の快走である。狭いエリアで敵も絡む困難な状況下、後半12分と15分、見事なスピードとコース取りで2本のトライを決めた。これで同志社の勝利は確定したも同然であった。結果としてD47対12K、同志社圧勝である。

試合全体で見ると、ゲームキャップテンPR鳴海選手④の張り切りが際立っていた。本当にいい雰囲気と流れを作ったと思う。バックやフランカー張りにボールを抱え自ら抜け出すシーンも再三見られた。

抜け出すシーンと言えば、ラックサイドで低く構え、お尻を大きく突き出す(ちょっとユーモラスな)PR三宅選手③の大幅ゲインのシーンも何度か見られ観衆の拍手と笑いを誘った。本人も慣れぬ(?)30Mを超える単独走行にさぞかし驚いたことだろう。また、FB崎口選手①の思い切りよい突進と果敢なタックルが印象に残った。

Today's Playerは、まだ公式HPにはまだ掲載されていない(9/15;10am)が、前半の立役者So垣内選手か後半の立役者のWTB尾崎選手であろう。甲乙付け難し、両名に差し上げたいところである。

ただ、東京オリンピックの招致委員会ではないが、オールージャパン、おっとチーム全体で勝ち取った勝利である。本当にチーム全体のバランスがよくなった。当日もサイドから大声で声掛けし、具体的指示と激を飛ばす山神監督の意図が浸透し、徹底してきた。

選手ならずとも「呼べ!呼べ!ボールは呼ばなきゃ来ない!」(ボールが来るのを待たず、大声で呼びかけてボールを貰う)の声が管理人の耳にも焼きついている。

事実、選手は積極的に声を出し、果敢にチャレンジするプレーが随所に見られる様になった。同日開催された他の2試合も大差で完勝。“同志社強し”を見せつけた1日であった。Aリーグの開幕が楽しみだ。

ちょっと関学に苦言。退場やシンビンにこそならなかったが、どんな状況下でも突進する相手を足で引っ掛けたり、ノーボールでタックルするのは絶対にやってはならない。一度ならずとも見られた。観客は冷徹に見ているのだ。

マコーミックHC殿、5回生出場や審判の判定にクレームをつけては見苦しい。一生懸命頑張っているJrの選手を見下している様にも感じた。きっと管理人にの誤解であろうが・・・。

端正で力強く誇り高き萩井時代の関学はどこへ行ったのか?残念ながらマーコーミック神話は成就しないだろう。マコーミック時代の終焉を感じた。(すみません、余計なこと書いて・・・)
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2013年9月9日(月)
星名杯・同志社大学対京都大学定期戦(9月8日:同志社大学田辺G)






















選手層が厚くなった!頼もしい限りだ。

京田辺市の同志社大学田辺グランドは、天候がやや不安定ながら、もうすっかり秋だ。時折吹く微風も半袖では寒いくらいだが、選手には絶好のシーズンが到来した。当定期戦が何回目になるのか管理人は詳しくは知らないが、日本ラグビーの最古級定期戦である「星名杯」と呼ばれる歴史ある試合である。

当然のことながら、ファーストジャージ着用の名誉ある戦い。同志社大学はご存知の”紺グレ”に対し、京都大学は濃紺一色に胸に獅子を白く染め抜いたデザインで格調高く品の良いユニフォーム。両校のファーストジャージでグランドが引き締まり、伝統の一戦の重みを感じる。

結果はD104対7Kである。同志社はBスコッド中心の布陣であるが、真摯に最後まで手抜きなく戦った結果でもある。一般に100点ゲームはミスマッチとされるが、両校の懸命の戦いには好感が持てた。実力は文字通り点差が示すところであろうが、特に京都大学のノーサイドに至るまでの奮闘振りは同志社ラグビー贔屓引き倒しの管理人にも胸を打つものがあった。

試合開始3分、京大22m内側から同志社バックスの早い球廻しを京大CTB⑬がインターセプトし、そのまま左中間センター寄りに独走トライ(ゴール成功)。快走に京大侮り難しの印象を受けたが、結果的には京大の得点はこれ限り。同志社は、これでむしろ引き締まった。

全体的には、ラインアウトがほぼ互角以外は、スクラム・集散・個々の力量・・・何をとっても同志社の地力が上回っていたように思える。特にスピードとスタミナの格差は如何ともし難く、京大の選手諸君は砂を噛む思いをしたはずである。

ただ、京大は最後までトライの”もう一本“をあきらめず喰らいついた。その気持ちが観客にもひしひしと伝わった。キャップテンと思しき選手がのど声を嗄らしながらも「気持ちで負けるな!」「絶対に1本とろう!」と必死に激を飛ばした。

いつも敵側エンドライン後方で撮影している管理人には、選手一人ひとりの声が実によく聞き取れる。京大の選手は本当に品が良い、敵味方をののしらない。関東のWなんとかいう大学と違い、言葉使いが実にきれいで、ののしり発言やレフェリー批判発言などは裏でも一切行わない。見習うべきフェアプレー精神に溢れた選手諸君である。

前日の明治もそうであった。余談(脱線?)であるが、品が悪い(失礼)と思われていた帝京・近畿もすっかり改善されており、むしろ見習うべき存在に成長している・・・と管理人は感心している。

大きな点差は、京都大学の低迷というより同志社Bのレベルアップ、底上げに起因すると感じた。いつAに上がっても可笑しくない選手が数多く揃って来たのだ。

ゲームCAPのPR鳴海選手④は実に張り切って先陣を切った。失礼ながら鳴海選手がこれほどボールに絡み、目立ったのは久方振りである。

HOの安井選手③の突破も目立った。FLのような機動力でボールに絡み、独走で目立ちに目立った。ラインアウトのスローインも含め、秋山CAPもうかうかしていられない存在に成長している。

FL清水選手④の運動量とスピードも如何なく発揮された。今のFL陣の中では一番、所謂、運動神経(←古くさい言い方)がいいのではないか。

菰田選手②はFLでなくNO.8で登場。PRか相撲取りの様な体格だが、実に柔軟で、かつスピードに溢れる。見かけ(?)と違い筋肉質なのだろうか、再三の突進で格の違いを見せた。

SHの中山選手③は、坊ちゃんらしさが取れて大人びたいい顔になって来た。事実、それがプレーにも現れて厳しく果敢なプレーを再三見せた。安定度も本当に高くなって来ており、(ラグビー素人の管理人が言うのもオコガマシイが)全体の流れや布陣が良く見えるようになって来た。

SOの垣内選手は相変わらず大道を邁進している。こんなところ(B)でプレーする選手ではない。怪我で泣かされて来たが、大きく飛ばすキック良し、果敢なタックル良しのオーソドックスさが魅力的な選手である。トリッキーな動きや俊敏さに欠けるが野太い安定度・信頼感が抜群だ。

WTBで登録されている廣瀬選手だが、CTBの廣瀬というほうが話が早いだろう。昨日の明治戦、ロスタイムでの逆転トライ(Today's Player)に引き続き、再三再四の力強い縦突進と鮮やかなステップの切れが当試合でも際だった。

こうしてみると実に選手層が充実して来たのが良く分る。前述の通り、同志社の大勝は京大の不甲斐なさというより、同志社の層の厚さ、Bスコットのレベルアップがもたらしたものであるのが良く判る。

週末4連戦で4連勝、ここ数年経験したことのない晴れ晴れとした休日であった。しかし、油断大敵、開幕試合の立命戦は、今期最大の山場と目される。油断大敵、黙々と前進するのみ!シーズンインも後わずかに迫ってきた。

(開幕試合を控え、当試合を含め動画撮影は一切禁止となっております。徹底に欠けるところもありましたので、万が一、撮影された方は廃棄いただくか、取り扱いには充分ご留意ください。)
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2013年8月20日(火
同志社大学A 対 東海大学A観戦記(8月20日:練習試合;網走トレーニングフィールド)






















朝は晴れ間を見せた網走だが、曇り空の中、西からどす黒い雷雲が近付く不気味な天候の網走トレーニングフィールド。きれいに刈り込まれた芝生が美しい。涼し~い!本当に素晴らしい環境である。

西林選手(④NO.8)の活躍を見て気分を良く(予想外、大健闘の引き分け)した第一試合の後は、いよいよ注目の第二戦(A戦)である。言うまでもなく同志社の現ポジションを実証し、秋シーズンを占う試合だ。結果は先刻ご承知の通り、29対28で同志社の勝ち。

点差だけ見れば薄氷の勝利なのだろうが、競り勝ちというより点差以上に余裕の勝利に見えた。昨年度の夏合宿、東海大に体力負けし、いいようにされた試合とは雲泥の差であった。明らかにチーム力・総合力で勝っていたのだ。

まずはフォワードで圧倒した。ただ、主審(関東協会)の判断と何だか合わず前半終盤には再三のペナルティと秋山主将のシンビンも・・。(理由不明)ただ、全体的には集散で勝り、接点で競り勝った。ターンオーバー数でも勝ったはずだ。負けた部分は、ラインアウトの安定度と外人選手の個人プレー、ゴールキックと試合運びの巧劣くらいか・・・。

特筆すべきはディフェンスの進化であろう。相手外人選手の長距離突破を許しトライに繋がった局面はあったが、思わずため息の出るようなシラケディフェンスは皆無だった。前で止めるディフェンスが機能している。

出足は同志社ペース、どんどんバックスに大きく廻すと思いきや意外にもフォワード戦。やはり北川③・秋山CAP④・才田②の各選手が担う第一列が強い。この安定度が試合全体の安定度に繋がった。

フォワードと言えば、富田選手④LOの安定度抜群のプレー、相変わらず山田選手①LOの真摯かつ前向きなプレーが光り、新コンビのFL柴田選手⑥・FL菰田選手⑦が地味ながら抜群のフォローを見せる。

NO.8の田淵選手③は西林選手④ほどの破壊力はないが、ますます球に絡むことが増え、スピードを増して来た。

ハーフ団では、SH岩村選手・SO渡邉選手の2年生コンビがプレーも”見掛け”も大人びて来た。いつもの軽さが影を潜め、安定度を増してきたのが何よりである。

後半途中出場したSO森脇選手④も昨年1年怪我で棒に振ったのが無駄でないところを見せた。渡邉選手もそうだが、飛ばしパスやウィングへのキックパスを多様する等、相手の集中力を削ぐことに成功し、非凡なところを見せた。

バックスでは、単なる横流れの逃げのパスが少なくなり、チームの縦へ縦へのゲインを目指す意思を明確に嗅ぎ取ることが出来た。CTB林選手②は益々安定度を増し、縦突進と絡まれた時の踏ん張りに磨きを掛けて来た。CTB木村(洋)選手③は春シーズン少し縦突進に陰りを見せたが完全に復活し、逞しい姿を見せた。

ウイングでは、宮島選手が3~4人をゴボウ抜きしトライに繋げる等、相変わらずの役者振りを見せている。Aの先発初登場のWTB木村(凌)選手②もトライこそなかったが、スピードと切れの良いところを見せた。楽しみだ。これまたA初先発のFB岩本選手②は、相変わらず思い切りの良いプレーを見せた。

今思い出すに、印象深かったのは久方(?)に見せた相手陣22m近くから相手を切り裂く秋山選手(CAP)の力強い突進である。粘りに粘り、倒れることなく前へ前へとゲインした。突貫小僧秋山選手の面目躍如である。

もう一つは、劣勢に廻った時間帯を大きく転換する宮島選手のゴボウ抜きの快走で味方のトライに繋がった。いやはや実に気分の良い快走であった。

課題は、やはり試合運びではないか。まだまだズルくなるだけの余裕がないのだ。19対0から追い付かれては絶対にいけない・・・。もっと凌ぎ様、逃げ様があるはずだ。

また、相手に試合の流れが行った時間帯、もっと粘りに粘ったディフェンスを貫いて欲しい。思わずパスをインターセプトされ攻守が切り替わった時の対応も然りである。簡単にトライを許す防御には、まだまだ課題がありそうだ。

本日の試合を見る限り同志社ラグビーは、夏合宿で確実に進化している。監督の言でも「確実に伸びている」とのことであり、「ノビシロも大きくまだまだ教えるべきことが数多く残っている」とのことである。

次の明治戦が本当に楽しみになって来た。怪我人も昨年とは比較にならないほど少ないそうだ。

ただ、今日も監督・コーチ以下50~60名の立命館の選手がラインサイドで試合観戦していた。相手も必死なのだ。まだまだ甘くはないのは承知の上だが、今年の同志社は間違いなく期待できる。

百聞は一見にしかず、DRFC(同志社ラグビーファンクラブ)会員と選手のご父兄の方には、後日、試合の全過程をDVD回覧(希望者)するので、是非ともご覧いただきたい。尚、写真は帰阪し次第(24日以降)アップするのでご容赦いただきたい。
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2013年7月28日(日)
贔屓引倒評論(NO.21)大越 元気選手:SH 1回生












新しい同志社を作れるか?同志社の牛若丸の活躍に期待!

昨年度の高校ラグビー全国大会(花園)。大越選手は目立ちに目立った。同志社入学前からある意味スター選手で人気者である。高校日本代表候補。同志社入学後、U20日本代表。

鳴り物入りの入学にファンの誰もが、2013年度生紺グレ一番乗りは大越選手に間違いないと思っていた。然るに未だに紺グレ姿の写真はない。

春シーズンの記録を紐解くと大越選手の出場は、
5月4日の近大B戦後半デビュー、その後は6月29日の関学C戦に先発、翌30日の関学A戦のラスト10分でしかない。あれれ?という感じだが、ご存知の通りU20日本代表海外遠征によるものである。

従って、大越選手の活躍はまだまだこれからであり未知数である。秋シーズン次第である。初めてAメンバーとして出場した関学戦での大越選手の動きは、必ずしもフォワード・バックスと噛み合ったものではなかった。今期初出場の森脇選手の意外な(?)大活躍に少し影が薄くなった感じだった。

大越選手の魅力は、俊敏な動きや大きなキック、タイムリーな飛ばしパスにある。更にスクラムやラックからの球出し時に迷いがない。周囲がよく見えるからであろう。

一番の魅力は、ラインを自由自在に動かせる可能性を秘めている点にある。即ち、試合を作れる能力があると思われるのだ。

田辺での練習でもそうだが、入学直後の4月の時点からフォワードやバックスに新入生らしからぬ大声で明確な指示を出していた。下級生も上級生もあったものでない。遠慮もへったくれもない。正しいものは正しいという姿勢だ。この組織を動かせる、ゲームを作れる可能性を大いに秘めているところをファンは期待しているである。

秋シーズン入りするまでの管理人の最大の関心事は、タイプの違うハーフ団をどう組み合わせてくるかである。SHでは動の大越①に静の岩村②、SOでは動の渡邉②に静の垣内③、更に動の森脇④が加わった。山神監督は動と静を一体どう組み合わせるのだろうか、興味が尽きない。

大越選手に関しては、スクラムサイドの変幻自在な動き、特に直接パスすることの少ない走ってから繋ぐ動き(癖?計算?)が、どうバックスやファワードと噛み合ってくるのかまだまだ未知数である。

ただ、全体が見え、蹴るも良し、飛ばすも良し、サイド攻撃も良しの“牛若丸的な動き”がチームと一体化出来れば、新しい同志社の勝利の形が見えて来るように思えるのだ。

少しだけしか直接話したことがないが、とにかく明るい。前向きである。少なくとも天狗にはなっていない。周囲に気が配れるリーダータイプであると見た。見るからに愛嬌がある。鈴木元基選手③HOや海士広大選手①PRと同じで顔で得(?)をしている。

大越選手が空回りすることなくチームと一体化したプレーが出来た時、同志社のチーム力が大きくグレードアップするような気がする。関西大学ラグビー優勝への大きなポイントとして注目していきたい。

同志社の牛若丸になれるか、平成の牛若丸になれるか・・・、本当に楽しみだ。
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2013年7月27日(土)
贔屓引倒評論(NO.20)山田 有樹選手:FL/LO 1回生










仕事人だ。新しいタイプのロックを期待!

2012年度の高校ラグビーは常翔学園が5回目の優勝を果たした。チームを束ねたキャップテン、間違いなく優勝への最大の立役者である。元高校日本代表候補松井選手(①WTB)もそうだが、選手自己紹介で宝物を”常翔のジャージ”としている。伊達に優勝出来るものではない。常翔で鍛えあげられた実績と誇りが高校NO.1に繋がっているのだろう。

当然、同志社に入ってもフランカーで活躍するものと思われたが、チーム事情であろうがロックとして奮闘している。5月4日の近大B・C戦でデビューしたが、5月19日の早稲田戦からは先発出場した。2013年度の一回生紺グレ組みの一人である。

管理人が試合撮影していて気付くのは、写真に登場する人並み外れた”多さ”である。一体全体、これがロックの動きなのか。比較的自由に動ける立場のロックではあるが、縦横無尽、自由自在にフィールドを駆け巡るフランカー的ロックである。新しいタイプのロックだ。ロックとしてやや足りない上背と体重を補完する、いや大きく凌駕する”動きの良さ”である。

6月23日の慶応定期戦。一方的な慶応優位の流れの中、慶応の左中間センター寄りのイージイなゴールキック。会場の誰もが簡単に入るものと予想した。同志社のあきらめムードも濃厚だった。その中で、唯一人、疾風の如くゴール下から全力でチャージに入った選手がいた。一回生・山田選手である。

慶応キッカー宮川キャップテン⑩の油断もあったかも知れないが、山田選手の闘志と迫力に押され、一瞬、キックを躊躇したかに見えた。直後、ものの見事チャージに成功、会場のどよめきを誘った。ここから・・・だったと記憶する。同志社は一つにまとまった。全員がゴールキックのチャージに走る等、その後の同志社らしからぬ(?)動きに繋がった。

慶応戦には大敗したが、このチャージがチームの流れを変え、次週の関西学院戦(春シーズン最終戦)の勝利に繋がったと管理人は思ってる。関西学院戦勝利の遠因は、間違いなくこのチャージにあるのだ。

試合観戦に来場されたら、センターラインからのキックを執拗に追う山田選手に是非とも注目いただきたい。形だけ追っているのではない。本当に味方キックのボールを確保しようと必死に追ってる様がヒシヒシと伝わって来るのだ。この姿が、チームにそしてファンにも勇気を与えてくれている。

早稲田戦だったか山田選手は顔を負傷し、血みどろ(?)になりながら必死にプレイを継続した。大袈裟で派手なファイターではないが、静かで地味なファイター振りは本当に心底好感が持てる。手抜きをしない真摯なプレーをファンはじっと見ている。

今シーズンの意気込みとして「まっちょになりAチームに入る」と年度始に自己申告している。Aチーム入りは早くも実現したが、“まっちょになる”のはまだまだこれからだ。練習は正直だ。山田選手はこれも必ず実現してくれるだろう。秋シーズン入りが楽しみだ。

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2013年7月26日(金)
贔屓引倒評論(NO.19)末永 建雄選手:FL 1回生












↑筑波戦、末永選手のトライシーン。

地味だが、運動量が光る。球あるところ末永選手あり!

練習試合ではあるが、5月4日の近畿大B戦で大学ラグビー初出場。管理人の周りだけかも知れないが、試合を観戦した同志社ラグビーファンは末永選手のプレイ振りを異口同音に褒め称えた。

確かに押しも押されぬ高校日本代表であり、また、新日鉄釜石で活躍した福岡高校・森監督の秘蔵っ子(?)である。ファンの誰もが注目していたのだが、その素晴らしさは予想以上であった。

とにかく運動量が抜群である。“ボールのあるところ常に末永選手あり!”である。執拗にボールに絡むこと幾度か・・・。管理人にはV3時代に活躍した往年の武藤選手(元神戸製鋼)と重ねて見えた。こういう選手は若干地味だが、(私の周りの)ラグビーの詳しさを吹聴するセミ玄人ファンには抜群の人気が出る。

男前である。イケメンと言った軽さはなく、古武士の風貌をしている。戦う男の顔だ。九州男児の顔付きある。そういえば、末永選手のひゃらひゃら笑った顔を未だに見たことがない。

まずポジショニングが良い。低いタックルで恐れず果敢に足元に飛び込む。常にボールに絡む。良いことづくめである。

ま、ファンの眼、特にラグビー選手経験もない素人ファンの眼は兎角あてにならないものだが、今回は違った。翌5月5日の近大A戦で途中出場し、1年生ながら早くも紺グレ姿を披露した。立命A戦、早稲田A戦こそ途中出場だったが、筑波・立教戦では堂々とAの先発出場だ。

伊那での筑波戦。前半34分、持ち前のねばこいフォロー宜しく末永選手は左中間に見事なトライを記録した。エンドラインのすぐ外で撮影していた管理人のすぐ目の前であったが、管理人は思わず見入ってしまい、撮影を忘れて万歳をしてしまった。従って、そのトライシーンのまともな写真はない。(←言い訳)

入学した時に比べ、体がどんどん大きくなっている。太ももも逞しくなって来た。山神監督によると極端な筋トレをしなくともどんどん体が大きくなる天性のものを持っているとのことである。

本人はCTBを希望しているとも聞いた。これも実に魅力的である。ただ、個人的な趣味で言えば、やはりフランカーとして素晴らしいポジショニング、執拗なフォロー、一発で倒すタックルに思う存分能力を発揮して欲しいと思うのである。

ううむ、こう書いていると(繰り返すが)やはり往年の武藤選手を思い出す。彼を凌駕する潜在力を間違いなく持っている。当面の目標は武藤選手に追いつけ追い越せである。酒癖さえ悪く(←決して武藤選手のことを言ってるわけでは・・・)ならなければ必ず追い越すこと間違いなしである。

関東勢との春シーズン最終戦である6月23日の慶応戦、末永選手の姿はなかった。何故?・・とファンはいぶかったものだが、トップリーグとの練習中に怪我をしたようである。幸いにも夏合宿前までには充分復帰できる程度の怪我と聞いたが、慶応戦、関学戦での活躍をファンは心底見たかった。

ま、楽しみは秋までとっておくが、やはり夏合宿が天王山。秋シーズン、末永選手の逞しく成長した姿を心から期待したい。

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2013年7月24日(水)
贔屓引倒評論(NO.18)松井 千士選手:WTB 1回生
















同志社復活の先陣を切って欲しい逸材!

千士と書いて“ちひと”と読む。名前からしてスター性に富む。如何にも期待できそうな雰囲気の名前だ。

多くの高校日本代表や同候補が入部し、当たり年と言われる2013年度生の中でも筆頭格の一人である。栴檀は双葉より芳しというが、素人目にも凡庸でないものを感じる。事実、一回生ながら春シーズン早々にAに抜擢され、紺グレを着用するのが当たり前になっている。期待の天才肌WTBである。

2012年度の高校ラグビーでは常翔学園が5回目の優勝を果たしたが、間違いなく優勝への立役者の一人である。松井選手にボールが廻ると観衆は大きく沸き、トライへの期待が高まる。スピードとステップの切れに非凡さを見せる。超高校級・天才肌の大型ウィングであった。

ただ、TV観戦した限りでは大きな上背に比して線の細さが目立ち、大学で通用するには1年くらい基礎体力をつける必要があると思われた。大方の同志社ラグビーファンの意見も大同小異であっただろう。無理して使えば怪我をするのではないかと懸念したものだ。

4月の上旬だったと思うが同志社田辺グランドに練習観戦(?)に行って、少々驚いた。線の細さは予想通りであったが、いやはや実に体躯というか体幹の人並み以上の強さを感じた。「これだ
」と遅まきながらハタと気付いた。単にスピードやステップのキレだけで高校代表になったのではなかった。それに加え、強靭な基礎体力をベースとする“人への強さ”だったのである。

管理人のような素人の評価を待つまでもなく、事実、5月4日の近畿大B戦に先発出場すると翌5日の同志社ラグビー祭での近畿大A戦では、途中出場ながら早くも紺グレの袖を通した。そして5月12日の立命館A戦以降、不動の14番として先発出場している。

それ以降は皆様先刻ご承知の通り、毎試合連続トライを重ね、早くもボールが廻ればトライゲッターとして同志社ラグビーファンを沸かす存在になった。少し、スペースがあれば大向こうを唸らせるライン際の快走トライに繋がる。見ていて実に頼もしい。

少し狭いスペースでも、2人や3人を巧みに抜けるだけのテクニックと瞬発力がある。左右に大きくステップが切れる。 例え絡まれても簡単には倒れず、踏ん張るだけの強靭な体力を持っている。その際のダウンボールも常翔学園で鍛えあげられたことがよくわかる素晴らしさだ。

相手と対峙した時、一旦スピードを緩め低く構え、左右にステップを切る様は、実に絵になる。本当にカッコ良いのである。嫌が上にも人気が出るはずだ。

人気と言えば写真を見ていた家内が、「へぇ~、カッコ良い子が入ってきたネ。」と見かけだけで判断した。どうも周囲のご婦人方に聞くとイケメンなので極めて人気が高い様である。中高年の家内だけでなく、プレイ振りを全く知らない(比較的若い)我が家の娘どもにも人気が高い。

松井選手よ、「女子供の人気者に終わってはならない。君の目指すのは同志社の大学選手権優勝であり、そしてジャパン」である。眉毛や後髪のかっこ良さなんて糞くらえである。(←また、偏見だと非難されそうだが・・・)

良いことだらけの松井選手であるが、やはりまだまだ”ひ弱さ”が残るのも事実だ。天性の素質は充分と見た。基礎体力を更に積み上げ、一段と大きくなって秋シーズンに登場して欲しい。ハンドオフで相手を突き飛ばすくらいの迫力が欲しい。それが同志社の全国優勝に必ず繋がっていくはずだ。

一服する暇はない。あとたったの3ヶ月(~10月下旬)で、立命・天理・近畿・関学との対戦が終了し、関西リーグの大勢が決定する。「リスタートは夏合宿から・・・」なんて悠長なことを言ってる余裕はない。1回生ながら松井選手には、是非とも先陣を切って進んで欲しい。ファンはそれを期待している。


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2013年6月25日(火)
同志社大学 対 慶応義塾大学戦戦観戦記(6月23日;定期戦・東京ガス大森グランド)






















ため息だけの定期戦、慶応の強さだけが目立った。

明るい曇天の東京ガス大森グランド。意外に涼しくやや風が強い。夏至過ぎにしては、まずまずのラグビー日和。ただ、一昨日の雨のぬかるみが残る関東ロームの天然芝グランド。見るからに芝が重そうだ。同志社は練習段階から泥んこ状態で、少し嫌な予感がした。

簡易スタンドには数百人は入るだろうが超満員。グランドに座ったり、立ち見で見なければならない盛況振り。同志社ファンはざっと4割、ファンの期待の大きさが伺える。

ただ、立ち上がりの20分で、同志社ファンの期待は吹っ飛んだ。いとも簡単な4連続被トライ。理詰めのトライではなく、一発で防御網を突破されるいつも(?)の悪いパターンが出た。

淡白なゴール前の防御で安易に得点を許すと、敵陣ゴール前でターンノーバーされ、あれよあれよと相手左ウイングに独走されるパターンが続いた。早くも前半20分で試合の勝負はついたのだ。

結果は、D24対50Kとダブスコアの敗戦。残念ながら実態は、数字以上の完敗と言って良いだろう。

一言で言えば、同志社は慶応に対し、余りにも“ひ弱”すぎた。接点で体力負けし、単独で持ち込むと必ずD1対K2の構図になり、ターンノーバーを簡単にされる。

早い慶応の飛び出しに同志社は、もうSOあたりで絡まれ、後が続かない。続かないどころかターンノーバーされる有様だ。このためゲームが全く組み立てられない。

接点の争奪で負けた。接点への寄りで負けた。1対1の勝負(特にディフェンス)で負けた。素人の管理人にはこの程度の評価しかできない。敗因は、戦略・戦術以前の話だ。

宮島選手③WTB、木村選手③CTB、田淵選手③NO.8、松井選手①WTBの突破も見られたが、2人掛りの相手防御陣に簡単に止められ、味方サポートを待つ余裕がない。

渡邉選手②SOも慶応に早い出足に絡まれること多発。ミエミエに狙われた。繰り返すが、帝京戦と同様、戦術云々を言う前に“同志社は体力増強”あるのみだ!

ただ、最大の敗因は何かと聞かれれば、前述のとおり、「接点での体力負けだ」となるのだろうが、何よりも同志社はチームの一体感(まとまり・意思統一)で負けたという気がする。

慶応は10番が大声で攻撃面・防御面でのポイントを明解かつ具体的に指示し、味方を鼓舞する。全員が大声で「はい!」と応答する。最初、何だか高校生じみて嫌だったが、同志社の最初のトライ後、宮島選手のゴールキックへの慶応の対応を見て驚いた。

(慶応10番)「ここでゴールが決ると流れが同志社になる。ゴールキックを阻止するために全員がキーカー(宮島)に向かって走れ!」との指示。

大きな「はい!!」という返事の後、フォワード一列も含め全選手一斉にキッカーの宮島選手に向かってゴールラインから突進した。ものの見事、掛け声一言で全員が一斉に突進した。慶応の意思統一は完璧だ。ゴールキックは外れた。

指示内容の正否は別として、こんな時同志社は一体誰が音頭を取るのだろう。秋山CAP・・・、ううむ、どうもイメージが湧かない。

前半20分間、受けに廻り手が付けれないほど混乱したが、同志社は誰が味方に具体的な指示を行い、意思統一を図り鼓舞したのだろうか?。

遠くからでは指示の内容を知る術もないが、鼓舞した様子は見られない。同志社の選手は、少し悲しそうな、不安そうな顔をして次のフェーズに入っていった。

案の上、試合終了後の観客席への挨拶で同志社がバラバラにお辞儀をしたのに対し、慶応は「気を付け、礼」の大声の号令の下、一糸乱れぬ丁寧なお辞儀を行った。

さすがに山神監督も定期戦なのか観客が多いからか遠慮気味の指示であった。いつもは具体的な指示を大声でする藤本(FB)副将さえも秋山CAPに遠慮したせいか、影が薄かった。いまこそ、秋山CAPの文字通りキャップテンシーが問われる時だろう。

戦術的には、FLの寄りや浅い防御ライン等、いろいろあるのだろうが、素人が口を出す領域ではない。(ホントは技量がなくて出せないんだけど・・・)

次の関学戦でどこまで立て直させられるか・・・。

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2013年6月15日(土)
同志社大学B 対 三菱自動車京都戦観戦記(6月15日;同志社大学田辺グランド)


























間違いなくこの方向だ!

天気予報どおり雨の同志社大学田辺グランド。空梅雨で取水制限が検討されているとの報道もある近畿地方であったが、降るも降った。空梅雨解消どころか洪水が心配される(?)ほどの土砂降り。

一昨日は全国2位の確か37度の暑さを記録した京田辺市なので、選手にとっては灼熱の人工芝グランドで試合をするより余程の慈雨となっただろう。ただ、観客はずぶ濡れでの観戦。カメラ撮影も最悪コンディションで雨しか映らない。(技量のせい?)

試合結果はご承知の通りのD78対12M。試合内容も数字の示す通りで言うことなし!同志社ラグビーファンは溜飲を下げた。主力が立教・慶応戦定期戦(東京遠征)へ出発したが、残留組の「意地」を見た。こんなに“溌剌”とした同志社フィフティ-ンを見たことがない。

当日行われた2試合(三菱自動車京都・大阪ガス)の中では三菱自動車の方が強いと聞いていたので、勝利は厳しいのではないかと思っていた。しかし、試合開始早々から同志社ペース。

まず第一に集散が極めて良い。イーブンボールは必ず同志社がとる。そして何と言ってもディフェンスが格段に向上した。味方もファンもしらける様な(いつもの)スコーンと抜かれるケースが全くないのだ。少々抜かれても二次・三次のディフェンスが機能する。

セットプレーではスクラムを圧倒、ラインアウトも互角。今や持ち前となった球を早く大きく廻すプレーが大いに冴える。大雨にかかわらずパスミスが実に少ない。何もかもいいこと尽くめだ。

やりたい放題できる程、三菱自動車は弱いのかというとそうでもない。確かに練習不足から来ると思われる連係プレーにやや難があるとは思われたが、三菱の個々の力量は高いと感じた。身体付きを見ても充分鍛えられている様に思えた。

それ以上に同志社の気迫が勝った。特にチームプレーが圧倒的に三菱自動車を凌駕した。早い集散、早い球出し、早い展開を三次・四次と小気味よく展開する。反則も前半2、後半4と少ない。ちょっと大げさだが、同志社ラグビーの完成形を見たような気がした。

金太郎飴路線を志向している同志社ラグビーだから、きっとAもBもC・Dも同様だろうと信じたい。間違いなく同志社ラグビーは、今日のBの試合を見る限り、上昇気流に乗ったと感じた。自らの目指すラグビーに向かってテイクオフした。ま、安心するには、まだまだ早いだろう。Aの東京遠征の成果を待って判断すべきだろう。

Today'S Playerは一回生の戎勇選手LOである。いつもながらの一生懸命さがプレーに出る。ロック(NO.5)らしからぬ走力と持久力で常にボールに絡んでいる。この日もゴール前密集から力ずくで自ら2本のトライを決めた。赤ら顔の必死さか加減に思わず応援したくなる。

ゲームCAPの中山選手③SHの顔つきもプレーも厳しくなった。甘いマスクに厳しさが載って大人の顔に脱皮しつつある。従来、ややラックからの球出しや攻撃サイドにやや迷う部分が見られたが、最近の試合では思い切りよく堂々と正確な判断でプレーしている。3回生としてのリーダーシップが感じられる。

厳しい顔と言えば鳥原選手③WTBも同様である。珍しくヘッドキャップを着けて登場したが、持ち前の攻撃力・キック力に加え、ディフェンス面でも厳しく重厚なプレーを見せた。本来、東京遠征組みだ。プレーするグランドが違うのだ。

CTBの高倉選手②もスピード感溢れるプレーが光った。やや軽量ではあるが、相手に絡まれた時の持力時間が格段に増してきた。同じ2回生で後半出場した津野森選手CTBが、ガタイを大きくし更に攻撃力防御力を増し来ている。タイプは全く違うが、この2人のポジション争いが実に頼もしく、また、楽しみでもある。

垣内選手も故障明けで元気に先発出場した。故障で筋トレさえ出来なかったというから、満を持しての登場である。持ち前の固く正確な王道を行くプレーに徹したが、キックミスもあった。

垣内選手には、圧倒的な長距離キッカーに成長し、渡邉選手とタイプの全く異なるSOの2枚看板となってもらいたい。これに岩村②・大越①の全くタイプの違うSHと組み合わせれば…と思えば夢が果てしなく拡がるのだ。

一回生プロップ(NO.3)海士選手の再三の縦突進のプレー光った。密集から剛力で無理やりイーブンボールを奪い取り敵陣を切り裂く力を持っている。普段は愛想の良い人に好かれるキャラクターの様に見受けられるが、試合中は仁王像の形相であり、この落差が実に面白く頼もしい。

今日の試合で一番目だったのはNO.8の菰田(こもた)選手②選手ではないか。スクラムサイドやライン参加しての再三の突進に、「何でこんなところプロップが…?」と思っものである。

きっと体重は100キロを超えているであろう。端正な顔付きの相撲取りの様な風貌で、身体付きこそ少しユーモラスながら破壊力は抜群である。展開力をアップすれば、人気の出ること間違いなしのキャラクターだ。優しい優等生タイプに見えるので、悪役ムード満点だった(今は違うけど)秋山CAPや髭面の長坂選手③PRを参考にすればよいだろう。(もちろん冗談ですので・・・)

この試合の後で行われた同志社C対大阪ガスの試合でも、同志社は守りに守って前半7分の1トライで凌ぎ、D24対5O(大阪ガス)で勝利を手中にした。江口選手の敵陣を二度三度と力で交わすゴールポスト下のトライを見た。

でもこの2試合の収穫は、ディフェンスがきちんと機能していること、展開ラグビーが本物になって来たこと、そして何よりも負け犬根性から脱し、勝とうという意識がチーム全員に浸透して来たことではないか。

層が薄いとされて来た同志社であるが、そうでもないぞという確かな証拠を目の当たりにした思いだ。

皆様も是非とも、同志社田辺グランドへ!本当に心底楽しい世界があります。

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2013年6月14日(金)
贔屓引倒評論(NO.17)田淵 慎理選手:NO.8 3回生













更に強烈に更に強靭に!
NO.8を死守して欲しい!

田淵選手も早や3回生だ。といっても現時点の3回生は、所詮2年余りの大学ラグビー経験を持つに過ぎないのだが、4回生の層の薄い同志社ラグビー部にとっては、3回生は主力中の主力、中軸中の中軸なのだ。

田淵選手も1回生から早くも紺グレを着た口である。今や中軸中の中軸と言って良い存在に成長した。
初めて見たとき18歳ながら「実におっさんくさい選手だなぁ」というのが第一印象。ヘッドギアを着けるとどうも変に老けて(?)見えるが、はずすと流石に二十歳前の溌剌とした若者である。

どうしてもファンは選手を一人前の大人と見てしまうので、50~60歳どころか60~70歳の大の大人までが歳甲斐もなく孫にも相当する二十歳前後の大学生に辛辣な野次を飛ばすことになる。(自戒を兼ねて)実に恥ずかしい話だ。

田淵選手は入学当初、一回生FL/NO.8として目立ちに目立った。B・Cクラスでは圧倒的な突破力・破壊力を誇った。更に2回生の春には、冬場の鍛錬の賜物だろうか一回りも二回りも大きくなって登場し、ファンの期待は弥が上にも高まった。

びっくりするほど、腿などが太くなっていたのだ。口を大きく開けて突進するさまは少し滑稽だが、実に頼もしく好感が持てた。攻撃の要としての存在感を誇った。

更にこの春、一段と大きくなって・・・と期待したが・・・、少し期待が外れた。少し残念。ファンは更に圧倒的な突破力、圧倒的な破壊力を期待しているのだ。絶対に“こじんまり”とまとまってはならない。田淵選手は更に更に大きく伸びて欲しい人材である。

ユニファームを脱いだときの田淵選手は、実に穏やかな顔をしている。優しい笑顔を絶やさない。(ラガーにかかわらず)天理高出身の方全般に言えることは、大変、穏やかで紳士的な方が多いように思う。礼儀もしっかりしている。横柄な態度の若者が多い中で、好感度を感じる人が多い。田淵選手も然り!

昨年までのAのFL/ NO.8 (リザーブ)だったが、この春、AのNO.8に完全定着した。ただ、Aには不動のNO.8西林選手が復帰・君臨することになるだろう。西林選手が復帰しても田淵選手は先発から絶対にはずすことは出来ないだろう。而してフランカーとしての期待も高まっている。

厳しいポジション争いになろうが、管理人の気持ちとしては是非とも西林選手を凌駕する実力を付け、NO.8を死守してもらいたい。その勝負の時、躍進する時は、今しかないのである。ファンは、それを楽しみにしている。

“走”も素晴らしくフランカーとしての機能発揮も間違いないだろうが、やはり、スクラムサイドの攻撃で相手を引きずり倒すくらいの圧倒的なパワーを発揮して欲しいものである。国立競技場で圧倒的なパワーでサイド攻撃するNO.8の田淵選手を早く見たいものである。

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2013年6月13日(木)
贔屓引倒評論(NO.16)宮島 裕之選手:WTB/FB 3回生



















100%のゴールキック成功を!

本当に月日が経つのは早いもので、もう宮島選手が3回生である。人懐っこく可愛いらしい笑顔は少し大人びたが、今も相変わらずの人気者である。昨年度は従来のWTBからFBも経験した。U20セブンス日本代表の経験もある同志社屈指のトライゲッターである。

思い出せば、3年前の長野県伊奈市での招待試合(早稲田戦)、その前哨戦として長野県高校ラグビー決勝戦が行われた。飯田高校のフルバックとして出場した宮島選手は、ボールを手中にするや、“あれよあれよ”と敵陣をかわして30mも40mも独走すること再三再四であった。

鋭いステップと当たりで敵方をなぎ倒していくのではなく、柔らかく魔法の様に敵のディフェンスラインをすり抜けていく印象だ。しかもサイドラインを抜けるのではなく、分厚い敵防御網のど真ん中を一見たやすく突破して、観衆の驚きと喝采を浴びた。「あんな選手に是非とも同志社に来て欲しい」とスタンド雀はさえずったものだが、本当に入学して来るとは、誠に嬉しい驚きだった。

2年前の宝が池での関学戦、確か前半の貯金でやっと勝てた試合(32対31)であったが、後半の唯一の得点が、この日、紺グレデビューしたルーキー宮島選手の蹴ったPGであった。しかも40mの左サイドロングキック。後半の一方的な関学ペースの中、大きなプレッシャーを受けての左足キックが、結果として同志社を勝利に導いた。

更に思い出すのは、昨年度の春シーズン、静岡県草薙球戯場での明治大学定期戦。左サイドゴール前30~40mでボールを受けた宮島選手は相手防御陣を持ち前のステップとスピードで見事振り切り、ゴールライン左隅から大きく回り込んで左中間にトライした。その時ににっこりと微笑んだ笑顔が印象的だった。(左写真参照)

今シーズンは少し怪我で出遅れたが、早稲田大学戦から先発復帰し、帝京大戦を経て伊那市(招待試合)の筑波大戦で故郷に今年も錦を飾った。飯田高校の後輩ラガーのみならず、掛け付けてくれたお母さんの暖かい声援も受けた。筑波大学2選手とともに地元出身選手として表彰され、見事それに応え、左隅にトライを記録した。

チーム事情にもよるのだろうが宮島選手が、WTBが良いのかFBが良いのかファンの意見も区々である。同選手の特長は、(うまく表現できないが)持ち前の敵防御陣をかわす天性の緩急自在のステップ(?)であり、局面を切り開く抜群の瞬発力とスピードであるから個人的には左ウイングが魅了的だと思っている。攻撃・防御の最後の砦となるFBには少し体力・体重不足ではないかと思える。

更に宮島選手に求めたいのは圧倒的な精度の長距離のゴールキックであり、ペナルティーキックである。前述の関学戦でもそうだが、GKやPGが試合の雌雄を決することになること多々である。強いチームには必ず優秀なキッカーがいるものである。同志社の悪しき伝統だが、一回生時より進歩どころか退歩する選手が多いように見える。指導体制の問題が大きいが宮島選手は何とか練習量で克服してもらいたいものだ。

最後に辛口の要望になるが、やはり課題は体力強化であろう。この春、宮島選手を初めて見たとき、更に逞しく大きくなっているものと期待していただけに少しがっかりした。軽量高速だけでは限界があり、相手と競ったり絡まれたときに体力負けする。

スピードや身のこなしと体重は反比例するのだろうが、何とか筋力アップで克服して欲しい。相手と絡み持ちこたえる力、タックル一発で局面を変える力の向上をファンはみんな期待している。

宮島選手の一番の魅力は、相手と対峙した時、低く構え左右にステップを切ろうとする正にその瞬間、その姿である。写真を撮影していて実にフォトジェニックである。相手をどう翻弄し、更に局面をどう切り開くのか、ハラハラとする実に楽しみな一瞬である。

相手にジャージの袖さえ触れさせることもなく振り切るだけの“天性の力”を持っているのだ。相手を振りきり左隅への独走トライ、大きくゴールポスト方向に回り込みながらダウンボールし、にっこり微笑む宮島選手の姿を心底ファンは渇望している。大学選手権に突き進む原動力、宮島選手に大いに期待する。

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2013年6月9日(日)
贔屓引倒評論(NO.15)林 真太郎選手:CTB 2回生















今やバックスの要に成長!

同志社香里高校でコンビを組んだCTB吉澤選手が高校代表候補であっただけに入学(昨年度)時には若干影の薄い存在だった。しかしながら、圧倒的強さを誇った小林・西田両選手の後釜にいち早く納まったのは当時1回生の林真太郎選手(NO.13)であった。 

早くも一回生の春シーズンから練習試合ながらAのアウトサイドセンターに抜擢された。管理人が始めて試合を見たのは、確かJR西日本戦であったと思うが、一回生らしからぬステップの切れのよさ、思い切りの良いプレーに大器の片鱗を見た。また、必ず体が大きく成長するタイプと思われ、大型CTBへの成長を素人眼にも期待できた。 

ただ、早期にAとして登用される1回生にしばしば起こることだが、6月頃に足を負傷し、故障者リストへの編入を余儀なくさせられた。当時、期待が大きかっただけに、本当にがっかりしたものだ。同志社の強みであった小林選手・西田選手の両CTBが抜けた後を誰が埋めるのかファンの誰もが不安と期待を交錯させていた時期だ。 

その心配を他所に見事復帰し、Aの正位置を1回生の秋シーズン(公式戦)から獲得、以来不動のレギュラーに定着している。栴檀は双葉より芳しだ。特に今シーズン(春)の躍進は素晴らしく、冬場の練習の賜物だろうか、一段と逞しくなって登場してきた。

同志社バックスラインの弱点である縦突進に磨きを掛け、木村選手③とともに大きく攻撃の幅を拡げている。U20の強化選抜合宿にも呼ばれ、学生ラグビーの中でも若手屈指の存在に成長しつつある。同志社期待の星である。
 

我々口やかましい素人同志社ファンの評価を大幅に高からしめたのは、先般の早稲田戦での活躍であろう。力強い縦突進が特に目立ち、相手防御陣が絡んでも持ち堪える時間(耐久時間)が眼に見えて延びた。

その分、味方のサポートが入りやすく、ダウンボールも更に綺麗になった。軽い怪我でU20を辞退した直後と聞いていたので、望外の活躍にファンは眼から鱗で喜びあった。
 

現在2回生。早くも今や同志社バックスの“要”に成長したと言っても過言ではないだろう。バックス陣の中でも安定度NO.1ではないだろうか。しかも、(本人の鍛錬次第だろうが)ますます体が大きくなりそうな予感がする。器用なプレーをするタイプでない分、安定度抜群で安心して”骨太のプレー”を見届けることが出来る。今や最高の成長株だ。 

公式HPの自己紹介で、ラグビーを始めたきっかけは「姉の影響」とある。これで判った、伊那でお会いしたお母さんと同伴の方(若い女性)は、彼女ではなくお姉さんだったのだ。どんな「姉の影響」なのか機会があれば是非とも聞きたいものである。

しっかりしたビジュアル系(要は美人)の母娘である。本人もなかなかの好男子である。しかも見かけだけではない。この冬、林選手から写真CDの件で、メールをいただいたことがある。極めて丁重でしっかりした挨拶とお礼の文書だった。礼儀の基礎が出来ている。オジサンはこういうことは絶対に忘れない。

公式HPの自己紹介で、勝負飯は「家の料理」とある。素晴らしいお母さんと家庭環境が髣髴させられる。

いち早くジャパンクラスに成長して欲しいものだ!ファンの誰もが期待している。

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2013年6月8日(土)
贔屓引倒評論(NO.14)吉澤 奨悟選手:CTB/WTB 2回生評論












同志社の元気の源・突撃隊!

同志社香里高校出身の2回生、期待の元高校日本代表候補である。今、レギュラー定着が最も期待される選手。頼もしき同志社の突撃隊。

入学(昨年)早々、右膝半月版の手術を行い出遅れた。きっと出鼻を挫かれ、あせりもあったことだろう。ただ、現在の吉澤選手をみれば、微塵もそうは感じさせない。

常に前向きな明るく優しい笑顔がある。真正面から人の顔を見て話せる。生来の性格の良さ、家庭環境の良さを物語っているように思える。

部外者として管理人がグランド周りをウロウロしている時、「こんにちは」と声を掛ける選手と挨拶しなきゃと思いながらそ知らぬ顔をする選手とに極端に別れる。

吉澤選手は典型的な前者である。悲しいかな(当たり前?)現在の若者の大半は後者である。(同志社の選手の大半も後者に属するが、近年、格段に改善している。)

人品骨柄は全く知らないが、一見して良い奴だとの印象を受ける“得”な性格である。ただし、プレイスタイルは、優しい笑顔とは全く別物、闘志剥き出しの“ファイター”そのものである。

少し小粒ながらファイトを全身に漲らせ、怪我を恐れず真正面から体を張って突貫するタイプの選手だ。同志社から神戸製鋼に進んだ大橋選手を髣髴させる。本人が得意なプレーを「激しいコンタクト」と自ら公式HPの選手紹介で披露しているのも頷ける。

そういえば同じHPで今シーズンの意気込みを「鬼のディフェンスで敵を切り裂く」としている。いや~実に頼もしい。嬉しい限りだ。

 早稲田戦だったか、本来のCTBではなくリザーブとしてWTBに入り、終盤に(確か)初紺グレデビューした。(セブンスを除く)同様に帝京戦でも紺グレを纏い、独走する相手選手をゴールポスト直前まで執拗に追い駆けてトライを阻止した。正に吉澤選手の面目躍如である。

本来、CTBが本職だろうが、WTBで使うのも面白いと感じた。ただ、帝京戦ではSO中村選手(ジャパン)にライン際で抜かれ、盛んに悔しがった。

一にも二にも練習で積み上げるタイプの努力家だと思われる。「体を張ったプレイ」と言うに相応しい気風の良い仕事をする。何もかも一生懸命だ。きっと練習も全力に違いない。

同志社ファンにとって実に好感度一杯で頼もしい限りだが、相手側には嫌な存在だろう。
管理人は、ファンの一人として吉澤選手の台頭(=レギュラー定着)を心待ちにしていた。やっと出て来てくれたかという印象である。

吉澤選手が敵方を3人くらいハンドオフでなぎ倒し、ゴールに飛び込む姿を当然“A”でいち早く見たいものである。


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2013年6月3日(月)
同志社大学 対 筑波大学(6月2日:伊那市招待試合;伊那市陸上競技場)観戦記





























やっと「悔しい」と感じるところまで来た!

大阪から車で4時間余り、強風の長野県伊那市陸上競技場。雨の気配はない。明るい曇天に時折晴れ間が覗く。快晴なら向正面に見える木曾駒ケ岳は曇って見えない。

筑波大学戦はご存知の通りD31対33Tとわずか2点差の負け。でも負けは負けだ。勝てない…!

早稲田・帝京各戦でWスコア負けながら予想以上の健闘に変に“はしゃいだ”我々関西からの遠路応援隊は、試合後、何故か妙に不機嫌だった。いつもの多弁さが影を潜めた。 

怪我で出遅れた秋山キャップ④HOが先発復帰、同様に森山選手③LOがリザーブ復帰。大越選手①SHをU20遠征で欠きながら末永選手①FL、山田選手①LO、松井選手①WTBが1回生ながら期待を背負って先発出場。秋口かと思っていた期待の布陣が早くも伊那で実現した。 

「これに西林選手④を加え、垣内選手③・渡邊選手②の異なるタイプのSOと岩村選手②SH・大越選①SHと組み合わせたら実に面白い」とか・・・「これでは岩本②FBや鳥原③WTBも黙っちゃいないだろう」とか・・・何かとファンの声は姦しい限りだ。

ただ、4回生は秋山CAPが復帰したとは言え、富田④LOを含め、たったの3人。先発選手の大学ラグビー在籍期間は平均でやっと1年半くらいのものだろう。びっくりする程、若いチームである。大いにノビシロが期待できるが、反面、伸び盛りとはいえ“ひ弱さ”を併せ持っている。 

この試合観戦に当たり、勝利はおろか大敗を予想した向きも多いと思うが、「勝ち」を見届けに来たファンも多かったはずだ。管理人もその一人。新ディフェンスの精度の向上、大きく展開するラグビー、特に縦突進からのチャンスメークに期待し、着実なチーム力の向上を見届けたかった。

特に、松井選手①WTBの独走トライ、末永選手①FLのボールへ執拗なカラミ、山田選手①の豊富な運動量等、1回生の活躍を目の当たりにしたいとの“思い”が大阪からの道のりを短く感じさせた。(要は大阪からず~っとしゃべり放し)1回生の台頭は期待以上に実に素晴らしいのだ。

まず、同志社は妙に固さを残してゲームに入り、13分と17分の早い時間帯でいとも簡単に2トライを献上した。何れも防御の穴を突いた筑波の個人プレーでの得点。嫌な流れだ。一瞬、大差での敗北も覚悟した。

直後、前半20分、右サイドの松井選手にボールが渡ると敵を切り裂く形で20~30mの右サイドライン独走トライで大向こうを唸らせた。彼にボールが渡ると観衆が沸き立つまでの存在に成長した。 

大した男である。既に自分の形を持っている。一見ひ弱そうな体躯とは異なる強靭な体力、ステップの切れ、(ワタシャイケ面嫌いだが)長身でなかなかの男前。筋トレで体力付けてでかくなりゃ怖いものなしである。今回のトライは到底無理だと思える位置でボールを受けたが、天才はそれを諸共せず、走り切った。神話が出来つつある。 

いつも同じことを書くが、一見地味だが末永選手①FLのプレイは今回も光った。勝負士の顔をしている。兵(つわもの)の顔をしている。ボールのあるところ末永ありである。前半34分には自らトライを上げた。玄人好みである。実に良い!言うことなし!

山田選手①LOの評価もすこぶる高い。チーム事情とは言えLOは専門外で少しかわいそうであるが、実に良くやっている。LOとして劣後を感じることは見ている限り全くない。キックオフのボールを最後まで本気で追っている。その顔を見ると正に“ホンマもん”である。 

大型SHの岩村選手②もプレーが早く、判断が適確になって来た。もはや売りものは甘いマスクだけではない。プレーに厳しさが増して来た。前回も帝京ゴールポスト前の8-9から競ってゴールに飛び込む直前、もつれながらも林選手③CTBにトライを決定付ける見事なオフロードパスを行った。

今回は、筑波ゴール前のペナルティーから瞬時に自らゴールへ飛び込んだ。福岡からお母さんが居ても立っても居られなくて、しばしば駆け付けているという。ラグビー好きな母の自慢の息子であろう。お母さんのためにも彼の写真を沢山撮ってHPにアップし、見てもらいたくなる。 

地元の代表飯田高校出身の宮島選手③WTBもお母さんの応援に応えて昨年に引き続き故郷に錦を飾った。昨年以上に球がウィングに回り、更に目立った活躍をし、会場の拍手を浴びた。彼に球が回ると何とか突破口を開いてくれるのではないかと期待に夢が膨らむ。俊敏さだけでなく競り合った時に体力勝ちするだけの筋力を付ければ鬼に金棒である。 

特にボールをもらい相手選手の前でステップを切る直前の低く構える姿が実に魅力的でフォトジェニックである。「絵になる」と言うヤツである。もう少し管理人の腕が上がれば良い写真が撮れてお母さんに喜んでもらえるのだが、撮影するより試合を見るほうが好きな管理人であるので、能力の限界を感じる。 

お母さんと言えば、林選手②CTBのお母さんも美人の娘さん(彼女?)と同伴で来ておられた。林選手は2回生ながら早くもバックスの要となっており、ますます縦突進の破壊力が増して来た。二人掛りの相手防御陣にすぐに倒れず踏ん張り抜く。昨年の今ごろ怪我をしたが、一回り逞しくなって復活した。春シーズン、最も成長した一人ではないか。もはや不動のレギュラーCTB⑬番)である。 

あれこれ書くと筑波戦がどうだったのか分からなくなる。試合後、気分が悪かったのは勝てた試合を落としたからであろう。勝ちきれないもどかしさ、勝てる試合が出来ないもどかしさ。変に早い時間帯から守りに入り萎縮してしまう。攻撃的な逃げ方を知らない

だが、同志社は、ディフェンスもオフェンスも着実に右肩上がりで成長している。立命館戦<早稲田戦<帝京戦<筑波戦だ。関東との3連戦、全敗したが、選手もファンも手応えを感じ、勝てぬ相手ではないと得心せしめたことが最大の収穫だったのではないか。 

大健闘だけで喜んでいたファンもステージが変わって来た。負けは負け、今度は勝って喜ぶのみだ。ファンも今年度のスローガンを思い出そう。同志社ラグビーの「志」はもっと高いところにあるはずである。それが少し垣間見えた筑波戦であった。

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2013年5月27日(月)
同志社大学 対 帝京大学(5月26日:京都ラグビー祭;西京極競技場)観戦

























負けて浮かれて何になる!

夏を思わせる京都は西京極ラグビー場。恒例の京都ラグビー祭、対戦相手は大学選手権4連覇中の帝京大学。春シーズンの戦績から5連覇の呼び声も高い。現時点での大学最強メンバー(当然A)がやって来た。

試合開始前のセレモニーで両チームの選手が並んだが、誰の眼にも体格較差は歴然だ。管理栄養士と医学部がタイアップし栄養管理が行われている帝京。噂だけかも知れないが、寮の食費も無料(タダに近い?)とか・・・。あの体格を見ると「さもあらん」と思わせる。同志社の食事は如何に?栄養満点?

体格較差から来るものだろうかタックルにせよ攻撃にせよ芯に当たった時の帝京の破壊力は群を抜いている。同志社もボールへの寄りは決して悪くはないのだが、競った時、同志社は明らかに体力負けしている様に思えた。

しかし、先週の早稲田戦でもそうだったが(ファンが全く期待していなかった)“同志社のスクラム”が意外にも実に安定している。安定どころか一度だけだが意外にも帝京フォワードをめくり上げ、競技場のどよめきを誘った。

地味ながら北川選手の法外な強さ、才田選手の抜群の安定度の賜物だろう。スクラムに勝てば、如何に王者帝京相手だって“まともな試合”になる。
グランドで撮影していて驚くほど北川選手がファインダー越しに登場した。プロップは球を持つことが少ないので撮影機会がほとんどないが、この日、10数回も北川選手に球が回ったが、1度のミスもなく突進から粘りに粘り、味方のサポートを待った。ダウンボールも完璧だ。間違いなくジャパンに成長すると確信した。現時点で少なくとも大学№1プロップだろう。

次に目立ったのが渡邊選手。相手側から撮影しているので相手守備陣が被り写真に映しにくいが、飛ばしパスあり、キックあり、ハイパンあり、突進ありで相手ディフェンス陣を翻弄させた。トリッキーな逆送ランもあり、場内を沸かせた。

ただ、パスミス等もありファンの評価は区々だろう。だが、帝京大の集中力を削いだ点は、勝てば同志社にとって最大の立役者だったと評価する。少なくともどん底の立命戦から早稲田・帝京戦を経て大きく調子を上げて来ている。

初めて(?)ウィングに入った吉澤選手も素晴らしい。やや小粒ながら神戸製鋼に進んだ大橋選手を髣髴させるファイターである。圧巻はゴール下に独走トライしたかに思えた帝京の選手をゴールポストにぶつかりながらのタックルで、インゴールノッコーンせしめた。

同志社ディフェンスも早稲田戦も含め、徐々に完成度を上げてように思える。今年度は、内から外(サイドライン側)に押し上げるドリフトディフェンスから、外から内へ追い詰めるディフェンスに切り変えたとのこと(管理人に説明能力なし)“機能して来た”という声がしきりである。

ただ、帝京がトップスピードに乗ると手が付けられない。個人個人の力量もきわめて高い。この日も何度もスコーンと抜かれたり、インターセプトもされたが、組織立って思惑通り抜かれた感はない。

帝京を良く知らない管理人には、最初は単に「太めの10番だなぁ」としか見えなかった中村選手にしてやられた感が強い。剛とか柔とか言う表現と少し違う“剛性ゴム”のような万能な力を持った選手である。1対1で対峙したら絶対に勝てない。後で聞いたらジャパンとのこと、流石である。

帝京大は、王者らしく礼儀も良く風格も出てきた。プレイも汚くない。つまらぬ暴言もなく品の良さも出て来た。大学のイメージとは大違い(失礼)であり、ラグビー部が大学の名声アップに明らかに貢献しているように思える。先週の対戦相手とは大違いだ・・・とグランドレベルでは感じた。

昨年度の京都ラグビー祭早稲田戦では同志社ファンは白け切っていた。試合にならなかったからだ。今回のラグビー祭では、大方のファンの評価は「王者帝京相手に良くぞ健闘した。射程の範囲内だ。次が見えてきた。」・・・が平均的だろう。

これでは、正に「志」が低いと言わざるを得ない。立命戦・早稲田戦に引き続き、ダブルスコアで敗れた現実を直視しなければならない。浮かれている場合か!

試合後、ファンの顔は妙に明るかった。勝った試合の様なはしゃぎぶり。5年前だったらぼろくそ言っていただろうに・・・。

ただ、チームのベクトルは間違いなく右肩上がりだ。選手も課題は課題として認識し、一層の自信を持ったであろう。手応えを感じたはずだ。

チームの雰囲気もここ数年来で飛びぬけて良いと選手の一人から聞いた。選手はみんな明るく前向きである。ここは「はしゃいでいる場合か!」とカッコよく一喝したいところだが、う~ん、やっぱりファンの一人としてはしゃぎたくなりますね・・・?

まだまだ春シーズン、5月である。これから
これから・・・・。

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2013年5月21日(火)
同志社大学 対 早稲田大学(5月19日:東西対抗ラグビー;名古屋市瑞穂公園ラグビー場)






























凡試合か?同志社復活の兆しか?

天気予報が二転三転し、結局は雨の瑞穂競技場(名古屋市)。5月も下旬になろうとするこの時期、肌寒い風が吹き抜ける。スタンドの屋根のあるところで観戦された方はそうでもなかっただろうが、グランドレベルは強風強雨で防塵防滴のカメラに水が浸み入る有様である。

さてこの試合、観戦に出向かれた皆様はどう感じられただろうか。ミスの多発する凡戦、それとも同志社復活への手応え・・・・?

第三者が冷徹に評価すれば、間違いなく凡戦であろう。だが、前週の立命戦
惨敗を受けての早稲田戦は、大差の敗戦を覚悟していた同志社ファンには大健闘と映った。負け慣れ、負け癖が付いていたファンには、結果としてダブルスコアでも悲しいかな大健闘に見えるのだ。管理人もその一人。

前半早々簡単に2トライを献上し、大敗の嫌な予感の序盤の展開。ただ、早稲田のキレは全くなく、本当に早稲田はAなのかと疑問を抱く程だ。試合前に(名前も知らぬ)早稲田のMGと思われる方に「今日はAの布陣ですか?」と聞いたら、「定期戦ですから、当然、現時点でのAのメンバーです。」との回答だった。

同志社は林選手②CTB・木村選手③CTBの縦突進が執拗で、いつものヨコヨコラグビーとは一味も二味も違う幅のあるライン攻撃を展開した。いつもの”蟹さん”ラグビー返上である。

同志社らしからぬ(?)集散の良さ、心配していたスクラムでも明らかに北川選手③№1が対面の早稲田キャップの垣永選手№.3に押し勝ち、早稲田のコラプシングの反則を誘う。

前半の30分近く、待ちに待った同志社の初得点はご存じルーキー松井選手①№.14の胸の空く右サイド独走トライ。モノが違う。早い!強い!ステップがキレル!

してやったりの同志社ファンの大歓声。ここにも林選手の縦突進や藤本選手GCPNO.15のラストパスが光る。最後はサッカーで言う「アシストパス」である。

更に終了間際、宮島選手③№.11が早稲田ゴール前30mから慎重にPGを決める。D8:10Wで前半終了。ここまでは、接点やミスのフォローで勝る早稲田がやや優勢か?敵ながらダウンボールの綺麗さやラックへの入り方は凄く俊敏で天晴れである。

後半、風雨はますます激しくなる。カメラのファインダーには雨しか映らなくなったり、ピントもハズレ気味(腕のせい?)。高級(?)ゴアテックスに雨が染み込む。後半開始から30分近く両チームの得点の動きがない。

その間、両チームのパスミスやノッコーン、安易なキックミスが多発し、一見つまらない時間帯。双方、正に“軽いプレー”の連続。ただ、グランドでは見た目以上に雨が激しさを増す。

ただ、一進一退ながら徐々に同志社の流れに・・・。ラックへの入りが早稲田を凌駕して来る。ディフェンスラインが機能して来る。いつもの防御の穴が少ない。

さすがに早稲田、得意の展開ラグビーが、降りしきる雨と意外に固い同志社ディフェンスに通じないのに業を煮やしたのか、後半途中から「モールとアップアンドアンダー」に戦術をミエミエに切り替えた。

しかし、同志社が手を焼いているモール(前半にはトライも決めている)に何故か固執せず、SHやSOが安易にハイパンを上げる。ワンパターンのハイパンである。これが同志社には助かった。

同志社は、(さして練習して来たとも思えないが)ハイパン攻撃を何とか凌ぎ、攻守を逆にすること再三である。早稲田はもっとモールで執拗に攻めるべきだっただろう。

繰り返し、ハイパンを上げ、安易に相手ボールとしてしまう。これを切り替えられないのが今年の早稲田の限界か?決めごとしか出来ない本質的弱点か?

膠着状態ながら時間がどんどん押して行き、後半は30分近く経過、やっと得点が動いた。ここで、再三の縦突進と敵の複数タックルに倒れず踏ん張る林選手の突進を基点としたラックから出たボール(岩村選手①NO.9の絶妙なパスだ!)を藤本ゲームキャップテン④FBが、もつれながらも右隅に見事な逆転トライ。

宮島選手③NO.11のGK失敗なるもD13:10W。後半30分近くの膠着状態を脱した逆転トライに同志社ファンは大歓声で応える。

「こりゃ勝てるぞ!」と同志社ファンは思った。試合は明らかに同志社への流れだ。と同時に「あと何分?」と思い、電光掲示板を見た。ん!何かに似ている。正に昨年の天理戦(関西リーグ最終戦)、一昨年の帝京戦(大学選手権2回戦)と同じではないか。

選手が残り時間を気にしたかどうかは知らない。あと残り10分、ここで両チームで4~5人のリザーブの選手が順次入った。正直、ここから両チームの力の差が出た。守りに入った(と思われる)同志社は、簡単にど真ん中を割られいつもの弱い同志社に戻った。

選手層の厚さ、個々の力量は早稲田が1枚上であった。後半33分に逆転される。更にもう試合終了かと何度も思ったロスタイムにも簡単に2本取られた。記録を見ると40分・44分のトライだ。この2本こそが全く余計であり、試合をスポイルした。ここが同志社の最大の欠点だ。

タダ、雨中の戦いとは言え、あの憎らしいくらいの強さを誇った早稲田の姿はなかった。試合巧者とは程遠かった。同志社は敗れたとは言え、十分射程圏内だ。

グランドから引き挙げる際に某2回生⑩と話した。「やりようによっては充分、勝てる試合だったね。」「そう思います。チームの目指す方向に着実に進んでいます。」

山神監督は「今日の収穫は、先週の立命戦で最悪だった集散、特に球への寄りが格段に修正されたことです。そして最大の収穫は早稲田の素晴らしい防御を経験できたことです。」と話した。

「最後を除き防御網も格段に進歩し、真ん中を割られなくなりましたね」と水を向けると「チームの目指す方向に着実に進んでいます。」と奇しくも某2回生と同じの答えをされた。宮本前監督以来の金太郎飴路線は着実に進化しているようである。

ただ、前述の通り、同志社ファンは負け癖が染み付いており、健闘しただけで満足してしまう有様だ。正に“見当”違いである。

今回、早稲田とはダブルスコアで負けたのだ。2011年帝京戦も2012年天理戦も負け試合であった。少なくとも選手は肝に銘じて欲しい。ボロ負けしようが健闘しようが負けは負けなのだ。今年度スローガンを今一度思い出せ!


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2013年5月10日(金)
同志社ラグビー祭(5月5日:同志社大学田辺グランド)




















五月晴れの同志社大学田辺グランド(京田辺市)。恒例の同志社ラグビー祭が開催された。

昨年度の低迷を受け観客動員が心配されたが、9時早々にはTシャツ購入のために20人以上の行列が出来るほどの盛況。きっと期待の新入生目当てのお客さんが多いのだろうが、ファンというのはいつもながら本当にありがたいものだ。

9時少し前にグランドに到着したが、早くも1回生2回生を中心に案内係が配置され、テントでは同志社ラグビーグッズや弁当・飲み物の販売も開始された。

Tシャツを購入しようと並んだら何と宮島選手③WTBが販売担当。軽い故障とのことだが6月の伊那市招待試合には充分間に合い、故郷に錦が飾れそうとのこと。相変わらず笑顔が愛らしい中核的存在であるが、FBで出るのかWTBで出るのかなとふと思う。

グランドでは
同志社小学校の子供たちを対象としたラグビースクールに早くも黄色い声が飛んでいた。よくよく見ると秋山キャップテン④HOが実にややしいお兄さんぶりで楽しく子供たちを指導している。

あの試合での悪童振り・こわもて振りとはエライ違いの先生役である。髭も剃り、あのアフロヘヤとかいうモジャモジャ頭もすっきと刈り上げて実に賢そうな雰囲気で見間違えるほどだ。

恒例のOB・新人対決では、小学生ラガーの先導の下、OB団が入場、応援団バトントワリング部が華を添える。大越選手①SH、末永選手①FL、海士選手①PR、山田選手①LO、戎選手①LO、松井選手①WTB等を擁する一回生が勝つんじゃないかと想像(期待)した観客も多かったと思う。

しかし、やはりOBの貫録勝ち!1枚も2枚もレベルの差を感じた。一回生も良い経験になったはずだ。(末永選手、松井選手は近大戦に廻り、初紺グレを獲得した!)

近大戦は文句なし。例年にない早い仕上がりで終始近大を圧倒。低いタックルで勝ち、変に廻されたがスクラムで勝ち、接点で勝ち、縦突進で勝った。今年から変更したディフェンスシステムは発展途上だろうが、先発組みでは昨年度に比べ格段の進歩を遂げている。

後半13分でD31:10Kとなったが、真剣勝負はここまでと見た。あとは双方が手持ち25人全員を繰り出す総勢50人の乱打戦に過ぎない。ポカッとど真ん中に大穴が空いての近大へのトライ献上に嘆く向きも多かったが、試合の本質とは全く違う次元の話である。結果は52対36だが、実質は31対10なのだ!


一番の話題は松井選手の前日に続く独走トライだったが、影の立役者は後輩に華を持たせた林選手②CTBである。ラストパスを松井選手に敢えて繋いだ大人のプレーこそ、林選手の成長の証であり、Today’s Playerを獲得した最大の要因なのである。(←へへ~…ちょっと言い過ぎですね!)

ともあれ、松井選手の快走は光った。観衆は今日一番に大きく沸いた。田辺まで足を運んだ価値があると思わしめた。強いチームには局面を大きく変える天才的選手が必ずいるものだ。観衆の多くは秋シーズンに向かい明るい夢を見たはずだ。間違いなく正夢になろう。

写真を撮っていて感じたのは、少し地味ながら末永選手のボールへの執拗なカラミである。ボールのあるところ末永選手ありと言っても過言ではない。実に天才的な行動が本能的(?)に出来る選手である。顔が良い。戦士の顔をしている。

入部して1ヶ月余りなのに体も見る見る大きくなった気がする。本当に楽しみな存在だ。V3の時のFL武藤選手を髣髴させる。酒癖だけは見習って欲しくないが、彼を大きく超える存在として成長して欲しいものである。

それから、大越選手の紺グレ姿も早く見たいものである。近大戦に何で出なかったの?・・かと言いたい程だ。ま、紺グレ姿は時間の問題だろうが・・・。彼とは少ししか話をしたことがないが、本質を突く話が出来る。リーダーの器と見た。

北川選手、さすがにジャパンの合宿に呼ばれただけあって、貫禄が付いて来た。2人3人から纏めてタックルを受けても倒れない。持ちこたえて味方のサポートを待つ。要(かなめ)という言葉が実に良く似合う存在に成長した。

木村選手③CTB・林選手の両センターの縦突進は、昨年、シーズンが深まってから目立って来たが、いよいよ本物になって来た。横流ればかり目立ったバックス陣にバリエーションが増えて来た。(ちょっと安心!)

岩村選手②FBも思い切りの良い、見ていて(少し派手な)気持ちの良いプレーを行う。富田選手④LOもさすがに安定度抜群、良くぞ残ってくれた(?)といいたい堅実なプレー振りである。渡邉選手の変幻自在な動き、飛ばしパス、裏へのキックも期待感大、実に面白いなぁ~。(満足・満足)

去年とは明らかに違う。ますます、観ていて”ますます楽しい同志社ラグビー”になりそうである。皆様も是非、ラグビー場へ!!

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2013年4月23日(火)
同志社対長崎ドリームチーム観戦記(4月21日:長崎市営松山ラグビー場:招待試合)














前日の大雨から一転、快晴強風の長崎市営松山ラグビー場。人工芝やスタンドが改装された同ラグビー場のこけら落としの「招待試合」である。

前日からイベントが盛り沢山で、ちびっこラガーや若いお母さん方で会場は立ち見まで出る盛況ぶりで、いつもの前期高齢者中心の試合観戦とは全然熱気が違う。試合は地元のCVTVで実況中継、ローカルながらNBC(長崎放送)による特別編集番組まで後日(29日)放映される。想像以上の盛り上がりと興奮の松山ラグビー場、専用ラグビー場なのが実に嬉しい!

管理人も何故か急遽試合翌日に福岡出張が入り、出張先の東京から福岡経由で試合前日午前には長崎入り、万全の体制で試合観戦に臨んだ。ただ、望遠カメラもなく、撮影許可を事前申請していないため久方のスタンド観戦だ。(係りの方にお聞きしたら望遠以外の写真撮影OKとのこと)

新装の人工芝に輝く紺グレが眩しく、春シーズン最初の試合に心が踊る。ただ、試合開始前、長崎ドリームチームに比べ、見るからに同志社の体格が見劣りするのが気になる。


試合開始3分、「ああ、今日は勝てないな・・・!」と思わず呟いてしまった。体力差は歴然、寄せ集めチームであろう長崎ドリームチームとの個々の技量、とりわけスピード格差が明らかである。

相手チームのオフサイドすれすれの早い飛び出しにセンターあたりでクラッシュし、綺麗な形の三次四次の連続攻撃が見られず、接点で負けているためタ-ンオーバーされるのも再三再四。この時期だから取って取られての双方大量得点を予想したが、前半30分には同志社0対45長崎。まさかの一方的展開。


たまたま近くで観戦していたちびっ子チームに指導者の方が「同志社はタックルに行かないからどんどん点を取られるんです。」と解説していたが、管理人も「ま、そういうことだ」と妙に納得する有様の試合展開である。

それでも前半30分、ハーフ団が岩村SH②・渡邉SO②に交代すると球の動きが良くなり、終了5分前、中央ラックから岩本FB②→藤本WTB④と繋ぎ左隅にトライ。更に強風下で遠く角度のあるゴールキックを見事岩本選手が決め、会場から大きな拍手が湧き上がる。(あれ、そういえば宮島③選手は…?)

後半は20分までは同志社ペース。球の動きが早く、展開ラグビーが観ていて(攻勢時には)楽しい!ほとんど順目順目の正攻法ラッグビーだが、渡邉選手の穴を突いたキックや裏へ廻る突破が目立ち観客を沸かせる。

ただ、同志社のアタックは、オフサイドぎりぎりに飛び出す長崎ドリームチームのディフェンスラインに再三餌食にされてしまうのが観ていて悲しいくらいだ。


長崎ドリームチームの平選手(OB)・尾崎選手(OB)のように個人プレーながら劣勢局面を大きく変えるスケールの大きい選手が、同志社には少なくともこの日は見当たらなかった。まだまだ、体力増強もこれからという感じ。ただ、この時期、昨年よりは格段にチームの完成度は高いと見受けた。

課題満載ながら、久々に観客席から見ていると本当に展開ラグビーは実に楽しいのだ!(今回、選手は余り楽しくなかったかも知れないが・・・)

ま、5月5日は近大戦に勝つのみ!ファンは期待しているのだ!

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2013年4月14日(日)
春シーズンを前に同志社田辺グランド練習風景
















朝から快晴、春まさに爛漫。山笑う季節で同志社大学田辺グランドを取り巻く木々の若葉が美しい。絶好の練習日和である。9時から練習開始と公式HPで確認し、DRFC取材班(練習勝手タダ見隊?)2名は、定刻9時の20分に馳せ参じた。

な、何と既に全員が揃っているではないか!山神監督、宮本前監督、堂守コーチ・向山コーチ、ラグビー部OBの方も3名。当然、我々の最大の注目株・ぴかぴかの1年生も既に自主練習中である。春の陽気のせいかもしれないが、明るく前向きな雰囲気がグランド全体に漲る。

更に感激したのは、全員ではないにせよ、我々部外の闖入者にいちいち大声で「こんにちわ」と挨拶してくれるではないか。副業社ではリスク管理のための来社者挨拶運動を行っているが、田辺グランドはそうではない。昨年と明らかに違う。礼節を重んじる(?)我々オジサンたちは、こういうのが実に好きなのだ。よし!牛一頭募金を奮発してうまい牛肉をたらふく食べてもらおうと単純にも改めて心に誓った次第だ。

今シーズンに入り、初めて先週、セブンス出場メンバーの顔を見たが、実質選手達には今日がはじめての対面で嬉しさと懐かしさが込み上げる。懐かしさといえば、西林・冨田・長井各選手の顔も見られ、思わず「あれ~?」って大声を出してしまった。

練習内容は「部外秘」なのでここには掲載しないが、圧巻は宮本コーチ(前監督)によるアタック練習であった。現時点でAスコッドと思しきメンバーが赤いゼッケン、Bスコッドと思しきメンバーが青いゼッケンを着け、何種かのサイン出しながらダウンボールによりポイントを作り、ある種のアッタク&ディフェンスをグランド全面を使って何度も何度も反復した。この練習方式こそ、宮本監督特有のノウハウで構成された同志社ラグビーの宝ではないかと素人目にもそう感じた。

事実、その練習に入ってから瞬く間にグランド全体が活性化し、観衆も巻き込まれるような緊張と集中の中、選手の動きもシーズンはじめとは思えない、エネルギーが迸しるかの如き大胆で迫力ある光景が広がった。みんな練習が実に楽しそうだ、みんな練習に心底に乗っている・・・・と感じた。本当に良い流れだ!観ていて実に楽しく面白い。

注目の1回生、体のでかさと動きの良さでパッと目を引いたのが、戎選手(①田辺)。本当にPRなのか、LOではと思える体格だ。海士選手(①常翔PR)も如何にも大型プロップといういでたちで良い雰囲気で目立った。

松井選手(①常翔WTB)は、TVで観た限りもっと細くか弱い印象を持っていたが、全くそんなことはない。細身ながら筋肉も乗り動きは遠めにも俊敏で高速で迫力がある。もう少し身体が横にデカクなれば鬼に金棒であろう。末永選手(①福岡FL)は入学した時の垣内(③SO)とよく似た”ワル”の雰囲気をもっているが既に大物のオ~ラを放ってる。こりゃ“間違いなく本物に成長する”こと請け合いだ!

田舎から来たやんちゃ坊主の風采の大越選手(①SH)、正に名前の通り“元気”そのものだ!遠目にも声が出ている。動きが違う、人を動かせる・・・、こりゃ将来、監督をやるようなラグビーの良くわかる人材だと勝手に思った次第だ。(すみません気が早すぎ・・・)先輩なんぞ諸ともせずフォワードやバックスを動かし切るだろう。ほんとに楽しみ!

来週の長崎招待試合があるからかも知れないが、この時点で昨年度より各選手の完成度がかなり早い気がした。いつも同志社は“春シーズンで出遅れ何とか夏合宿で取り返えそう“というのが“常套”であるが、今年はいつもと少し流れが違うのではないかと思えた。

今シーズンの目標を関西リーグ優勝とか大学選手権出場とか2年がかりで再建とかちっちゃなことを言う輩が多いように思うが、間違いなく選手や監督・コーチは更に上を狙っている。そんな予感を感じさせる快晴の田辺グランドであった。うむ!、間違いなくその流れにある。

本日の天気は、朝方快晴、昼から曇り、夜は雨。まさか~~~。
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2013年4月7日(日)
関西セブンス観戦記@大阪体育大学グランド
















関西セブンスが春シーズンの先陣を切って開催された。昨日、本田ヒートにゼロ封されたものの、ぎふ清流ラガーズ・関西学院大学を一蹴して決勝リーグに進んだ同志社フィフティーン・・・でなく“同志社セブンス”。今日は引き続き大体大グランドで決勝トーナメントである。

天気予報どおり大荒れの空模様は、雨こそあがったものの北西の冷たい風が強烈で、大体大グランドは寒くて震え上がるほどだ。ただ、久しぶりの紺グレを見ると寒さなんぞ何のそのである。最後に見たのが天理戦(12/1)なので4ヶ月振りである。

しかし、時の経つのは本当に早い。廣瀬選手や田中(領)選手がもう4回生。ついこないだ入ったばかりと思っていた田淵選手や木村選手、中山選手・尾崎選手・松下選手がもう3回生である。もはや中堅中の中堅である

今回のセブンスメンバーは、3回生と2回生の若いメンバーで構成されていると思っていたが、4回生がごく少ないことを思えば、中堅どころか中核となるべきメンバーなのだ。若いチームなんて言っておられない。強力にチームを牽引して欲しい面々である。

久方に選手を見ると期待以上にハツラツとしていた。近くで写真撮影をしていたこともあり選手の言動が手に取るように伺えたが、明るく前向きで力強さを感じた。きっとチームのムードも最高クラスで良い流れが出来上がっているのだろう。

事実、この時期としては仕上がりが去年よりかなり早いように思え、動きが機敏で大きく廻す攻撃的ラグビーは見ていて楽しく、今後の発展に大きな期待を持たせるものがあった。選手間も控えの選手からも互いに大きな声が出ていた。いいムードである。

意外なこと(?)に向山コーチが控えの選手に「もっと声出して応援しろ!」と明るく大声で激を飛ばしていた。ううむ、こりゃ“実にいい感じ”と思った次第。山神監督と他のコーチが見えなかったが、キット田辺で練習中なのであろう。

ただ、残念に思ったのは一冬筋トレで鍛えて、一回り大きく逞しくなった選手を見たかったのだが、正直、期待を裏切った。昨年など田淵選手③の太ももが2周りも大きくなって感心した記憶があるが、今年は岩本君が逞しくなったくらいの印象しかなかった。筋トレマシーン不足のせいか筋トレメニューの不徹底かそれとも・・・。

試合経過は、皆様、Twitterでの速報で先刻ご承知の通り。(広報担当の学生の皆さん、本当にありがとう。ファンは心から感謝し、楽しみにしています。)立命戦は攻守ともに圧倒、地力の差を感じた。特に大きく廻す展開ラグビーはお家芸になりつつあり、セブンスにぴったりの様だ。

体大戦は前半大きく圧倒していたものの、前半最終盤に取られた一本で流れが変わった。勝てない試合ではなかったが、“弱いと負ける”のは当たり前であり、厳然たる事実が本日の結果である。強いチームは春から強い。

今日の大体大グランドには、前CAPの西林選手のご両親や、急遽、久留米から岩村選手②のお母さんも駆けつけられた・・・。DRFC会員の姿もちらほら。皆ンナが選手の活躍を期待しているのだ!同志社ラグビーはこの様な方々に支えられているのだとつくづく思う。

実は、セブンスを初めて観戦したのだが、う~~ん、何でこれがオリンピックに採用されたのか少し疑問!攻撃的で動きのあるラグビーの方が、見ていて楽しいし単純で幅広く世界にも受け入れられやすく、又、女性ラグビー選手の拡大にも貢献しやすい・・・からかも知れないが、オジサンにはちょっと・・・と感じた今日一日でした。

いよいよ血湧き肉躍る春シーズンの到来だ!ファンの皆様も是非ともグランドへ!

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2013年3月16日(土)
同志社ラグビーファンクラブ(DRFC)年次報告会開催!

↑DRFC小嶋代表世話人の挨拶


↑沖田ラグビー部長の坊主頭より胴上げが見たい!


↑DRC中村理事長のご挨拶


↑DRC井上会長のご挨拶


↑DRFC中村事務局長の活動報告


↑やはり最大の注目株!山神新監督のご挨拶。


↑宮本前監督。引き続きコーチとしてチームを指導中。


↑牛一頭募金長島代表世話人の募金御礼ご挨拶


↑パナソニック水間コーチもご出席


↑今年からマネージャーも出席。写真は原田MG(新④)


↑最後は、やはり全員でカレッジソングの斉唱

「DRFC年次報告会」が、DRUC沖田部長・山神監督、DRC井上会長・中村理事長他のご来賓、DRFC会員の方々のご出席をいただき、京田辺市DRC・ハウス(ラグビー部寮)にて総勢70名で開催された。

詳しい内容はDRFC「活動内容」欄で後日お伝えするが、管理人も世話人として出席したので、独断と偏見に満ちた速報をお届けする。

昨シーズン(H24年度)の成績を受けての報告会であり、正直、出席者も激減するのではないか心配したが、同志社ラグビーファンは本当にありがたい。例年通り多数のご参加をいただいた。

この4月には、村田新学長以下、大学の新体制が発足するが大学幹部の方々は同志社ラグビーへの理解が深い方々ばかりのようだ。これは沖田部長の談。沖田部長は昨年12月の激励会(納会)で「2年以内に国立に行けなかったらお詫びに丸坊主になる。」と宣言され、本日も再び繰り返された。もはや後に引けない身(?)である。

もっとも沖田部長の“坊主頭”なんぞ誰も見たくも何ともない。見たいのは“沖田部長の胴上げ姿”だ。選手諸君は国立に向けて是非とも頑張っていただきたい。

出席した会員は、やはり山神新監督の人となり、ラグビーへの考え方を一番聞きたいと思っている。おのずから山神新監督の一挙一動に注目が集まる。管理人が思うに、見かけ上は、正直、おとなしそうで頑固で保守主義的な風采をしておられるが、ご挨拶を拝聴する限り、実にリベラルで進歩的な考えをお持ちのようである。

口数も少なそうに見えるが、実は逆。むしろ、饒舌であり、本質をパンパンと指摘するタイプの人間である。こういう人は、間違いなく頭が良いのが世の常である。

さりとて徹底的に頭が低い。偏狭的(?)なファンの意見をキチンとお聞きになるだけの度量をお持ちである。きっと迷惑千万であろうが、一つ一つ丁寧に対応される。これは、宮本前監督と共通するところだが、お二人で会員にお酒を注ぎに回られていたが、方々で激励の大きな拍手が飛んだ。

やはり、流石にクボタという一流企業やラグビーを通して鍛えられた苦労人である。常々、ジャパンのコーチ等の引きがあるのもうなずける。監督の挨拶の内容は明瞭簡潔、ファンクラブへの要請も的を射たものであった。(内容は後日に・・・)健康管理・体作りへの関心とスポーツ科学の知識も豊かだ。GPSを利用した選手の走行距離管理なんて初めて聞いた。

前任者と後任者の関係が微妙なのは世の常だが、山神監督(後輩)と宮本前監督(先輩)の関係は本物と見た。宮本前監督は超多忙の中、既にコーチとして引き続きグランドに駆けつけていただいているとのことだ。管理人のように一見、歳ばかり食ってる輩でも、実際、オッサン連中はこういう関係が本物かどうか嗅ぎ付ける本能を身に付けているのだ!(ううむ・・・間違いないのだ!)

京都新聞に「同志社に来て良かったと思えるラグビーを目指したい」との新監督談話が掲載された。いや~・・実にその通り。本当に嬉しい限りの話である。同感の至り!

山神ラグビーの基本スタンスは、やって楽しい見て楽しい宮本路線の踏襲であり、「球のよく動くラグビーを目指す」とのことだが、きっと先輩格の宮本ラグビーとは、一味、違うラグビーに成長するように思われる。楽しみである。

パナソニック専任コーチの水間コーチが先週の土日から今週の土日まで群馬から指導に来ていただいてる。「昨年に較べて今年の選手の仕上がりは如何ですか?」と聞いたら、「昨年のことは判らないので比較できないが、少なくとも現時点での選手の動きは大変良い。仕上がりは順調だ。」とのことだった。

昨年12月1日の天理戦敗戦の翌日から練習を始めたとの噂も「あながち嘘ではないのではないか」と思い、気分を良くして帰途についた次第だ。水間コーチには是非とも引き続きご指導をお願いしたい。

余談になるが、筋トレするのに選手は15分交代でマシーンを使っており、順番待ちで朝一番に始めても最後は午後2~3時になるとのことだ。

マシーンの順番待ちで1日たったの15分。お寒い限りだ!立命館はグランドに隣接して寮があり、マシーンルームも併設されていた。村田新学長殿、これが同志社の看板スポーツの現実ですぞ!

選択と集中、これが現代を生き抜く企業の合言葉ではありませんか!大学も然り!確か沖田部長も今日のご挨拶で、「大学の総合力と(看板)スポーツの強さは比例するのだ」とおっしゃってましたが・・・

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2013年2月5日(火)
新監督に山神ヘッドコーチが就任!








スポニチに速報された同志社大学ラグビー部新監督のニュースに、正直、”えっ!”と思った。宮本監督の去就に少し不安を抱いていたものの、心の準備もなく報道を聞いた。

本音を言えば、宮本監督がもう一年やってくれるものと信じていたし、是非ともやって欲しかった。2012年度シーズンは実に不本意な結果ではあったが、ファンの大半は宮本・山神体制に新年度の夢を託していたはずだ。

昨今話題の体罰問題と対極にある「やって楽しい見て楽しいラグビー」に期待してしていたはずだ。2勝5敗という監督責任が問われるのが当然の結果にもかかわらず、本当に不思議な現象下でのある意味意外な監督交替劇である。詳しい事情は計り知れないが、宮本監督にとって苦渋の結論だったのだろう。

田辺に出向いておられる方は、先刻、ご承知だろうが、試合中や練習中の山神ヘッドコーチの大声で選手を鼓舞し、具体的に指示する姿は実に頼もしい限りである。コーチ陣の中でも一人気を吐いている印象だ。愛情と熱意に溢れかえっている。選手の親御さんの面前でもお構いなしである。言い過ぎではあるが、この様な指導者が熱心さの余りポカリとやるのは許されると思われるくらいだ。

高校時代は進学校の岡山朝日高校、ラグビーと無縁と聞いた。同志社大学で始めたラグビーでは、ついにレギュラーを取れなった。その後、クボタ監督としてチームをトップリーグに押し上げた手腕は言及するまでもないだろう。

同志社大学のコーチに就任し、毎週毎週、休むことなく土日には東京から新幹線で田辺グランドに駆けつけていた。今もクボタの現役企業人である。昨年8月より念願の大阪勤務となり、田辺に日参しているという。宮本監督もそうだが、当然、無償奉仕だ。大学関係者でもなく民間のしかも個人の厚意で同志社ラグビーが支えられていることを思うと、少し情けないが本当にありがたいことである。

山神新監督は、光り輝く実績の宮本監督と比較すると実に地味な存在であろう。リクルート一つとってもブランド力に欠けるかも知れない。しかし、トップリーグの最先端を歩んで来た宮本監督に比べ、苦労人そのものの山神新監督は、今の同志社ラグビーには相応しいとも思える。一度、田辺グランドや練習試合を観戦し、身近に山神新監督を見ていただくけば、きっとお分かりいただけると思う。

ラグビー部OBの方々は「山神は頭が良い。」と異口同音に言われるようだ。人の心が読める人と見た。組織管理の出来る人と見た。大所帯の同志社ラグビー部のガバナンスを少し心配していたが、これで安心した。お世辞にも男前とはいえないが、酒を酌み交わしたい親密度大の人間味溢れる人材である。こう言う男は決して嘘がつけないのだ。

ちょっと苦しく、ちょっと嬉しい複雑な思いの監督交替劇、嫌がおうにも山神新監督に期待する。同志社ラグビーの復活を託したい。


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2013年1月2日(水)
贔屓引倒評論(NO.13)同志社大学ラグビー部父兄会










いつもメインスタンドに陣取っていた選手のご家族(ご父兄)の皆さんがバックスタンドに移られたのは、11月4日の対大阪体育大学戦からであろうか。当時、何故、バックスタンドから?と不思議に思った。

きっと惜敗ながら負けが込む同志社ラグビー部の選手へ少しでも声が届きやすいところから応援しようという思いが強かったからだろうか。それとも負けが先行する中、心無いファンの選手への罵声に耐え切れなかったからかもしれない。

理由はともかく試合会場でまとまって応援する姿、特に同志社の小旗を携え“Go!Doshisah Go!”を連呼するお母さん方の声援は、明らかに試合の流れに好影響を与えた。我々は敬意(?)を払って「おかん軍団」と呼んだ。

おかん軍団の声援は「あんたら何やってんの…!しっかりしなさい!」と我が子を叱責しているようでもあり、好プレーや得点シーンでは「よくぞやってくれた!」と心底溢れる喜びを小旗や万歳がごく自然に表現した。

おかん軍団の声援は、間違いなく選手の背中を大きく押した。常に相手に先行され、ビハインドの嫌なムードの中で戦う同志社選手団にも、更には同志社ラグビーファンにも大きな光明を与えた。それは”母の大きく暖かい愛情の恩恵”に浴したことに他ならない。

劣勢の試合展開、こういう時、男はいくじなく、心底女の強さを感じる。勝敗には一歩届かない試合が多い今シーズンであったが、おかん軍団は、最後の最後まで諦めず戦う同志社フィフティーンへの隠れた功労者であり貢献者であり続けた。心から大きな拍手を送りたい。

ただ、今シーズン、最後の最後まで必死に声援したおかん軍団がため息で試合を終えることが多かったのは本当に残念だった。

選手一人ひとりには、ご家族という大応援団がついている。BやCスコットの試合をご覧になった方は充々ご承知だろう。羨ましく、また、ありがたいことである。しかも我が子の出場しない試合にも沢山応援に来ていただいてる。例えばレギュラー選手のご父兄のジュニア試合で応援がされている姿の如何に多いことか…。

秋の総集編(写真)へのご応募を多くのご父兄からいただいた。多くは熱い愛情溢れるメッセージ付きのメールであった。ひょっとすると同志社ラグビーを立て直すのは、この”おかん軍団”の愛情からかも知れない・・・とふと思った。

(“父兄”の用語は使用が好ましくないとされていますが、同志社ラグビー部では実際に父兄会として使用されていますので使わさせていただきました。当然のことながら、男女差別を意図しておりませんのでご了承ください。)
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2012年12月8日(土)
贔屓引倒評論(NO.12)垣内 悠輔選手:SO・2回生

↑東海大仰星3年生(全国高校ラグビー選手権準々決勝)

↑新入生時代










誤解を恐れずに申し上げれば、正直、初対面では同志社ラガーらしからぬ“ワル”の雰囲気を感じた。よく言えば、周囲から際立つ独特の存在感とカリスマ性を感じた。面構えが良い。ちょっと大物に育ちそうな雰囲気が・・・。

ところが(確かイヤーブックの撮影の時に)話してみたら実にまじめな明るい好青年ではないか。むしろ、おじさんには可愛いささえ感じる親しみやすい青年だ。

高校時代は東海大仰星のSO、高校代表候補。花園の全国高校ラグビー選手権準々決勝で見た垣内選手はギャンブルすることなく、堅実かつ着実に繋ぐラグビーに徹していた。チームの方針なのだろうが、第三者の私には少し物足りなさを感じたが、全くミスのない骨太で堅実なプレヤーとしての印象が残った。

高校時代に痛めた足の手術をしたとかで、入学早々、故障者メニューからスタートした。初めての試合登場は、確か一回生(昨年)の9月の大阪産業大戦のコルツからではないか。それもチーム事情からであろうかCTBとしての登場である。

最初は順目に繋ぐ固い固いプレーに徹していたが、さすがにSO出身であり大きく長いキックが魅力的であった。また、縦への突進も臆することなく大物の片鱗を見せたが、やや
CTBとしては体重の軽さが気になった。一回生のレギュラー候補クラスとしては、明らかに故障で出遅れた感があったが、プレーの隅々にポテンシャルの高さを感じさせ、次世代を担う人材としてファンの期待は大きかった。

今年春シーズン、その垣内選手が見るからに体を逞しくして登場した。一回生での出遅れを冬場の筋トレで鍛え上げたかと思われ好感が持てた。しかも本来のSOとしての起用である。

正位置を占めると思われた4回生の森脇選手が春シーズンに無念の長期リタイアを余儀なくされ、チームの司令塔の成長株の登場が渇望された時期だ。

そこに現われたのが剛の垣内選手②と柔の渡邉選手①である。骨太でキックも走力も力強く縦突進にもモールやラックの核にもなれる垣内選手と変幻自在で柔らかくトリッキーなパスと走とキックを誇る渡邉選手。タイプは違うが実に魅力的な両SOの登場は、ファンにとって今シーズンのチームの支柱を担う頼もしい存在に映った。

特に垣内選手は、大きくなった体を生かしてCTB的な力強さを備えたSOとして、私などは大いに期待に胸が膨らんだものだ。

さすがに宮本監督は秋の公式戦から両人を先発・リザーブとして登用し、両選手とも早くも紺グレを着ることになった。

垣内選手の魅力は、一見ワルとも思える面構えに象徴される気の強さであろう。彼は絶対に臆することはない。逃げない。体を張る!大男に真正面からタックルしていく精神力と行動力を有している。キックも大きく長く蹴れるし、試合の流れと陣形が見えるのだろう、有効な縦への切れ込みや飛ばしパスも自由自在に多用する。もちろん、前述の通り、本質的には体の張れる「剛」のタイプのSOであり、敵に絡まれてもなかなか倒れない力強さを持っている。

確か京都産業大戦(10月28日)だったと思うが、試合開始から終始得点がビハインドで展開中、先発SO長井選手④と交替し、後半10分過ぎにSOを継いだ。劣勢だった試合の流れが明らかに変わった。垣内選手の縦突進と飛ばしパスが有効で敵のディフェンス網に混乱が生じて来た。

後半16分、敵陣ゴール前ラックから飛ばしパスでCTB林選手①のトライに繋げ、D15対K19。終始先行を許して来たが、逆転も時間の問題と思えた。何で早く垣内選手を起用しなかったのだとさえ思った。

後半23分だと公式記録にある。垣内選手は負傷交替した。理由はよく分からなかったが古傷の右足を痛めたかに見えた。翌試合からスタンドを暖めることとなり、結果として期待の星・垣内選手の今シーズンは終わった。

やはり、垣内選手はSOとして活躍して欲しい。あのCTBを思わせる力強さは本当に魅了的であり、渡邉選手①と正位置を争って欲しい。冬シーズンは怪我をしっかり治して、春には更に体を大きくして登場してくれることをファンは切望している。

もはや若手の存在ではなく、中心的存在に成長した。怪我に負けず、頑張れ垣内!ファンの期待は大きい。
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2012年12月2日(日)
関西学生Aリーグ 同志社大学 対 天理大学 観戦記(近鉄花園ラグビー場:12月1日)























泣くも笑うも最終戦。同志社は勝つか引き分けないと大学選手権の出場が果たせず、今シーズンが終了する。前試合が11月10日の立命戦だから3週間振りの試合である。この間、同志社フィフティーンがどう変貌しているか期待と不安のよぎる試合開始であった。

快晴の花園は、バックスタンドに向かって左から右へかなりの強風。1試合しか行われないせいか、観客の入りが淋しい。ここ一番の勝負でもあり同志社ラグビーファンの大声援を期待したが、、強くないと観客動員は困難だと改めて厳しくも当たり前(?)の現実を痛感した。それでも観客の7~8割は同志社ファンと思われた。

試合開始前、同志社(選手)のスタンド控え組みが、メガホンで一斉に“Go! Doshisha Go!”の大合唱、今シーズン、初めて見た。これだけで同志社のこの試合に掛ける意気込みを感じた。

試合内容については、NHK教育の全国放送やスカパーでご覧になっていると思うので、詳細は記さない。29対32の僅差とは言え、またもや“健闘したが1トライ差”の敗戦。リーグ戦結果はよもやの2勝5敗、リーグ6位。大学選手権出場さえ果たせなかった。

この結果については、当然、厳しく非難し、指弾される向きも多いだろう。結果責任を問う向きも多いだろう。しかし、少なくとも私の周りには健闘を讃える声こそあれ、不甲斐なさを非難する人たちは皆無に近い。目の肥えた永年の同志社ラグビー大ファンの方々の評価は実に同情的で、怪我人多発の厳しい環境の中で奮闘した西林組を讃える不思議な現象が生じている。

理由はこの天理戦を見れば明らかだろう。3週間のインターバルで明らかに選手は目を見張るほど成長した。確かに前で止めるディフェンスや淡白な点の取られ方は相変わらずであったが、明らかに選手全員の気迫・熱意・執念・集中・団結・緊張・目標意識が垣間見えた。こんな時、人間は成長するのだ。

特に(結果として)学生生活最後の試合となった4回生の目の色が違った。試合開始に先立つカレッジソング。選手は心底こころを込めて斉唱していた。相手校の校歌の折もチャラチャラ私語をすることもなく敬意を払った振る舞いを感じた。

同志社のトライは5本。前半7分、WTB中村④の先制左隅ダイビングトライ。前半22分、HO秋山③のゴール前ラックサイドからの力づくのトライ。前半29分、FL於保④のスクラム左サイドを縦に突いたトライ。

後半6分には久しぶりの先発・FL金本④(副将)の相手二人を引きずっての左隅トライ。後半21分にはNO.8CAP西林⑧の4人抜き、更に防御陣を引きずっての右中間ゴールライン上へのトライ。ゴールキックも右中間の難しい位置からSO長井④が見事に決めた。今シーズン怪我で泣かされ手薄だった3~4回生、特に4回生の執念を見た。

後半もロスタイム、得点は29対27の2点リード。自陣で同志社はフォワードによるサイド攻撃を重ね、試合終了のホイッスルを待った。少し、防御に入る時間が早すぎるようにも感じたが、同志社ファンには、ただただ、自陣でペナルティを犯し逆転のPGを与えるのが怖かった。後半42分、ロスタイムもあと1分。逆に天理がよもやのペナルティ。間違いなく「これで勝った」と思った。

グランドに降りていた宮本監督もタッチキックを指示したかに見えた。選手もタッチキックしかないと判断した様で、CAP西林④は躊躇なく手を挙げてラインアウトの方向を示し、キックを明確に指示した。

私自身もタッチキックしかないと思った。いち早く自陣から脱け出し、PGのリスクから逃れることを優先すべきだと思った。

SO長井④が無難に蹴り出し、笛が鳴れば同志社は勝利の敵陣ラインアウト。時計は後半43分。恐らく1プレイで試合終了。ハラハラしつつも同志社ファンの大半は、これで勝てたと思った。

しかし、まさに好事魔多し。これ以降の展開は皆様、先刻ご承知の通りである。後半44分、逆転のトライを許す。

後から聞いた話だが、DRCの某OBが当天理のペナルティの瞬間に「キックはだめだ。スクラムで行くべきだ」と唸ったそうだ。

これを聞いて我々素人は技術や戦法に口を出すべきでないと思った。私は、自陣でのペナルティリスクから脱出することを最優先すべきだと思い、「タッチ!タッチ」と叫んだクチだ。

同志社優位のスクラム選択は確かにあった。チョン蹴りからのリスタート戦法もあったのだろうが、私には思いも寄らなかった。

キックやペナルティの少ない展開ラグビーを両チームがやり遂げた。一喜一憂のシーソーゲームの末、勝負の神様は天理大学に軍配を上げた。実に緊張感溢るる久方の好試合であった。天理大学は全勝優勝を飾るに相応しい素晴らしいチームであった。

2012年シーズンの同志社ラグビーは終わった。満身創痍の西林CAPの芝の上に膝をついた姿が、ただただ痛々しかった。

試合当日深夜、NHKの録画を観たら、西林CAPは勝利した天理の選手の誰よりも露出(放映)時間が多く、まさにヒーローの扱いだった。たが、結果として悲劇のヒーローとなったのが少し悲しい。ただ、敵味方を問わず、間違いなく観客や視聴者に感動を与えた。

ますます、同志社ラグビーが好きになった最終戦であった。


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2012年11月18日(日)
関西学生ジュニア(Jr)リーグ 同志社大学 対 近畿大学(11月18日) 観戦記














青く突き抜けるような快晴の東大阪の近畿大学グランド。日陰の風が少々冷たい。絶対数は少ないとは言え、Awayながら同志社ファンは近大の3~4倍。熱心なファンは実にありがたい。同志社ラグビーの宝だ。

ご承知の通り、ジュニア戦の勝敗は出場資格問題が浮上し、同志社は大勝した摂南大に不戦敗となり、これで優勝がなくなった。これにはさすがにファンもがっかりだが、選手の心情を思うと実に情けない限りだ。

さぞや落胆して消化試合になるのかと懸念したが、意に図らんや気合の入った立ち上がり。選手の気の入り方が違うのがビシビシと観客に伝わってくる。同志社としては珍しく(?)選手同士大声で声を掛け合う。Aリーグの最終戦で大学選手権出場を掛けて天理大と戦う現在の同志社の心意気を示しているかとファインダー越しに一人ほくそ笑んだ。

案の上、前半早々から一方的な同志社のペース、小気味よく中山②・渡邉①のハーフ団から素早くバックスに展開し、大きく球を散らす。江口①樋口③のCTB団が縦に力強く切れ込む。いいリズムで同志社は相手ゴール前に近大を釘付けにし、前半10分、WTB吉澤①がゴールポスト真下にトライ。

その後も同志社の攻勢は続く。FB岩本①の大きくステップを切ったゲイン、NO.8円井④の突進…と良いとこばかりで場内を沸かす。恐らくは前半の7~8割は同志社は敵陣で戦っただろう。フォワード・バックとも近大を上回る。接点でも決して負けていない。球の展開力は、はるかに近大を凌駕する。ゲームキャップテンFL横幕④が執拗にボールに絡み、チームを動かす。

力の差は歴然だと思えた。然るに、然るに何故かゴールラインを割れない。敢えて言えば近大のディフェンスを褒めるべきなのだろうが、同志社の決定力のなさが原因だろう。まさに監督の言う金太郎飴状態でAとかぶる。

前半30分、業を煮やした同志社は、ゴール前ほぼ正面の30m、敢えてタッチキックを避けてSo渡邉①が着実にPGを決めた。D10対K0。その後も同志社は攻め続け相手ディフェンスをゴール前に釘付けるもゴールが割れない。そのままゼロ封で前半が終わるかに思えた。

前半44分、近大ゴール前5mのポール下で魔が射した。数次に亘る攻撃後、同志社バックスが痛恨のパスミスを犯しボールが地面に浮いたところ、近大がすかさずピックアップし、そのまま独走、同志社防御陣が届かずトライを許す。ゴールなって前半終了。D10:K7。

後半早々の流れは近大だが、同志社防御陣も懸命に踏ん張り、後半19分、右WTB吉澤①がまたもや力強くゴールポスト下にトライ。このまま同志社ペースで試合は終わるのかと思えた。

しかし、その後は互角に近い勝負ながら流れは近大に傾く。ファンから見れば淡白な防御で後半28分・36分に連続トライを許す。攻めに攻めてもとりきれず、簡単に得点を許すいつものパターン。

「ジュニアよお前もか!」と言いたくなる様な金太郎飴路線。最後に果敢に攻め続けるもトライならず、またもや1PG差の敗戦。どこかで見たような・・・。試合が進むに連れてつれてタックルが甘くなる。これもどこかで・・・。

最終得点は、D17対K19。ため息もつきたくなる。選手は懸命に頑張っているのに・・・。

試合には明らかに勝っていた。でも勝負に負けた。勝てる試合が勝ちきれないAと同じパターン。見ていて「何で勝てないの?」と疑問に思い、悔しさと、少しばかり自嘲もしたくなる晩秋の風の冷たさが身にしみる近大グランドとなった。
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2012年11月10日(土)
関西学生Aリーグ 同志社大学 対 立命館大学 観戦記(宝ヶ池球技場:11月10日)